00:01
スピーカー 1
ダイアログカフェ。筋書きのない対話から、新しいアイディアと自分自身に出会う場所。この番組は様々なテーマで楽しみながらお届けします。
渋谷摩耶さんをお迎えしての第2回ですけれども、ファッション業界といいますか、ファッションの世界の話を1本目でも聞いたんですけど、
さっき、EC系のことを学ぶ学科もあるんですよ、みたいな話があったと思うんですけど、洋服ってもうECで買う人が増えたんじゃないかなと思うし、
私もかなりの確率ECで買ってる。お店で見てECで買うぐらい、ECの方が自分は多くなっちゃってるんですけど、
このトレンドって学んでたり、業界にいる方からしてもどういうふうに捉えてるのかなって、それによって売れる服が変わってきたとか、ビジネスとか服作りの中で変わってきたトレンドがあるとか、渋谷さんとしてはどう思ってるのかなと聞きたいな。
スピーカー 2
コロナを起点にしてやっぱり大きく変わったなっていうのがすごくあるんですけれど、コロナ前まではやっぱり店舗に行って買うっていう人が多くて、通販で買う人っていうのはあんまりファッションレベルっていうか変ですね、ファッションのマインドがあんまり高感度ではなくて、一般的な人たちが結構買ってて、
ファッションっていうデザインをしっかり見てから買うっていうよりは、ベーシックなものをじゃあこれでいいやみたいな感じで買う人が多かった印象なんですけど、コロナ禍になって本当に買い物に行けないとかという中で、一気にEC率がバンと上がったんですよね。なんですけど、実は下がってるんですよ。
また店舗に回帰してるんですよね。
店舗は店舗、ECはECで在庫管理をしていたのを、大手は特になんですけど、ECと店舗が連動して在庫管理をするようになったので、そういう意味ではよくなると在庫が少なくなるっていうか、ちゃんと履けるようにできるようになってきたっていうのは、ECの発展があったからこそなのかなというふうに思うんですよね。
03:07
スピーカー 2
ECで買って、その返却を店舗でもできるみたいなお店ってありますよね。
あとSNSとかインスタとかで見て、服を買うというか、広告もすごく出るじゃない?
スピーカー 1
すごい出るから、1個見るとそれに関連してどんどん出てくるから、でもやっぱりそれで見ちゃって、これいいなとか、それが店舗でもあるような商品だったら、
ちょっと店舗で試着してみようかなと思って、店舗に行くこともあるんですけど、最近はD2Cというか、店舗はなくて、作り手の方が直接売ってるっていうケースも多いじゃないですか。
スピーカー 2
そういうものだと、返品手間だけど、それでも買っちゃうこともありますけど、返品することもありますけど、前はそんなになかったけど、やっぱりここ数年はすごく自分の店は増えたなっていう感じがしますけどね。
手間じゃなくなっているというか、昔は絶対に返品なんて大変だなというイメージがあったんですけど、でも返品してもいいから気軽に買ってみようみたいな、人たちのマインドが増えてきたみたいな感じなのかなって。
スピーカー 1
物流大変だね。
本当に。
何でもインシーで買っちゃうんでね。
物流滝がどんどんね。
毎日佐川か大和が毎日来てるわみたいな。
何億してるんだろうね。
ファストファッションとかって、ファストファッションがまだまだずっと上がってるんですか?
スピーカー 2
上がってはないんじゃないですかね。そんなにそこら辺は詳しくないんですけど。
でもやっぱりH&Mが、フォーエバー21が1回取り出してもらってきてますけど、やっぱり安ければいいっていうような商品って、やっぱり高校生とか大学生とか専門学生はいいかもしれないんですけど、我々どうですかね。
使い分け?
スピーカー 1
使い分けみたいなのはあるかなと思うけど。
スピーカー 2
あとはやっぱりファッション産業が廃棄が多いっていう問題がすごく大きくなっていて、特にヨーロッパだとフランスは廃棄しちゃいけないっていうふうにおふれが出てるんですよ。
スピーカー 1
どうしたらいいんですか。
じゃあみんな在庫をミニマムにするっていうこと?
06:03
スピーカー 1
そういうふうにしていかないとやっぱり在庫がどんどん増えていって、ごみが増えるからっていうので、そういうときにお金がかかるみたいな感じになってるんですよね。
でもね、コントロールしたいブランドだと安く売りたくもないしっていうのはありますよね。
タグ切って売るっていうか、そういうビジネスがありますよね。
スピーカー 2
あんまり大きな声じゃいないけど、そういうのが実際にあってみたいなのがありますけどね。
日本だとまだそこまでの規制はないんですね。
ただたまにすごい大臣がつっついてみたりとかされると、すごくバーンていろんな記事になって、ファッション環境はなんか良くないみたいなことを書かれたり、小泉さんがいろいろ言ったりとか。
なんか波がある気がします。
なんかすごい廃棄の問題とか、あとは工場の労働環境とか。
スピーカー 1
だから定期的に叩かれる波がありますよね、ファッション業界。
スピーカー 2
SGDs、SDGsみたいな感じで、特に大手はそういうところにちゃんと目標立てとかないと叩かれますし、特に布を作っている企業とかは、
例えばフルミエレビュージョンっていう、フランスにある日本一に持っていくときには、
フィナブルの項目に合格しているものはタグを変えるみたいな感じで、
合格しているものは黄色タグです。それ以外のものは白タグですっていうと、白タグは一切見てもらえないんです。
黄色タグだけ、合格しているものから商品というか、布地を選びましょうという意識が、ヨーロッパは特に高いので、
生産している布地の繊維向上とかっていうのはすごく大きにしているというのが現状ですね。
スピーカー 1
その辺って、学校にいらっしゃっている若い方とかも、やっぱり感度は高いですか?
いえいえ。
そうでもない?
スピーカー 2
やっぱりわからないので、一戸一戸、例えば専用商社の方にお話しに来ていただくとか、種を撒いていくというのが実業ですね。
スピーカー 1
中にはやっぱり高校生の時からSDGsにすごい興味があって、という子も少なからずがいますね。でもやっぱり少数です。
なるほどね。
学校の生産管理みたいなのもありましたよね。自動車に回る生産管理。
それはやっぱり受給予測とか、そういう要素もあるんですか?そういうわけじゃないですか。工場とか。
スピーカー 2
アプレルの生産管理というと、メーカーと工場の間に入って、例えばボタンをいくつ発注しないといけない、という調達管理みたいなのをやっているので、
09:14
スピーカー 2
予測とかになるとマーケターとかになっちゃうので、ちょっと違う部署になっちゃうかなと思うんです。
なかなか生産管理ってすごく重要な仕事なんですけど、日が当たらないというか、なので高校生はみんな知らない。
知らないですよね。知らないと思う。
なんですけど、結構やっぱり需要が多いので、男子学生が結構なる比率が多いかなという感じですね。
その生産管理の職をしっかりやっていくと、やっぱりいろんな工場さんとかアプレルメーカーさんと
スピーカー 1
一緒に金脈を作っておくと、OEMとして独立ができたりするんですよね。生産管理から。
スピーカー 2
なるほど。
なので、それで本当に一人で食べていっている人って周りにすごいたくさんいるんですよ。
スピーカー 1
フリーランス生産管理?
スピーカー 2
フリーランス生産管理というか、OEMなんですよ。
スピーカー 1
OEMを自分で会社を作って。
スピーカー 2
OEMでこういう外注で作ってくださいと言うと、工場さんここでやりましょう。
納期はいつです。
スピーカー 1
記事を発注しますみたいなのを全部管理してくれるみたいな。
スピーカー 2
ニーズすごいあるんですよ。
スピーカー 1
最近インスタで見て買いたくなるとかっていうのも、インフルエンサーの人とか芸能人の人とかが、
プロデュースしているファッションとか結構あるじゃないですか。
アイデアを出してデザインを書き起こしたりしているのは、また本業の方がされているんだろうけど、
実際にその方が工場とか見つけてこれるわけじゃないし、
自分のブランドとしてやるにおいても、その全体をオーガナイズしてものづくりにしていく人が絶対必要ですもんね。
そういう作ってみたいけど、どうやって作ったらいいのみたいなところをワンストップでやれるよみたいな人がってことですよね。
スピーカー 2
そうなんです。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
ニーズある。
スピーカー 1
あるわ。
スピーカー 2
特に今までは同じ、例えば白いTシャツを何百万枚みたいなのがみんなに売れたんですけど、
今そんなの作っても売れないから、
もうすごい小ロットなんですよね、ロットが。
スピーカー 1
在庫も出しちゃいけないしね。
スピーカー 2
そうなんです。
だからそう、ちょっとジャガイチやりたいなとかベッチュやりたいなっていう時には、
そういう人たちにお任せして作ってもらうとか。
スピーカー 1
でも工場も、小ロットなものを作ることに対応した工場みたいなものが必要なわけじゃないですか。
スピーカー 2
そうですね。
12:00
スピーカー 1
それで今までの服作りとはやっぱり違うわけですか。
スピーカー 2
そうですね。
アパレルだとある程度やっぱり人の手がかかって、完全に自動で作られてるっていうようなものじゃないですかね、人がやる。
すごい忙しい繁忙期と換算期っていうのがあるので、
工場もずっと雇っていかなきゃいけないという人を雇っていかなきゃいけないので、
その換算期だったら、ちょっと小ロットでも手が浮くよりはお金になるからやるよとかっていう風にやってくれたり、
あとはこの前大きい仕事あげたからこれちょっと少ないけどやってよみたいな信頼関係で、
今回はこっちが得する、次回はあなたが得するようにみたいな感じでやっていくみたいな。
ウエット。
そういうことが結構多いんですよね。
なるほどね。
一律でいくらっていうよりは大変な方にちょっと頑張って、ちょっと余裕がある人たちがサポートしてお互いバランスとっていくみたいなことが多いな。
スピーカー 1
そういう工場のネットワークをどれぐらい持ってるかとかもすごい大事ですね。
そういう生産管理をする方とか、実際に服作りたい方がね。
そういう人たちっていうのはいろんな工場さんに、会社にいるうちに自分を打って。
ここはこういうのが得意とか、そういうのが。
そういうのを知るときに。
スピーカー 2
なるほど。
コミュニケーション能力ですね。今学生たちが一番足りないコミュニケーション能力がやっぱり一番ファッション業界は大事で、何をするにも。
スピーカー 1
そうですよね。聞いてると結構ウエットって。
だからそういう関係性をどれだけいろんなところで作れるかというのがかなり聞いてくるってことですよね。
スピーカー 2
なので冒頭お話したホームパーティーをして、卒業生同士を合わせて、そういう関係を広げていくっていうのも私は自分のお家でいろんな人たちとコミュニケーションとって、
そこから仕事が生まれるみたいなのを見てて、それってすごいハッピーだなと思って、やり続けたいと思って、いろんな人を。
スピーカー 1
先生とかやってると卒業生がいろんなところに行ってるわけですよね。
だからめちゃめちゃ渋谷さんをハブとして、いろんな人がつながれるみたいな。
なるほどね。
先生方って、普通の学校の先生のイメージって、ともすると世界が狭くなっちゃうっていうか、そこの学校の中だけに閉じる人がいるような気もするんですけど、
文化創学院の場合は渋谷さんみたいに割といろんな活動されてたり、動かれてたりつなげたりみたいにアクティブに動かれてる先生が多いんですか?
15:03
スピーカー 2
多い人もいればそうでもない人もいるみたいな感じですけど、でもやっぱり卒業生は後ろにたくさんいるので、つないでいろんな仕事をまた持ってきてくれる先生も多いです。
それでコラボレーションやりましょうみたいな。
スピーカー 1
だから渋谷さんは教えるもやってるけど、自らの作り手としてね、そういうプロデュースというかディレクターをやって、ものづくりをされたりしてるわけじゃないですか。
スピーカー 2
これもそういう、実際に今活動してらっしゃるものっていうのは、どういうつながり、卒業生の方とかと一緒にやってるんですか?
いろんなパターンがあって、お友達とみんなでやる場合もあれば、1対1でやることもあって、場合によってっていう感じなんですよね。
こういうことをやってほしいっていうことがあればやるし、みたいな感じで、今までも衣装のデザインをしてほしいとかっていう風にあったり、
例えば、現代アーティストの人に作品に乗る乗務員の服を作ってほしいとかっていう風に。
作品って何ですかね。
いちはらアートミックスっていう芸術祭に、フスロ1-16っていう現代アーティストさんが飛行機をデザインしたんですけど、
そこにいる人たちは普通の人間じゃないような服を着ている人をデザインしてほしいって言われて、とにかく派手にしてほしい。
派手にしてほしい。
湖の中にこれが浮いてるので、一目瞭然で誰かがいる、だけど変な人みたいな服を作ってほしいっていう問題があると。
スピーカー 1
富士着陸した、湖の飛行機っていうタイトルですね。
スピーカー 2
そこに乗っている乗務員の衣装を作ってくれっていう風に言って作ったり、
あとはバルーンアーティストさんに、これは伸びる生地にデジタルプリントをしたものを作って、その中にバルーンを入れて作品を作るとか、
スピーカー 1
今までバルーンだけで作っていたものを違う視点で何かできないかっていう話をもらって。
それはそのバルーンの周りに生地を、伸びる生地をっていうのはバルーンアーティストさんのアイディアではなく、
何か新しいことをやりたいですっておっしゃって、みんなで考えたらこういうのできるんじゃないみたいなアイディアが出てきた。
スピーカー 2
そうですね。お互い意見を言い合いながら何か装飾ができないかなっていう中で、こういう素材があるよとか。
これも薄い素材を巻きながらバルーンをひねってドレスを作ったり。
スピーカー 1
小さいバルーンがいっぱい集まっていて、その周りに伸びる生地をくるんでるっていう感じですね。
18:03
スピーカー 1
それをつなぎ合わせてドレスみたいなのを作ってるっていう。
確かにドレスがコルセットで空気をまとってるっていうか、ふんわりしてるんですけど、
このバルーンがあることですごい立体的に表現ができるし、
透けてるわけじゃない?そういうのもなかなか膨らんでて、かつ中身が透けて見えるみたいなので、
バルーンだからできることっていう感じはしますよね。
木銃を入れたんですよね。
木銃?バルーンの中に?
スピーカー 2
バルーンの中に木銃を入れて、洋服を作って、これは割ったからこうなったみたいな。
スピーカー 1
スカート?
スカートを割って、そしたら木銃がバーって広がったところを写真で撮るみたいな。
でもこういうのも、これは何か新しいことをやりたいですみたいなので、
ぼんやりしたイメージやコンセプトみたいなものを相談されて、
だったらこういう人たちとやるといいんじゃないみたいなのをいろいろコーディネートするみたいなことを渋谷さんはやってる。
スピーカー 2
これは直接バルーンアーティストさんと知り合いになったので、直接彼らと話して、
渋谷さんのデザインに行ってみたいな。
面白い。
あとは、相撲協会の手拭いで何か作れないかっていうので、
それは多分、相撲協会と一緒に仕事をしているアートディレクターの人に声をかけられて、
じゃあ手拭いからバックを作れますよっていうものを提案して、
私の中で作り方を教えるような紙面を作ったりとか、
何かしら違うものにカスタムできないかっていう案件は結構多いですね。
スピーカー 1
面白い。でも色んな引き出しを持っている人たちが複数集まって話すことで生まれる世界みたいなのが面白いですね。
面白いね。個人のアイデアとかスキルとかっていうものが何かを集まって何かを生み出すみたいな、
すごく今の時代な感じがするし、
こういう唯一、大量生産じゃなくて、すごくユニークなアイデアから生まれたユニークなものっていうのを求めている人がいて、
かつそれを今やっぱりSNSとかで発信できるから、
これ素敵って思って探して買ってくれる、お金を出してくれるみたいな人も昔より圧倒的に増えた感じがしますよね。
21:08
スピーカー 1
流通も別にお店に置かなくたって、自分で探して自分で売って自分で買って使ってくれるみたいなのが、
こういうのがいろんな材料がそどっている感じがするし、
企業に属さなくても、あるいは属してても、
副業だったり、個人としての活動っていうのと、
それで自分のイメージだったり、才能を開花させていく人っていうのもたくさん生まれてくる感じがしますよね。
ハンドメイドのサイトとかもありますよね?
スピーカー 2
ありますあります。クリーマーとか、ニンニクとかいろいろありますよね。
スピーカー 1
ああいうのを見ると、本当に個人でやってらっしゃる方でもすごい器用だなとか、
世の中には別にどこかの会社に勤めてるわけでもないし、
でも個人のクリエイティビティで、こんなにやれる人たくさんいるんだ、
実は眠ってんだなっていうのを感じますよね。
そんなにたくさんは作れないけど、
自分がやれる分だけ、月に1個か2個作って売ってるみたいな人とかね。
特にお子さんのレッスンバッグとか、これで作りますよみたいなのとかって、
さっきヨコちゃんがさ、ミシン持ってるけどなんでって言ったら、
保育園のマントをね。お遊戯に使うマントをね。
昔作ったと。子供のために作りましたよ。
そういうのもアウトソースできる。
今でもアウトソースできるので、すごいなと思います。
なるほどね。いい時代ですよね。
ウィンウィンですね。得意な人。
スピーカー 2
みんなハッピーになる。
スピーカー 1
でもそういう何か自分の得意というかスキルみたいなものが何にもないよりは、
これはちょっと器用だとか、ちょっとアイディアが長けてるとか、
なんかあるとそれを使って新しいものを生み出せたり、
スピーカー 2
自己実現できたりとか、
スピーカー 1
ファッションって確かに物になるから、形になるから、
その手のスキルを一つ持っとくって、
なんか役に立つ気がするし、楽しそう。
楽しいですね。
スピーカー 2
何かを作り出せる。
なので私はこれからの10年、20年先かもしれないですけど、
自分で学校を作りたくて、
やっぱり今って18歳とか20歳ぐらいの、
お金を出してくれている人たち限定で教えてるんですけど、
やっぱり服を作りたいとか物を作りたいって、
若い人も小さい子からおじいちゃんおばあちゃんまで、
24:00
スピーカー 2
みんなやりたい人っているんですよ。
なので個人的にお家でやってたりもするんですけど、
そういう人たちってすごいやる気がみなぎっていて、
すごいんですよ。
そういう時にやっぱり教えるってこっちも楽しいし、
頑張りたいなと思うので、
そういう学びの場っていうのをいつかでいいのでやりたいね。
こういうリスキリングがあるよね。
スピーカー 1
パソコンスキル今更覚えるより、
物作りとかの方が血が通っててやりがいがある感じ。
物手先が器用とか、そういうの丁寧にやるのが好きな人とかは、
無理にITやらなくてもいい気がしますね。
インスタでフォローしている人が着物の素材を使ってお洋服を作っている方で、
スカートとかも本当に素敵なのね。
あっという間に売り切れる。
スピーカー 2
たくさん作れないから、
スピーカー 1
でもそれでも会社にしているからそれなりの点数を出しているんだけれども、
何月何日何時から販売しますって言ってもすぐに売り切れちゃうので、
でも結構なお値段なので、それだけ手間もかかっているし、
こういうのを作りたいとかすると、すごいスキルだなって思う。
素材の生かし方みたいなところもすごく、そこに共感をしたらファンになる人達っていうのも多いですね。
スピーカー 2
特に着物はすごく愛着があるというか、
おばあさまが着ていたものとか、お母さまが着ていたものとかってなると、
なおさらそれを自分流にするっていうのは楽しいですし、
和服って40センチぐらいしかないんですよ、目の幅が着物みたいに。
なのでどういう風に型紙をレイアウトしたら綺麗に撮れるのかみたいなのも、
洋服よりも大変なんですよ。
でもそれだから楽しいっていうのもあるんですけど、
いいですよね、和服で洋服にリメイクしてね。
今ちょうど父にも頼まれてます。
スピーカー 1
そうなんですか?
スピーカー 2
なんか単物が出てきたので、自分のズボン作ってほしいって今3つも送ってきたので、
ちょっと作んなきゃなと思いました。
スピーカー 1
すごい作れるっていいね。
作れるっていいよね。
スピーカー 2
いろんな人見ちゃうんですよ。
こうやっていろんな人たちが歩いていると、
スピーカー 1
デザインを見て歩いてついて行っちゃったりとか。
どういうこと?
ついて行っちゃう?
どうなっているんだろう?
どうなっているんだろう?
スピーカー 2
すごい気になるんです、常に。
このひらひら可愛いとか、どうやったらできるかなとか。
27:01
スピーカー 1
構造の方に興味があるんですね。
そうです。
デザインとか以上にどういう作りになっているのかとか気になっちゃうんだ。
スピーカー 2
どんな素材なんだろうとか。
ヨーロッパの教え方と日本の教え方って全然違っていて、
日本は作図から紙の上で2Dで書いて調整していくんですけど、
パリとかだと人体のボディーがあって、そこに直接布地を当てて、
スピーカー 1
分かります?
スピーカー 2
立体裁断っていうのでやっていくっていうのが基本なので、
アーティスティックなんですよ。
日本人はちゃんとリズメで、
ここにゆとりがどのくらいあるとか、
ウエストに20センチあるとか、
肩には1センチゆとり入れようとか、
そういう季節も合わせるのが好きなんですよ。
スピーカー 1
なんでその違いが生まれている?
スピーカー 2
なんでなんでしょうね。
元々どうなんだろう、パリはそういう感じだったんですよ。
日本は和服は囲み作図とかっていう風に、
着物だと本当にまっすぐなものにちょっと印を入れて、
ほぼまっすぐ縫っていくっていう感じで、
メンズの服も四角から中にどのくらい入る、
外にどのくらい出すみたいな感じで書いていって、
日本の洋服っていうのは基本作業服とか、
あとは普通に着る服をメインで作っているっていう土台があったので、
量産に向けだとやっぱり規格化がしなきゃダメだっていうのもあって、
多分紙でやっていくっていうのが主流だったんですけど。
スピーカー 1
それは洋服のオーダーメイドみたいなものが、
やっぱりヨーロッパはもともと合わせて仕立てるものだったからってことですか?
特に昔貴族が行ったものだったので、
その人に合わせて服を調整するみたいなので、
スピーカー 2
立体的に服を作るっていうのが。
スピーカー 1
日本は洋服がいきなり大量生産のところからスタートしているってことですかね?
まあ言えば、みんなが服を着るようになったのは大量生産時代からで、
仕立てるみたいなのは、みんな着物を着てたからってことか、
戦後間もなくぐらいでも、うちのおばあちゃんとか、
スピーカー 2
私が子供の頃まだ着物を着てましたもんね、毎日。
スピーカー 1
今もうすぐ100歳ぐらいの人ですけど。
1970年代とかまだ着物を着てたから、
そこからしたらね、洋服を着るっていうのは、
確かに仕立てて作るみたいなのは、
スピーカー 2
かなり日本は端折っちゃった感じがあるかもしれないですね。
畳物のサイズも違いますよね。
スピーカー 1
確かにね。
スピーカー 2
洋服の作る布って110㎝幅とか150㎝幅って結構広いんですよね。
30:06
スピーカー 2
なんですけど、着物は基本36㎝とか、大きくても43㎝ぐらいなので、
全然幅が違うんですね。
どうしても後ろ中心っていう背骨があるところには、
着物って基本縫い目があるじゃないですか。
でも洋服って無いものって多いじゃないですか。
やっぱり布幅が違うんで、やっぱり出来るデザインっていうのが、
着物は限られているっていう風にあるんですよね。
スピーカー 1
なるほどね。
ちょっとね、服作りも深いな。
スピーカー 2
裏見ちゃうんですよ。買いに行っても。
スピーカー 1
どう縫っちゃうんだろう。
スピーカー 2
前、姉と買い物行った時に、
なんでそんな変な見方をするの?
でもこのロックミシンが汚かったら買っちゃダメよとか、
この縫製が安いからってダメみたいなことを言ったりすると、
面白い視点だねみたいな感じで。
スピーカー 1
姉は全然違う仕事をしてるので、笑ってますね。
スピーカー 2
どこを見るんですか?買っちゃダメなのはどんなところ?
縁かがりって言って、こつれないように、
環状線の環って書いて、環縫いっていうミシンがあるんですけど、
それがこつれそうになってたりとか、綺麗にかかってなかったりとか、
ステッチが、例えば端っこに綺麗にかかってればいいのが、
ステッチが斜めになったり、ガタッとなってたりとか。
スピーカー 1
見てなかったよ。
スピーカー 2
全然見てない。
ジャケットの尖ってるところの先端の右と左の形が違うとか。
スピーカー 1
そんなのあるんですか?
スピーカー 2
あるんですよ。
縫い代が外に出てるとか、そういうのもあるんですよ。
スピーカー 1
それって値段と比例してるとか、そんな単純なものでもないですか?
スピーカー 2
やっぱり多いにして安いものを見に行くと、
この縫製は買えないとかっていうのがあるので、
逆にその縫製サンプルとして不良品を買ったりします。
こういうものがあるんですよ。
スピーカー 1
悪い例として?
そうなんだ。
スピーカー 2
治療で見せるために。
これは本当は返品されなきゃいけない商品だよねとか。
スピーカー 1
たぶん私の見る目がないんでしょうけど、
スカートを買うと結構な確率で割とほつれる。
先端ほつれて、またほつれたと思って。
もう一回ほつれるものぐらいの覚悟があるぐらい。
まただと思って。
でも私ミシンとか使わないので、手縫いで縫い直したりしなきゃ。
33:01
スピーカー 1
すごいガタガタでね。
裏返したらなんだこれみたいな感じなんだけど、
できるだけ目立たないようにしたりするんですけど。
でも諦めてるところがあって、
ちょっとロングスカートとかがほつれるものっていうか、
糸がもう。
でもそれってやっぱりちゃんと見れば、
そうならないものっていうのはわかるってことですね。
スピーカー 2
あとは縫い方っていうのもあったり、
引っかかりやすい縫い方っていうのもあったりするし。
ゆう子さん今言ったみたいに手でまつるっていうのも本当に素晴らしくて、
今なんて縫製ジョーズっていう糊が売ってるんですよ。
ボンドが売ってて、糸用の。
それを塗ってパッと貼れば、アイロンもかけずにこのままになります。
スピーカー 1
売ってる売ってる。買ったことあります。
スピーカー 2
そうです。コービーとかでも今売ってるんで。
スピーカー 1
洗濯しても大丈夫?
大丈夫です。
スピーカー 2
そうなんだ。
なので今はなんでも。
スピーカー 1
なんでもね。
スピーカー 2
直し方法が。
スピーカー 1
なるほどな。
見たことなかった。
でもECで買ったらそんなの確認できずに買うことになりますね。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
確かに。
でも話しながら思ってたんだけど、
自分の服の買い方が結構極端になってるな。
すごいECでシンプルで、
日常服っていうか、
それこそユニクロみんな国民服みたいな感じの日常服と
ちょっとユニークなのみたいなのが
すごい極端になってきてるなと思って。
でも割合としてはシンプルな
ECでポチポチっと縫製とかも全く見ず
みたいなのが増えてる感じがする。
昔ほどお店でちゃんと見てみたいなことやってないなって。
確かに昔母とかが
これは縫製が悪いわねみたいなことを言ってたなっていうのを
なんか思い出した。
でも縫製とかそういうのって長く使うとかね
繰り返し着るっていうことを前提とすれば
そういうことってすごい大事だけど
流行りで別に1シーズン着れればいいっていうような感覚。
1シーズンと逆行するような発想に立てば
そんなのどうでもいい、ペラペラでもいいから
1日気分よく着れればそれでいいっていう
そこって相反した価値観というか
あまりどっちが時代なんだっていうのは
両方ありそうな気がするけれども。
なるほど。面白いですね。
ファッション業界でいろんな変化の話を聞いてきたんですが
渋谷さんのファッションにどう目覚めていったのかとか
どうやってお寺の子がこうなったのかとか
36:03
スピーカー 1
お嬢さん。
お嬢さん。お子さんがいらっしゃって6歳ですよね。
スピーカー 2
もうすぐ6歳。
スピーカー 1
もうすぐ6歳のお子さんがすでにミシンを使ってるっていう話とか
すでにお写真を見る限りクリエイティブ感が溢れてるみたいな
そういうお話を次回は聞きたいなと思います。