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2023-11-14 09:56

【色選びのヒント】色によって体感時間や温度が変わる

時間を短く感じさせたいなら青/長く感じさせたいなら赤


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こんにちは、フリーランスデザイナーのちふねこです。今日は、デザインにおける色選び、
色を選ぶ時の基準となるようなお話をご紹介します。先週もですね、配色のコツっていうのをお話ししたんですけど、
その時はその色の組み合わせ、複数の色を使う時に意識したいポイントだとか注意点みたいなのをお話ししたんですが、
今日の色選びの話っていうのは、それ以前のまず何色使おう、みたいな部分のお話になります。
まず一般的な考え方というか、多分一番多くの人がやっているであろう色の選び方は、多分印象から選んでいると、選ぶことが多いんじゃないかと思います。
そのそれぞれの色が持っている印象ですね。自分が作りたいデザインでどんな印象を与えたいのかによって、
この色なら見た人はこういう印象を受けるから合ってるよねとか、多分そういう基準で選ぶ場合が多いんじゃないかと思います。
でも色が与える影響って、実はそういう頭の中のイメージとか印象だけじゃなくて、実はその私たちの体にも変化を及ぼすっていう力があるんですよ。
例えば、ジュースの自動販売機で、あったかーいと冷たいってラベルあると思うんですけど、
それは私たちは一般的にもう赤、あったかいイメージといえば赤だなとか、冷たいイメージといえば青だなみたいな、そういう印象イメージがあるので、
あったかいのラベルは基本的に赤で私たちは違和感がないし、冷たい方のラベルは青で違和感がないっていうのが、っていう使い方があると思うんですけど、
実はその赤と青って、ただそういう印象を持ってるだけじゃなくって、実際に私たちの体感温度を赤の方が温度が高く感じるし、青の方が温度を低く感じるっていうのが実際に実験で実証されてるらしいです。
で、この赤と青について調べた結構有名な面白い実験がありまして、その実験ではさっき言ったような体感温度の差だけじゃなくって、体感時間にも差が出たっていう結果が出てます。
この実験についてもう少し詳しくご紹介すると、まず実験というのが赤い部屋と青い部屋を用意して行われていて、それぞれに入ってもらって、心拍数とか血圧とか、
あとは筋肉の緊張度合いとか、なんかいろんな体の数値を計測して、してその結果を比較する感じなんですけど、赤い部屋に入った方は心拍数とか血圧とかどれも上がっていて、筋肉も緊張した状態、なので全体的に体が興奮状態というか活発な状態だったらしいんですね。
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一方、青い部屋の方はそれぞれどの数値も真逆で血圧とか心拍数は低くなってるし、筋肉は緊張してなくてリラックスした状態、なので全体的に落ち着いた、冷静というか落ち着いた状態になったらしいんですよ。
この実験の面白いところが、目隠しをして行ってるんですよ。部屋に入ってもらう人はみんな目隠しをしていて、色を目で見てないのに赤い部屋だったら心拍数とか血圧が上がるし、青い部屋だったら目で青って見えてないのに心拍数とか血圧は下がるっていう結果の差が出てるんですよね。
この色は目で見なくても肌で識別できるっていう、この話はちょっと今日の本筋とはちょっとずれてるんですけど、個人的にちょっと好きなのでご紹介させていただきました。
ほんと面白くないですか。色ってほんと目で見て、その色の情報が私たちの目の奥の網膜に届いて、脳みそでこれは赤だよみたいな信号がきて、やっとこれは赤だってわかるわけじゃないですか。
でも実は目を閉じていても色の違いっていうのは体は感じていて、しかもそれがなんか脈拍とか血圧とかそういった体の状態にも影響を与えて、その結果私たちの体感温度とか体感時間にも影響してくるっていう不思議ですよね。
ちょっと話を戻すと、赤は興奮状態になって血圧とかが上がるんですよね。その状態だと体感温度も青い部屋の時の体感温度と比べて3度高いらしいです。
で体感時間については赤い部屋で過ごした方が実際の時間よりも長く感じていて、青い部屋で過ごした時間は実際よりも短く感じるっていう結果が出ているらしいです。
なので例えばパッケージのデザインとかで何かあったかい商品とかはもう大抵赤い、もう暖色が使われていると思うんですけど、それは単に私たちのあったかいイメージを与えてくれるだけじゃなくて、実際に体をポカポカさせてくれてるっていう、実はそういう効果があるっていうことですよね。
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で逆に冷たい商品とか、もう保冷剤とか夏のひんやりタオルみたいなものってもう大抵青が圧倒的に多いですよね。それもすごく利にかなっていて、ただの冷たいイメージだけじゃなくって実際に私たちの体感温度下げてくれてるっていうのがわかります。
体感時間の差をどう活かせるのかについては、例えば待ち時間をなるべく感じさせたくない時。よく例で挙がるのはバス停とか役所の待合室を青くしたら、そのあんまり長く感じない。
あとは個人的にウェブのウェブサイトのロード画面とか少々お待ちくださいみたいな、もしそういうビジュアルがあった時には青を使うとあんまり長く感じなくていいんじゃないかなと思います。
で、赤の方。体感時間を長く感じさせたい時の活用例としては飲食店がよく例として挙げられていて、飲食店って食欲増進とかで赤い色が使われてるところが多いんですけど、
それだけじゃなくて、そのお店の開店率を上げるのにもこの赤が体感時間が長いっていう特性が活かせるんじゃないかっていうお話があって、その体感時間が長いってことは
短い時間でも満足してもらえるというか、無駄にダラダラそこで時間を過ごさないので、そのお店の開店率、お客さんをたくさん入れられるっていう風に言われています。
あとはその心拍数の違いとか、その赤がそういう興奮状態とか活発な状態になって、青だと落ち着いた冷静な状態になるっていう特性を生かした事例として、会議室の壁を2種類使うっていう
赤い会議室では何か意見交換を活発に行うような議論で使って、青い会議室は何か冷静な数字がたくさん絡むような会議とか、そういう風に使い分けてる会社さんとかもあるみたいです。
あと他にはもっと身近なところで言うと、その自分が何かプレゼンだとか発表、なんか人前で発表するタイミングがある時に、自分の気持ちをなるべく落ち着かせたい、緊張しがちだから落ち着かせたいっていう時には青い服装を身につけてみたり、
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逆に自分はテンション、血圧上げてテンション上げてプレゼンに臨みたいっていう人の場合は赤いものを身につけるとか、そういう生かし方もあってあるんじゃないかと思います。
という感じで今日は、色が私たちに与えるものっていうのは、そういう心理的な頭の中のイメージ、印象とかだけじゃなくって、実際に体に体温とか時間の間隔とかにも影響を与えるっていうところから、色選びのヒントにもなるんじゃないかなというお話でした。
キクダケフリーランス講座の毎週火曜日は、こんな感じでサクッと学べるデザインのお話をお届けしています。デザインをやってる方もそうじゃない方も、何かスキルアップのヒントとして参考になれば幸いです。最後まで聞いてくださってありがとうございます。
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