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2023-07-07 17:49

take3.渡る世間は鬼才ばかり?『最近の若いもんは!の扉』から、若手ジャズミュージシャンに、ズームイン!!

新入社員、若手社員と上手くいかないあなた。「最近の若いもんは・・・!」なんて思っていませんか?若手ミュージシャンの音に耳を傾けてみてください。きっと、若手社員の声にも耳を傾けることができる!・・・かも。(笑)

最新のジャズシーン、最新のジャズプレーヤーをご案内。


ブラジルの鬼才/ミシェル・ピポキーニャ/13歳ですでに/インドネシアの神童/ジョーイ・アレキサンダー/まるであの天才子役?/アメリカの若きディーバ/サマラ・ジョイ/常連さんが教えてくれる上手い定食屋理論/経歴がオバケ/


13歳のピポキーニャ!聞いてびっくり、見てびっくり!

https://youtu.be/FrrutA5u8pg ''the chicken''

https://youtu.be/V00zkxZPtZg ''超絶ソロプレイ’’


Spotify限定:一番最後に簡単なアンケートがあります。今後の番組作りの参考にしますので、回答よろしくお願いします。


番組で紹介した曲は、『ジャズの入り口案内所』プレイリストにまとめていきますので、一度聴いてみてください。

AmazonMusic: ⁠https://music.amazon.co.jp/user-playlists/fe0006b2ee5742f6b7207a3d191efcabjajp?ref=dm_sh_3R5Bn5fwAzWZbGOWXcz8hBn0n⁠

Spotify: ⁠https://open.spotify.com/playlist/2q7JQgxIXlBF5AuqQhtvJG?si=YxhSdUE0TEOaz0HWzpxRBw⁠

隔週金曜日、大人の時間20:00に更新予定です。

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Cover Art : でぐちしお https://instagram.com/uzushio888?igshid=Y2IzZGU1MTFhOQ==

music : RYU ITO  ⁠⁠https://ryu110.com/ 『surface』『wherever』『Nighit Walking』『Subway』『Favorite Piano』『Trrafic jam』『Good Day』『OK』『Cyan』『Lamp』 

00:04
ジャズの入り口案内所。こんばんは、案内役のFrank Nappaです。
この番組は、皆さんの身近にある扉を開いて、私独自の視点から、ジャズの入り口をご案内するラジオです。
さてさて、take3。今日開ける扉は、最近の若いもんはです。
さあ、皆さん。この言葉、使ったことがありますか?それとも、言われたことがありますか?
今日の配信の最後に、最近の若いもんはの後に、どんな言葉を続けるか。
これを私、皆さんに聞きますので、よろしくお願いします。
それでは早速、最近の若いもんはの扉を開けてみましょう。
最近の若いもんは。この言葉の後には、だいたいネガティブな言葉が続くことが多いですよね。
しかし、最近の若いもん、果たしてネガティブな存在なのでしょうか?
私もつい数十年前は、最近の若いもんでした。
まあ、主流の流れとは違った流れの中で、若いもんやってきた感じはあります。
あなたはどうですか?
ということで、今日は、最近の若いもんがどんなもんか、みんなで聞いてみましょう。
まず最初の、最近の若いもんのご案内。
ブラジルのベーシスト、ミシェル・ピポキーニャ。
1996年生まれの配信現在27歳。
エレキベースには、通常4本の弦が張られています。
しかし、この人の場合、6本の弦が張られた6弦ベースを使っています。
そのため、音色の幅がとても広く、ベースだけではなくて、ハイトーンでメロディーを奏でたりもします。
曲によっては、前回紹介したフレットレスベースを使うこともあるようです。
そんな彼が、13歳の時のライブ映像、こちらがYouTubeに上がっています。
03:07
そこでなんと、前回紹介した天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスが演奏して有名になった、ザ・チキンという曲を演奏しています。
かなりテクニックのいる曲なんですが、演奏の方はどうなんでしょうか。
言うて13歳ですからね。温かい目で見ながら、なんて思っていた自分がおバカでした。
お兄さんたちと混じったバンドのセンターにいるのが、ピポキーニャ。
堂々たるベースっぷり。
私見て思わず吹き出してしまったぐらい、めちゃくちゃ上手い。
いるんですね、天才。
聞いていて、私はどことなく、ジャコに似た雰囲気を感じるなぁと思っておりましたら、
ピポキーニャ自身が影響を受けたベーシストの中に、ジャコの名前をあげていて、
なんだやっぱりジャコ好きなんじゃーんと、私自身妙な親近感を抱いて好きになっちゃいました。
そしてピポキーニャ、アレンジャーとしてもとても評価が高く、
アルバムを通してフュージョンやブラジル音楽、現代的なジャズ、
これのミックスされた色彩豊かな楽曲を提供してくれます。
そんなアレンジができるのもピポキーニャの魅力、ではないでしょうか。
そんな彼が27歳で出した、現在の最新アルバムから1曲。
マウリシオ。
ピポキーニャのベースに加え、サックス、鍵盤、ドラムの構成。
ここにゲストのアコーディオンが入る1曲。
フュージョンっぽい雰囲気をベースにアコーディオンが入ることで、
スパイスの効いたちょっと南米っぽい楽曲に仕上がっています。
個人的にはとても好きなテイストです。
もちろんピポキーニャのソロパートもしっかり堪能できますが、
こちらの楽曲、彼のアレンジャーとしての側面の方がより感情的です。
もしソロパートを堪能したいという方は、
先ほどのYouTube、または他の楽曲を探していただけると、
この曲よりもソロパートがしっかり感じられ、
彼の超絶テクニックを味わうことができます。
前回のウェザーリポートを気に入っていただいた方には、
おすすめの1曲です。
次にこの曲です。
これがおすすめの1曲です。
06:07
次の若いもんは、インドネシアの振動。
ピアニストのジョイ・アレキサンダー。
2003年生まれ。
配信現在、なんと若干20歳!
という、まさに若いもんですね。
彼のお父さんがアマチュアのミュージシャンで、
両親共にジャズが好きだったようです。
生まれたのはバイト。
しかしそこではあまりジャズの教育が受けられないということで、
家族で移住をしたようです。
このジョイ・アレキサンダー。
彼のキャリアがめちゃくちゃすごくてですね。
ちょっとだけかいつまんで紹介しますと、
8歳でハービー・ハンコックの前でプレイして、
めっちゃ褒めてもらう。
ハービー・ハンコックといえば、ジャズ界の巨匠ですから。
この人の前で、8歳で!
8歳でプレイしちゃうっていうところが、まずすごすぎますよね。
そして9歳の時に、ウクライナのオデーサで開かれた、
全年齢対象のジャズコンテストでグランプリを獲得。
10歳の時に、ウィントン・マルサリスに誘われて一緒にプレイ。
世界的にも有名なあのウィントン・マルサリスに声をかけてもらってプレイする。
それが10歳です。
そして11歳で家族とニューヨークへ渡り、メジャーデビュー。
11歳でメジャーデビュー。
今私11歳の娘がおりますけど、
すごいですね、メジャーデビュー。
いや同じようにピアノ一応習ってはいますけれども、
メジャーデビューはできないですね。
そして12歳でグラミー賞にノミネートされて、
こちら惜しくも辞典とはなるんですけれども、
いるんですね、天才。
天才。
経歴はすごいですけど、じゃあ本当のプレイの方はどうなのかと。
聞いてみたらですね、これがいい感じのおっさん並みにセクシーさのあるピアノでした。
若くてイケイケのそんな感じではなくて、
一体どんな人生を送ってきたんですかと聞きたくなるような深みのあるそんな音。
さっきの彼の人生ざっと紹介しただけで、
そういう人生ですからねと納得してしまうような感じではありますけれども、
09:06
ただ初期に出されたアルバムを聞くと、
今の彼の曲と比較したときに若さがあるのかなということは感じられるのかなと思います。
子供時代をジャズに捧げようと決めた。
というのは彼自身の言葉で、ハーヴィー・ハンコックに褒めてもらったときに、
そう決めたと語っているんですけれども、いやすげえ子供だなと。
この落ち着きと実力、これはまさにジャズ界のえなりかずきと言っても過言ではないでしょう。
そんな上位アレキサンダーの曲をご案内。
2023年時点での最新シングル。
What Do You Want To Listen To?
曲はというと、40,50代の脂ののったジャズマンが色気と渋さを存分に出したような、
そしてベース、サックス、ドラムとのバランスがとても良くて、
調和のとれた大人の仕上がりになっています。
また、ソロパートからエレクトリックピアノ、いわゆるフェンダーローズを弾いています。
これもまた音色が変わることで、曲にアクセントが生まれてとても良い感じです。
没入して聴いていたためなのか、あまりの自然な切り替わりに、私しばらく気づかずにですね、
あれ?フェンダーローズなってるけど、あれ?ピアノだったっけ?フェンダーローズ?
なんて時間差で驚いちゃいました。
この20歳そこそこの若者の演奏、とくと味わってみてください。
本日最後の若いもんのご案内です。
アメリカのボーカリストサマーラ・ジョイ。
アメリカのボーカリストサマーラ・ジョイ。
1999年生まれの配信現在23歳。
2019年大学在学中にサラボーン国際ジャズボーカルコンクールで優勝。
その後、アルバムデビューを果たします。
セカンドアルバムが2023年グラミー賞をノミネート。
最優秀ジャズボーカルアルバムと最優秀新人アーティストの2冠を足す。
経歴はこちらもめちゃくちゃすごいですけど。
12:00
お歌の方は?
と言うと、これまたあなたいくつなんですかと年齢を聞きたくなるようなですね。
昨今の世の中ではやっちゃいけない、やらない方がいいよと言われることの一つですけど。
それを聞きたくなるぐらい大人びていて艶やか。
低音は太くて柔らか。
時々喉にかかるハスキーな音。
これがとても私大好きで最高ですね。
高音は伸びやかで突き抜けるような力強さを感じました。
何よりバックバンドの楽器と会話をしているように歌っているようで、
よく掛け合いをするっていうのはあるんですけど、
私が感じたのはもっと距離が近く、親しげにコミュニケーションを取っているような感じ。
こんなような感じがして聞いていてとても気分が良くなりました。
照明を絞ったバーで美味しいお酒をいただきながらかかっていたらもう最高です。
アルバムを聴いているとだいたい好みの曲があって、
多少なりとも好き嫌いがあったり、
また続けて聴いていると曲調が似ていて飽きが来たりっていうことがありますよね。
しかし彼女の場合、どれをどの順番で聴いても表情が豊かで色々な味が楽しめるので、
全然そういうことがなかったです。
例えて言うなら、初めて入った定食屋さん。
何が美味しいのか、何を注文しようか迷っていると常連のおじさんから、
兄ちゃん、安心して好きなもの頼みな。ここどれ食っても美味えから。
と言われているかのようです。
そんな彼女のグラミー受賞アルバムから1曲、
I'm confessing that I love youです。
しっとりとしたラブバラードで、彼女の柔らかな歌声が堪能できます。
ピアノ、ベース、ドラムのシンプルなバンド構成が、より彼女の歌声を弾き立ててくれます。
時々高音の伸びやかなトーンで歌う声が、
トランペットやサックスの音色に聞こえる瞬間があるほど、
彼女の美しい歌声をご堪能ください。
さて今日は、最近の若いもんは、の扉から3名のアーティストをご案内しました。
15:05
どうですか?
あなたは、最近の若いもんは、の後に何という言葉を続けますか?
ついつい有名なミュージシャンの楽曲を聴きがちなジャズ。
その多くは既に多解されているか、
4,50歳の熟練のベテランが多いです。
それはそれで素晴らしいんですけれども、
ただこうして時々新しい才能に巡り合うというのも、
新しい驚きと楽しみが増えて良いのではないでしょうか。
ということでお送りしましたジャズの入り口案内所は、
各週金曜日大人の時間、午後8時頃に配信予定です。
番組へのご感想お便りは、概要欄のメールフォームから、
またはハッシュタグ、ジャズの入り口をつけて、
ジャズはカタカナでツイートしてください。
面白いと思っていただいたら、
お気に入り登録、高評価、通知のオンをよろしくお願いします。
この番組で紹介した楽曲は、
Spotify、Amazon Music内にあるジャズの入り口案内所プレイリストにまとめていきますので、
そちらも併せて聴いていただけると嬉しいです。
なお、当案内所では、
ジャズを聴く時、周りの人に迷惑にならない程度に、
できるだけ大音量で聴くことをお勧めしています。
特に今日、ベーシストを紹介しております。
小さい音ですと、どうしてもベースの音が埋もれてしまう、そんなことが多いです。
音を大きめに、ベースの音をしっかり味わってもらえるといいのかなと思っています。
ここまでお付き合いありがとうございました。
それではまたのお越しをお待ちしています。
17:49

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