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こんにちは、リスナーのみなさん。知財図鑑ポッドキャストにようこそ。ホストの知図です。 今日のゲストは知財ハンターの新井さんです。
よろしくお願いします。知図さん。 今日のテーマはマッシュルームレザーMYCLです。これはどんな技術なのでしょうか?
マッシュルームレザーMYCLは、キノコの菌糸体を原料にした新しいタイプのビーガンレザーです。
キノコが薄く培養された菌糸体を重ねて作られており、100%自然に変える素材として注目されています。
自然に変える素材とは具体的にどのような意味なのでしょうか? 通常の合成素材や化学物質を使わずに作られるため、
治療後の環境への影響が非常に少ないんです。 自然分解されやすいという点で非常にエコフレンドリーですね。
なるほど、写真を見ると模様が特徴的だと感じます。 そうですね、キノコの菌糸体は自然に育つため生じる色の濃淡や凹凸が一つ一つ異なります。
それが唯一無二のレザーを生み出すんです。 じゃあそれぞれのマッシュルームレザーはオンリーワンの製品になるんですね。
これは家具やファブリック、さらには建築資材としても期待されているとか。 その通りです。
ボード上に加工すれば様々な用途に応じて使うことができます。 その柔軟性と持続可能性で多くの産業での利用が期待されています。
素晴らしいですね。このマッシュルームレザーが開発された背景も知りたいです。 もちろんです。この技術は長野県で長年キノコ栽培に携わっていた
MYCL JAPANによって生まれました。 彼らはキノコの可能性をただ食べるだけでなくもっと広い分野で活用できないかと考えていました。
異色獣のうちイト獣の分野で使える素材とはどういった発想からなのでしょう。 キノコが持つ自然な強度や独特の質感が医療や住宅材料としても有用であると考えたんです。
また環境負荷を低減できる素材としてサステナブルな生産にも貢献できるというビジョンがありました。
環境への配慮もこのプロジェクトの大きな動機の一つなんですね。 はい、まさにそうです。
現代社会では持続可能な素材への需要が高まっています。 このマッシュルームレザーは動物由来のレザーや化学素材に依存しない新しい選択肢として環境に優しい未来への一歩を目指しています。
本当に意義深い取り組みですね。 マッシュルームレザーがどのようにして実現可能になったのかその技術的な部分について教えてください。
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この技術は基本的にキノコの菌主体、つまりキノコを構成する糸状の細胞の集まりから作られます。
キノコの菌主体を薄く培養し重ねていくことでこの独特の素材が作られるわけです。 それはどのようにして比較のような質感を実現しているのですか?
菌主体は非常に柔らかくかつ強度があるため加工を施すことで天然のレザーに近い質感を出すことができるんです。
また化学物質やプラスチック樹脂、石油由来の素材を使わないため自然に帰りやすいです。
そこに廃棄物の再利用も組み込まれているとか。 その通りです。
培養過程で生じる菌主体の残りや廃棄物をコンポスト化し農産物栽培に再利用することができます。
これにより循環型の生産システムが構築されているんです。 そしてこの素材は肌触りも非常に優れているそうですね。
菌主の特性を生かした滑らかで吸いつくような触り心地が特徴です。 それでいて耐久性も高く長期間使用することが可能です。
素晴らしいです。この素材があらゆるところで活用されることが楽しみです。 新井さん今日も詳しく教えていただきありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。 それでは今日はこれでお別れです。また次回の知財図鑑ポッドキャストでお会いしましょう。