3DスキャンとVRショッピング、こういうのがすごい豊かになりますっていう。
おだしょー じゃあまあこれはそうですね。次の広告の未来っていうのが僕はすごく気になったんですけど。
おだしょー 広告の未来に関しては、これも大体想像はつくレベルでした。ここまでは。
おだしょー それは要するに個人向けにカスタマイズしたすげえ広告が来るみたいな話なんですか?
おだしょー そうですね。SNSマーケティングが終わるっていう言い方をしていて、そのこと自体は大手を持ったんですけど、パーソナライゼーションがSNSなんてものを使わなくても、
VR、ARによってすざまじい個人に最適化した広告というのを、日中いくらでもどんな場所からでも表示するということができるようになってくる。
おだしょー ディストピアじゃないですか。
おだしょー そうですよ。ここはもう完全にそうですよ。
おだしょー まあそういうことなら既存の技術からまっすぐ線を伸ばすとそうなるよね。それはまあ。
さらに恐ろしいのが、今の技術だと声とか動画によって、本人と区別ができないものをコピーすることもできるようになってきてるんですよ。
その俺の声をサンプリングして、俺に好きなテキストを喋らせるということが、すでにちょっと前にAdobeのカンファレンスとかでもそういうのが出てたりしたと思うんですけど、
これがもっと簡単にできるようになると、ラシタさんが買い物をしているときに、奥さんの声でちょっとこれ買いたいんだけどっていうことができるようになる。
おだしょー それは広告としてっていうこと?
おだしょー 広告として。
おだしょー それはえげつないね。
おだしょー まあやるとかやらないとかではないですけど、もうできることはほぼ確定している。
おだしょー それは、例えば今の法律でそれを取り締まるっていうか、規制できるのかな、そういうのって。結構えげつないよな。
おだしょー そう、でも知ってないと対策できないじゃないですか。
おだしょー 確かに。いや、まだ奥さんもあれですけど、なんか自分の子供が喋ってるのが出てきたら、これ欲しいとか言われたら、それもうやばいよね、きっと。
おだしょー なるほどね。
おだしょー さらにそういうことができてしまうことで、犯罪捜査とかの面で証拠の価値がなくなってしまうっていう可能性も出てきていて。
おだしょー 確かに。
おだしょー この辺りは恐ろしいよねっていうので、VR、ARがどこまで軽量化するかみたいな話はここでは触れられてなかったんですけど、近いうちにメガネかけてたらそこに映るとかはできるのはほぼ確定してるじゃないですか。
おだしょー そうでしょうね。あとはそれをオフにできるかどうかっていうそこがかかってる。そこが多分テクノロジーと政治の駆け引きというか。
おだしょー そういうレンズをかけて、メガネをかけて歩いていたら、歩いてていきなり自分の子供がちょっとこれ欲しいんだけどって声をかけてきたりだとかっていうことができ得るので、SNSで個人にターゲティングをして、どうのこうのなんていうマーケティングなんていうちんけいなことはもう終わるぜっていう感じの言い方をしている。
だと思います。全体を見ていて、そこをうまく導いてあげることができるようになる。
先生の役割自体が少しシフトするような感じがするね。
教える能力がね、これもデジタル化による競争によって一番優秀な人以外が教えることの報酬が少なくなりすぎる。
教える能力に対しての。なのでずっとそういう方向に変わっていくでしょうね。
あるいは学校というのがどんどん解体されて、
家庭教師と塾を足して2で割ったような感じのものができて、そこで高収入を得る人たちが生まれつつ、
あとはUberEatsみたいな仕事で教える人が出てくるみたいな感じでしょうね、きっと。
この本にも書いてあったんですけど、あといろんな人が最近言ってるんですけど、
教育制度というものは、18世紀の産物で子どもたちをバッチ処理して行動労働者に仕立てることを目的としていると。
今の教師がそれを目的としているかどうかとして、そのシステムを引き継いでしまっていることは確かなんですよね。
変わりつつあるとは思うけど、ちょうどこのコロナ期によって。
あと数年、これアメリカのベースの話ですね、基本的には。
基本アメリカの話なんで、その辺りを読み換えないといけないところはいっぱいあります。
日本での実現をアメリカで実現した後の話になるんでしょうけども。
ちなみに医療と寿命延長の未来というのは、なんとなくSF感が出てるんですけど、どんな話なんでしょう。
ここは個人的に一番すごかったですよ。マジかよっていうすごいことが多い。
一言で言うと、これに関して言うと、コアになるのは一つは3Dプリンターというものが蒸気を意識してすごいものになっていく。
その内蔵を作ったりなんだったり。
そうでしょうね、きっと。
ということが3Dプリンターでできるというものと、あとは遺伝情報。
遺伝子レベルでいろんなことが分かるようになってきて、その遺伝情報を書き換えてあげることで、
その眼科系になりやすい人というものを見つけることができるだとか、
ロボットで当たり前に外科手術ができるようになってしまうみたいなところが一番多かったんですけど、
あと寿命延長に関しては知らなかったことがめっちゃ多くて、
そのアンチエイジング的なものがギャグじゃなくて冗談じゃなくて、結構マジでできるようになりかけている。
それはやっぱり細胞そのものの老化を阻害するというような。
いろんなアプローチがあって、例えば一つのアプローチとして、
まだ動物とか虫の実験レベルなんですけど、特定の遺伝子を壊してあげると、
その遺伝子っていうのが要するに老化という行為を行う遺伝子らしいんですよね。
それを壊してあげることで老化の速度というものが遅くなっていったっていうことができるだとか、
あとは細胞の燃焼率を抑えるということをすることで生存期間を伸ばすことができただとか、
あとね、マジかよって思ったのがですね、血液交換したら若返った。
それは、でもほんまなのそれ。
人間じゃないです。まだマウスのレベルらしいんだけど、
どうやったとかまでちゃんと読んでないんですけど、老いたマウスと若いマウスがいて、
その血液を入れ替えてみたら、老いたマウスは若返っていって、若いマウスは老化していった。
老化現象が見られた。
なんかこうな、それは結構危うい医療の話に近いからな、血液交換っていうのは。
逆に言うとそのままはっきりしたエビデンスはまだ人間ではないってことですね。逆に言うと。
ここに関しては、実験レベル、本当に実験レベルなんですけど、
でもドラキュラがギャグじゃなくなるかもしれない。
こうなったらそうなるよね。
でもそれは、でもあれ、若い人が自分の血液を大富豪に販売するみたいな、
いやな資本主義の未来しか見えてこないけど。
あとその話で言うと、アンチエイジングはいくらでも金がかけられるというか、
今まではお金で買えないものだったじゃないですか、当然。
だから富裕層がどれだけアンチエイジングにお金を使うだろうってことを考えると、
一番これから加速する可能性が高い。
資本が投下される可能性が高く、それによって変化も大きくなりうる。
技術的な難しい話を全部理解できるほどちゃんと分かってはいないんですけど、
なんで人は死ぬのかとか、なんで人は老いるのかというのが、
哲学的な意味ではなくて、生物学、細胞学、遺伝子というレベルで、
こういうことが原因でこうなるぞということが大分分かるようになってきた。
それに対して、なぜなのかが分かれば対策は打てるじゃないですか。
なんで死ぬのか、なんで老化するのかということが分かるようになって、
例えばゲノムの不安定性というものが死に結びつく。
ガンとかキンジストロフィーとかにつながるようなことらしく、
そういう遺伝子複製のエラーによって起こるらしいんですけど、
それを何らかの手段で治してあげれば、ガンというものも治せるようになるかもしれないし、
年をとると太りやすくなるというのも、脳みそが栄養の処理が上手にできなくなるから、
それを処理がきちんとできるようにしてあげればいいだとか、
そういうレベルで、寿命脱出速度という言葉があるらしいんですけど、
今、科学技術の進歩がどんどん進んでいくことで、
科学技術によって人の寿命がどんどん伸びていくようになってきている。
これは昔からの話で当たり前というか事実ですよね。
ある敷地を超えると、科学技術の進歩が人が年をとるペースよりも早くなって、
俺たちが1年過ごす間に、科学的な寿命延長が1年よりも長くできるようになってくる。
そういう時代がある人は、あと12、3年で来るだとか、あと30年で来るだとか、
そういうことを真面目に言われるようになってきているらしいです。
なるほどね。ミハイル・ウェルベックっていう小説家がいるんですけど、
ある島の可能性っていう小説があるんですけど、そういう話を書いてますね。
最終的に人類は死滅するんですけど、死滅というかほぼいなくなるんですけどね。
つまり、長く生きれるんやったら、たくさんの人が必要なくなるわけじゃないですか。
どんどん減っていくんですけどね。そういう話なんですけど。
ここは一番人間観というか、そこが出てくる話ですね。
この章の締めは、100歳の人を再び60歳に戻すことというのは、
すでにできるかどうかではなく、いつできるかの問題に移ったという言い方をしている。
あとは、すべきかどうかの議論が残ってますけどね。
今のテクノロジーがすごいのは、何もかもが倫理の問題になるレベルまで進化してきてるんですよ。
それは間違いないですね。
これまでは倫理なんて気にすることなく、さすがにスマホをみんなが持ったら幸せになれるよねぐらいでよかったのが、
ちょっとスマホは良くないんじゃないかということが言われる始まりになると言えるのかな。
洗濯機の頃は洗濯機ができて、倫理的にうんぬんなんてことはもちろんなかったと思うし。
女性の家庭による役割、うんぬんかんぬんで言ったことを言ってた人いるでしょうけども、倫理的な問題ではなかったでしょうね。
スマホでもあんまりそこまで思う人は少ないかもしれないけど、これからの技術はもう倫理を考えずにはできないものばかりになっているというのは間違いないですね。
そこが最後の領域ですね。結局、がんになりにくい人間を作ることの是非が問われますからね。
これに関してはね、フラジャイルっていう漫画知ってますか。
もちろん。
あれのね、その遺伝子の話がね、めっちゃ良かったんですよね。
あれは倫理の話はそんなに突っ込んではいないんだけど、それも本とは関係ないんですが、あれは大変良いので、この医療の業界ならすごくいいですね。
今、医療系で一番面白い漫画だと思う、個人的に。
あと、ラジエーションハウスだったかな、ルーメンだったかな。
ラジエーションハウスじゃないかな。
もう医療系で面白いかな。こういう漫画の話はいくらでもできるのでやめときます。
フラジャイルは面白いですね。僕もヒットにあげてもいいと思います。
多分ね、俺、今のベスト3に多分入るぐらいは面白いですね。
特にその遺伝子の話が一番良かったんですよね。
技術的に知らなかったことでもあったし、倫理の問題を考えさせられるし、これを知ることは正しいのかみたいなのもあったじゃないですか。
眼科系であることを知ることは幸福なのかどうなのか。
それを一番よく知れる漫画かな。
それが終わった後に、急に保険金融不動産って偉く実利的な話に戻ってくるんだけど、11章では。
これはフィンテック的な話ですか、要するに。
言ったらね、これもある意味想像はつくことではあるんですけど、
知っている前提である程度知っていたからそうだったって言えるかもしれない。
例えば保険の話で言うと、自動車保険というものはもう終わるだろうなっていう話に始まり、
今後自動運転がメインになっていくことは必然だとは思うんですよね。
正しい運の運はお気にして。
事故の90%というものはヒューマンエラーから起こっているものらしく、そういう意味でもなくなるだろうし、
あと、自動運転で事故が起こった場合に高い確率で責任を取るのは企業になるんですよね。
おそらく現状ではね、法律下限限ではそうなるでしょうね。
ということは、個人の自動車保険というものはやっぱりそういう観点から見てもなくなってしまうよねっていう。
逆に言うと、車代にもそれが乗っかってくるんでしょうね。
当然、資本主義はどこかにコストが乗っかるんで、そういうふうにはなるんですけど。
もう一個、保険の話で言うと、保険というもの自体がテクノロジーの進歩によって存在価値がなくなってしまう。
そこはね、ちょっとおおって思ったんですよね。
保険って当たり前のコツなんですけど、誰かが事故った、何か良くないことが起こった時にみんなで助け合いましょうですよね。
でも、例えば車の話で言うとですね、危ない運転をする人もいれば、安全運転をする人もいる。
すごく常に乗っている人もいるし、たまにしか乗らない人もいる。
今現在、そこを大雑把な分類しかできないから、保険というものは成り立っているわけですよね。
そうですね。そこにあるから利益が生まれるんですね。そこが大雑把だから。
でもね、それを俺全然車乗らないんだよねっていう人たち同士で保険を作ってしまうとですね、
俺安全運転しかしない、全然車乗らないということが客観的に証明できるようになって、
その人たち同士で保険を作ってしまったらですね、危ない運転をして乗りまくっている人たちというものの保険料はどんどんどんどん上がっていく。
そうですね。
究極的には保険という存在が価値がなくなってしまう。
なるほど。
生命保険なんかにしてもきっとそういうことが起こり得る話で、
何食ってるかわかる、どういう生活習慣かわかる、どういうことをしているかわかるっていう風になってしまったら、
またこれまた保険の価値がなくなってしまいますよね。
そうですね、確かに。
保険会社は多分これから保険ではなくて予防の方向に変わっていくしかないというか、
変わるだろうというか、そういう観点で話をしていて。
予防することを助けてお金を稼ぐということですか?
そこまでちゃんとどうしたらいいかということまではちゃんと理解できていないんですけど、
保険をかけるということよりも予測と予防の方向に力を入れていかないと生き残れないだろうみたいな感じなのかな。
そういう話か。じゃあその無謀な運転する人はどうしたらいいかっていう話はないんですね。
ないない、基本的には。
かわいそうに。
だって無謀な運転をやめればいいからねっていう。
そりゃそうや。そりゃそうですけども。
だからすごい良い見方をすればですけれども、損するやつが減るんですよ。
だからそうか、保険料支払っぱなしで自分1回も保険使わない人っていうのは損する人だ。
総合的に損する人だから、そういう人がどんどんなくなっていくだろうと。
自動車保険なんかでは既にやってる会社があるみたいで、プログレッシブっていう保険会社なのかな。
保険料を実績ではなくて習慣から設定する。
センサーつけて急ブレーキを踏んでる回数だとか、どんなぐらいの時間帯に走ってるだとか、どういう速度でどういう運転をしている。
加速度だったり、運転時間だったり、日時っていう意味での時間だったり、
How longっていう時間だったりとか、いろんなものが計測できれば、
この人はどのぐらいのリスクがありますよねっていうのは十分に予測できるので、
現代の保険システムよりはかなり精度の高い適切な保険料というものが設定できる。
おだしょー なるほど。それがフィードバックになって運転する人も、いつもよりは安全運転を心がけることによって事故も減っていくだろうと。
大平 そういう、そこまで何も触れてはいないですけど、そういうふうにも言えるでしょうね。
おだしょー そうやって事故が減ると、保険会社は儲かると。
大平 そういうふうにも言えるかな。だから、少なくとも言えることは当たり前なんだけど、これも今までと同じだったらもう無理なんですよね。
おだしょー そうでしょうね。
大平 例えば、保険の業界にいる人がこれを知っていたかったら、やっぱり良くないというか、まずいじゃないですか。
おだしょー 来年ぐらいで退社する人はいいですけど、保険業界にあと20年いるつもりやったら、結構嫉妬感のまずいでしょうね。
大平 まあ、という意味で全分野に賄われているのは良いことだと思いますよ。
おだしょー 何かに絶対に人生において関わるものが取り上げられてますからね。
おだしょー 医療保険に関しての話で言っても、ティムクックが言ってたらしいんですけど、アップルは将来は医療の会社として認識されるようになるだろうっていうニュアンスのことを言っていて。
大平 今もバイタル取ってますからね。
おだしょー アップルウォッチで命が救われたみたいな話はすごい言われているし。
大平 実際に特にアメリカは国民会保険制度がないっていう影響で、もはやアップルウォッチが一つの保険料、確かもう実現してるんだったかな。
そういうアップルウォッチのデータのおかげで保険料が安くなるだとかなんだとかっていうのも。
そういう会社なんかも確かあったんだと思うんですよ。
っていうこともあるし、日本でも新電図というものが正式に医療機器として認定されましたからね、アップルウォッチというものが。
新電図機能が今月か先月くらいに日本でも正式に厚生労働省の認可を得て、