スピーカー 1
なぜつまらない広告ができるのか。
長きにわたる名誉で、名誉の音楽プロデューサー、立川直樹、
痛み映画のほとんどの作品の音楽を手掛けている通人でもある。
ある日、いつもの人立っこい笑顔でこう切り出した。
こーちゃん、なんで今のCMはどれもこれも朝から晩まで大騒ぎで踊ってばかりいるの?
はしゃぎすぎじゃない?
この問いに僕はグーの音も出なかった。
確かに昨今、人数をかけて乱舞しているCMがテレビを占領している感が強い。
スポーツ中継以外、あまりテレビを見なくなってしまった僕でさえそう思う。
かつて幕末の不安な世相を反映するかのように、
日本中でシンクロニシティ的に巻き起こった、
ええじゃないかの民衆運動を早期させるような熱気をただ静観するしかないのか。
年なのか、とても明るい気持ちにはなれない。
この状況を正直まあ、ええじゃんか、ええじゃないかと僕自身も見過ごしてきた。
考えるのはめんどくさい。ましてCMで考えさせられるなんてまっぴら余計なお世話だよね。
未だ現役であるゆえに、軽々しくは言えないけれど、
今の若い広告制作者たちの置かれている現場は大変だ。
その大変さはクライアントの担当者も同じに見える。
とにかく誰にでも分かりやすいものの一言に、
はがいじめにされ、思考停止を強いられる。
この場合の誰にでもの誰とは一体誰のことなのか、
分かりやすいの分かるの意味は何なのか、
皆で踊るのはその正しい答えなのか。
広告は表現ではあるけれど芸術ではない。
リアルビジネスであるし経済活動だ。
だからこそ最も時代の空気に影響を受ける表現だと思う。
反知性主義という言葉が世界を覆っている。
この言葉が嫌なのは知性の有無ではなく、
知性そのものを意味嫌っているところだ。
僕は決して知性派ではない。
けれど知性には憧れるし知性的でありたいと思う。
先輩、最近テレビCMが、
あまり聞かなくなってと後輩に言われたら、
それはお前の作っているものがつまらないからだよ。
テレビのせいにしちゃダメと答えるように答えることにしている。
これは僕なりの後輩たちへの励ましだし、
頑張れ負けるなという熱いメッセージなのだ。
もう5行ぐらいだけ読んでいいですか?
いいですよ。
インターネットの怠惰で相対的にマスメディアが劣勢だし、
企業の宣伝部も社内での影響力が問われていると聞く。
だからこそ今、広告から広告へ。
広告から公共機構の広ですね。
ここで広告へのマインドセット、心がね。
の転換を伝えるためにこの本を書いた。
僕は考えることが好きだし、面白いからこの仕事を続けている。
皆さんにも、特に若い人たちへ決して思考停止に落ちらないで考えることを楽しんでもらいたいものだ。
はい。
はい。
これはですね。
ピカピカの人たちに、
これはですね。
ピカピカの1年生とかセブンイレブンとかの広告を考えた、
杉山幸太郎さんというコピーライターの方で、
広告の仕事という本の前の方の部分のやつですね。
はい。
スピーカー 2
セブンイレブンですね。
スピーカー 1
いい気分を作った人ね。
スピーカー 2
ピカピカの1年生。
スピーカー 1
1年生。
スピーカー 2
ってことは、僕らが大学生の頃かな、80年代かな。
多分活躍されてたのは。
その本って初版何年ですか?
スピーカー 1
これ最近出た本です。新書です。
スピーカー 2
新刊ってこと?つまり。
スピーカー 1
そうです。本当に最近だと。ものすごい出たばっかりではないですけど、1年は経ってないと思います。
スピーカー 2
この1、2年に出た新刊ですね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
その方がおっしゃっているのはまさに今の状況ってことだね。
スピーカー 1
そうです。まさに今の状況ですね。
スピーカー 2
なるほど。面白い。
スピーカー 1
今も現役でガチガチに広告、おそらく書いてらっしゃるのかなっていうのを、
その方が出てるYouTubeとか対談とか見てるとすごく思ったんですけど、
私自身もすごくインターネット広告とかに結構近いところにいるので、
広告の煩わしさだったりとか、やっぱりすごく人一倍感じてしまうんですね。
その中にずっとどっぷり使ってたからっていうのもあって。
この方の見方として、確かに広告は反則活動だし経済活動だからです。
そこに対して、そういう自己主張だったりとかアート的なものっていうんですか、
スピーカー 1
入るのかどうかみたいな話もいろいろあると思うんですけど、
ただ、広告の根本っていうのは、もちろん反則活動なんですけれども、
そこは絶対に外せないんですけれども、それと同じぐらいのベースで根本に、
人の心を動かすっていう一つの役目みたいなものがあると思っていて、
でも最近の広告っていうのは、本当に自己主張だけで、
その共感の部分が本当に欠けているなっていうのがテレビでも、
特にネットなんかはそうですけど、YouTube広告なんかは特にそうですけど、
スピーカー 2
すごい思っててです。
スピーカー 1
その辺の矛盾というか、もやもや感を少しすっきりさせてくれる本なのかなって私はすごく思ってます。
面白そうですね。
すごく面白い本。私もまだ途中なんですけど、読んでるの。
と思いながらもこの本を読んでました。
スピーカー 2
確かに広告って、見た時の心の動きが2種類ある感じがするね。
うってちょっと抵抗を感じる時と、引き込まれていくようなね。
なんだこれは?みたいなね。
これはテレビとかネットに限らずね。
言葉で説明しにくいんですけどね。
ふわっと入っていけるものとか、うわっと警戒してしまうものと2つある感じがするよね。
そうですね。
スピーカー 1
人はそんなに悪くない。
スピーカー 2
ほっこりするつながりを思い出そう。
スピーカー 1
人間関係、知恵と、
スピーカー 2
ゾロ。
スピーカー 1
それでは今日のお話、始まります。
スピーカー 2
知恵と、ゾロ。
スピーカー 1
はい、ということで。
スピーカー 2
じゃあ次は私行きましょうか。
スピーカー 1
はい、お願いします。
スピーカー 2
今日はですね、割と直球のやつを持ってきました。
えっとですね、私もよく言う今ここというテーマがあるじゃないですか。
この今ここというのを、今ここ専門家っていうのが変だけども、
これをかなり前から提唱されていて、
とてもいい本を書いているエッグハルトトールという方がいらっしゃいまして、
この人の、これ英語のタイトルの方が全然いいなと思うんだけど、
英語のタイトルはThe Power of Nowって言うんですね。
今の力っていうタイトルなんですね。
これが日本語になると悟りを開くと人生はシンプルで楽になるっていう。
この交代がつくんだけどね。
なんか映画もこういうのあるよね。
スピーカー 1
ありますね。
スピーカー 2
やっぱりちょっとこの辺のコピーライティングのあり方っていうのが、
ちょっとこの英語圏と日本語圏だとだいぶ違う感じがするよね。
スピーカー 1
そうですね、本当にわかりやすさを求めますよね。
スピーカー 2
そうだね。よくセイコちゃんが言うゼログラビティの映画あるじゃん。
あれの本当の英台はなんだっけ?
スピーカー 3
グラビティ。
スピーカー 2
ただただグラビティっていうね。
重力ってやつだね。
つまり重力が僕らを地球に留めておいてくれるっていう、そういう意味でしょ。
ゼロがつくとそれがなくなって怖いよっていう方にいくから、
たぶんタイトルの方向が全く逆になるんでね。
これはさっきのちえさんの広告の話とつながるものがあるかもしれないね。
スピーカー 1
カング広告祭ってあるんですけど、毎年。
日本のものもすごく出品されるんですよ。
日本とアメリカのものが一番多いぐらいなんですよ、数としては。
すごく出品されるんですけど、でも、
商は取らないっていう。
すごいたくさんあるのにいきたいな。
量はめっちゃあるけど日本のものみたいなことはすごくよく言われるみたいです。