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2024-05-16 24:50

42:【技術士】“技術士ハンドブック”を読む(5/n)

読むシリーズ第4弾
「技術士ハンドブック」を読んでいきます。
今回は5章の「品質マネジメント」を読読みました。

■参考リンク
https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274216688/

■プロフィール
つねぞう
ものづくりが好き。産業機械メーカーで設計をしている。猫を飼っている。

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サマリー

デザインレビューFMの第42回目では、技術士ハンドブックを読む5回目で、5章の品質マネジメントの用語について解説しています。5章では、統計図法やマトリクス図法、PDPC法、ハローダイアグラム法、マトリクスデータ解析法などが説明されています。内部監査は品質マネジメントシステムの継続的改善のための重要な監査として位置づけられています。

00:05
こんにちは、GUNEZOです。
デザインレビューFM第42回目、始めていきます。
このデザインレビューFMは、世の中の様々なもの、
主に工業製品や、それに関わる出来事について、
私の主観で、勝手にデザインレビューをしていこうという番組です。
今回は、技術士ハンドブックを読むの5回目、
5章の品質マネジメントの方を読んでいきます。
では、本編をどうぞ。
はい、本編です。
では、5章、品質マネジメントですね。
品質マネジメントの用語
5-1、品質マネジメントの用語ということで、
品質マネジメントでは、国際企画ISOから、
翻訳用語、なじみのない用語がたくさん対応されているので、
この品質マネジメント全体の理解を困難にしているそうです。
なので、5-1でまず用語の説明をしてみますね。
なので、用語の説明をいくつか読んでいきたいと思います。
まず、品質とは。
品質とはですね、本来携わっている特性の集まりが、
要求事項を満たす程度のことですね。
これを品質と呼んでいます。
そして、品質管理。
品質管理とは、品質要求事項を満たすことに焦点を合わせた
品質マネジメントの一部。
品質保障。
品質保障は、品質要求事項が満たされるという確信を与えることに
焦点を合わせた品質マネジメントの一部。
そして、品質マネジメント。
品質に関して組織を指揮し、管理するための調整された活動。
ということで、関係性的にはですね、
品質マネジメントの中に品質保障があって、
この品質保障の中に品質管理があると。
そういった総合の関係になっています。
そして、手順・確立・文書化・実施の関係ということで、
手順を確立して、文書化して、実施して、維持するというところの関係性として、
まずその文書とはですね、実行の仕方・手法をあらかじめ計画・規定し、
その内容・情報を媒体に表したものであると。
計画者と実行者が異なっている。
また時間的に隔たっている場合、その伝達のためには文章の配布が必要になります。
ということですね。
文章と記録というところもちょっと概念があって、
文章の中に記録が入っているということですね。
そして、登場人物としての用語。
まず組織。組織、個人の意味で使われていると。
機能関連の定まった集合。
経営者。経営者は組織の意思決定を行う個人またはその集合。
顧客。組織が製品を供給する対象。個人または組織。
購買先。組織が必要な資材・サービスの提供を行う個人または組織。
要員。組織の活動を担う個人。
あとは、そんなもんですかね。
品質管理と品質保障
次、5-2。品質管理と品質保障。
品質管理とは、ISO-9000、JIS-9900によると、
品質マネジメントとは、品質に関して組織を指揮して管理するための調整された活動ということです。
そして品質管理とは、品質要求事項を満たすことに焦点を合わせた品質マネジメントの一部と定義されています。
この品質管理を効果的かつ効率的に行うためには、
単に品質管理部門や製造部門のみの活動ではなくて、
全社の経営システムの中に位置づけて、組織的、計画的な活動として実施していくことが必要であるということですね。
そして品質とは、JIS-9900では、品質とは、本来携わっている特性の集まりが要求事項を満たす程度と定義されていて、
この特性の集まりというところには、製品本来の機能や性能のほかに、
信頼性や安全性に関わる特性を含めて考える必要があるということですね。
そして品質を作り込む段階で、ちょっと分けるといかのように表せます。
まず品質の作り込む第一段階、設計品質。
設計時に狙いとして定めた品質のことで、狙いの品質とも言えると。
そして②として製造品質。
設計に従って製造した実際の品質で、劇場への品質とも言われるということです。
そして管理とは、品質管理を進める上でPDCAのサイクルを回しながら維持・改善をしていくことが大切であると。
PDCAサイクルによる管理では、計画を達成したら次の目標をさらに高くして継続的に改善を図ることが必要であるとしています。
そして品質保障とは、顧客の要求する品質が満たされていることを保障するために行う活動であり、
お客に安心感や信頼感を与える重要な活動要素であると。
まずその出荷前に検査で品質を保障するから始まって、
工程で良い品質のものを作り込んで品質を保障する。
さらに設計段階から良い品質のものができるようにする必要があるという考えになって、
製品実現プロセスの川上から良いものを作ろうという源流管理の重要性が増しているということです。
そして品質保障システム。
製品サービスの品質保障のために営業、設計、製造、販売などの各段階で
どの部門がどんな活動をするかというものを図に表したものを
品質保障体系や品質保障プロセス図などと呼びます。
そして工程の管理。
品質管理において製造工程の管理を徹底することが重要なポイントとなります。
具体的な管理方法を明確にして実行することが必要であると。
工程品質管理の基本というのはバラツキの管理であるということですね。
バラツキの要因として4Mがあって、
この4Mが変化して発生するバラツキというのは異常原因によるバラツキですね。
このバラツキを検出して早期に手を打つことが重要であると。
ここで4Mとは材料、マテリアル、設備、事故のマシン、
作業方法のメソッド、作業者のマンの頭文字4つのMをとって4Mですね。
品質管理、品質保障を維持する上での考え方。
どんな考え方で推進したらいいかということですが、
まず常に顧客を意識した活動を行うこと。
データに基づく客観的な判断をすること。
業務の標準化と改善を行うこと。
全員参加の品質管理活動と推進組織の整備をすること。
そして教育訓練の徹底をすること。
次が方針管理と改善活動。
方針管理とは上位の方針に基づいて、
その部門の重点・課題を解決する現状打破的な改善活動であり、
要因系の管理が重要であるとしています。
そしてその改善活動の手順ですけれども、
まず職場の問題点を把握してテーマの選定を行う。
そして現状を把握し目標を設定する。
要因の解析を行う。
そして対策を検討して実施する。
その実施した改善効果を確認する。
そして標準化と管理の定着を図る。
次が製造物責任。
製造物責任と信頼性
製造物責任、プロダクトリライアビリティとは、
設計・製造もしくは表示に欠陥がある製品を使用したもの、
またその第三者がその欠陥のために受けた損害に対して、
製造者や販売者が担う賠償責任を言って、
英語の頭文字を取ってPLと言われます。
日本では平成7年の7月1日に製造物責任法が施行されました。
そのPL対策。
企業の重大なリスク要因の一つとして、
PL問題の発生を考える必要がある。
PL問題の発生することを予防する対策をPLP。
PLプレベンション。
PL問題が発生した場合の対策をPLD。
PLディフェンスと言いますね。
まずPLP。
PL予防ですね。
PL予防の方法としては、
まずは製品の安全設計を徹底すること。
その危険性を回避する安全対策の優先順序として、
まずは第一優先なのが製品本体の安全性。
助長設計をしたり、フェールセーフ、フェールプルフを行うこと。
そして第二優先として、
インターロックなどの安全装置の負荷。
第三優先が警告表示。
いわゆる3ステップメソッドというやつですね。
本質的安全設計方策。
安全防護及び負荷保護方策。
使用上の情報の3ステップメソッドですね。
そしてPLD。
PL予防。
じゃなくてPL防御。
PL防御としては、
まず文書の管理、記録の保存をしましょうと。
そうすることによって、
その活動を実施した証明になります。
そして、あとは訴訟対応の体制を整えたり、
PL保険に加入しておくというところが、
PLの防御になるということですね。
そして信頼性とは。
JISのZ8115信頼性用語による信頼性とは、
アイテムが与えられた条件下で
要求機能を遂行できる能力として言います。
これは時間的な品質と言えて、
信頼性を表す尺度としては、
緊急性、壊れにくさに関するものと、
保全性、直しやすさに関するものがあります。
次が故障率曲線。
バスタブ曲線とも言われるんですけれども、
ある製品をリリースしてから、
ライフサイクルの中で壊れやすさというのは、
バスタブのような曲線で、
初期に起こる故障が多くて、
時間が経つにつれてだんだん下がってきて、
また最終的には増えてくると。
これをバスタブ曲線と言うんですけれども、
最初の期間は初期故障型、初期不良とか
と言われるところですね。
それが落ち着いているところに
発生するのが偶発故障型。
そして最後はですね、
だんだんその製品の寿命に近づいてきて
起こるのが摩耗故障型と呼ばれる故障ですね。
バスタブ曲線。
そして信頼性を確保するポイントとして、
信頼性を保留した設計をしましょう
というところで、
設計時に信頼性を予測して、
目標に達していないようであれば、
冗長設計などによって信頼性を確保しましょう。
故障したときに安全な状態になるようにする
フェールセーフ設計も考慮する必要があります。
そして、人間機械系のインターフェースへの
配慮もしましょう。
ヒューマンエラーによる
故障を減らすための対策を配慮します。
誤認識、誤操作の少ない設計をしましょう。
誤操作をしても、
信頼性・安全性を保持する
フルプルーフ設計が重要です。
その2つによって、
信頼性を確保しましょうということですね。
品質管理手法
製造現場では、
サンプルから得られる数値を統計処理して、
募集団を推定して、
これに対して処置をとっています。
統計処理の手法から
7つ集めたものを
給紙7つ道具と言います。
ここでは詳細までは説明しないので、
名前だけ紹介しようと思います。
1.パレート図
2.特性要因図
魚の骨とか言われるやつですね。
3.グラフ
4.チェックシート
5.サンプ図
6.ヒストグラム
7.管理図
真給紙7つ道具というものもあって、
定羽を決めて言語データを取って、
一定の規則に従って
図に表しながら展開したり、統合したりして、
問題解決に必要な情報を得ていく
給紙手法の道具も
真給紙7つ道具と言って、
これもちょっと名前だけ紹介しますけれども、
1.神話図法
2.連環図法
品質マネジメントの手法
3.統計図法
4.マトリクス図法
5.PDPC法
6.ハローダイアグラム法
7.マトリクスデータ解析法
というものがあるそうです。
9.給紙ストーリー
企業の持つ問題解決に
次に示すステップに従って
給紙手法を活用することは有用です。
ステップ1.テーマの設定
ステップ2.現状把握
ステップ3.目標の設定
ステップ4.要因解析
ステップ5.対策の立案と実施
ステップ6.効果の確認
ステップ7.歯止めと標準化
ステップ8.残された問題と今後の進め方
が給紙ストーリーですね。
次、FTA手法
FTAフォルトツリーアナライシス
フォルトツリーアナライシス
FTA手法は
故障の期解析とも呼ばれていて、
はじめに望ましくない事象というテーマがあって、
それを発生させる要因を抽出する手法です。
すなわち、製品設計上の信頼性や
安全性を改善する目的で開発されたものですね。
H3ロケットの打ち上げ失敗の原因の検討でも
このFTA手法というのが使われていましたね。
次にFMEA手法
フィーラーモード&エフェクトアナライシス
のフィーラーモード&エフェクトアナライシス
のFMEAですね。
これは故障モード影響解析手法と呼ばれています。
システムを構成する最下位の部品や機器に
故障が発生した場合に
上位のサブシステムだったり最上位のシステムが
どのような影響を受けるか
FMEAのワークシートを使って解析を進める手法です。
下から上への影響
安全性などの解析を進めるので
ボトムアップ手法とも呼ばれています。
次が統計的品質管理
ばらつきと品質管理
品質問題上のばらつきには
工程管理上ある程度許容して
原因追及を必要としない
偶発原因によるばらつき
これが避けられないばらつきと
工程管理上どうしても取り除かなければならない
原因究明を必要とする異常原因によるばらつき
これが避けられるばらつきの2つがあります。
これらのばらつきを定量的に把握して
品質問題の原因分析や対策改善に役立てる上で
統計的手法というのは極めて有効です。
次が検査
検査とはJISでは品質またはサービスの
1つ以上の特性に対して
測定、試験、検定、ゲージ合わせなどを行って
規定要求事項と比較して適合しているかどうか
判定をする活動であるということです。
次が工程能力
工程能力プロセスキャパビリティとは
JISでは安定した工程の持つ特定の成果に対する
合理的に到達可能な工程変動を表す統計的速度と
定義されています。
そして品質マネジメント
品質マネジメントとはISO-9000の用語の定義によれば
品質に関して組織を指揮し
管理するための方針及び目標を定めて
その目標を達成するためのシステムとなっています。
このISO-9000の認証取得のメリットとして
対外的なメリットと対内的なメリットがあります。
対外的なメリットとしては
顧客の信頼を得ることができる
海外におけるビジネスを容易にすることができる
対内的なメリットとしては
品質不適合及び品質に関するトラブルを
減少防止することができます。
そして組織の責任と権限が明確になって
従業員の品質の意識が向上し
トップとの連帯意識が強まる
あとはGDCAの仕組みに乗せて
継続的な改善を図ることによって
組織体制の改善
業績改善につなげることができることです。
内部監査とシステムの維持改善
次が内部監査
品質マネジメントシステムでは
監視及び測定の項目として
内部監査の実施を要求しています。
内部監査は品質マネジメントシステムの
継続的改善のPDCAのサイクルの中の
Cチェックに位置づけられる重要な監査となっています。
ここで監査とは
ISOによれば
監査基準が満たされている程度を
判定するために監査証拠を収集して
それを客観的に評価するための
体系的で独立し文書化されたプロセス
と説明されています。
内部監査は第一者監査とも呼ばれることもあって
マネジメントレビュー及びその他の内部の目的のために
その組織自体、または代理人によって行われます。
その組織の適合というのを
自己宣言するための基礎としても使われていて
多くの場合、特に中小規模の組織の場合は
独立性は監査の対象となる活動に関する責任を
負っていないことで実証することができると
ちょっとよくわからないな。
ということらしいですね。
システムの維持
組織の運営にはマネジメントシステムを導入して
その要求事項に沿う形で運営するのが有効です。
システムの維持改善はPDCAを回すことが重要で
C、チェックとアクションが
おろそかになりがちなんですけれども
ここで有効なのがこの内部監査となります。
ということで以上、ここまでが5章
品質マネジメントの章でした。
クロージングです。
今日は技術士ハンドブックを読むのを5回目
5章の品質マネジメントを読んでいきました。
やはり最初の説明にもあったように
用語を使われている言葉というのが
いろいろちょっと難しくて
とっつきにくい章でしたね。
次の6章、リスクマネジメントは
また来週読んでいく予定です。
ということで今週はここまでです。
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お疲れ様でした。
ご安全に。
24:50

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