イヌサフランの誤食事故
皆さん、こんばんは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスは、皆さんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、
科学的思考力を身につけて、理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、今日、ネットニュースを見ておりましたら、
興味深いニュースがありましたので、皆さんにご紹介したいのと、注意喚起という意味も含まれているんですけども、ネットニュースを取り上げて、そちらのお話を
深掘りしていきたいなと思うんですけども、どういったニュースかと言いますと、イヌサフランを誤食化
札幌の2人死亡。行者にんにくと類似ということなんですけども、これはですね札幌市保健所は17日、今月ですね
アルカロイド性有毒成分を有するイヌサフランを誤って食べたとみられる、札幌市内の2人が死亡したと発表したというニュースなんですね。
イヌサフランは行者にんにくに似ており、北海道内では過去10年間で17人の食中毒患者が発生しておって、このうち7人が死亡しているということなんですね。
市保健所は確実に食用と判断できない植物は食べないようにしてほしいということで注意を呼びかけているんですね。
保健所によりますと、2人は今月上旬に亡くなったということなんですね。北海道警察が捜査したところ、死因を調べた医師からイヌサフランの誤食による食中毒の可能性が高いということを報告したんですね。
2人は自宅の家庭産園に間違えてイヌサフランを植えて、葉っぱを食べてしまったとみられるということなんですね。
ギョウジャニンニクは非常に人気の山菜でありまして、ニンニクのような香りがして、根元が赤紫なんですね。
イヌサフランは非常にギョウジャニンニクの葉っぱに似ておりますので、間違って食べてしまったと。
イヌサフランはニンニクのような香りがしないし、根元は緑色なので、そういったところで編み分けてくださいと言っているんですけども、
イヌサフランは非常にギョウジャニンニクに似ていると言うイヌサフラン。
イヌサフランは身近な三大有毒植物として非常に有名なんですね。
身近な三大有毒植物って何って言われたら、ジャガイモ、スイセン、イヌサフラン。
この3つが身近にある植物なんですけども、非常に有毒で危ないということなんですね。
さらにイヌサフランの毒性はめちゃくちゃ強いんですよ。
北海道内でも過去10年間7人の方が亡くなっているということなので、非常に毒性が強い植物なんですね。
イヌサフランという植物ですけども、イヌサフラン科の植物で、原産地はヨーロッパや北アメリカと言われているんですね。
学名はコルヒクム・オータムナーレなんですね。
コルヒクムという言葉はこの植物の原産地にある古い都市の名前、コルキスに由来しているんですね。
オータムナーレというのは、秋に花が咲くよう意味するんですね。
この植物の球根は直径が3から5センチメートルの球状をしておりまして、茶色の外皮に包まれているんですね。
秋に薄い紫色の優雅な花が咲くんです。これがめちゃくちゃ美しい。
その花は6枚の花びらからなり、直径は6から9センチメートルと大きく美しい花が薄い紫色で咲くんですね。
その咲いた姿がアヤメカクロッカス族のサフランの花とそっくりなんですね。
だからイヌサフランという名前が付いているんですけども。
園芸用としてイヌサフランは非常に有名で、園芸食品として植物として普通に売られているんですね。
商品名がコルチカムという名前で市販されていて、園芸植物としてはめちゃめちゃ有名なんですよ。
イヌサフランはめっちゃ綺麗だからね。
この商品名コルチカムというのは俗名のコルヒクムに由来しているんですね。
このイヌサフランが他の植物と間違えられて食べられて、この時期よくマスコミに取り上げられているんですね。
先ほどの札幌のお亡くなりになったのも含めて、非常に多くのご飲食したというニュースがこの時期は非常に多いんですね。
何に間違えられるのかというと、先ほどのネットニュースでもありました通り、ギョウジャニンニクによく間違えられるんですね。
非常に葉っぱが似てるんですよ。
ギョウジャニンニクは東北地方の春の山菜で美味しいと人気が高いものなんですね。
非常にニンニクの匂いがしておりますし、春に地面に葉っぱが出てきて、その葉っぱが食用になるんですね。
イヌサフランも春に地面に葉っぱを出し、その葉っぱの形や大きさが非常にギョウジャニンニクに似てるんですね。
間違って採取され食べられてしまうということなんですね。
イヌサフランの毒性と注意喚起
この誤食は非常にたびたび起こって亡くなる人も出てきていると。
先ほどのニュースもそうですけども、数々の方が誤食によってお亡くなりになっているんですね。
2019年4月群馬県で知人宅に犠牲したイヌサフランをギョウジャニンニクと謝って採取し、
夫婦で痛め物にして食べて食中毒事故が発生したと。
この時には夫の方が意識不明の渋滞の後、死亡しているんですね。
この他にも2018年4月、これも北海道ですね。
ギョウジャニンニクと間違ってイヌサフランを食べ、男性が死亡しており、
2018年7月にはこれまた北海道で80代の女性が死亡していると。
2007年には新潟県でもギョウジャニンニクと間違ってこの葉っぱを食べた人が亡くなっているという方で、
かなり身近な有毒植物として非常に怖いんですね。
このイヌサフランをギョウジャニンニク以外のものとも間違って食べられて、
食中毒事故を起こしているんですね。
2013年夏、札幌市で60歳代の女性が家の庭に生えていたイヌサフランを
養我と間違って食べてしまって病院に搬送されておりますし、
同じく2013年、石川県でこの植物をジャガイモと間違って食べて
食中毒事故を起こしたというふうにも報じられているんですね。
このイヌサフランの吸附を受けると内部が白くて、
ジャガイモとよく似ているので間違えられたということなんですね。
この食中毒の原因になるのは、この植物に含まれる、
このイヌサフランに含まれる毒性なんですけども、
具体的にどんな物質なのと言われたら、コルヒチンと呼ばれる有毒な物質なんですね。
このコルヒチンという名前は、先ほども言ったように
俗名コルヒクムにもちなんでいるんですね。
春の時期にニラと間違えてスイセンを食べちゃったという
食中毒事故も結構起こるんだけど、スイセンとは比べ物にならないぐらい
非常に毒性がめちゃくちゃ強いんですね。
さっきも言ったようにお亡くなりになっている方が結構多いですよね。
それぐらい死に至るほどの強い毒性、コルヒチンを持っているということなんですね。
コルヒチンは、摂取した数時間後から
細胞の働きを弱めるという作用があるわけなんですよ。
特にコルヒチンの毒性は活発に動いている細胞に影響が出やすいんですね。
例えば腸の表面の細胞や骨の中の血液成分を作っている細胞も
体の中の働きの核となるような細胞に働きかけちゃうわけなんですよ。
ぎょうじゃにんにくと誤ってイヌアスサフランを接触したときは
コルヒチンの影響が最初にゲリア、オートとして始まるんですね。
これは何かというとコルヒチンが腸の細胞に影響を与えて消化吸収ができなくなったためなんですね。
さらに数日すると血液の白血球や血小板が少なくなり始めるんですね。
これは先ほども言ったようにコルヒチンの影響で骨の中にある血液を作る細胞が働けなくなったためなんですね。
なんでこんな死に至るような植物が身近にあるのかというと
イヌサフランって花めっちゃ綺麗なんですよ。
本当に綺麗だから普通にこの園芸植物として普通に売られている。
キュウコンが普通に売られていて、花壇などで普通に栽培されているということが
こういった誤植が起こる原因なんですよね。
植物は防御をするために毒性を持って
他の動物とかに食害を防ぐために毒を持っているものが多いんですけども
誤って食べてしまう。何かに似ていますからね。
そういった分類であったりとか見分けることを
ある程度園芸植物にあたって
やはりそういった毒があるのかないのかという知識とか
そもそも毒を持っていることは悪いことではなくて
植物も必死に生きていますから
そういったことを深く理解しながら
これとこれが似ているけども
見分け方みたいなのも理解しておいた方がいいのかなと
そういったことをやっていくと
周りの生き物を知ることにもつながりますし
それがいろんな生き物がいるよということを認識するにも
つながりますからね。ということで
今日は餃子にんにくとマットをと思って食べたら
イヌサフランだったということで
非常に強い毒性を持っておりますので
皆さん、普通に園芸植物として売られておりますから
注意していただいて
そういった生き物もいるんだよということを
ちょっと理解していただければ
私自身は嬉しいかなと思いますということで
今日はこの辺にしたいと思います
それでは皆さん、さよなら。バイバイ