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2024-05-13 17:58

#54/「使いづらい!」と感じるサービスに共通するタスク指向の話

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今回は「「使いづらい!」と感じるサービスに共通するタスク指向の話」をテーマに、代表の梅本@dubhunter とUXデザイナー/サービスデザイナーの原が話す回です。

サービスが「使いづらい」と思われてしまう原因の1つである「タスク指向」について具体的な例を交えて解説しています。

タスク指向が具体的にどんなものなのか、「使いづらい」原因になる理由を知りたい方はぜひお聴きください!


番組のキーワード

ユーザビリティ,タスク指向,オブジェクト指向,UIデザイン

サマリー

原さんは、デザインの味付けという番組で内向型の人の特性に関連した本を紹介しています。今日のテーマは使いづらいサービスに共通するタスク思考で、タスク思考とオブジェクト思考の説明も行われています。使いづらいサービスに共通するタスク指向の話がされ、タスク思考のサービスの特徴や問題解決のポイントについて議論されています。

デザインの味付け番組と内向型について
s-umemoto
デザインの味付け。はい、始まりました。デザインの味付け。
その番組は、株式会社ajike代表の梅本と、その仲間たちがデザインについて、雑談を交えながら話す番組です。
今日のお相手は、原さんです。原さん、よろしくお願いします。
n-hara
お願いします、原です。
s-umemoto
いやー、4月に入ってゴールデンウィーク前ですね。
n-hara
そうですね、ゴールデンウィークですね。
s-umemoto
ゴールデンウィークはやっぱり旅行とか行くと思うんですけど、そのときにやっぱり本とか持って行くじゃないですか。
n-hara
読むか読まないかは別なんですけど。
s-umemoto
最近なんか買った本とか、原さんありますか?
n-hara
ありますね。今日ちょうど買った本が2冊。まだ届いてないんですけど、あります。
届いてない?でもいいじゃないですか。どんな本買ったんですか?
一つが、人を伸ばす力っていう本ですね。
s-umemoto
マネジメント系ですか?
n-hara
マネジメント系です。
s-umemoto
教えてくださいって思ったけど読んでないから。
読んでないです。
もう一冊は?
n-hara
もう一冊は、静かな人のすごい力っていう。
s-umemoto
聞く力みたいな話ですか?
n-hara
性格診断に近いような内向型の人の特性みたいなことが書いてあるような本みたいです。精神科医の人が書いてる本ですね。
なるほど。精神科医の方が書いた。
s-umemoto
確かに静かな方でもやたら信頼されていろいろ話を聞いてくださいって言われる方も多いですもんね。
そうですね。確かに。
もしかしたら原さんもそっち系?
n-hara
そうですね。内向型の方だと思います。外向型ではないと思います。
s-umemoto
なるほど。それを踏まえて自分の強みをもっと生かそうかなみたいな。
n-hara
そうですね。紹介記事みたいなのを見て、もうちょっとそうだなと思って買ったんですけど。
自分と旦那さんの情報処理の仕方が全然違うんですよ。
s-umemoto
そこがすごい疑問で、何が違うんだろうなと普段会話してて思って。
n-hara
結構自分はあんまり外に出さないで、自分の中で考えて発散するというか解決するタイプなんですけど。
旦那さん全部言うんですよ。口に出すんです。全部。
s-umemoto
全部言う。
n-hara
見たものすべて口に出すみたいな。何の違いなんだろうなと思って。
読んだときにこの本がちょうどそういう話で、多分外向型なんですよ。
一番内向型で。外向型の人は外のエネルギーに敏感というか、情報に敏感。
そういうものらしくてちょっと読んでみたいなと。
s-umemoto
面白そうですね。
n-hara
ぜひ読んだら。読みましたよっていうタイミングだったらお話してもらって。
話のネタにしたいなと思います。
タスク思考とオブジェクト思考の説明
s-umemoto
さて今日のテーマは何ですか。
n-hara
今日のテーマは、使いづらいと感じるサービスに共通するタスク思考の話です。
s-umemoto
出ました。タスク思考だ。
多分タスク思考とかオブジェクト思考が出てくると思うんですけども。
この言葉の説明も後で言うと思うんですけども。
まずはこのテーマ。何でこのテーマにしたか教えていただいていいですか。
n-hara
はい。Sugreviewが、前回もその話したんですけど。
リリースしていろんなサービスを分析をさせていただいていて。
そのあたり出てくる課題として結構タスク思考になってるなっていうところがあるっていうのと。
自分が日常で使ってるサービスでストレスを感じるような時って大体タスク思考になってるなって感じたので。
ちょっとこういう課題って多いんじゃないかなと思って持ってきました。
s-umemoto
ちなみに言葉が出ちゃってる。タスク思考とオブジェクト思考。
これの言葉の説明を端的に行きますかね。
n-hara
そうですね。
お願いします。
タスク思考っていうのは動詞でやることとかタスクとかを起点として操作をスタートするっていう設計方法で。
タスクがあってその次に対象を選択するみたいな流れですね。
○○をするみたいなやることが先にあって、何をするのかって何のほうが後に選ばれるっていうタスク思考です。
その逆の設計方法がオブジェクト思考ってよくあるものなんですけど、オブジェクト思考はそのままオブジェクトなんで対象物が起点となるものなので、
それを選んでそれに対して何をするかっていうのは動詞をつけるっていう選択するっていう流れ。
それがオブジェクト思考です。
s-umemoto
いいですよね。行政系だと申請するっていうボタンがあってそれをした後に書類を選ぶじゃなくて。
書類を選んでから申請するみたいな。
そうですね。
そういう方が使いやすいよみたいな話をしてくださってるわけですね。
そうですね。
なるほどなるほど。
n-hara
基本は人の思考ってオブジェクト思考になってるって言われているので、
タスク思考になっちゃうとそこのギャップにストレスが出てしまう。
今日のテーマにつながるような話です。
s-umemoto
タスク思考は悪ですね。
n-hara
タスク思考が悪いわけではないですけど、向いてる向いてないシーンがあるっていうところがありますね。
s-umemoto
向いてるシーンは?
n-hara
向いてるシーンは結構ATMとか想像してもらうとイメージしやすいと思うんですけど、
一方通行で結構シンプルな操作を一つ完了してほしい時っていうのはタスク思考が向いてるって言われてまして、
例えばATMとか引き落としとか振り込みとかいうところがまずタスクがあると思うんですけど、
そこから入ってお金っていう大衆物を選んでいくっていう流れがシンプルにやることが決まっているので、
例えばそうですね、高齢者の方とかちょっとITに対して苦手意識がある方とか、
そういうことを対象にしている場合は結構オブジェクト思考だと自由度が高すぎてしまって、
いろいろこうそういうことが起きてしまうので、そういう状況によってはタスク思考が向いてるっていう場合もあります。
s-umemoto
なるほど。今のは向いている話だと思うんですけど、
タスク思考でちょっとここが具体的な課題みたいなんて挙げるとどういうことなんですか?
タスク思考の課題と具体的な例
n-hara
そうですね、一番自分自身もストレス感じるって思うときのそのタスク思考の状況ってモードが発生するっていうのが結構特徴で、
モードっていうのは選んだそのタスクしか操作ができないっていう限定された状態のことをモードっていうふうに言うんですけど、
逆にモードがないっていうのはモードレスっていうふうに呼んだりとかするんですけど、
それしかないっていう、そういうモードになってるっていうのは結構いろいろ課題が出てくるポイントなのかなと思いますね。
s-umemoto
例えばあれですよね、サービスを解約しようとしたときに解約するとしたらモーダルって言ってボンって出てきて、
本当に解約しますかとか、いいえみたいな選ぶ、その操作しかできないっていう状態をモーダルで表示されるっていうときがモードが発生してるっていうことですよね。
n-hara
そうですね。
s-umemoto
モードいいじゃないですか。
n-hara
そうですね。悪い理由で言うと、例えばちょっとイメージしていただきたいんですけど、
配達系のサービス、例えば何かの店舗があるけども持ち帰りもできて、家に届けてもらうこともできるっていうようなサービス結構今多いと思うんですけど、
そのときに例えば配達っていう、配達か持ち帰りかとかっていうタスクが一番最初にあったとして、これはタスク紹介ですね。
あったとして、配達っていうタスクを選んだ後に、じゃあ何を欲しいのかっていう商品を選んだっていう流れになったとします。
そのときって配達のモードになってるんですよね。配達をするモードになってるので、例えば選んでてよくあると思うんですけど、クーポンとか、
持ち帰りが今ならお得ですとか、たまに出たりすると思うんですけど、ああいう違う選択肢、違うタスクっていうのが発生したときにそっちに戻るっていうのがかなり難しいことに思っていて、
例えばじゃあ持ち帰りにやっぱりしようっていうふうに思って持ち帰りにしようとしたときには一番最初の起点のとこに戻らないといけないので、
s-umemoto
商品は全部リセットされちゃって、一番最初に戻ってくるっていうのがよくタスク指向でストレス感じるときに見られることが多いですね。
なるほど、確かにそうだよね。
Amazonとか使うときにもね、なんか買うとかクーポン違うよなみたいなのになりそうだね。
n-hara
そうですね。
やっぱりユーザーにやり直しをしてもらうみたいなことをやってしまうと結構ストレスかかってしまうっていうのがあると思う。
それは避けたほうがいいかなというふうに思うんですけど、例えばその辺意識されているサービスでも最初配達とか持ち帰りって選ぶけど、
その対象物を選んでても途中じゃあ持ち帰りにしようっていうふうに切り替えられるようなサービスは全然問題ないと思うんですけど、
あるのはやっぱり速攻がもうモードになっちゃってて、
制限されてるっていうふうに思うと操作がもう本当に制限されてるっていうふうに感じちゃうので、
分かりづらいって思っちゃいますね。
s-umemoto
そうですね、それが本当はUIが良くないんだけど、結局UXが悪いっていうふうに思われそうな。
そうですね。
他に例あったりするんですか。
n-hara
他に最近自分が出会ったやつで言うと、セルフレジなんですけど、皆さんももしかしたらあるかもしれないんですけど、
セルフレジが導入されたスーパーがあって、その入り口がまず現金とキャッシュレスに分かれてたんですね。レジ自体が。
タスク思考のサービスの特徴
n-hara
これって現金で払うって行為で、まず起点が分かれてるっていう状況が起きてて、
並んでたんですけど、例えば現金の方に並んだとして、
現金が商品読み込んだ後ですよね。
キャッシュレスにしたいって思った時に、全部リセットして並び直すっていうことをしなきゃいけない。
s-umemoto
並び直さなきゃいけないね。
そこに座るっていうまだ根性はなかったってこと?
n-hara
さすがに自分はキャッシュレスで普通に並んでたんで大丈夫だったんですけど、
もしそういうことが起きたら、起きるのって後半じゃないですか、商品選んで払うってサイクルだと思うんで、
これもしそういうことがあったらすごいストレスに感じるだろうなって思いました。
確かに。
s-umemoto
昔駐車場の料金払うときにその辺をまた話した。
現金で払うか、交通券で払うかみたいな。
そうですね。券売機とか自販機とか昔そういうのが多かったですよね。
確かにめちゃくちゃストレス感じた記憶がありますね。
こういうタスク思考になってるかどうかってデザインしてるときとか、
そのプロジェクトを進めてるときってなかなか気づきづらいじゃないですか。
n-hara
そうですね。
s-umemoto
気づくにはどうしたらいいんですか。
n-hara
そうですね。
やっぱり触ってみるのが一番なんですけど、
不自然な動きになってるんですよね。
タスク思考になってるってことは動作が逆転してるっていうことが起きてるので、
よくあるのはトップにすごく動線がいっぱい並んでるようなサービスとか、
トップがメニューってなっちゃってるサービスとかもたまにあると思うんですけど、
あれはほとんどタスク思考になってる。
動作が入ってるのでタスク思考になってるんじゃないかなと思います。
それが例えば商品の画像が出てたりとか、
商品内容が出て、それはオブジェクトが出てるっていうことなんですけど、
選択肢としていろいろ出ちゃってるっていうのが結構タスク思考になってるなっていうふうに
気づいてもらえるんじゃないかなと思いますし、
自分で触ってみて、操作してみて、何か違和感ないかなっていうのもそうですし、
やっぱり第三者の人に触ってもらって、流れとして戸惑う。
ところは、ユーザーテストとか。
s-umemoto
それめっちゃありそうだね。
第三者に触ってもらって、なんか使いづらそうなところで、
そのあとインタビューするんでしょうけど、
その画面のときにもしかしたらハッと気づくかもしれない。
n-hara
そうですね。
分かりやすいのはモードになってないかっていうのがポイント。
モードのポイント
n-hara
途中でこのタスクってやめられるんだっけとか、
切り替えられるんだっけとか、その辺を各ポイントで見ていくと、
結構回りくどい流れになってたとかっていうのを気づくと、
モードになってないかっていうのだけでも意識すると結構違うんじゃないかなと思います。
s-umemoto
モードになってないか。
じゃあ今日のテーマをまとめると、
まずはテーマ。
使いづらいって感じるサービスに共通しているのはタスク思考系。
多いですよと。
全部が悪いわけじゃないけど、
ATMとか操作間違えちゃいけないとか決まりきってるやつとか、
シンプルにご老齢の方とかにはタスク思考向いてますよと。
悪い場合は、モードがポイントです。
モードが入ってたら、モードが切り替えられなければ、
タスク思考になっとるぞというお話でございました。
ということで今日は、
使いづらいと感じるサービスに共通するタスク思考の話でした。
見ていただきましてありがとうございました。
ありがとうございます。
編集後期、お疲れ様でした。
お疲れ様です。
私の世代はもう40代の仲間になってるんですけど、
モードといえばやっぱりモード系ということで、
n-hara
服装の流行があったんですけど、
s-umemoto
原須さんはモード系とかそんなの全く知らないんですか?
n-hara
気に入ったことありません?
都会系みたいな話でしたっけ?モード系。
s-umemoto
なんかビジュアル系、モード系みたいな。
多分自分の時代にビジュアル系バンドの人が結構あって、
グレーとかですよ。
n-hara
ああいう人たちが黒い服を着てる。
s-umemoto
ロリータじゃないんだけども、
そういう服を着る人とちょっと近しい感じになってます。
モード系。
山本陽次さん、そんなこと言ったら怒られるのかな。
あんまり詳しくないんだけど。
全くそれとは違う話ですよね。
n-hara
全然違います。
原さんの世代の時に流行ってたファッションみたいなのは何かあるんですか?
キャミソウルとかですかね、自分の世代。
キャミソウル!
なんかすごい気がします。
s-umemoto
なるほど、キャミソウルですね。
キャミソウルって今も普通になっている?
n-hara
今は呼び方違ったりするんじゃないですか。
あまり言うといいのでわかんないんですけど。
多分キャミとか言わないですよね。
キャミってよく聞いてますね、キャミ。
s-umemoto
キャミソウルってなんかここが細い紐みたいな。
そうですよね。
キャミソウルって女子高生に流行ってたんですか?
n-hara
そうですね。でも小学生のときだったんですけど、そのときも流行ってました。
キャミソウル。
s-umemoto
ヤンキーですから。
ヤンキーじゃないです。初めでした。
n-hara
ファッションに詳しい人は社内にいらっしゃるでしょうね。
みなさんいい歳してるからさすがにそこまでゴリゴリの人はいないですよね。
s-umemoto
今度社内の人と女子高生、大学生のときの流行ってたファッションを教えてくださいっていうのを聞いてみようかな。
いや面白いかもしれない。
ということで今日はタスク志向の話ですよね。
聞いていただいてありがとうございました。
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