それを今聞いて理にかなっているなと思ったのは、
例えば村全体が世界遺産になっちゃっている白川号とか、
逆に世界遺産にされちゃったことで、
なんとなく暮らしている人たちが、
家を後継ぎもいないからって言って取り壊せないっていう
辛みの話を聞いたことあるんですよね。
それと壊せないかつ維持するのも大変だし、
どうせかやぶきの屋根の吹き替えとか、
村全体でやらなきゃいけないから自分一人でもできるしとか、
変に認定されちゃうことの辛みというよりは、
こうやって保存する公園みたいなものがまとめてやるっていうことは、
すごい理にはかなっているなと思いました。
そうですよね。だから僕も白川号とか住んでたら、
だって住んでるところに観光客とかいっぱい来るわけですよね。
そうですよ。だから自分らがそれこそ動物園の檻の中の人みたいな感じになっちゃいますよね。
なかなかそれはそれで辛いもんありそうですよね。
辛いもんありそうですよね。
慣れるとかいう話じゃないからね。
一番辛いのは、帯路がないっていうのが辛いんですよ。
もう家を売ろうにも売れないしとか、
閉じれないっていう帯路の無さが辛いのはありますよね。
聞いたことあります。
やっぱり屋根の吹き替えとか、
いろんなことがやっぱり村人総出でやる行事になっているし、
よそから入ってきた人がうまく告げるもんなんかどうかもよくわかんないですね。
よくわかんないし、だから喫茶店を始めた人とかが、
今までののんびりとした運営をしたかったと思うんですけど、
合唱作りを喫茶店にした人とかは、
そこそこの観光客を相手にすればよかったものを、
外国人とか全国から人が押し寄せられてるから、
結構子供禁止とか外国人禁止みたいなの張り紙しちゃうような感じ。
でもそれもちょっとわかるんですよ。
勝手に世界遺産にされて人が押し寄せてきたら、
客を選びたくなるっていう気持ちもわからんくもないっていう。
ちょっとああいうのもよしよしだなって結構思ったりしますね。
あと実際あれですどうなんですかね合唱作りとか今も住んでいるところとかだと、
リフォームとかってやっぱり個人の判断でできなかったりするもんなんですかね。
なんかそうなんですよね結局建材とかも何だろうな、
いわゆるハウスメーカーとかそういうものに置き換えとかそういうのは多分ダメなんだと思います。
なんで結構制限も多いし。
でもね、ハットリヨクチ公園の日本民家集落博物館行って、
ちなみにね、川崎の日本民家園は割とね、
家の中に上がれない家が多いらしいんですよ。
ドマとかまでは入れるけど、座敷まで上がったりとかっていうのは、
どこまではできない家が多いらしいんですけど、
大阪の方は結構どの家も全ての部屋に入っていけるようになってて。
古文図感がやっぱありますね。大阪。
結構寒い日に行ったんで、
なんかその昔の家の寒さが身に染みたというか。
全部板間やしね。畳とかないですからね。
いやー板間寒そうだよねこれ。
どこやったかな。どこの家だったか忘れたんですけどね。
大体その日本の家というか、家ってこう、
上がるじゃないですか。一段その座敷とかだったら。
床が地べたってことはないじゃないですか。ドマじゃなかったら。
ある地域のその家、長野。
山形。とにかく寒い地域なんですけど、
ドマに御座敷いてあるだけの家があって。
でもそれの方が暖かいらしいんですよ。
いろりがあってその周りをそのままドマのまま御座敷くと、
いろりの熱が地面を伝って暖かいとかで、板間よりも暖かいらしい。
見た目めちゃくちゃ寒そうなんですけど。
なんかこの結構民家園もきっと年代ごとに結構、
全国から集めてるとはいえばらつきもあるのかなと思いつつ、
一応収録前に何かウィキペディアぐらい読んどこうみたいな感じで
民家っていうページ読んでたんですけど、
確かにそういう意味だと室町時代ぐらいまで、
民衆の家は結構縦穴敷きも結構多かったみたいなことがあって。
そうですね。北陸の岩手県の道の国民族村ってとこは、
室町時代の縦穴敷き住居の再現みたいなのがありました。
だから理にかなっとったんでしょうね。縦穴敷きとか。
そうですね。
豪雪地帯だと思うんですけど。
埋もれちゃうよね。
なんか工夫あったんじゃないですか。
やっぱりとんがり系の屋根が理にかなってたんじゃないですか。
わからないけど。
白川湖とかまさにそういう形だね。
そこはそこで降るかな。
岐阜県結構降るでしょ。
新潟も降るけど。
あと寒いのと暗いんですよね。
暗い?
どの家も家の中が。
金鋭雷さんの世界ですね。
陰面の中の色の違いとか風合いの違いをうんちゃらかんちゃらする話ですね。
日本の家屋みたいなことで今の人間としてイメージすると畳とか障子とかっていうものをイメージしますけど、
畳も障子もないんですよね。
全部木でできてるというか本当にもう閉めたら真っ暗やし、全部板間やし。
贅沢品だったんですかね畳って。
窓もないですからね基本的に。窓っていう概念というか。
暖かさとかだけの理由じゃないよね畳だったらね。
だから紙と板で外を隔ててるぐらいの話で。
結構開口部もめちゃめちゃ多いしこんなもん寒いに決まってるって話やねこれ。
しほさん住めないですよこれ。
温暖化今してるから寒さがさ昔より温かいのかな。
昔の方が寒かった。
昔の方が寒かったでしょ絶対。
下焼けになりそうだね。
まあなりますよね。
なりますよね。
どうしますしほさんこれどこの家もペアガラスないですよ。
もうあのなんかもこもこの格好して雪だるまみたいな感じじゃないといけない。
別件の回でボロの話しましたっけ。
はいはいはい。
あれってしかも東北とかなのに身につけられる素材も決まってたんですよねすごい。
コットンが手に入らないから朝のものが多いんだけどコットンがあったらそれを切り、ボロボロになったとしてもまたつぎはぎしまくって。
つぎはぎしてあと何重にもして厚さを出してそれが布団だったって聞いたけど。
かつ朝でしかあれだから差し粉っていう糸で縫いまくって厚手の布にしてとかさそういう。
そんなに言ったらこんな今さファストファッションでウルトラライトダウンが買える時代の話とかと全然違う話じゃんこれ。
ファストファッションウルトラライトダウンを7枚ぐらい差し粉でやらないとダメ。
ショウさんもうやることないですよ東北とかで冬場寒すぎて朝起きれないですよこれ。
うん。だから布団を着てたって。
布団を着て活動するって感じ?
そうだから昔の布団ってお洋服の形してる。
ああそうなんだ。
そういう青森とかのやつとか見に行くと布団って書いてなんか着物にめちゃくちゃ分厚い着物に見えるんだけどそれで寝てたって書いてある。
ガチャピンムックみたいな手だね。
わからないけどその例えが全然わからないけど。
縫いぐるみを着ぐるみ被って生活してるのも。
寝てる時だけそうだよね。
そうなの?
だって活動しづらいぐらい重いんだよ。
そうだよね。
でも起きたらやっぱ布団は脱ぐわけでしょ?布団から出るわけでしょ?
それはそうだでしょうね。
そうだよね。それすらできなそうだなと思って。
速攻動きまくらないとダメなんですよ。
無理だよね。
脱げたら速攻で。
だってさイメージ的にはさ東北とは言わずここの民家園の家ってだいたい冬場とかって
布団被って首だけ出てて出る口からの息が白いとかそういうイメージありそうだけどね。
意外と雪降るところ、雪に囲まれるとさ暖かかったりしないかな。
なんかほらよくこう雪の、なんだっけ。
鎌倉?
鎌倉とか作ってそこでなんかエスキモーとかじゃどうすんだよって話になるしね。
でも確かになんだっけな。
動物のなんか。
若枯らし頃に雪山で僕もなんかキャンプとかしてたんですよ。
雪を足で押し固めてテント張るんですけどこんなところに寝れるのかと思いきや意外となんかその上にテントあって
断熱にもならないより全然いいけど寝床のマット敷いて
それで中で引いたり取ったらもちろん防寒はしまくるけど全然普通に寝れましたなとは思いますね。
雪の上に寝てるようなもんだけどね。
だから多分やばいのが雪とかじゃなくて風ビュービューのスースー
すきま風がめっちゃ入る家の方が寒いんだろうね。
勝手な想像。
今の文脈で言うと昭和30年頃から保存の動きが始まって
それってだからハウスメーカーが日本で言うとサブロックみたいな話?
企画家がドアの形とか寸法とか
スーパーFのこと言ってんの?
大手のマンションデベロッパーの作ったマンションだったら
北から南まで下手したら全部ドアノブが一緒とかそういう時代じゃないですかね。
でもそれより前の手作りの建具とかそういうのだったら
当然隙間なんかも相手当たり前の話の世界だよね。
多分工夫はあったんだろうけど。
そう言われるとそういう2×4っていうのっていつ来たんだろうなと思って。
2×4の歴史?
アメリカとかから来たのかな。
そんなことないと。企画家っていつから始まったのかしらと思って。
これだけ民族感で見れば
やっぱりその土地の風土に合わせた建物の歴史がある中で
ハウスメーカーの2×4の歴史って考えたら
アメリカでは200年余りの歴史を持つ住宅広報で
19世紀初頭アメリカ開拓の時代に新展示を求めて
新大陸に渡った開拓者によって生まれました。
でもそれを輸入したくて。
日本でその辺のハウスメーカー的な家の作り方が本格的に導入されたのが
おそらく戦後の昭和20年30年代なんだろうと思うんですけど
全国の民家がずらっと並んでるのを見ると
明らかに材料が現地調達できるものがそれぞれ違うので
屋根の吹き方とか壁材どうするかとかっていうのが
すごくその辺の特徴が出てて
奈良のカミキタ山やったかな
トツカワだ
奈良のトツカワっていうところの民家とかは
屋根も壁も全部杉なんですよね
杉杉板
贅沢だな
今作ろうとしたら
ログハウスっぽく見える
へーすご
今だと豪邸みたいな扱いなんですか
多分北海道の弁当が米が取れないから
いくらでかさ増ししてたみたいなもんで
多分現地調達してる
そういう意識ないんですよきっと多分
そこの奈良の丸太みたいなところも
当然それは重いもんやし
そんなに長い距離運べないもんなんで
それは現地で取れたもん使うよなっていうのは
当然ちゃ当然なんですけど
そういうのを見ながら
工芸みたいなものとの
親和性っていうかつながりも感じたんで
ちょっと家の話しましょうかっていう
今回のテーマの持ち込みになったんですけどね
やっと到達しましたね
これでもやっぱりさ
どっちかって民家との関わり合い
考えの関わり合いはすごくあるんじゃないかなと思ったのに
なぜか民芸100年点に
民家の作りに対しての言及薄かったかなってちょっと思ってて
物に対する執着はすごいけど
空間ってとらわれちゃうのかなやっぱ民家っていうのは
でもその民芸品っていうのの解釈を拡大して
家にまで持ってきたときに
なんか集められないよねそんなに
集められないのはありますよね
集められないから
なんでそのロジスティックまで含めて