00:09
スピーカー 1
どうせ死ぬ三人。 イムです。 上水幸です。 ヌロです。
スピーカー 2
今回は恒例のお便り会っていうことで、リスナーの皆さんからいただいたお便りに答えていこうと思います。
まずツイッターからちょっとハッシュタグヌリンみたいなの拾ってきたんですけど、 ツイッターネーム天ぷらさん。
ヌリンを聞いてて疲れないのは何でだろうって思ってたら、ビジネスパーソンにリーチしないポリシーのおかげね。 そのくだりが出てきたとき、買い物中でお店にいたのに笑って声出た。
何も考えさせないわけじゃないけど、お三人の声がふわふわ耳と脳みそを漂っていく感じが絶妙で好き。
スピーカー 1
ありがとうございます。 ありがとうございます。
でもこれリーチしないってビジネスパーソン語じゃないですか?
笑 ですよね多分。
厳しい。これ多分ヌロさんのセリフだと思うんですけど。 僕?僕ビジネスパーソンにリーチしないって言った?
スピーカー 3
言いそうだよねでもヌロさん。 そうか。 ヌロさんは言いそう。
スピーカー 2
これいいですね。いいセリフだな。
はいじゃあ次のツイートが、
1 犬座のさん 古典ラジオつながりで聞いたどうせ死ぬ3人すごく面白くてすぐ最新回聞き終わってしまった。
更新が待たれる。 イムさんの言語化が苦手というお話とヌロさんのセルフイメージの不一致のお話
似た構造なのかもしれないと思った。
なるほど。ありがとうございます。 ありがとうございます。
次のお便り紹介します。 40代ラジオネームハイシャオハイシャクさんからのお便りです。
上水さん、ヌロさん、イムさんいつもポッドキャストを楽しみにしています。 ありがとうございます。
私は寒い季節になるとなんだか人恋しくなったり、昔の失恋を思い出して孤独感に襲われたりしてうつむきがちになります。
3人は感覚と論理のバランスがそれぞれ違うなぁと感じるのですが、エモいと言われて思い出す季節や音楽、人や思い出ってありますか?
どんなジャンルや話になってもいいので、皆さんの思うエモさについて聞きたいです。
スピーカー 3
はい、というお便りです。 エモいって今も言うんかな?なんか最近あんまり使わなくなったな。
いつ頃使ってたんですか?上水さん。 いつぐらいだろう?10年前ぐらいから結構使ってた気がするな。
03:04
スピーカー 1
なんかね、意味が微妙に変わって最近使われてるって感じだと思う。エモいって。
今はどうやって使われてるの? 今ちょっと検索してみたら
スピーカー 2
エモいはある対象に対して感情の変化が起こった時に用いられる言葉。
分かりやすく言うと何かを見たり聞いたりしたことで何とも言い表せない気持ちになった時や、強く心を動かされた時によく使われる。
スピーカー 1
なるほどね。 なんか昔はもうちょっと意味が違ったような気がするんだよな。
スピーカー 2
上手く言えないけど。 うん、まあちょっと違う感覚はありますよね。
スピーカー 3
なんか音楽用語でしたよね、エモいって。 ジャンルとしてありましたもんね、エモいとか。
スピーカー 1
エモい、そうっすね。 そこから来てるんでしょうかね、語源というかあれはね。
だから音楽的にその、なんかよくエモいとか何とかって言ってた気がする。
スピーカー 2
エモか。僕今思いついたのがあったんすけど、これどっかで話したかな、僕好きなCMがあって、大分麦焼酎二階堂のCMなんすけど、あれはなんか、エモいって言っていいんかな、何とも言い表せない気持ちになりますね。
スピーカー 1
教習を掻き立てますよね。 そうっすね、そうそうそうそう、そんな感じ。
スピーカー 3
かなぁ。 エモいかぁ。
ヤンヤンさん、すっごい悩んでるじゃないですか。 ですね。 いやぁ、感情の劣化が著しいからっすね。
スピーカー 1
感情が換気されないんだ。
スピーカー 3
そう、だから聞いてて思ったのは、エモいのハードルが下がりすぎて、ちょっと感情が動いてる人見たら、エモいなぁと思ってしまう。
なんでもない、感情が反応してるなって人見るだけで、あぁなんかエモくなってるなっていう、なんかそういう用法になっちゃった。ちょっと本当の、ここでよく言われるエモいとは、そんなレベル感じゃない感じ。
なんか上水さんが主体となってエモくなることはないんですか? ずいぶんないっすよね。
スピーカー 2
ずいぶんないんだ。
スピーカー 1
すごいな、ずいぶんない。 けどほら、青海大島の海を見た時とかがエモいんじゃないですか?
なんかね、まぁまぁエモいという表現もできるけど、なんかちょっと激しさを感じるんですよね、エモいって言葉には。 あぁなるほどね。
スピーカー 3
激しさはなかったんですよね。 激しさはなかったんだ。 そこはなんかね、こう、解放された感じだったんですよね。
06:04
スピーカー 2
解放感みたいな感じだったから、ちょっとエモさとはちょっと違ったんだな。 あぁなるほどなぁ。
スピーカー 1
室さんあります? 僕、深海誠の映画かな。
スピーカー 2
え? うん。 意外、意外とか言ったら失礼かもしれないですけど、意外っすね。
スピーカー 1
なんか、深海誠の映画って、うま味調味料みたい。
えっと、君の名はとか、秒速何でしたっけ?何メートルでしたっけ? 秒速5メートル?
スピーカー 3
ちょっとこれ間違えたら、間違えたらまずいんで、一応調べますけど。 好きって言ってんの?
スピーカー 1
うん。星の声が一番初めだよね。僕、星の声が劇場で公開される前に、
アフタヌーンっていう漫画雑誌で、そのDVDが販布されたりとかして、そこからずっと深海誠に注目してるんで。
へぇ〜。 で、その星の声の前に彼女の猫かな?みたいな短編アニメとかも作ってて、
その時からずっとフォローしてるんで、結構息が長い。ファンじゃないんですよ。ファンじゃないんだけど、
その秒速5センチメートルが放映された時に僕見に行って、その時その瞬間はいいなって思ったんです。
で、それを当時好きだった女性に紹介して、で、その人が見たんですよね、その映画を。
スピーカー 2
で、その感想を僕に返してくれたんだけど、その時彼女が言ったのは、男の人って繊細なんだねって言われた。
スピーカー 1
で、その時僕は深海誠のことをいいと思う自分を殺しましたね。
スピーカー 2
あぁ〜。 殺したんですか? うん。それから二度と深海誠の映画を見ていいとは思ってない。
スピーカー 1
そうか。嫌なんですか?繊細だと思われるのが。 繊細だと思われるのが嫌っていうか、彼女が言いたかったのはその部分じゃねえだろうなっていう感じですよね。
なんかこう、男の人って繊細なんだねって言ったセリフっていうのは、なんかこう、なんていうんだろうな。
このようなものを見てエモがる人間の精神性の低さみたいなものに言及したと僕は理解したんですよね。
はぁ〜。 で、それは分かるんですよ。で、なぜかっていうと、あれってすごい味の元的っていうか、うま味調味料って人間の脳がうまいと思うもので構成されてるじゃないですか。
で、それを舐めたらうまいって思うみたいな。強制的に脳を反応させるみたいな。麻薬みたいなものですよね。
この強制的に快楽、脳を快楽状態にするみたいな。深海誠さんの映画って全部そうですよね。強制的に脳をエモくするもので構成されてるみたいな。
09:01
スピーカー 1
設定画っていうことですか。 絵とか音楽とか。それがね、組み合わせがすごい。これでもかというほど、なんか純度が高いんですよね。
うま味調味料と同じで、うま味調味料そのまま舐めてるみたいな感じの、スープとかになってない、音楽のタイミングといい、カメラワークといい、描き方といい、ストーリーといい。
もう脳をエモくしますよみたいな、固まりなんですよね。もうここでエモくならなきゃ嘘でしょみたいな。
お前の脳が腐ってんじゃないのみたいな感じのエモくさせ方だなと僕は思ってて、なんだっけ、ラッドリンプス?
ラッドウィンプス? ラッドウィンプスの音楽がバーンかかるじゃないですか。そのバーンの仕方がもうやべえですよね。
大体カメラがグイーンって回るんですよね。 引きになってグイーンって回ったりとかして、地平線の向こうとかから光がビーッて当てたりするんですよね。
スピーカー 2
そらエモくなるでしょみたいな感じですよね。 総合的に演出がもうエモいって感じなんですね。
スピーカー 1
そうそうそう。ほら、ワンピースとかナルトの映画とかっていうのは、やっぱり同じく旨味調味料なんだけど、ちゃんとスープになってるみたいな。
ちゃんとエモくない部分みたいなものが重ねられていて、クライマックスに向けてだんだん登場人物の声が大きくなるみたいな。
だんだんみんな叫び出すみたいな。だんだん感情が高まってきて、俺は許さねえとか言ってもう相手を殴るみたいなのがもう許さない気持ちにこっちもほらだんだんボルテージ上げて、
その殴った爽快感みたいなのでエモくなりますみたいな感じだけど、もう新海誠さんの作品はすごいですよね。一部の隙もないエモさですからね。
なるほどな。面白い。 だから上水さんもぜひ見てください、新海誠の映画を。 みんなエモくなれるかもね。
スピーカー 2
ちょっとエモくなりたいわ。感傷しよう。何見たらいいですか?最初。 秒速5センチメートルかな。
スピーカー 1
マジで? めちゃめちゃ嫌そう。口の形がめっちゃ嫌そうだった。
あのね、やっぱり君の縄は一番ヒットしただけあって、やっぱ純度低めなんですよね。
分かりやすくされてるんですか? 分かりやすくされてるっていうか、狂雑物を入れてある。
狂雑物っていうのは? なんていうかな、エモじゃない部分みたいなのを作ってる。
12:00
スピーカー 1
全部見てほしいんだよな。全部見ると何をエモがってるかが分かるんだよな。
なるほど。 会うはずじゃなかった男の子と女の子が奇跡によって会うんですよね。
で、必然によって引き裂かれるんですよね。それを意思の力で奇跡を起こすことによってもう1回出会うみたいなのがモチーフなんですよ。
ああ、なるほどね。 この世界の理不尽みたいなものとみんなが戦うんですよね。美しい映像の中で。
スピーカー 3
なるほどね。 エモくなるでしょ。 ちょっと見てみようかなと思いました。
スピーカー 1
5センチメートル。 はい、ペースト5センチメートル。
スピーカー 3
味の素。ちょっと見てみよう。 味の素。
スピーカー 1
僕が好きな映画、味の素じゃないんですよね。旨味調味料じゃない。ちゃんと昆布出汁ひいてあるみたいなのが、やっぱ美味しい映画だなと思う。
スピーカー 2
なるほど。それでいうとそういう昆布出汁の映画って何なんですか?
ウッディー・アレン監督のアニーホールとか。 アニーホール?
とか、ゴッドファーザーとかもやっぱ天然出汁ですよね。 なるほど。
スピーカー 1
で、スターウォーズもエピソード1から6は天然出汁って感じだと思う。 ちゃんとひいてあるって感じだけど、7,8,9はやっぱあの
スピーカー 3
人工調味料っすね。 そうだね。わかるわかる。
感じかな、なるほど。 確かに。同じ映画を見て感想を語るみたいなのしたいね。
スピーカー 2
そうですね。 どう感じたかみたいな。 面白いですね、確かに。
スピーカー 3
秒速5センチメートル見たの?今さ。 いや見てないです。 じゃあもう秒速5センチメートルを。
スピーカー 1
やりますか。 やります。でもあれか、もう味の素って言われてるもんな。
そうっすね。 あれはね、好きになってはいけないんだよなぁ。
それからもう二度と新海誠が好きって言ってないですもんね。 あの夜から。
それ個人的な体験にかなり荒れしますよね。 新海誠さんの問題じゃないかって言われてきてるね。
スピーカー 2
まあ新海誠さんの問題ではないでしょうね。 そうね。
まあちょっとサブスクでどっかでね、見れたら見てみようかな。
スピーカー 1
はい、まあエモさ、いろんなエモさがありますけども、そんな感じですね。
15:01
スピーカー 2
はい、どうもイムです。 今回も聞いてくださってありがとうございます。
ここまではいただいたお便りを通して3人でエモについてのお話をしてきました。
で、ちょっと今回はいつもと違う交際になるんですが、ここからの後半では僕ら3人がですね、
先ほど話に出た秒速5センチメートルを見た後の感想回をお送りします。
前半とは別日に収録しているので少し不自然な点もあるかもしれないんですが、そこはご容赦ください。
ネタバレも含みますので作品が気になる方は是非見てからお聞きいただけると幸いです。
スピーカー 1
では続きをどうぞ。
スピーカー 2
上水さん映画見ます?
僕全然見ないんですよ。 全然見ないんですか?
もうマジで全然見ない。 なるほど。
はい。 今回みんなで見てそれを感想言い合おうということで見たじゃないですか。
もうそれ結構久しぶりだったって感じですか?
スピーカー 3
いやほんと久しぶりだと思う。半年ぶりとかじゃない?半年以上ぶりかもしれない。
スピーカー 2
かなり久々っすね。これ楽しみっすね。
僕結構今回、室さんは見たことある映画だったじゃないですか。
けど僕と上水さん見たことない作品で、で見た後にこれ上水さんの感想めちゃめちゃ気になるなってなったんですよ。
めちゃめちゃ気になるよねこの映画。 気になるっすよね。めっちゃなる。
ほんと? はい。
スピーカー 1
上水さん最後まで見切れたかなって思ったもん。
スピーカー 3
思ったよりこれ1時間とかのやつだったから良かったです。短めのやつだったんで。
スピーカー 2
そうっすね。サクッと割といける。
スピーカー 3
あれ90分以上あったらマジで無理だったかもしれない。
スピーカー 1
うんうんうん。でちょっと室さんから、どういった作品なのか説明お願いしていいですか?
どういった作品なのか?評論会であったじゃん。
それでは室越先生よろしくお願いします。
スピーカー 1
深海誠は、君の名はが有名ですよね。君の名はが社会現象になるくらいみんな見た監督かなと思うんだけれども。
うよそっこセンチメイトルの映画そのものはなんちゃらに話なんですよ。
小学校の頃にお互い好きだった男の子と女の子が親の転勤とか色々あって離れ離れになって、
好きなんだけど会えない、好きなんだけど会えない、好きなんだけど会えないみたいな話なんですよ。
スピーカー 1
深海監督の映画って全部そのモチーフなんですよね。
星の声も異星人と戦うために宇宙に行っちゃう女の子と地球に残った男の子が携帯のメッセージをやりとりし合うみたいな感じで、
だんだん引き裂かれていくっていう話だし、たぶんうよそっこセンチメイトルの次かな?
18:02
スピーカー 1
出た雲の向こう約束の場所っていうのも眠り病になった女の子とその女の子が好きだった男の子のグループみたいな感じが引き裂かれていく話で、
その引き裂かれた男の子と女の子が会えそうで会えない、会えそうで会えないみたいな話ばっかり作ってるんですよこの人。
で、この秒速5センチメートルもこの隙同士の男の子と女の子が会えそうで会えないっていうまあそういう話なんですよね。
スピーカー 2
深井・うんうんうん。で、僕がその室さんからこの作品が出てきたときに、すっごい興味を持ったワードがあって、味の素をなめたような感動が感動っていうか作品みたいな。
深海監督の作品って味の素みたいなもんだって言いましたね。 そうそうそうそうそうですよね。
あのね、深海誠監督はね、獲物元なんですよ。深海誠監督の映画を見ると強制的に獲物にさせられてしまう。
スピーカー 1
特にね、始まりがなんですよ。この秒速5センチメートルは山崎正義の曲が主題歌なんですけど、もうこの曲がかかると強制的にエモい感じにさせられてしまうんですよ。もう誰かに引き裂かれた気持ちになるわけですよね。強制的にね。
で、水の表現とかが美しくて、夏の輝きみたいなもう美しい表現みたいなのがブワー出されて、目にも美しい、耳にも美しい、誰かに引き裂かれているみたいな気持ちにもう五感を使ってさせられるっていうやつなんですよね。
スピーカー 2
なるほどな。 すごいな。 そうなんですよ。もうやばいですよ。パチンコと一緒ですよ。パチンコも五感に訴えてくるじゃないですか。 確かに。
スピーカー 1
煙草の匂い、音、光、みたいなやつですよ。 確変入った?みたいな。 そうそうそう。もう引かなければみたいなやつですよね。
新海誠監督の映画は、もうラッドインプスの曲、美しい映像、この夏の雨の後の匂いみたいな、誰かに引き裂からなければみたいな感じですよ。そんな感じになる。エモノモト。
スピーカー 2
エモノモトね。それを、だから当時好きな人に言ったら、繊細なんだねって言われたってことですね。 そう。好きになっちゃダメだなって。やっぱりエモノモト、体に良くねえなって思ったっていう話ですよね。
スピーカー 1
確かに、光の表現とか美しいですよね。 ね。人間が美しいと思う表現みたいなのが、もう思考玉含まれているじゃないですか、あれに。
21:03
スピーカー 2
ごめんなさい、全然ついていけてない。何が美しかったか全くわかってないかも。 いいっすね。いいぞ。
スピーカー 3
全くちょっとついていけてないんだけど。 そんなことある?
スピーカー 2
どこが美しかったの?秒速5センチメートル。ちょうどね、この収録直前まで僕見てましたよ。 そうそうそう、本当に直前でしたね。
スピーカー 3
ただ鮮明に覚えてるけど、鮮明にってか、多分鮮明に覚えてないんだけど、ストーリーは覚えてて、何が美しいと言ってるのかをちょっとお聞きしたいなっていうのを思ってる。
スピーカー 2
そうか、上水さんオープニングでまず、綺麗だなーってならなかったですか?
スピーカー 1
ならなかった。桜がさ、桜の花びらがひらひらと舞いながらさ、ねえ知ってる?って。
何を?って思いましたね。
桜が落ちるスピードって、秒速5センチメートルなんだってって。
ほら、そういうふうに僕たちの魂って傷つけられますよね。そういう些細なことを忘れられないみたいな目に合わされるじゃないですか。
スピーカー 2
申し訳ないんですけど、僕たちじゃなくて僕になりますね、そこ。
スピーカー 1
僕の背後には、深海誠監督、日本に5000万人はいるという深海誠監督のファンがついているので。
スピーカー 2
そういうことか。
スピーカー 1
僕たちで正しい。
スピーカー 2
僕たちとはそういうことだったんですね。
そうそうそう。
スピーカー 3
なるほど。別にこう、あれですよ、僕は本当に批判したいとかじゃなくて、何が美しかったのかなっていうのを純粋にちょっと興味があって聞いてます。
スピーカー 1
種ヶ島の空の表現とかさ、あんな突き抜けるような高い空でさ、
高かったっけ?
夏の空の表現とか、美しいなって思う。待ってください。
スピーカー 3
はいはい。
スピーカー 1
現実に夏の空を見て美しいと感じたりしますか?
スピーカー 3
あ、しますします。本当の空だったら思う。
スピーカー 1
それを再現したものには思わないんだ。
スピーカー 3
あんまり映像で見て美しいなとかあんま思わないかもしれない。
スピーカー 1
ああそう。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 3
僕ね、この映画でまず最初に心が動いたのは、
なんかコンビニみたいなところに出て、あのバイクのところでさ、
あの女の子がこう優しくしないでって言って、
その時に聞き取れずに、なんかちょっと泣くっていうかちょっと何か、
なってる時に、どうしたのって言ったんですよ、あの男が。
バカ野郎って思ったじゃん。
スピーカー 1
一同 笑
スピーカー 3
なんだこの鈍感な奴は。
スピーカー 1
高校の時の話ですよ。
スピーカー 2
そうそうそう。
スピーカー 1
高校の時の話で、主人公が好きな女の子っていうのは、
東京か何か栃木か何かにいて会えないんですよね。
うんうんうん。
で、男の子の方は種ヶ島に移住しちゃってるんですよね。
うん。
で、その種ヶ島でなんか部活やってるんですよね。
旧道部か何かの。
うんうんうん。
24:01
スピーカー 1
で、その部活やっているその部活メートの女の子か何かが、
その主人公の男の子のことをすごい好きなんですよね。
うんうんうん。
けど、男の子は関東に残してきた女の子のことを、
もう心の底から魂の底から好きで、
引き裂かれている状態なので、
うんうん。
あの後のことは何もわからないんですよね。
うんうんうん。
頭がパーンになってるんですよね。
そうそうそう。
そうそうそう。
それで、その女の子がそれを察しているので、
優しくするんじゃないって言うっていう、そういうシーンですよね。
スピーカー 3
うんうんうん。
どうしたの?って。
スピーカー 2
どうしたの?じゃねえよって感じだ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 3
けど、頭がパーンだからしょうがないんじゃないですか。
そう、だからそれに行き通ったっていうぐらいですね。
スピーカー 1
この映画の感想は。
スピーカー 3
うん、そっか。
ああ、もう一個ありますね。
そんな彼がね、東京で就職して、
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 3
だからどんどんダメになっていくじゃないですか。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 3
馬鹿野郎って思ってる。
スピーカー 1
一同 笑
スピーカー 2
いやでも、馬鹿野郎ポイント
僕もだいたい一緒っすね。
ほんと?
スピーカー 3
うん。
ただただ、だから主人公の男の子を見て、
馬鹿野郎って思っただけだった。
うんうん。
スピーカー 1
でも仕事してる場合じゃないじゃないですか。
引き裂かれてるんですよ。
スピーカー 3
なんでしょう?この時好きだった子の頭がいっぱいで、
仕事できないで、やばいなと思いましたよ。
スピーカー 1
うん。
こっちは引き裂かれてるんですよ。
スピーカー 2
笑
スピーカー 1
仕事どころじゃないでしょ。
あのね、僕、映画評論家の
町山智博さん好きなんです。
最近の本あんまり
読んでないから、
最近の発信あんまりキャッチアップしてないんですけど、
すごい好きで。
で、
町山智博さんが
君の名はの解説をしたんですよ。
その解説で
取り上げられてたのが、
マスノコウイチさんっていう
単価を作る過人の人で、
で、その人が
本と雑談ラジオっていうポッドキャストやってるんですよね。
僕が人生で初めて聞いた
ポッドキャストはそれ、本と雑談ラジオ。
で、その本と雑談ラジオの中で
君の名はの話をしていて、
あの皆さんご存知か分かんないけど、
君の名はも
女の子をなんかタイムリープ
しながら救うみたいな話なんですよね。
で、
女の子は隕石が落ちてきて、
死んでたはずなんだが、
その隕石が
落ちてくるっていうのを回避して
女の子を救うみたいな話なんですよ。
すごいね。
で、マスノコウイチさんは
もう一個の世界、並行世界では
その町民全部
何百人何千人って死んでるのに、
恋のために
その人たちを
犠牲にするみたいな映画を作って
何が楽しいのかって言って、
大炎上したんですよね。
スピーカー 3
はいはいはい。
じゃあ今日も僕やばいじゃないですか。
スピーカー 1
馬鹿野郎しか言ってないですよ。
馬鹿野郎しか言ってないけど、
僕その時に思ったんですよ。
こっちは恋してんねんって。
27:02
スピーカー 1
500人だろうが5000人だろうが
知ったことかっていう話じゃないですか。
世界と
引き換えにしても
スピーカー 3
っていう話じゃないですか。
スピーカー 1
その気持ちは分かりますよ。
その一個前、今公開中の
話ありますよね。
僕見てないけど。
その一個前の天気の子
っていう映画も
世界と引き換えにしても
東京をたとえ水没させても
この女の子を救いたいと思う人の
話なんですよね。
そのマッチョな感じはどうかと思いますよ。
このジェンダーフリーの時代に
何を言うてんねんと思うが
こっちは恋してんだよっていう話なんですよ。
言ってることは分かる。
東京ぐらい引き換えにするやろっていう
スピーカー 2
話なんですよ。
スピーカー 1
まして仕事なんか手つきませんよ。
スピーカー 3
でもさ、
山崎雅也氏が流れてさ、
秒速5センチメートル戻るけどね。
最後流れるじゃないですか。
いい感じにね。
小学校の時の
好きな子くらい
立ち切れやと思いましたね。
スピーカー 1
バカヤローっつって。
スピーカー 3
何をドラマチックに
スピーカー 1
やっとるんだって。
スピーカー 3
何年引きずっとんのだよって思った。
スピーカー 1
僕も当時好きだった女の子に
そう言われてたんですよね。
男の子って繊細なんだねっていうのは
バカヤローってことだったと思うんだけど
僕もバカヤローって
言われたなと思って
前回もことを好きな自分とは
決別しようって思ったんですよ。
スピーカー 3
それにしてもあの男の子さ
繊細すぎないですか?
スピーカー 2
いや、かなり繊細な
部類じゃないかな。
スピーカー 1
あんなもんじゃない?
スピーカー 2
僕ちょっとね、一番
何やっとんって思ったのが
働き出して
もうガッツリ金稼いでるわけじゃないですか。
で、大人じゃし
もう探しに行けやって思うんですよ。
何、なんか暗い部屋で
地べたに座って酒飲みながら
飯食うとんって思うんですよ。
そっちじゃないじゃろっていう。
スピーカー 3
切り替えろや!
スピーカー 2
って思ってしまったよね。
スピーカー 1
運命に引き裂かれてるからさ。
スピーカー 3
小学校で運命わかんないよ。
スピーカー 2
そうっすよ。
運命作れや!
スピーカー 3
って思いますよ。
全然前世行けや!
スピーカー 1
って思いますよ。
スピーカー 2
ちょっと
ちょっとわかんないですけどそれ。
全然前世行くのは。
そうね。
でもね、わからんことはないんですけどね。
気持ちはね。
そう、気持ちはね。
スピーカー 3
にしても繊細すぎるなっていう
ちょっと
思ったし
高校ぐらいでいい加減ちょっと
切り替えろや!って思って
30:00
スピーカー 3
何だっけ、ここですよさっき言ったところ
どうしたの?ってときに
切れましたもんね、僕はもう。
スピーカー 1
何売っとんじゃん!
スピーカー 3
優しくすんなや!
って思った。
スピーカー 1
ずっと
切れないですよね、女の人があの子。
そうっすね。
あの男の子。ずっとなんか大人になっても
なんか恋人がなんかいますよね。
高校時代にも
女の子いるし
大人になってからもなんか恋人が
スピーカー 2
いますよね。
スピーカー 3
でも全然ダメじゃん、なんか。
スピーカー 1
全然ダメだったよね。
切り替えていこうぜ!みたいなのは
スピーカー 3
やっぱありますよね。
そうそうそうそう。バカ野郎って感じだったね。
全体的に。
スピーカー 1
全体的にね。
スピーカー 3
これクレームクール
んじゃない?バカ野郎しか言ってないよ。
でもそう思った、本当に心の底から
その主人公か
知らんけど、あの男の子に対して。
何しとん?って思った。
スピーカー 1
まあけど
難しいんすよ。
探しに行けばいいっすよ。
僕だってそれはほら
パリに行くなり
コロンビア行くなり、そりゃいいですよ。
けどなかなかそう思いっかんのですよ。
そういうもんでしょ?
だってその子もほら
この
トウノ君も、主人公のトウノ君も
探しに行けばいいですよ、地べたで。
地べたで酒飲んでないで。
けど引き裂かれてますから
運命に。
スピーカー 2
どういうこと?
引き裂かれる。
スピーカー 3
運命に引き裂かれることばかりじゃないですか、日々。
そのことだけじゃないよ。
日々引き裂かれてるからさ。
なんか
なぜその子だけを運命とし
他のものを運命としないかが
全然わかんない。
全部運命のいたずらでね。
我々は引き裂かれ続けているから
切り替え続けるしかない。
もしくは全部を背負って生きていくしかないのに
特定の奴だけを運命と言って
ウジウジしてるわけでしょ?
バカ野郎っつって。
スピーカー 1
笑
スピーカー 2
いいな。
これLINEスタンプとかにできそう。
上水さんのバカ野郎スタンプ。
バカ野郎。
スピーカー 1
上水さん。
結構何にでもいいね。
いいねって言ってくれるのに。
スピーカー 2
こればっかりは
良くなかった。
スピーカー 1
これはつらいね。
うーん。
トウノ君には当たりがね
スピーカー 3
強かったよね。
やっぱりどうしたのが
スピーカー 2
僕の中でカチンときたんで。
スピーカー 3
もう許せない。
スピーカー 2
トウノ君も
絶対あの子が恋を持ってること
スピーカー 3
気づいてるじゃないですか。
優しくしてさ、
ちょっと様子がおかしいのに
スピーカー 1
どうしたのがないだろって。
何て言えばいいんですか?
スピーカー 3
そういう時に何て言えばいいですか?
ごめんねって言うでしょ。
33:04
スピーカー 2
ごめんね。
優しくしないで。
スピーカー 1
ごめんねって。
ごめんね。
スピーカー 2
優しくしてごめんね。
スピーカー 1
絶対ごめんねじゃない。
スピーカー 2
まあ確かにごめんねじゃないね。
確かにな。
すごい。
スピーカー 3
涙が出てきた。
スピーカー 1
絶対ごめんねじゃない。
スピーカー 3
涙出てきた。
スピーカー 2
じゃあ、あれか。
聞こえてないフリが正解なのか。
スピーカー 1
あのまあ、戦略的に失敗してからあそこからどうやってもひっくり返せないと思うんだけど。
うーん。
けどあれだけトモノ君につらかった人が、ごめんねじゃないだろって。
スピーカー 3
トモノ君があの局面でごめんねって言っても、バカ野郎って言うでしょ。
言います、言います。
スピーカー 3
もう詰んでるからね、あのシーンがもう。
スピーカー 1
何言ってもダメだよ。
もうトモノ君はバカ野郎なのはもうしょうがないかなと思う。
確かにね。
スピーカー 3
もうあの局面に行ったっていうことで、あそこで何やってもダメですからね、たぶんね。
そうそうそう。
だからこの局面に対してごめんねってことでしょ。
スピーカー 3
この局面ごめんねっていう。
スピーカー 2
そうやな。
スピーカー 1
そっか。
イムさんは?
イムさんはエモくなれたんですか?
秒速5センチメートルで。
スピーカー 2
僕すか。
僕はね、
エモさんバカ野郎7くらいすかね。
ああ。
あれまずその山崎正義のワンモアタイムワンモアチャンスでしたっけ。
あれがなんかテーマ曲みたいな感じじゃないですか。
すごいここだっていう時に流れたり、
オープニングでも流れるし。
で、歌詞を意識したら結構沿ってますよね、内容が。
スピーカー 1
探しているやつでしょ?
はい。
スピーカー 2
あの曲を聴いてインスピレーションを受けて物語を作ったんですか?
スピーカー 1
わかんない。
36:01
スピーカー 3
どっちが先なんだろうね。
スピーカー 1
多分ワンモアタイムの方が先。
スピーカー 3
先ですか?
スピーカー 1
あのね、山崎正義が主演の月とキャベツっていう映画があるんですよ、1996年の。
これの主題歌もワンモアタイムワンモアチャンスなんですよ。
スピーカー 2
このね、月とキャベツめっちゃいいんですよ。
スピーカー 1
1996年、僕10歳。
この映画見たんですけど、
すげえいいって思ったんですよ。
スピーカー 3
味の素?エモい感じ?
スピーカー 2
エモい、エモい。
スピーカー 1
月とキャベツはね、なんかあの田舎に引きこもっているバンドマンかなんかのところに女の子が現れて一緒にキャベツを食べるっていうそういう映画なんですけど、
やっぱり女の子いなくなっちゃうんですよ。
で、その女の子との話をこのワンモアタイムワンモアチャンスにして、
歌うことでバンドマンが人生をやり直すみたいな話なんですけど、めっちゃいいんですよ。
けど、ダメだろうな。山崎正義バカ野郎って言われちゃうだろうな。
スピーカー 2
あれ、あの曲に罪はないんですけど、僕もしかしたらフィクションの中に現実世界のものが存在しているのが苦手かもしれんなと思って。
あの曲がちょいちょい流れることは別にいいんですけど、全然。
最後ら辺にコンビニの中であの曲が流れるシーンあるじゃないですか。
あれがちょっと複雑な気持ちになりましたね。
スピーカー 1
そうか。ちょっと獲物元が下にピリッときちゃったのかな。
スピーカー 2
で、僕ね、室さんがこの作品好きな理由が、キャラクターのナレーションみたいなのが入るじゃないですか、ちょいちょい。
で、結構詩的な表現が多かったんですよ。それが好きなんかなって思ってたんですけど。
スピーカー 1
はっきりさせましょう。好きじゃないですよ。
スピーカー 2
好きじゃないんですね。そこは好きじゃなかったんだ。
スピーカー 1
もう、深海誠を好きな自分とは2007年にこう、たもとを分かったので。
スピーカー 2
そうか。そうか。今は好きじゃないというスタンスなんですね。
スピーカー 1
スタンスとかじゃないです。
スピーカー 2
硬い。意思が硬い。
スピーカー 3
もう味の素はもう使わないっていうね。
スピーカー 2
深海誠を好きな僕は死んだ。
なるほど。
スピーカー 1
もういない。
スピーカー 2
僕はあのバカ野郎って思いつつ、何だろうな、あとは描写が結構細かいなと思って。
そういうものがいっぱいあったらその世界がリアリティを持つみたいな感じでは好きです。
スピーカー 3
なるほど。多分その描写全部見落としてるかもしれない。
スピーカー 2
あかりちゃんが講習電話からたかき君に電話する時とか、
39:03
スピーカー 2
受話器をこうやって左手で持って、で講習電話のこの受話器からコードが本体に伸びてるじゃないですか。
で、喋りながらそのコードを右手で握るみたいなところとかは好きでした。
スピーカー 3
握ってたこと今知ったけど。握ってたんだとするとそれは確かにいいことだよね。
気持ちが現れてるよね。完全見落としてるけどね。
解像度が荒いんだ僕は。電話かけてるぐらいしか多分認識できない。
スピーカー 1
そうか。
スピーカー 3
だから多分映画をちゃんと、なんていうのかな。
スピーカー 1
すごく抽象的に見ちゃってるんだ。
スピーカー 3
そうそうそう。そこが多分映画を見るのが苦手というかそういう難しいんだと思う。
スピーカー 2
でも僕みたいになんかそういうとこを見てしまうのも没入してないからそれはそれでみたいなとこもあると思うんすけどね。
スピーカー 3
うーん。バランス悪いね僕ら。細かいとこ見てるか全然なんかざっくりしか見えてないかみたいな。
スピーカー 2
うーん。
スピーカー 3
室さんぐらいじゃない?バランスどうやってるの?
スピーカー 1
そうか。全然エボノモと聞いてないじゃん。
そうっすね。
スピーカー 3
これを僕たちに見せてどうなる予定だったんですか?室さんの中では。僕たちがこうエモくなってたみたいな感じを想定してたんですか?
スピーカー 1
いや、エモくはならないんだろうなと思ったけど、ここまでとはって感じ。
みんなはここでエモくなるよねのところぐらいの合意は形成できるかなと思ったけど、思ったより防衛ラインが後方だったのでびっくりした。
スピーカー 2
想定してた場所で戦争にならなかったって感じ。
これ結構面白かったっすね。感想を言い合うの。
スピーカー 3
なんていうのかな?これ終わった後に言ってるからさ、電話の右手で持ってるとかさ、その時に言ってくれんかってわからんからさ。
リアルタイムで見ながらツッコミ入れるみたいな、そういうイベントやりましょうよ。
スピーカー 1
みんなで映画を見ながら。
スピーカー 3
で、僕たち3人が今ここって止めて、電話をさ、秒速5センチメートルじゃなくていいですよ。
見たことない映画でいいんだけど、なるほどそこでそう思うんだなみたいな感じでやるみたいな。
スピーカー 2
面白そうっすねそれ。それやりましょう。
スピーカー 3
いいと思う。面白そう。
それやりたいね。なんかね、もう終わった後、ほんと僕ね、覚えてないっていうか、めっちゃ解像度が荒いから。
バカ野郎以外覚えてないですよね。
あのどうしたの?のシーンはめっちゃ覚えてる。
42:00
スピーカー 3
ワンシーンしか覚えてない。どうしたの?のワンシーンしか覚えてない。
スピーカー 1
そこごめんねーだろっつって。
ごめんねーじゃない。
面白い。
スピーカー 2
はい、今週こんな感じですかね。
どうせ死ぬ3人では皆さんからのお便りをお待ちしております。
話して欲しいネタや3人に聞きたいこと、オチのない話など何でも大歓迎です。
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ではまた次回も聞いてください。ありがとうございました。
スピーカー 3
ありがとうございました。