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こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は村上春樹さんの、世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドについて話してみようと思います。
高い壁に囲まれ、下界との接触がまるでない町で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす僕の物語。
世界の終わり。老化学者により、意識の核にある思考回路を組み込まれた私が、その回路に隠された秘密をめぐって活躍するハードボイルド・ワンダーランド。
静寂な幻想世界と波乱万丈の冒険滑撃の2つの物語が、同時進行して織り成す村上春樹の不思議の国。
いやー、めちゃくちゃ面白かったですね。これは最高傑作なんじゃないかと思います。
これ以上に面白い話が書けるのかなっていうぐらい面白かったですね。
私は単行本で読んだんですけれども、まあ分厚いですね。
4、5センチぐらいあるかなというか、600ページですね。
で、まあ想定はちょっと薄気味悪い、眉玉のようなものを男の人が背にくくりつけられて、
で、また新しい眉玉のようなものを拾おうとしてたり、
もう読んだ後となって、もうこの絵に何の意味があるのかちょっとわかんないような、そんな想定ですね。
で、ページをめくると地図があります。
これがいわゆる世界の終わりという街の地図ですね。
東西南北あって、中心には北の広場、南の広場。
真ん中に大きな川が流れていて、北の広場側には大きな時計塔と図書館があります。
南の広場の方には工場街や食工地区などがあります。
で、東の方に行くとですね、東の森があって発電所がある。
で、西の方に行くと、食工用の住宅や館舎、
あとは水の溜まりというね、
ちょっと怪しげな、川が流れてきて水が全部ここに溜まるみたいなね、
水の溜まりがあって、さらに西の方にぐーっと行くと影の広場があり、
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そこには門番の小屋がある。
そして東西南北には全て門があって、
門があるのは西と東か、東門と西門があって、
全てはぐるーっと壁で囲まれている街になります。
で、その壁の外側にですね、
獣の広場というのがあって、その先にリンゴ林があるという。
世界の終わりの章では、この街で暮らす僕の話が語られるわけですね。
この小説は構成がちょっと面白くてですね、
タイトルになっている世界の終わりとハードボイルドワンダーランドっていうのは、
世界の終わりっていう街の話と、
ハードボイルドワンダーランドっていう世界のお話が同時進行していくという不思議な構成になっています。
世界の終わりの主人公は僕ですね。
村上春樹作品にはいつも出てくる主人公のあの僕だと思います。
で、一方ハードボイルドワンダーランドの主人公は私なんですね。
村上春樹の作品で、私はみたいな語りで始まるの初めて見た気がして、すごくびっくりしましたね。
でね、このハードボイルドワンダーランドっていうのは、
私たちが生きている現実世界なんじゃないかなと思ったりするんですけれども、
そこにもちょっと不思議なね、非現実的な要素って多分に入ってたりするので、
まあもうどっちが現実世界なのかちょっとよくわかんないです。
ハードボイルドワンダーランドに出てくる私は男性で35歳。
離婚歴があり、そんな男性なんですよね。
で、この私って言ってる人が今まで村上春樹作品に出てきた主人公の僕っぽいんですよ。
だから僕なのに私とか言っちゃってるから、
やっぱなんかワンダーランドにいる人なのかなぁなんて思いますね。
一方、世界の終わり側にいる僕はね、僕っぽいんですけどね、どうやらこの世界の終わり、この街は様子がおかしいぞというのが読んでいくうちに、
どんどんわかっていきます。
で、もう少しね、あらすじを、
Wikipediaを参考に話してみるとですね、
ある日、ハードボイルドワンダーランド側の私はですね、
老人生物学者の博士の秘密の研究所に呼び出されるんですね。
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で、そこであの博士の孫娘である太った娘ですね、
ピンクのスーツを着た17歳の美人で若い太った女の子に案内されて、
地下を抜けて研究所に行き、博士からね、その暗号化の仕事の依頼を受けるんですね。
で、その暗号化の仕事の依頼を受けて、アパートに戻って、
で、帰る時にですね、博士からね、ある贈り物をもらうんです。
なんか帽子が入ってそうな大きな箱、開けてみると一角銃の刀骨が入ってるんですね。
なんだこれと思って、私は刀骨を調べようと思って図書館に行く。
そこでリファレンス係の女の子と出会うんです。
で、仕事を終えて、その翌朝、研究所で出会った太った女から電話があって、
どうやら博士が何者かに襲われたらしい、みたいな話が言われると。
で、その後、私は謎の二人組に襲われ、刃物でね、腹を切り付けられるんですね。
6センチ、7センチ切られるっていう。
で、そのタイミングで部屋をもうめっためたに壊されるんです。
お前の大事なものを言ってみろとか言われて、言ったら見逃してくれるのかなと思って、
大事なものを言ってたらね、真っ先にそれから壊されていくという、すごい残酷な集中されるんですね。
そしてその二人が引き上げた後、太った娘が部屋に訪れて、私に世界が終わってしまうのよ、みたいなことを告げると。
そんなハードボイルドワンダーランド側のお話になります。
一方、世界の終わりの方はですね、一角獣が生息する壁に囲まれた町。
さっきもね、地図がありますみたいなこと言いましたけど、それがね、世界の終わりの章で出てくる壁に囲まれた町なんですね。
で、僕はどういう戦つか覚えてないんですけれども、そこで暮らし始める。
町に入る時にですね、影を引き剥がされるんですね。
日が当たると地面に黒く出てくる自分の分身のような影ですね。
門番に影を引き剥がされて、その対面で記憶のほとんどを失ってしまいます。
そしてこの町では誰もが自分の仕事をして暮らしているんですね。
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僕に渡された仕事は図書館で夢読みをするという仕事なんですね。
で、この仕事をしながら僕は引き剥がされた影の依頼で、町の地図を作る作業を続け、
入ってはいけないという森に入ったりして、地図を作り上げていき、その中でその町の謎にどんどん近づいていくというお話になります。
このハードボイルドワンダーランドと世界の終わりが一章ずつ同時進行で進んでいく。
奇数章はハードボイルドワンダーランド、偶数章は世界の終わりのお話が進められていくというお話です。
これだけ聞いても何のこっちゃって感じだと思うので、もう少しね、登場人物のことについて話していけたらなぁと思うんですけれども。
そうですね、なので
もうちょっと早く言えよって感じはすいますが、私の村上春樹配信はネタバレありでいきますので。
あの世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、1980年代に出た小説なので、ネタバレもクソもないかなと思いますが、これから読もうと思っていてね。
ネタバレ嫌だわーって言ったらここまでにしていただけたらなと思います。
全く読む気がないけどちょっと話を聞いてみたい人、一度読んだことがあるけどどんな話だったか全く覚えてない人、どうかお話にお付き合いいただけたらなと思います。
ちなみに私の手元にはA4のスケッチブック4枚程度のメモがありますが、これをどういうふうに話していこうかっていうのはノープランなので、話しながらどこにたどり着くかちょっと私もよくわからないながらそれを楽しみに話してみたいと思います。
まず登場人物のまとめですね。まずハードボイルドワンダーランド側、主人公の私、男性、35歳、離婚歴あり。職業は計算師です。
システムと呼ばれる組織に属する人間ですね。計算師っていうのは何をするかというと、いわゆる今で言うとですね、機械のコンピューターがやってくれるんですけど、暗号化っていうのをね、
人の脳を使って実行する、そういう資格と能力を持った人になります。いわゆるエージェントみたいなところにね、依頼人から依頼があって、そのエージェントを通じて、システムのエージェントを通じて、私がそのクライアントのところに行き、
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言われた数値を暗号化するという仕事ですね。暗号化は具体的に2つあります。1つは洗い出しと言われるブレインウォッシュ、もう1つはシャッフリングというものですね。このシャッフリングの方は組織の方から、こちら使用禁止と言われているので、禁じてになっていると。
この研究所に出向いたのも、この計算師の私へのクライアント博士からの依頼であったということになりますね。続いて、その研究所で出会う孫娘ですね。太った若くて美しい女。特徴的なのはですね、太っている若い美しいだけじゃなくて、ピンクのスーツをまとっているというところですね。
若い17歳です。ビルの中で迷路のようになっているんですけれども、博士の場所までいる場所まで僕を案内するんですけれども、面白いのがですね、口はパクパク動いているが、声が一向に私に聞こえてこないんですね。
私は計算師になる前に独身術を習っていたので、その口の動きで何を言っているか読み取れるんですけれども、なぜこの女の子は声が出ないのか不思議に思っていたところ、博士の研究成果の一つである音抜きというもので声を失っていたということで、博士と話をして、
私がそういえば孫娘の音抜き解除してあげないとダメですよと言って、博士に思い出させてやっと声が出るようになったというエピソードもあります。
学校には行っていないが、いろんなことを知っていて、研修のお出前がブロナミというなかなか優秀な強者の女の子になります。
そして研究所にいる老人生物学者博士とも呼ばれている人ですね。
この人はですね、僕と出会ったときは哺乳類の動物の公害の研究をしていますみたいなことを言いますね。
その研究の一環で動物の頭蓋骨をコレクションしているということで僕に見せたりします。
そのうちの一つをですね、さっきあらすじでも言いましたが、僕が研究所を去るときにプレゼントとして渡した。
結構意味深なことを言うんですけれども、このデータ、僕に暗号化を依頼しているデータ、めちゃくちゃ重要である意味では世界が崩壊するレベルのものだなということを言いますね。
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3日後の正午までに暗号化したものを持ってもう一度ここに来てほしいと依頼をします。
東京の地下に研究所があってですね、どうやって掘り進めたのかよくわかんないんですけれども、真っ暗闇の中に地下水脈のような道を掘ってですね、自分の安全な場所を確保しているという老人になります。
そしてその地下に住んでいるのは老人だけじゃなくてね、ヤミクロという謎の生き物たち、生物がいます。
地下に潜んでいて、悪魔なのか魔物なのかわかんないですけど、集団で行動をしていて腐った肉を好んで食べます。
人間を襲って腐らせて食べたりします。
博士を狙っていて、博士はこのヤミクロから身を守るために防衛しているし、ヤミクロたちは隙があれば博士を襲ってやろうということで退治しているんですね。
そして僕が博士から一角獣の頭蓋骨をもらって、その一角獣について調べようとするときに訪れた図書館の受付、リファレンス係の女というのが出てきます。
29歳。夫とは私別していて、めちゃくちゃ大食い。ハードボイルドワンダーランド側の主要な登場人物っていうのはこれぐらいかなと思います。
一方、世界の終わり、街側の登場人物はですね、僕。僕はですね、春にどうやらこの街にやってきたと。
小説はですね、その春にやってきて半年たった秋から話が始まります。
職業は図書館で夢読みをすること。その夢読みの資格を得るために門番に剣でですね、目を刺されて。
なぜか痛くないらしいんですけどね。目を刺されて眼球にあるその夢読みの特殊な施術をされてしまう。
だから太陽の光、日の光っていうのは見れないんですね。眩しくて見れない。目がつぶれちゃうので、夜にならないと夕暮れ時にならないと街を歩けないという僕ですね。
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そして影。街に入る時に門番に寄って僕と引き剥がされてしまった僕の影ですね。
そういった影たちは門番の小屋のすぐ隣にある影の広場というところに隔離されています。
本体と引き剥がされてしまった影はですね、やがて力尽きて死んでしまうんですね。
死ぬ前に影は僕にこの街の地図を描けるというふうに言います。
そしてまた別の登場人物で、僕の隣の家に住む老人、大佐と呼んでるんですけれども、元軍人でチェスのようなゲームが得意なおじちゃんがいます。
そして門番ですね。門番はですね、本体と影を引き剥がしたり、冬になるとね、その辺にいる獣、一角獣がですね、寒さに耐えられず死んでしまうんですね。
死んだ獣の頭を落として焼き、頭蓋骨を残してそれを図書館に持っていくという仕事をしています。
そしてその図書館の娘、この娘はですね、生まれたすぐ影を失っているため、記憶が小さい時の記憶からもうないんですね。
で、おぼろげながら母がいて、母はどうやら森にいるようだと。
森にいる人っていうのは、影を完全に引き剥がせず、影が少し残ってしまった不完全な人たちは森に住んでいるという噂で、この図書館の娘の母も森にいるらしいという話になっています。
図書館の娘の仕事はですね、夢を見をする僕の世話役なんですね。
温かいご飯を出したり、コーヒーを入れたり、その一角獣の頭骨を保管庫から出したりしまったりする仕事になっています。
ということで、ハードボイルドワンダーランド側、世界の終わり側の登場人物を話してみましたが、繰り返しになりますが、
ハードボイルドワンダーランド側は、主人公私という男性で進められていきます。
世界の終わり側は僕という主人公で進められていく。
ハードボイルドワンダーランドはですね、血なまぐさいような事件もあったり、ドキドキハラハラのSFチックなアドベンチャー的なお話なんですけれども、
それとは対比するかのように世界の終わりはですね、すごく落ち着いた穏やかな、憎しみもなければ争いもない、いさかいもない、
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そんな一見平和とも言えるような静寂な街の話が同時変更していく。最初はそのコントラストがすごく面白くてですね。
ハードボイルドワンダーランド側の話の展開がすごいスピーディーなんですよね。
だからもうどんどん読めていってしまうというのが文庫本でいう情感あたるところかなと思ったりします。
これで何分話してるんだろう私。もう21分も話してますね。
ちょっと残りは別の配信に撮りたいと思いまして、今日はここまでということで、2回に分けてお話したいと思います。
ということで、今日はですね、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドあらすじと登場人物について話してみました。
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今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。ではでは。