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2022-04-10 25:25

卯月の回「コトバノコト2」2

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ガチャを回して出てきたことについて語る「文ガチャ」
今月のお題は「コトバノコト」。今月はらい堂さんが気になったことばの疑問について、朔夜が答えています。

今回は撥音(ん)・促音(っ)・拗音(ゃゅょ)についてのお話です。
いつ頃から使われ始め、表記はどうなっていたのか、日本語の歴史に関わるお話です。
「しゃ・しゅ・しょ」をいつから小さく「やゆよ」を書くようになったのか。実は意外と最近なのです。
お時間のあるときにお聴きください。
00:23
はい、では次に行きます。次の雷道さんからのお話で、
文明改革以前に金使いでちっちゃい弥生用やつは使っていたのですか?っていう質問をいただいていました。
はい。
これはどこから?
これは明確な理由があって、落語で死神っていう落語があるんですよね。
細かいくすぐりなんですけど、死神から力を授けられて医者を始める主人公が、かまぼこ板かなんかに医者って書いたんだけど、医師屋だか医者だかわからなかったっていう、
ちょっとしたくすぐりがあって、これ今の現代の人がやる場合は、字なんて書き慣れないから矢の字も大きく書いちゃってみたいな話し方をするんですよ。
そうすると、そこのことをあまり気にしないで笑える。医者なのに医師屋って書いちゃったよっていう笑いで、誰でも受け入れられるんですけど、
これってどうだろうって思ったんですよ。そんな説明の仕方してる落語聞いたことないなと思ったので。
僕は最近生で見た落語でそういう言い方してたんですけど、過去の音源とかでそれを言ってる人がいなかったので。
っていうことは、そういう説明をしなかったんだろうと昔は。
実際に医師屋と書いて医者と読む場合と、両方とも同じように書いたから、医師屋と思ってきたやつがいたみたいな冗談が成り立つんじゃないかなと思って。
実はこれ、作人一種のこともきっかけになってて、作人一種の中で濁点はつけないから、発音上濁点がつく、濁るかどうかで意味が変わることがあるみたいな話したじゃないですか。
それと本質が似てるじゃないですか。小さいやなのか大きいやなのかで意味が変わるっていう。落語の方はジョークとして使われてるわけだけど、構造が似てるなと思ったから、もしかしたらそういうことかなと思って。
小さいやとか小さいゆーっていう、まあ小さいつーとかもあるけど、そういうのってもともとはなかった。濁る点を打たないぐらいだからないんじゃないかな、その大きい小さいみたいな判断はないんじゃないかなって気がしたんですよね。
03:07
はい。
っていうことでした。
なるほどね。
その謎に思った理由としてはそういうこと。
分かりました。
ちっちゃいやゆよのことは、ようおんと言いますね。射集症とか。
手辺に幼稚園のようって書いてようおんですね。こじれるとかねじれるっていう意味の字ですね。
そうですね。
1年生でもねじれる音と説明します。
へえ。
はい。でもねじれてる音ってどういうことっていう質問には答えられないんですよね。
なんで?ってなっちゃうんですけど。
それからちっちゃいつーは即音と言います。これは人面に足ですね。
うながす。
即音。うながすですね。
はい。
それからもう一つここに絡んでくるもので、んの音があります。
あーはいはいはい。
はい。五重音に入るんだ入らないんだと話題になってしまうんの音ですね。
はい。
はい。これは発音と言います。
あーはいはいはい。
はい。マージャンの初の字ですかね。
ですかね。手辺がつくんですか?つかないんですか?
そうなんです。つきます。
マージャンの初は手辺、その字の手辺がないやつだと思います。
あ、ないやつなんですね。じゃあそのマージャンの初に手辺がつくもので発音と言います。
そうですね。
はい。なんて説明していいかわからなかったので。
まあえーとざっくり言えば出発とかキキ一発、キキ一発は違うな、出発とかの発、発見とかの発の急時。
そうでしょうね。はい。
なんですよね。たぶんね。それに手辺がつく。なおかつ手辺がつく。
そうです。はい。まとめてちょっとお話できそうだなと思ったので、
まあそれの日本語表記の歴史についてお話ししていきたいと思います。
はい。
はい。洋音も側音も発音も古くからの日本語、上代日本語って言うんですけど、にはなかったんです。
なかったというのは文字としてだけではなく発音としてもなかったという。
はい。そうです。
へー。
はい。
おもしろい。
はい。日本語にはなかったけれど中国から漢字と一緒に音が伝わってきて、
なるほど。
その中からだんだん取り入れられていった音です。
うんうん。
そうですね。最初は発音からいきます。
はい。
一番わかりやすいんです。
うん。
それまではむと書かれていたものですね。
06:01
はいはいはいはい。
はい。それがだんだんむと発音されるようになりました。平安時代ぐらいですね。
なるほど。はいはいはい。
はい。
むべやまかぜをあらしとゆうらむと書いて、ゆうらんと読みますね。
そうですね。
はい。
言いますね。そういう風に習った記憶がありますね。そういう。
はい。
それから、きのつらゆきのとさにっきの中にてんきのことをていけと書いているものがあります。
ほう。
だからむだけではなくて、いであらわしたり、うであらわしたりすることもあったようです。
へー。
ていけのことにつけていのるという文があって、てんきのことに関して仏様に祈願するっていう意味だと思うんですけど、
そういうていけという表記になっています。はい。
その時代にはうんではあったけれども、表記にはなかった。
なるほどね。表記がないから、これを代わりに使おうみたいなかたちで使われてたみたいなことなのかな。
そうでしょうね。
うんっていう音って、全部うんだと思ってるんですけど、発音が6種類だか8種類だか違うんですよ。
へー、そんなあるんだ。
発音記号が全然違うんです。
あー、発音記号ありますね。
はい。多分そういう関係で、いとうとむがあるんじゃないかなというただの予想なんですけどね。
東京に新橋っていう駅があるんですけど、多分新橋の駅の看板って漢字で新橋だってひらがなも書いてあって、アルファベットでも書いてあるんですけど、
アルファベットで書いてあるやつは、S-H-I-E、M-B-A-S-H-Iだと思うんですよ。
そうですね。
NじゃなくてMになってるってことですね。
はい。
で、これおそらく、あと例えば横浜の丹町とかね。
あ、そうですね。丹町もそうなるはずですね。
っていうのが、Nの後にくるのが、パ行とかマ行の場合はMになるっていうことだと思うんですけど。
えっとですね、パ行です。パとバですね。
パとバか。マは?
マもそうです。
マもそうです。
唇を合わせて発音する音。
そうですよね。
丹町もそうだし、新橋とか。
はい。新橋、新パシーも多分そうですね。
09:00
あ、そうか。新パシーもそうですね。
はい。そうするとNの発音も、唇を閉じてNって発音してるはずなんです。
はいはいはい。
はい。だから発音記号が変わっちゃうんですね。
そういうことですよね。
はい。
あとなんか、発音記号のことで言うと、
えっと、ここでこういう話を差し挟むのもちょっとあれですけれども、我々最近ハマってるワードルってあるじゃないですか。
はいはい。
あれやってるとやっぱり気づくのが、5文字の、アルファベット5文字の英単語を作っていくゲームなんですけど、
そうするとNの後にNEってなる場合とNGになる場合と、Nで終わる場合っていうのがある程度想定できるじゃないですか。
はいはいはい。
N使うんだなって思った場合にね。
はい。
NGの場合の発音記号が、まさにNとGを合わせたような記号があったなっていうのを急に今思い出したんですよ。
はい。
あれはよく中国の方の名前、それこそオリンピックとかで出てると、割とGが付きますよね。
そうですね。はい。
それこそ分かりやすい例で言うと、香港がホングコングって書くじゃないですか。
はいはいはい。
だからあのNはそういう発音なんだろうなっていうのはちょっと想像の中の話ですけど、
その通りです。
それがさっき言ってた、イか何かに当たるものかもしれないってことですよね。
かもしれないですね。
下の付け根を上あごの奥の方に付けるのが、Gが付く発音のNですね。
そういうことなんですね。
はい。全部ね、下の位置が違うはずです。
なるほどね。
はい。
なんかNG、ングっていう発音のグがなくなってったっていうのともちょっとニュアンスがそもそも違うんですね。
その流れもあるとは思います。
なるほど。
はい。
えー面白い。
では次はちっちゃいつ、即音ですね。
はい。
これもやはり平安時代ぐらいから入ってきたのではないかと思われます。
だけどこれも表記にはなくて、全く表記されなかったり、レテンのような記号が付いていたり。
はー、まあそうですよね。
はい。
だって即音って発音してないですもんね。
そうですね。
無音を作ってるようなイメージですよね。
はい、はい、そうですそうです。
これはあれです、ポッドキャストとかで編集とかやるようになってすごく顕著に感じます。
あーそうなんですよね。
無音のところだからそこで切りたいとか思うんだけど、それはまさに出発のシュッの後の無音だったりするからそっからは切れないわみたいなことがよくあるんですよね。
ありますねー。
12:00
1年生に教えるのも苦労しますね。
あーなるほど。
手を叩きながらよく発音させるんです。
一拍開けましょうっていうこと?
そう、そうなんです。
なるほど、面白いな。
聞いてとか。
うーん。
はい。
あれ?それ、外国の方でそれ苦手な人いないんですっけ?それ即音じゃないかな。
あーどうなんでしょうかね。
今外国人の方で日本に来てる方いっぱいいる中で、それこそ切手のこととか切手って言いそうな、即音の発音苦手なのかなみたいなこと、どっかで経験したことある気がしましたね。
やっぱりでもそういう日本にももともとなかったから日本人もそういう感じだったんでしょうけど、今でもそういう感じっていうところももしかしたらあるのかもしれないですね。
あーなるほどなるほど。
そうですねー。
なるほど。
はい。
その前まで、即音が入るまでは、例えばありてとかきたりてとかって言ってたと思うんですね。
だけどあってきたってとかきてとかっていう即音が入ってきているんですが、
兵器物語などを見ても即音の小さい通はないです。
なるほど。
全部省略されてますね。
苦行、戦技、あてとか、女房、笑う土、来たてというふうに書いてあります。
だから今の発音の感覚からいくと即音が入るはずっていう表記になっているんだ、表記自体。
はい。
さっきのありてとかはりっていう別の音が入っているわけじゃないですか。
そうですね。
とは違って、そこにあてって書いてあるってことは、あってって発音するとしたら補完しているってことですね、読む側がね。
そうなんです。
あーなるほど。
兵器物語なので鎌倉初期ぐらいにこういう状態だったということですね。
はい。
用音はさらに時代が下って、鎌倉から室町時代に意識されたのではないかと言われます。
はい。
1300年代の漆炭学、サンスクリット語のことですね。
ボンジってわかりますかね。
ボンジね、わかりますけど、人にどう説明していいかわかんないですね。
よく神社なんかにおまじないみたいなのが、なんとかキャラケンダウンチャラとかソワカとか。
イメージ的に安倍の生命みたいな感じですね。
そうですね。あれはサンスクリット語、古代インドの言葉ですね。
そこから認識されたのではないかと言われているようです。
15:03
でも確かに用音が入る発音多い気はしますね。
そうなんですよ。
サンスクリットってね。
その、漆炭学を教える本に、キャは用音、カは直音であるという記述があるそうで、
これでも音として意識された。音が違うよと意識されたようです。
なるほど。
ですけど、明治時代の小学生が使っている掛け図があるんですが、私ちょっと今目の前に。
ちっちゃい字が一切ないんですね。
ラッパもラツパって書いてあります。
なるほど。
チョウチンもチヤウチンって書いてあります。
チヤウ、なるほど。
キュウカナ図解で全ての文字が大きいです。
キュウカナ、それこそテフテフとかね、そういうイメージがあるから。
キュウカナ図解って、物によったら用音が小さい文字で表記される場合はないですよね、たぶん。
ないですね。
そういうことですよね。
はい。
えーと、何だろう、文語ってこと?そういうことではなくて。
ネット捉えて大丈夫です。
文語だからってことなのかな?
実際には、だって蝶々は蝶々って発音してたんじゃないですか、その頃には。
発音してました。
だから文語、口語だけど口語っていうか発音だからね。
はい。
口語を文字で表記するかどうかって話はまた別の話なのか。
そうですね。
で、蝶々をテフテフって書くっていうのは、実は逆で、テフテフの方が先だったんです。
うんうんうん、そうですよね。
で、違う読みをしていたんですが、ちょっと今見失ってしまってないんですけど。
違う読みをしていたのに、和語、蝶々の和語の言葉があって、それがテフに近かったのでテフと表記してたんですが。
はい。後から中国語だったかな?どっかの言葉の蝶っていう言葉が入ってきて、あれは蝶だ。
だけど書けないので、そのままテフテフって書いていたようです。
あーなるほど。
ヤマト言葉の表記をしてるけど、発音は中国語の発音をするみたいなことになってた。
はい。
なるほど。
なんか、そうなんですよね。そのヤマト言葉に、いわゆる洋音とか促音とか発音とかが出てこない感じっていう、雰囲気っていうのはなんかわかるんですよね。
ええええ。
18:01
僕の中で、いわゆるヤマト言葉の代表は、マスラオとタオヤメなんですけど。
はい。
この文字の、なんていうの、文字の並びの感覚から言うと、想像するに、その洋音、促音、発音が入ってこなそうな雰囲気があるんですよね。
そうですね。
なんか好きですけど、なるべくヤマト言葉で喋りたいなって気分はあるんですけどね。
わかります。
はい。
はい。
はい。で、じゃあ、いつちっちゃく書くようになったのか。
うんうんうん。
って言うと、戦後、現代金遣いが始まってからなんですけれども、なるべく小書にするという内閣告示の指示が出たのは、昭和61年なんです。
昭和61年?
はい。
もうその頃には、おおむね小書になってましたよ。
はい。そうですよね。我々もそれで習いましたもんね。
61年よりも前に小学校1年生を通過してますけれども。
うん。
なんか、そうそう。さっきちらっと思ったのは、明治の頃って、印刷技術とか、活字の種類とかの関係で、小さめの文字っていうのが流通があんまりなかったとか、そういうことがあるのかなってなんとなく思ってたんですけど。
いやいや、だって手書きですもんね。
ああ、そっか。手書きなのか、そもそも。
はい。
えー、じゃあそれはまたそれで。
まああと、区別がつけづらいとかね、いろんな、その、なんだろうな、筆で書くときに、今の用音や速音のような意味じゃなくても、文字のバランスとして小さく書くことがあるじゃないですか。
あー、はいはい。ありますね。
そこらへんとの兼ね合いもありますよね、きっとね。
うーん。
まあまあ、それはちょっと脱線しちゃうんで、あれなんですけど。
はい。
で、だから我々は小さく書くの知ってたよっていうことですよね。
はい、そうですね。その前に現代かな図解が発表されているので、もう習慣的に小さく書くようにしたほうが見やすいですよね。
うーん。
はい。で、便利ということで使っていて、内閣の告示としては、昭和61年になるべく小書きにするということになったようですね。
はい。
で、今は必ず小書きにしてくださいですね。
あー、なるほど。
はい。
なんか用語に限っての話なんですけど、僕ちらっとだけ言語に関する一般教養課程で取ってたときに、韓国語のいわゆるハングルって言われる文字を一通り発音の仕方と書き方みたいに習ったときがあったんですけど、
21:16
はい。
あれって構造としてはローマ字と同じじゃないですか。
うーん、そうですね。
詩音と母音の組み合わせでできてるっていうことで。
はい。
で、あれって日本語で言うと、例えば歌行って書き句形の語音なんだけど、
はい。
プラス客境が入るんですよね。
はい。
形にあたる詩音の記号に8つの母音のパターンがつくっていう形になってるはずなので、
非常に体系的に日本語の仮名よりか用語を補うのがうまくできてる。
あー、なるほど。
仮名に近いもの、文字、漢字以外の文字っていう意味で言うと。
うん。
なんかそこはすごい理にかなってるなっていうふうに、その当時ね、大学生のときに思った記憶がありますね。
そうですね。
はい。
ローマ字に近いですものね。
そうですね。
はい。
で、ローマ字ってでも日本語の仮名の用音の影響があるから、
はい。
1つのアルファベットを当てるんじゃなくてKYOみたいな形になるわけじゃないですか。KYAとか。
ええ、ええ。
あの感じ、あの雰囲気って、なんかやっぱりその用音が母体にあるようなイメージがあるんですよね。
あー。
えーと、その、例えばKIっていう発音とKYAとかKYUっていう発音って、
はい。
えーと、ハングルの母音としてはそれぞれ別のものじゃないですか。
ほうほうほう。
そうそう、そこがなんか根本的に違うような気はします。
なんかちょっと難しいんですけど、説明ができないですけど。
ええ、ええ。
はい、なんかちょっと思ったことをペラペラしちゃって、まとまりがなくなっちゃいましたけど。
いいんです、いいんです。
はい。
あの、日本語の用音は1つの詩音、例えばKYOだったらKにYがつきますよね。
そうそう、そうですね。
YAYUYOのYがついて、だから詩音が2つになるんですよね。
KとYが詩音、詩音ってことですよね。
はい。
そうですね。
はい。
それがねじれる音っていうんじゃないかなって思うんですけど。
あー、なるほど、はいはいはい。
ロゴマ字も今度やりましょうかね。
あれも謎めてますよね。
そうですね、はい。
なんか、CHって。
あー。
CHI、TIみたいな、なんかあるじゃないですか。
ええ、ええ、ええ。
あの辺もなんか不可あそうな気がします。
はい。
で、おまけで言うと、もう1つ実は昔は用音があったのですが、今はなくなってしまったもので、
KUWA、KUWAがあります。
うーん。
24:00
はい。
これは今はなくなってしまいましたね、ほぼほぼ。方言にちょびっとだけ残ってます。
あー。
それは、えっと、歌行にしか該当しない?
そうです、はい。
あー、なるほど。
わかりました。
はい。
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