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こんにちは、サチャイレコです。今日はボイシーのハッシュタグ企画で、「離れるべきタイミング」というのがありまして、今回は私の仕事での実体験を交えながら、干された3年間が人生最高の贈り物だった話というテーマでお伝えしていきます。
離れるべきタイミングというか、離れさせられたタイミングの話になるんですけど。
木を見て森を見ずっていう言葉があるように、何か小さいことにとらわれて全体が見えてないことってありますよね。
一歩引いて観察することで本質が見えることってあると思うんですけど、まさに私もこれを実体験で学ばせていただいたことがありまして、もうね、本当に本当に本当にとってもお恥ずかしい話なんですけど
実は私は3年間仕事で干された経験があります。恥ずかしい。11年表に出て喋る仕事をやってきて、テレビリポーター、ラジオDJ、イベントのMCとかナレーターとか、今までいろんなお仕事をさせていただく中で
最初の頃、駆け出しの頃、あるイベント会社の社長と出会って、その社長がいつも私を指名して仕事を依頼してくださっていて、まだまだ未熟で全然喋りのスキルも全くない私を大事なイベントのMCとして使ってくださってたんですよ。
ただ、当時の私は自分の夢だったテレビリポーターのお仕事の方が大切で、本当に今考えたらすっごくお恥ずかしいことなんですけど、イベントのお仕事に臨む気持ちが当時は十分になくて、どっちかっていうとイベントはやりたくないなーとかって思っちゃってて
というのも、昔そのイベント社長がめちゃくちゃ厳しくて、すぐ怒鳴るし、とにかくその現場が決まったらどうやり過ごそうかな、どうやってできるだけ怒られずに過ごそうかなとかって、できるだけ社長とコミュニケーションを取らずに過ごしたいなとかって、そんなことばっかり考えちゃってて
なんであの社長、厳しいし下手くそな私をわざわざ指名するんやろうなって疑問に思っていて
こんなまだまだ未熟な私を使ってもいいことないのになんでかいなって。もうこの現場入りたくないなーって。この現場に入らなくていいんだったらどれだけ幸せだろうなって、ずっとずっと思ってたんですよ。駆け出しの頃ね
そう、当時私がどれだけこの社長がいる現場に行くのが嫌だったのかっていうのは伝わるかなーって思うんですけど、当時のことを思い出すとね、今でも胃がもうキリキリキリキリ痛くなっちゃうくらいなんですけど
せっかく指名してくださってる社長に対しては、私は常に逃げ腰で、誠実に仕事ができてなかったんですよね
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でもその社長と出会って、私をMCとして使ってもらうようになってから、3年経ってぐらいからですかね、突然私はその社長に一切指名されなくなってしまって、つまりその社長の現場に入ることが一切なくなりました
その時の当時の私の心境はっていうと、あれ?時期的に、絶対あの現場の時期なのに呼ばれてないな。ラッキー!怖くて厳しい現場減ったぞ!ぐらいに思っていて
もちろんその現場には呼ばれなくなったとしても、ありがたいことに他にもイベント現場ってたくさんありましたし、メディアの仕事もずっとあったので
私は目の前の仕事をやらせていただく日々は続いたんですけれども、本当にそこから3年間、丸々3年間、そのイベント会社の社長だけは私をMCとして使うことがなくなったんですよ
なんですけど、その3年間来された空白の後、また突如私はその社長に、今度ある大事なイベントのMCよろしくなって、いきなりまた指名されたんですよね
この時の私の心情としては、この時がついに来たかって思いました。いい意味でこの時が来てしまったのかっていう感じですかね
っていうのも、実はその会社の社長がどういう気持ちで私を3年間指名してなかったのか、欲したのかっていうのを別の人を通して私はあらかじめ聞いてたんですよ
私はね、単純に私が全然いつまで経っても喋りがうまくならないし、シンプルに使えないやつだから切られたんだろうな、干されたんだろうなって思ってたんですよね
でも違ったんです。そのイベント社長がなんで私を3年干したのかというと、3年で私が化けると思ったからだったんですよ。思っていただいたからで
まず最初ずっと未熟な私をMCとして使ってくれてた時、とにかく私を立派なMCとして育てようってしてくださっていて
でもやっぱり私が喋りのスキルも人間力もまだまだで、未熟というのはわかっていて
今は私がこの現場から離れて、別のいろんな種類のいろんな現場でいろんな経験をした方が人間として確実に成長するって判断されたから
3年絶対指名しないっていうことをその社長は決めたそうで、でもこいつは必ず化けるって、いい意味で化けるって、3年で確実に変わるって私を信じてくれていて
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3年経ったらまた必ず幸あれ指名するからよろしくねって、あらかじめ私の事務所の人とも約束してくださってたそうなんですよね
そんな周りの大人たちの思いも知らずに、私はもうなんて浅はかだったんだって思いました
なんて自分未熟なんだって、本当自分が嫌になったんですけど
でもその現場を押されていた期間、私は本当にいろんなことを別の現場で経験させていただいて
逆にその現場を適当にこなすイベント会社の人とかとも出会ったり
してやっぱり厳しい社長ってすごい人だったんだなって気づくことができたり
ただ自分の仕事をこなすだけじゃなくて心から一生懸命そこにいる人材を育てようとしてくださる人
自分のエネルギーを使って、どなってでも一生懸命大事なことを教えようってしてくれる人っていないんだなっていうことを学んだし
別にね何か見返りもあるわけじゃないのに、それを本気でしてくださってたあの社長って
本当に本当にありがたいことだったなぁって気づいて
そのメディアの仕事でも人へのリスペクトが何よりも大事って身をもって学ばせていただきまして
もちろん自分の喋りも磨くしかなくてね、毎日毎日違う現場でも自分に足りないものをインプットしていって
次の日また現場でアウトプットしてのその繰り返しをどんどん積み重ねていって
3年後、干されてから3年後、またその社長に久しぶりに指名してもらった現場で
同じ社長の現場で同じ社長が作った台本なのに
私からは3年後干された後の私からは全く別物に見えたんですよね
昔はただの文字が並んだ台本にしか見えてなかったのに
干された後3年経ってからはMCへの配慮でこういう順番にされてたんだなとか
スタッフへの配慮でこういう台本作りにしてたんだとか
現場でも私がどう動いたらどういう言葉を発したら
皆さんがどうやったら助かるのか皆さんにどうやったら役に立てるのかとか
この現場をどうしたらもっといいものにできるのかというのを私も考えるようになっていて
どうやってできるだけ怒られずに過ごそうかなとかしか考えてなかった私からするととんでもない変化なんですよ
それを私はこの大切な現場を3年離れることで気づかせていただきました
その現場の終わった後、その社長からも
俺が思った通りや、ちっとは成長したやないかとかって初めて言っていただいて
それまでケチョンケチョンに言われて続けてたのに
それからまた本当にずっとずっと指名していただいて一生懸命育てていただきました
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なので今回何が言いたいのかというと
離れて距離をとってみるっていろんなことに有効だなって思います
人間関係もちょっと距離を置いて冷静になったら見えてくることもあるし
例えば絵を描くのが好きなのになんか最近描くのが楽しくなくなったなとかだったら
ちょっと距離を置いて別のことに挑戦してみたり
ちょっと離れたからって別に何も変わらないじゃんって思いがちですけど
ちょっと離れるだけで俯瞰で考えられるようになること
それから見落としてた大切なことに気づくことってあるなと思っています
だからとにかく離れることでしか得られないものもあるんです
今回の内容もちょっとでも何か参考になれば嬉しいです
今回はもう一つ、宮本武蔵に学ぶやることが多すぎる時の対処法というテーマ話している回
チャプターに貼ってます
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