2024-04-05 20:52

第143夜 『札幌 灯油配達車、命を灯すランナーたち。』

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放送回:「札幌 雪道を走る灯油配達車」(2024年3月1日)

サマリー

札幌の雪道を走る灯油配達車に密着した3日間の中で、 北海道の人々の生活や労力、そして配達員たちの温かさや絆が描かれる。 北海道の札幌での配達者たちの活動と、家庭の暖かさを描いた回。

00:03
真夜中、コンビニの駐車場で。
このポッドキャストは、1つの場所を72時間にわたって定点観測する、
某、公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、
番組についての感想や愛を語ります。
雪国の生活と灯油配達車
今回は、札幌、雪道を走る灯油配達車ということで、
舞台が、雪の子札幌ですね。
この家々の灯油を配達する車というのがあるんですけれども、
場所というよりは、灯油配達車に密着した3日間ということになっています。
もちろん、北海道の寒い中で、いろいろと暖房のために使う灯油というのを、
札幌の中のいろんな場所に届けに行ったという回になっています。
では、今回山口さん、いかがだったでしょうか。
ともかく、寒そうですよね。
いやー、雪の会、いいですね。
やっぱり、絵になるじゃないですか。
雪降って真っ白の景色で。
途中にこれありますけど、
これって車で灯油配達車なので、灯油を運んで行って、
家の灯油のところに直接消防車のホースみたいなやつ入れるんですよね。
そう、初めて見ました。
あれ、届かないみたいな途中あるじゃないですか。
ぐるーって回って、植え込みが何があるのかわかんないですね。
そこはちょっと行けないから、ぐるーって回ってみたいな。
ちょっとノンフィクションかって思うぐらいの光景が、
ドキュメンタリーですけどありましたよね。
そうそう。やっぱりね、あのいろいろな光景って一個一個、
やっぱり北海道に住んだことがないというか、雪国の経験がない人間は、
そんなことがあるのかって、一個一個驚きますよね。
冬に建設を普段はやらないってどういうこと?みたいな。
そうですよね。
資材が凍っちゃうとダメだからって言って、
もしどうしても冬に建設現場とかでやる場合は、
資材が凍らないようにもう灯油で温風を出す機械みたいなので、
ボーって火を焚いてる感じなんですけど、そのために灯油がいるって。
資材にもストーブがかけられるってね、そんなことあるんだって感じですね。
すごいことですよね。
あとあれですね、遊節を。
水を温水で出して、そこに雪かきした雪とか入れて溶かすための、
それだけのための流れる水道みたいなのがあって、
またこれに灯油がいるんですよとか、
一個一個むっちゃ大変そうだなって思ったんですよ。
ホースで向かうっていうのもそうですよね。
雪国の生活って大変なんだなって思いましたよね。
すっごい普通の感想なんですけど。
でもそれが宿命ですよって言ってた人がいて、
その人たちにとっての当たり前というか、
それで暮らしてきたっていうところもあるかな。
人は天候とかそういうものには抗えないものだというか、
逆にそのために灯油とかを使って生きていくっていうところが、
それがその人たちの普通なんだなっていうところは、
わかりやすく、日本の中でもこんなにわかりやすく
カルチャーショックというかを映し取れることってないんで、
そういう意味ではやっぱり日本でひとくくりにしてもいけないもんだなっていうのが、
本当に当たり前のことですけど、一個一個わかってくるっていう回ではありました。
あまりにも日常の感じで灯油を頼み運ばれてきて、
途中なんか感性センターみたいなの映るじゃないですか。
配達員たちの努力と絆
そんな感性センターみたいなので、
灯油がない状況っていうのは北海道においては死を意味するわけですよ。
寒すぎるから。
まさしくエマージェンシーコールでしょ。
感性センターがあって、もうちょっと遠いぐらいで緊急だから行って、
緊急の灯油配送を、他の時期は建設業とか別の仕事やってるみたいな人が行くみたいな、
すごいそんなことあるんだっていうのも連続で面白いですよね。
働いている灯油配達者の人たちにも焦点が当たっていくじゃないですか。
普段は北海道の野球リーグ、独立リーグに所属しているから、
それで稼ぐことができないんで、逆に冬のオフシーズンはこうやってここで稼いでますみたいな。
すごいですよね。
元々というか普段は野球選手やってて、野球選手やってるからなのか、
お昼風景でカップ麺2つともやしがあるよね。
もやしさらに追加しましょうかね。
もやし追加するのいいですよね、あれ。
カップ麺2つ持ってるのもいいし、もやしもあるんですって言って、
彼なんて本当にしかもお客さんとのやり取りも含めて最強高青年みたいな感じだったし。
最高ですよね。みんな配達員の人がいい人ですよね。
灯油を配達してて、灯油って札幌でいう命のインフラなわけじゃないですか。
それを届けてるから、本当に消防隊じゃないですけど助けに来たぞみたいな感じ。
やっぱ来てるのがすごい。
迎え入れる方も本当にありがとねみたいな感じで来てますし、
本当に温かい光景だったなと思います。
温かい光景でしたね。
本当に一個一個は大変そうだし、
やっぱりそれだけ家に灯油を頼むってことは、
車で自分で行ってとかポリタンクを大きく運んでとかができない人なんで、
結構老人の方とかそういう方が多かったですけど、
別にその方々も割とあっきらかんとしてるんで、
一つ一つのことは大変そうだなって思うんですけど、
悲壮感はないし、そこにやってくる火を灯しに来る彼ら、彼女らの明るさとか人の良さみたいなのがあって、
すごく見てて気持ちのいい回だったなっていうのもあるんですよね。
ただちょっとしんどいなと思いましたけどね。
住むのは冬とはちょっと。
だから本当に僕らからしたらここまでしないと生きていけないのかっていうのはちょっとびっくりはして、
途中もオール電化にしてたけど切り替えたというか、
それじゃ温まらないんだよみたいな。
普通逆なんですけどね。
普通逆なんですよね。
灯油でオール電化にしました。良かったです。
オール電化から切り替えるっていうね。
そう、びっくりっていう。
でもやっぱり結局電力も相当値段上がってるし、
灯油なんて本当に最後の手段みたいなのだったのが、
本当に灯油も高いんですよね。
実際にこの階でも年々今上がっていて、かなりそれが大打撃を受けてるっていうのはありましたけど、
やっぱそれぐらい今エネルギーを使うっていうこと、
それは電力であっても灯油とかガスであっても、
エネルギーを使うことって相当今、
それ自体の価格が価値がすごく高まってる中で、
雪溶かすためだけにガス使うとか、
ガスっていうか灯油使うとか、相当一個一個の労力が。
その極めつけとかは一番最後の方の雪道で立ち往生しちゃう、車が立ち往生しちゃうシーンですよね。
いやー、ハマった車をね、みんなで助けるシーンですよね。
そんなことあるって思うんですけど、
たぶんそんなことが本当に日常ってことなんですね、あの感じでは。
いやー、そうですよね。
あんな演出じゃなく現れるってすごいことで、
それだけ人との繋がりとか、
それこそ救急隊のように彼らが火を灯しに来るっていうのはあるけど、
それ以上の大変さは、僕らはもう入っていけない部分ありますよね。
やっぱね、助け合わないと生きていけないってことですもんね。
ですけど、最初にね、1軒目のお宅でどれぐらいかかるんですかみたいな話して、
ワンシーズンで12、3番と言ってましたからね。
なんかすごい話ですよね、それも。
年金持ってかれちゃうよって感じだった。
いやー、そうですよ、本当に。
それでね、そういう団地とかそういう、部屋一つだったら90リットルだけど、
家だったら490リットルみたいなやたらでかいタンクが置いてあって、
ボイラー室があってみたいな、そもそも僕らが思っている1軒目と違う作りなんですよね。
家の作りが一個一個違うからね、面白かったですよね。
それも面白いですよね。
こんなタンクがあるんだみたいなとかね、こんな二重窓になってるんだとかね。
あとはね、団地も上の甲の階に住んでるって言ったらね、ぐるぐる巻きにホースをして、
ホースをね。
家庭の中の雪国の生活
本当にもう消火活動じゃないかっていうぐらいね、逆に火つけに行ってるんですね。
逆に火がつきやすい、すごい危ないものを。
そうなんですけど、そうやってこう、登ってホースを持って階段を登っていってみたいな、
見たことない風景だなと思いましたね。
そう言って、ああやって働いてる人たちがお家に入ってってっていう感じなんで、
あれってやっぱり一種のヤクルトレディとかね、牛乳屋さんとか、ああいうのに近いものがあると思うんですよ。
実際の現物で、ある程度冬のシーズンは定期的にお届けにするっていうところもあるから、
そこで顔なじみになって、ある意味あれも生存確認みたいなもんじゃないですか。
そうですよね。
ああいうのが、ご近所コミュニティでどうするっていうこともあるけど、
日本の社会は、いわゆるヤクルトレディ的な、今回であれば豆油配達、前の回でも移動スーパーとかってありましたけど、
そういうお客さんみたいなつながりではあるんだけれども、
ただそこで、やっぱり現物的なもののつながりがあるからこそ、顔なじみにあって、お菓子の差し入れもらったりとか逆にしたりとか、
本当にそういう生存確認してとか、朝夜、机の切り替えしてると結構問いかけちゃいますよとか、助言したりとか、
ああいうつながりとか、コミュニケーションっていうのも、日本の社会に結構重要な位置を占めてるよなっていうのも思いました。
そうですね。今回の回でいうと全く違う視点ですけど、いつも72時間って一つの場所に密着するじゃないですか。
今回ってさっき本田さんが出した移動スーパーとか、結構割とあるんですけど、移動図書館とか、移動する移動投票箱とか、移動するものに対して3日間ついていくみたいなものですよね。
今回は移動シリーズの中でも、家の中に入るっていうのが、これまでは意外となかったことなんじゃないかなと思っていて、
お家を見せてくださいっていうことで行くんじゃなくて、それこそテレビ当局がね、家ついてって言うしかないんですけど、
そういうので見に行くんじゃなくて、問い入れてくのについて行った結果、家の中が映るみたいな。
だからこそそのね、雪国の生活とか、そこに住んでる人たちがこういうものがあるんだみたいなのはすごい思いましたね。
いやー、もうまさしくそれですよ。今回もう後半とか、完全に家ついて行っていいですか?だったんですよね。
札幌の配達者たち
最後の長髪金髪の男性のやつとか、あれ完全に家ついて行っていいですかの。
そうですね。いつネットイットに流れるんだろうと思ったんですよ。
本当にその通りで、多分72時間の中で数少ない、移動するやつの中でも家まで入って行って、
この家でこれ何ですかって人形めっちゃ置いてあって、この人形何ですかって。
あれヤバいですよね。
とか本当にそういう写真見てて、この方々は?って奥さんと子どもで、どちらも先立たれてとかだったりとか、
そういう過去があったんだとかっていうのは、これまでにインタビューでお声で聞くだけじゃなくて、
実際の現実から、実はこんなことがあってねっていうところが紐解かれていくっていう、
これまさに家ついて行っていいですかのショーなんですけど。
そうですね。
それがでも72時間で見れるっていうのは結構予想してなかったっていうか、
このやり方があったかみたいな感じで、非常に良かったんですよね。
家ついて行っていいですかとこの72時間の違い、どっちの番組も僕好きなんですけど、
72時間って話の入り口しか触れないじゃないですか。
結局その人が本当にどういう人かみたいなことよりも、その場所にまつわるエピソードを聞くことが、
ちょっとその人の人生の入り口に触れられるみたいなことじゃないですか。
家ついて行っていいですかは、そっからがっつり家まで密着して話すじゃないですか。
そこはやっぱり、72時間には出せない魅力があるなと思うんですけど、
ついに72時間はそこも取りに行ったっていうか。
そうそう。
すごい特殊な遠い配達者という手を使って。
すごいね、特殊な方法でそこも取りに行くっていう回数で。
それがなあ、途中からあれ?これって?ってなったんですよ。
だから見てて。
明かりの差があります。
やっぱ超初金髪の男性とかもまさしくそれすぎて、
しかもこれを昔は3倍1ヶ月で飲んでたんだよって言って、ビッグマンが出てくるっていうね。
家庭の暖かさ
北国シリーズのビッグマンね。
ビッグマンね。
あれどこの温泉でしたっけ?
あれは首都ですよね。
あれも北海道でしたよね?
北海道です。
カミソリとロシアの国境問題を語るやつですよね。
で、おばあちゃんが火傷にはビッグマンだって。
ビッグマンがいいっていう。
それを火傷じゃなくてガチ飲みしてる男性みたいなのがあって。
本当にいろいろな過ごし方というか、いろんな人がいたなと思うんですけど。
これが僕一番びっくりしたのは、
そういう北海道の人手とかじゃないところで、
これ札幌なんですよね。
いわゆる北海道の中だと一番の都会っていうような場所でも、
ここまで雪が積もって日々の生活の中で必要で、
結構行く道とかも広大な道があって、
一軒家とかアパートとかいろんなところだったけど、
そういう都会感がそんなにないようなところも結構あったっていうところがあって。
やっぱり雪国っても、
この札幌でこれって相当これがデフォルトなんだって思って、
ちょっとびっくりしたんですよね。
だからもはや断絶されるんでしょうね。
雪の力ね。
そう、雪の機関は家々が孤立っていうか独立するっていうか、
そういうのはあるんじゃないかなと思いましたね。
だからこそこういう配達者が本当にありがたいし、
さっき本田さんが途中で言ってた安否確認みたいな、
高齢者の安否確認みたいなことでもすごい多分機能するだろうし、
だからあれだけの感性センターみたいなのも必要だろうしみたいな、
そういうことにつながってくるんじゃないかなとは思うんですよね。
後半に出てきた陶油切れちゃってみたいなおばあちゃんとか、
97歳になったじゃないですか。
あれは本当にすぐ行かないとダメじゃないですか。
本当、本当。
お正月の初期片づけて集中してた陶油切れてたのに気づかなかったみたいな。
そんな場合じゃないよっていうね。
まずいじゃないですか。
それぐらいのことと隣り合わせだっていうのが、
単に入り口だけじゃなくて、
今回言うとさっき話した、
家まで入っていくとより大切さというか、
外の白銀の世界とは全く違反されて、
家の中は普通って言うとあれですけど、
別に東京とかそこでもあるような光景じゃないですか。
でも一歩出ると白銀っていう、
そのなんかギャップがすごい今回良かったなと思ってて、
そこが言いついていいですけど、
出せないグラデーションっていうか、
外と中がシームレスに繋がっている感じみたいなのが、
72時間らしいなと思いましたね。
今回ね、結構切り口みたいなのが結構多くて、
一瞬でやっぱり白銀の世界っていう絵字からみたいなのがあるから、
雪国シリーズだなーっていう感じだったんだけど、
そこのそういう中で暮らす人々っていうのと、
家というのもあるし、
そしてはたまたそこで働いている火を灯しに行く人々と、
そこが持っている優しさみたいなこととか、
なんか切り口が多すぎて、
正直雪国シリーズってもういいよなと思ったんですよ。
かなりやれますからね。
有名なコデューターの千葉大輔から始まり、
2023年は年間トップで雪国のセイコーマートコンビニだったわけですから、
もういいかなと思ったんですけど、
なんていうか、まだこのパターンがあるかというか、
こういうところでまた北海道の暮らしとか大変な部分と、
でもそこにあるぬくもりっていうのを見せることができるんだなと思って、
ちょっとそのびっくりはしましたね。
そうですよね。
すごい新しいトーチですよね。
72時間の、見たことない、
題材からは想像できない会でしたね。
そうですね。
72時間まだまだこうやって新境地開拓できるんだなって思わせてくれた会だと思います。
そうですね。
そういう広がりも含めて、
ただ僕は家ついて言っていいですかも好きなんで、
負けてほしくないなと思うんですけど。
そうですね。
あの番組はあの番組で面白いんで。
僕も好きですけど、あのパターンだとただ広がり出すのは確かに相当むずいですもんね。
そうなんですよ。
家ついて言っていいですかのこともちょっと番外編どっかで喋ります。
番外編でいつか。
ぜひお願いします。
というとこですかね。
今回は以上となります。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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