LOSS IS MORE GINの誕生
こんにちは、リスナーのみなさん。知財図鑑ポッドキャストにようこそ。ホストの知図です。
今日のゲストは知財ハンターの新井さんです。
よろしくお願いします、知図さん。
今日のテーマは、花から作るクラフトジン、LOSS IS MORE GINです。
このジンはどんなものか、簡単に教えていただけますか?
もちろんです。LOSS IS MORE GINは、ロスフラワーを使って作られたクラフトジンです。
ロスフラワーとは、市場で売れ残ったり、イベント後に使われなくなった成果のことを指します。
特に母の日の後には、大量のカーネーションが廃棄されがちです。
これを主材料として、他の廃棄される花々とブレンドして上流しています。
なるほど、それは面白い試みですね。
そんな花たちを使って、消費期限のない上流種に変えるわけですね。
そうですね。単に廃棄物を減らすだけでなく、
それらの花々の持つ美しい香りを長期間楽しめる上流種に再生しているんです。
つまり、環境にも優しく、私たちの生活にも豊かさをもたらしてくれるわけですね。
実際にこのジンを口にすると、まるで花畑にいるような感覚を味わえますよ。
それは本当に素晴らしい体験ですね。
この技術によって、他にどんな影響があると思いますか?
そうですね。人々が通常、ロスとして考えるものの価値を見直し、
それをポジティブなものに変えるきっかけを作っていますね。
これにより、他の業界でも同様のアプローチが取られるようになるかもしれません。
なるほど、このジンはただの飲み物ではなく、新しい価値観を広めるメッセージを持っているんですね。
ジンの製造技術と効果
ちなみに、このジンが生まれた背景は何ですか?
日本国内では、成果小売店が毎年扱う成果のうち、約30から40%が廃棄されてしまうというデータがあります。
これにより、経済的損失は年間で約1,500億円にも上ると言われています。
それは驚きですね。そんなに多くの花が廃棄されているなんて、考えただけでも心が痛みます。
特に岩手県内の成果店、田村フローリストでは、この問題に対して長年頭を悩ませていました。
市場の東急買品やイベント後の成果が鮮度を保ったまま廃棄されることが多く、非常にもったいないと感じていたんです。
それが、ロスイズ・モアジンの開発のきっかけになったわけですね。
正確には、その思いに共感したクリエイター集団、ロスイズ・モアとの出会いが大きなきっかけとなりました。
ロスに新たな価値を見出し、豊かさを提案するという共通の目標の下、プロジェクトがスタートしたんです。
それは素晴らしい出会いだったんですね。
廃棄素材や未活用原料を用いた蒸留紙の製造に取り組む、エシカルスピリッツも協力してくれました。
いくつもの異なる分野の専門家が協力して、このユニークなプロジェクトを実現させたんですね。
次に、これを無限化するための技術について聞いてみたいです。
最も重要だったのは、蒸留技術の活用です。
カーネーションを中心に、薔薇や百合など複数の成果の香りを蒸留して織り込みました。
これにより、花の特徴的な香りを半永久的に味わえるようにしたのです。
それは素晴らしいアイデアですね。
お酒だけでなく、ロスフラワーの香りを生かして化粧品やインテリア用品の開発などもできそうですね。
まさにそうです。
このプロジェクトから得られる教訓やアイデアは、様々な分野での持続可能な発展に貢献できると信じています。
そうですね。期待できますね。
新井さん、今日も貴重なお話をありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
それでは、今日はこれでお別れです。
また次回の知財図鑑ポッドキャストでお会いしましょう。