スピーカー 1
倉園さん、前回の朗読はいかがでしたか?
スピーカー 2
思いのほか楽しかったですね。やってみて。
スピーカー 1
本当ですか。どんなところが?
スピーカー 2
普段ね、あんまり僕はブログとかポッドキャストとか、自分のメディアであんまり本を紹介しないんですよね。
そうなんですね。
まあ、いろいろ理由があってですね。一応、グッドバイブスみたいな話をしている中で、
なんていうんですか。
引用元みたいなのをね、具体的に、大してないんですけども、
ああ、それってこの本ね、みたいな、そういう感じの、これはある種の誤解というかね、
そういうのをあまり与えたくないなというのがあって、
それぞれいろんな作家さんとか、考えを持っている人たちが書いている本っていうのは、
それぞれいろんな人たちがそこにある種のね、良い悪いとか、あまり好きじゃないとか大好きだとか、そういう思い入れがあるじゃないですか。
だから、どちらにしてもね、好きにしても、あまり好きじゃないにしても、
そういう色がなるべくつかない方がいいかなというのがあってね。
スピーカー 1
あれみたいですね。私、広角機動隊っていうアニメがすごい好きなんですけど、
それが実写化される時の声優誰にする問題みたいですね。
色をつけたくないからあえてそれは見ないみたいな人もすごいいっぱいいましたし。
スピーカー 2
役者さんが誰とかね、そういうのもあるじゃないですか。
なるべくフラットにしたいなというのがあって、こういう仕事してなければね、
前は結構ガジェットとかやってる頃はね、もうこの本いいみたいなことでいろいろ紹介はしてたんですけどね、
最近はあんまり、別に隠してるわけじゃないんだけど、色という意味であまり出さないようにはしてるんですね。
でもこういう朗読だと、ある一瞬を読むみたいなやつはね、
しかもパラパラめくって偶然とかってなると、これはちょっと今までないやり方だったなって発見がありましたね。
スピーカー 1
パラパラルール採用でいいんですかね?
スピーカー 2
いや、パラパラルールがないとちょっとこの企画は大変になるかなって気がする。
だって読み込んでさ、どこを紹介するかみたいなことをピックアップしてこなきゃいけないじゃん。
確かに。
スピーカー 1
じゃあ、こういうのはどうですか?
ここを読みたいみたいなことがあるときはもうそこ読んでいいみたいな。
スピーカー 2
それもありにしておきましょう。ガチガチに決めてもしょうがないんでね。
あとはここじゃないなってときはやり直していいっていう。
スピーカー 1
そうですね。それ絶対いりますよね。
スピーカー 2
なんか変な目次みたいなところに当たったり。
なんか用語解説みたいなところに当たったりとかね。
確かに確かに。
その本の中の引用部分とかね。
そうですね。注釈とか出てきたら。
スピーカー 1
わかりました。
そしてです。
今日はいつもの知恵殿とは違う一つ要素があるということでですね。
蔵殿さんからご紹介いただいてもいいですか?
スピーカー 2
私のGood Vibesの活動のお手伝いをいつもしてくださっている矢部聖子さんが登場することになりました。
スピーカー 3
こんにちは。矢部聖子です。よろしくお願いします。
スピーカー 1
よろしくお願いします。
スピーカー 1
なんか以前です。蔵殿さんがコミュニケーショントレーニングコミュートでやってるときに
何かの一つで聖子さんがそういう朗読じゃないけど何かの役割を担ってましたよね。
それとすごく私朗読がすごく結びついてたんですけど。
スピーカー 2
役者をね。自分でちょっと紹介したらいいんじゃないですか。自己紹介も兼ねて。
まずは聞いてくださっている皆さんに自己紹介をしっかりとして。
スピーカー 3
Good Vibesのいろんなことをお手伝いしてます。矢部聖子と申します。
普段はですね。映画やドラマの翻訳もやっています。
そんな中でいろいろいろいろいろありまして。
役者もちょっと衝撃状で舞台に出たりしてまして。
その役者としての私の漢字をコミトレで受講者の方と一緒にやるっていうのをいただいておりました。
スピーカー 1
朗読だったんですかね。翻訳みたいなことですか。
スピーカー 2
台本読みってのをやったんですよ。
そこを説明しないと台本を読むってやつね。
それを役者の矢部聖子さんと受講者の方も役になってもらって2人で読み合うというのをやったんですね。
スピーカー 1
それはどんな効果を狙ってたんですか。台本読みがコミュニケーションに役に立つみたいなことをやったんですか。
スピーカー 3
それはちょっと説明してください。どう役に立つのか。
台本っていうのは先に読んで次に何を言うか分かってるじゃないですか。
だけど、芝居でもそうなんですけど、一回覚えた台本を全部忘れてやるっていうのがあって、
つまり相手が言ってくることは決まっている台本なんだけど、それをちゃんと受けて自分の中でそれを消化してから次の台本を出すっていうのがすごくリアルな芝居になるために大事なことで、
ということは普段の会話と一緒で、ああそれねってならない自分がちゃんと言われたことをきちっと自分の中に入れてから言うっていうトレーニングになるかなっていう感じで。
スピーカー 1
業種形状のほんまに初めて会った人みたいなことですよね。
スピーカー 2
受けてから返すっていうね。
スピーカー 1
忘れるとかできるんですね。一回覚えたやつを忘れたつもりになってみたいな。
スピーカー 2
だからセリフの文言は忘れてないんだけど、そのセリフが勝手に出てくるっていうふうに思うんじゃなくて、相手がこう言ったからそれを受けて心がこう動いてこの言葉が出てくるっていうふうに一回その自分の中で持ち直すっていうことね。
だからバカ野郎なんでだよじゃダメなんですよ。バカ野郎って言われたらそのバカ野郎を一回受けて、受けてそこで自分がそのバカ野郎って言葉に心がどう動くかっていうのを感じた後になんでだよっていうっていうそういう練習なんですね。
スピーカー 1
そこで役者さんというか台本を読んでらっしゃるっていうのが頭のどっかにあったんで、それで今回の朗読と繋がるところがあって。
来てもらったという感じですね。
スピーカー 3
なので今日はそれぞれ一冊ずつ皆さんに本を持ってきていただきました。
スピーカー 1
それでは引き続きやっていきましょう。
私ちなみにですね、前回やってすごく思ったのは、余韻が半端ないなって思いました。
何のですか?
スピーカー 2
聴いてる時も、朗読の聴いてる時も、読んだ後のこの余韻っていうんですかね。
スピーカー 1
それがすごいすごいきました。
そうですか。
スピーカー 2
いいですね。
今日もじゃあ余韻を持たせて。
それやろうと思うとまたダメなんですけどね。
あんま考えないでね。
はい、やりましょう。
スピーカー 1
人はそんなに悪くない。
スピーカー 2
ほっこりするつながりを思い出そう。
スピーカー 1
人間関係、知恵と園。
それでは今日のお話し始まります。
スピーカー 1
それでちょっとここで読んだら面白いかなと思いきやです。
意外と目読やとスッと入ってくるんですけど、実際にこういう風に出すとすごい補聴された関西弁なんで、めっちゃ読みにくいっていう。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
すごいこんなに絶対言わへんみたいなこと書いてますけど、言葉的に。
まあでもすごいわかりやすいなと思いながら。
スピーカー 2
いいんじゃないですか。
聖子さんどうでしたか今のは。
え、あー。
スピーカー 1
あー。
スピーカー 3
私も憲法のそれ系の本を一つ持ってて、やっぱり言い換えてわかりやすくするっていうシリーズで、
それは解説する博士とそれを全然知らない子が、えーそうなんだ、えーこうなんだみたいなやりとりをしながら、今のおばちゃんみたいにわかりやすく言ってくれるってやつで、
これは好きだけの本だなと思いながら聞いてました。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
では次どなたいきましょうか。
えーじゃあ私いこうかな。
はい。
えっとね、もうちょっとなんかほんとに茶色くなっちゃったんですけどね。
スピーカー 1
そうだすごいコショって感じですね。
スピーカー 2
そうそうもう火に当たって焼けてしまうのと、私は家で煙草を吸うのでね、もうやにだらけになるという、これはですね、私の尊敬する人の一人なんですけどね、桜井翔一さんという、
マージャンを打つ人なんですね。
ジャンシー。
でも競技マージャンではなくて、結構昔かな、裏マージャンというか、巨額のお金が動くようなね、組織間の取り、なんつったらいいんですかね、どちらが覇権を握るかみたいな、そういうのでこのマージャンの勝負をして決めるみたいなね。
スピーカー 1
なんか会議に出てきそう。
スピーカー 2
大打ちとして呼ばれるっていう、それで20年間無敗だったっていう伝説の人なんですけどね。
もう結構なお年なんで、あれなんですけど、今は町田かな、町田にジャンキ流という道場があって、そこにいつもいらっしゃるみたいですね。
あと結構いろんな雑誌、確か僕が知っているのはブルータスとか、そういうところに連載とかもしていてね、本もたくさん出していらっしゃるんですよ。
とても素晴らしい、尊敬できる人ですね、私にとってはね。
シーソーの真ん中に立つ方法っていう、これは多分ですね、中庸っていう意味なんですよね。
上でも下でも右でも左でもなく真ん中にいるっていうね、フラットっていうとても大事な発想なんですが、そういう本です。
スピーカー 1
パラパラしますか?読みたいとこありますか?
スピーカー 2
いや、見てないんで大丈夫です。
いきますよ、せーの。
いきますね、これは短い1ページずつのメッセージ集なんですね。
だから1個で多分大丈夫。
ただ当たり前にしていれば平常心が手に入る。
平常心という言葉があります。
これは何か問題に直面した時、心をいらさずに対処する心構えを表した言葉です。
しかし平常心とは、単にいつもの日常の気持ちになれということではありません。
日常をいい加減にだらしなく生きている人が、いつも通りにやっていても決して良いことはない。
そういう人に平常心はありません。
日々を大切に心を入れて過ごしてこそ平常心が生まれてくるのです。
普段いい加減な過ごし方をしている人は、当たり前の基本ができていません。
基本の暮らしができていない人は、戻れる基本がないということ。
戻るところがないということは、心の中に自分の家や寄り所がないということです。
基本に囚われたり、そこで止まったりしている間は平常心は手に入りません。
当たり前のことをしっかり捉えたその先に平常心はあるのです。
という話。
ちょっとグッドバイブスのホームみたいなところと被ってるでしょ。
微妙にね。
本当に僕が若い頃はこの人の本を全部読んだので、
多分作家で全部の本を持っているのはこの方だけですね。
作家?
作家ですよ。本当に文章も素晴らしいし。
僕がこれを集め始めた頃には絶版になっている本とかもたくさんあったんだけど、
そういうのもAmazonのマーケットプレイスとかで買い集めて、一応全部揃っているはずなんですよね。
最近はちょっと追いかけてないんで買ってないんですけどね。
もう一個いきましょうか。
スピーカー 1
はい、お願いします。
スピーカー 2
これもいいかもね。
この世に力のない人間は一人もいない。
人間には人それぞれに存在意義があります。
たとえどんな人間であろうが、生きていること自体それが価値なのです。
例えば小さな石ころ一つなら赤ん坊でも持てます。
でも石ころを持てる力だってそれは確かに力があるということなのです。
全く力がゼロの人は絶対に何も持てないわけですからね。
人によってその力が大きいか小さいかという違いはあるでしょう。
それぞれに素質というものもありますしね。
でも力ということだけで言えば誰もが必ず持っているのです。
それなのに力を出そうよ、もう少し頑張ろうよと言うと、
いや僕にはそんな力はありません、無理です、などとやる前から自分で決めつけてしまう。
できるできないは別にして少なくとも力はあるのだから、
まずはやってみればいいし、できないと思っていても実際にはみんな意外にできるものなのです。
まず何よりも行動に移すこと。
それが自分の潜在能力を引き出すことにつながるのです。
というような話。
面白い。
これもちょっと価値マックスとか、僕が言っているやつに被っていますよね。
はい。
そんな感じ。
スピーカー 3
では、次行きましょうか。
スピーカー 2
じゃあ、瀬戸ちゃん行きましょうか。
スピーカー 1
はい、お願いします。
スピーカー 3
はい、私が今日持ってきたのはですね、子供の頃からずっと読んでいた
斉藤理介さんという人の、このベロ出しちょんまっていう、知ってますかね。
知らないです。
短編集です。
ちょっとね、柳田邦夫さんとか宮沢賢治さんに通じるところがある。
自動文学なんだけど、とっても深くていいお話がたくさん入っていて、
この切れ絵の写真がまたとてもいいんですよ。
はい、そんな本を持ってきました。
スピーカー 1
はい、お願いします。
スピーカー 2
じゃあ、千恵さんまたストップ。
スピーカー 1
私がストップ行きますか。
行きます。
ストップ。
スピーカー 3
もう一回でもいいですか。
わかりました。
すごくわかりづらいところに。
スピーカー 1
ストップ。
スピーカー 2
早っ。
スピーカー 3
はい。
これはですね、天狗笑いというお話の第4章のところですね。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 3
では、行きます。
とめきちがうおぎしをうっていろりにたててやいてやったいわなは、おっかあがうまいうまいとひとりでたべてしまった。
たべ終わってしまったから、あや、おらひとりでたべてしまって、とめきちにもおとうにもすこしやればよかったといって、
すこしはずかしそうにおちょぼ口をして、おほほとかわいらしくわらった。
おまえのくいしんぼうばはいつものこった。
おとうはむすっとそういってきせるでろぶちをたたいたが、べつにおこっているわけではない。
あしたもつってきてやくからな、とめきちはにこにこしてそういった。
はらんなかのわらしとふたりがかりでくうんだから、すこしはくいしんぼうになってもしかたがねえや、
そうおもったが、これはいわないでへそのしたにしまっておいた。
とめきちはそのごもときどき天狗笑いをきいた。
やまのなかで、はらっぱで、おかのうえで、
いつもひとりぼっちでついちっぽけでみみっちいかんがいにつきおどされてるときだ。
スピーカー 3
けれどそらいっぱいのわーはーはーという天狗笑いをきいたあとでは、
またいつものげんきなとめきちにかえったということだ。
はい、とちゅうですが。
スピーカー 2
いや、とちゅうだよね。
ぜんぶよんだらオーリブルになっちゃう。
スピーカー 1
ほんとですね、オーリブルになっちゃう。やっぱえいこえですね。
せいこさんもすごいいいこえやからききいてしまいますね。
スピーカー 2
これはどういうあれなんですか、はなしなんですか、ようは。
スピーカー 3
これはだから、いまんとこすごくだいじで、
その天狗笑い、かぞくのためにいっしょけんめ魚とってきたりしてあげてるとめきちが、
その天狗笑いにげんきをもらって、おちこんだときもがんばってるっていうあれですね。
スピーカー 2
あー、なるほど。
スピーカー 3
その天狗笑いっていうのは何かっていうのは、最後わかるのかな、どうだったかな。
スピーカー 2
うんうん、あの、しゅりたかったのは、どういう本かなっていう。
スピーカー 3
あー。
スピーカー 2
ようは、どうはというか、ちょっと宮沢賢治さんとかの自然界と人とのつながりみたいな、そういうかんじかな。
スピーカー 3
そうですね、私よたかの星ってあるでしょ、あれにすごい似てる天の笛っていうね、
鳥がお日様に向かって飛んでくる話がとっても好きで、とても大人が読んでもこれは。
スピーカー 2
斉藤龍介さん。
スピーカー 3
うん、ベロダシチョンマっていう。
で、このベロダシチョンマってタイトルの話もとってもすてきです。
スピーカー 1
秋田かな、どっかに行かれて書いたやつなんですね。
スピーカー 3
秋田に疎開して、これを書き編集したって感じだそうです。
はい。
スピーカー 1
はい、ありがとうございます。
ということでですね、そろそろ30分経つか経たないか、26分くらいなんですけど、
どうですか、倉殿さん、この朗読企画。
スピーカー 2
いや、俺らは楽しいけど、リスナーの皆さんがどうかっていうのはちょっと分からないんですけどね。
スピーカー 1
そうですね、それはもちろん分からないです。
スピーカー 2
でもなんか悪くはないなって、いろんな本が出てくるんでね、そんな感じ。
スピーカー 1
成子さん、実際読んでみてどうでした?
スピーカー 3
あ、あのー、朗読ってあんまりやったことがないんですけど、ちょっと楽しいですね。
あと、自分の大切に持ってる本をこういう形でご紹介できるのもすごくいいなと思います。
スピーカー 2
本を紹介するときさ、要は今僕らが読んだところが全部テキストでそのままコピペになるじゃん、引用っていうさ。
それと比べたら自分で読めるっていうのは全然違うね。
解説いらねえじゃんみたいな、そんな感じがする。
この読み方によってね、これは新しい書籍のレビューの方法なんじゃないかっていう、そんな感じもちょっとしてくる。
悪くないと思います。
スピーカー 1
解説いらないっていうのは、読んでるときに気持ちを自分が込めるからっていうことでしょ?
スピーカー 2
そうそう、どう読むかでもうそれを語ってるみたいなね。
どの部分を強調してるのかとか、そこをどんな思いで読むかで、もうなんか解説いらねえなっていう感じがするんだよね。
文章で書くと、そこの部分はコピペなんでね、本のままでしょ?
そこにそれは何?っていうのを自分で書いていくんだけど、その説明がいらねえなっていう、そんな雰囲気があるんですよ。
だから面白いんですけどね。
スピーカー 1
自分が読むときはもちろん、内容を理解しながら言葉に出すじゃないですか。