00:04
はい、というわけで始まりました。
本日はですね、
あずまひろきさんが10年前に書いた
一般意志2.0
ルソー・フロイト・グーグルっていう本があるんですけど
この本をですね、10年前に買ったきり
読んでなかったんで
えー、ちょっと読んでみようかなと思いました。
なんで読んでみようかと思ったかっていうと
まあ一つはね、あの
今見ると、あ、ルソーかーって
ルソー、結構面白いんだよな、興味あんだよなーっていうのがあってですね
まあそれで読んでみようと思ったのと
あとですね、10年前に書かれた未来について
書いた本なんですよね。帯にですね
夢を語ろうと思う未来社会についての夢だっていう
書いてあるぐらいなんで、まあ未来について語ってる
10年前の本であると。
でね、この時の10年後に僕は生きてるわけなんで
未来人としてですね、ここに書いてあることをまあ一応
読めるんで、それはそれで面白いなと思ってですね、ちょっと読んでみたんですね。
でですね、すごいざっくりと内容を言うと
技術の発展でこういう新しい形の民主主義が可能なんじゃないかという話だったんですよね。
で、そのヒントはですね、ルソーにあるんじゃないかっていうような内容でしたと。
で、ルソーのですね、社会契約論を元に話してるんですけど
社会契約論というとね、フランス王政の時代に書かれた本ですけど
まあざっくりと言うと、主権は人民であるとかね、個人は自由であるとか
で、人民の総意であるね、その一般主義っていうのに沿って政治は動くべきなんだ、政府は動くべきなんだと
いうような内容として知られてるというか
まあざっくりと言うと、近代民主主義っていうのの考え方を決定づけた本であると。
で、この本がですね、すごいブームになって、その考え方がすごい流行ったのでフランス革命が起こってですね
っていうような感じだと思ってたんですよね、雑な理解として。
でですね、そういう感じなのかなと思って読み始めたらですね
まあ普通にだから、なんていうんですかね、この一般主義っていうのが
まあみんなの総意であるっていうものだというふうにざっくりと理解してたんで
民意とかね、世論とかね、みたいなそういうもんなのかなというふうに思ったんですよね。
で、それに沿って政府は動くべきだ、まあまあ民主主義でそういうもんだよねみたいな感覚だったんですけど
この本によるとですね、まあ僕その社会契約論って現状読んでないんですけど
この本によると結構まるとこう社会契約論のですね、内容って結構怪しい記述があるんですよね。
で、例えばなんですけど、一般意志っていうのはその謝りようがない、定義上謝りようがないので
まあざっくりと国家が死ねと言ったら死ね、みたいなこと書いてあるんですよ。
あとですね、議会はいらないと、政党もいらないと、間接民主制はもうクソだと
03:02
で、議論とか意見の調整みたいなのもいらないと、というよりそもそもそのコミュニケーションすらいらないと
で、もうそれがクソであると、で、ただそれぞれの人が思い思いのことを言えばいいと
で、それを集積したものが一般意志で、で、その一般意志っていうのをわかっているものが政府、政治を運営すべきなんだと言ってるんですよね。
さらに言うとですね、じゃあその一般意志をわかっているものは何かというと、それは神か超越者だと言ってるんですよね。
かなりですね、蜘蛛行きが怪しいというか、あれってその民主主義違うくないみたいな、その全然俺らの知ってる民主主義と違うぞみたいな感じなんですけど
まず最初に思うのがですね、一般意志は謝りようがないからね、死ねと言ったら死ねみたいな内容に関してはですね、やっぱり全体主義かって思うわけですよね。独裁か?みたいな風に思うわけですけど
実際ですね、この本の書かれている思想がきっかけでフランス革命が起きているわけですけど
フランス革命後にどんどん独裁体制に、恐怖政治になっていくわけですよね。ロベス・ピエールがどんどん反対派を処刑していって
ロベス・ピエールはですね、自分をルソーの社会規約論に書いてある一般意志の化身であるというかね
つまりこのルソーはね、神か超越者だと言っている超越者だみたいな辞任があったみたいで、だからもう一般意志を執行するために俺はこういう恐怖政治してんだみたいな感じだったらしいんですよね
さらに言うとですね、後にナチスの思想的なベースというか、思想的にナチスを支えたカール・シュミットという哲学者みたいな人がいるんですけど
その人もですね、この一般意志というのを取り上げて、この一般意志というのを司る独裁者が必要なんだみたいな理屈にしているんですよね
だからですね、実際にこの一般意志の説明をね、ルソーの言っている説明を聞いてパッと思いつくですね
それちょっと独裁とちゃうっていう部分があるわけですけど、そういう風にですね、実際に解釈されてきたわけですよね
ロベス・ピエールとかカール・シュミットによって
でですね、なんていうんですかね、後の人からするとですね、結構困った本だねみたいな感じで
困った本っていうのは民主主義というものを作り上げてくれた素晴らしい本だと思って読むと
この一般意志のところちょっと怪しいなみたいな、なんかちょっとやべえこと書いてあるぞみたいな感じですね
だからすごい新しい民主主義というものをちゃんと提唱してくれた本なんだけど
06:03
一方でまだまだ未熟で原始的な部分がありますよねみたいな
みたいな風に受け取られたわけですよね、後世に
なのでですね、後世の政治哲学者みたいな人は
ルソーの言っている一見危なそうに見える部分ですよね
というのをみんなで頑張って否決するというか、そこをどんどん補強していって
ヘーゲルとかですね、どんどん補強していってですね
今は僕らが現実的に知っているですね、民主主義ってこんなんだよねみたいなものの形に思想的に持っていったわけですよね
でですね、そういう経緯があったんですけど
ルソーの未熟で原始的だよねってされている部分にこそ
現状の民主主義の袋小路を打破できる可能性があるんじゃないかっていうのが
この一般意志2.0という本の趣旨なわけですよね
一般意志っていうのは何なのかっていうことなんですけど
まずですね、個々人の政治ですからね、たくさんの民衆がおりますと
その民衆一人一人の個人の欲求っていうのは特殊意志っていうふうに呼んでるんですね
まあまあ一人一人はそれぞれ特殊な意志を持っているので特殊意志であると
でですね、その特殊意志を例えば100人いる国だとしたら、国とかねその共同体だとしたら
100人のその特殊意志をですね、足したものが全体意志であると
でこの全体意志っていうのはまたその一般意志と区別されているわけですよね
単純に足したものであると
で一般意志っていうのはその全体意志と違って
その100人の特殊意志それぞれの欲求ですね
のそれぞれの違いを総裁して足したものだという風にルソは説明するんですよ
だからすごいわかりづらいんですけど
どういうことかというと
その2人いますとAさんとBさんがいて
若いAさんと老人のBさんがいますと
で若いAさんはですね
若者のその手当てを手厚くしてくれ
子供手当てを手厚くしてくれという風に
欲求しています
そういう特殊意志を持っています
で老人のBさんがですね
いやいやと老人のための福祉をもっと充実してくれっていう特殊意志を持っていますと
でですねこのAさんとBさんの特殊意志をそれぞれただ足したらですね
子供手当ても払うし老人の福祉も充実するよというのでですね
それが全体意志だというわけですよね
そうしたらですね単純に社会保障費の払いがめっちゃ増えるねみたいな話なんですけど
09:00
一般意志っていうのはそれに対してですね
違いを葬祭して足したものであると
じゃあどういうことかというと
例えばこの違いを葬祭して足したんだったら若いAさん子供手当て欲しいと
で老人のBさんは老人の福祉を充実して欲しいと
じゃあそれ葬祭して何もなしねとかそういうわけではなくてですね
それぞれAさんは子供手当て欲しいと言っている内側には
例えば将来が不安だとか
例えば政府にそういうこと言いたくなるような孤独を抱えているとか
ざっくりと幸せになりたいみたいな気持ちがあって
Bさんの方にも福祉充実して欲しいというのが
というと発言している裏にはですね
将来が不安だとか孤独だ幸せになりたいみたいな気持ちがあり得るわけですよね
そこの部分をですね
それぞれの個別な意見っていうのは葬祭して消してるんだけど
その真ん中にどんって残るものを一般意志って呼んでるんですよね
というわけでとりあえず一般意志の説明のところまで来ました
こういう本解説というか単純に自分が復習したいだけなんですけど
多分話長くなりそうだなと思いつつ
本日は以上ですありがとうございました