2024-04-02 24:12

19. 本屋大賞:設立された経緯と今年のノミネート作品 / 『14歳の栞』を観て感じたこと

エピソードをシェアする

Share on X Share on Facebook Share on Threads

■話の流れ

本屋大賞は書店員が募って2004年に開始 / 一次投票で大賞候補10作品が選ばれる / 二次投票は10作品読んでから出ないと投票できない / 過去にノミネートされた作品は『正欲』・『鏡の孤城』『i』『コンビニ人間』など / 今年の大賞は4月10日に発表予定 /


『14歳の栞』を映画館で視聴 / 35人のストーリーを観る / 伏線回収やどんでん返しは無し / 中学校生活を生活を回想してしまう / 当時の中2の自分に対してはもっと気楽に取り組んでもよかったと言いたい /



■参考リンク

本屋大賞

https://www.hontai.or.jp/


14歳の栞

https://14-shiori.com/


■アンケートフォーム

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSecxrGlGRJEdeVL2klEei5L1kGzjImbEnRJBsvBf_OPX2wYFQ/viewform



■Twitter(現X)

https://twitter.com/bignoblemen


■YouTube

https://www.youtube.com/@bignoblemen


■note

https://note.com/bignoblemen



00:03
Audio Japan 〜あなたと一緒に日本を学ぶ〜、この番組は、日本の文化やトレンド、マニアックな情報などを織り下げて楽しく学んでいく、そんな番組です。
英語で聞きたい方は、Audio Japan Learning Japan with you よりお聞きください。
パーソナリティの教育デザイナー、Taiki Araiです。よろしくお願いします。
さてさて、今回はですね、本屋大賞について話をしていきます。
本が好きな人はもちろん、そうでない人も一度は耳にしたことがあるのかなと思っています。
私はですね、2017年頃に知り始めました。
前半部分では、本屋大賞の説明と、今年ノミネートされた作品それぞれについて触れていきます。
後半部分では、少しテーマとは異なるのですが、私が今年に入ってみた映画についての感想を述べていきます。
エンディングでは、今後のAudio Japanについて話をしていきます。
いつもと比較して、個人的な話の割合であったり、ちょっと違うテーマを触れたりと異なるかもしれないのですが、どうぞ最後まで楽しんでくださいね。
まず本屋大賞についてなのですが、芥川賞や直木賞のように、作家の方々が選ぶものとは違いまして、本屋大賞は書店員の方々が選ぶ賞となります。
NBO法人本屋大賞実行委員会が2004年に設立されました。今からもう20年前なんですね。
この時から出版布教と言われていて、読者に本を手に取ってもらえるようにと書店員の方々が結束して始まったようです。
書店員の方々は、毎年過去1年間に発刊された書籍を対象に、読んで面白い、売りたいと思った本に投票していきます。
これがまず一時投票になりまして、この全国書店員の一時投票を集計して、上位10冊を候補作とします。
その後、10冊全部読んで感想コメントを書いた書店員だけが二次投票に参加することができます。
投票するためには、定期的に小説を読んでおかないと、小説10冊がノミネートされてから読み始めるとなると、絶対間に合わないよなぁと思いましたね。
03:02
今年は4月10日に対象発表が予定されていて、受賞者には取材支援費として賞金100万円が需要されたり、単純に本の売り上げがさらに伸びそうだなと思いましたね。
そういえば、これまでの本や対象であったり、ノミネート作品に選ばれたのって何があったかなと、そう思って一通り見てみました。
私が知っている本で、過去にノミネートされた中で一番古かったのは、2011年にノミネートされた「悪の経典」ですね。
知ってますかね? 映画化された作品でもあるのですが、当時自分は高校2年生か3年生で陸上部の長期を辞めていて、
学校生活に意味を見出せなくてドヨンとしていた時に、学校の読書習慣で読んだ覚えがあります。
上下感ありまして、当時全く本を読んでいなかった自分が珍しく読めた本でありまして、
読んでいて本当に怖かったのが記憶に残っていますね。
むしろここ数年の間でノミネートされた本の方が知っていたり、読んでいたりしていて、
例えば浅井涼さんの「性欲」、辻村瑞希さんの「鏡の古城」、西かな子さんの「愛」などがありました。
他には村田さやかさんの「コンビニ人間」も本屋大賞にノミネートされていたのは知らなかったですね。
社会に馴染めなくてもコンビニ店員という仮面をかぶることで社会に関わっているある種の居場所になっているのは、
読んだ当時はどういうことと思ったのですが、働いてからは確かにその側面で働くのも全然あるよなと感じましたね。
今年ノミネートされた作品について見ていくと、合計10冊ありまして、川上美恵子さんの「黄色い家」、小川哲さんの「君が手にするはずだった黄金」について、
津村菊子さんの「水車小屋のねね」、夏川壮介さんの「スピノ座の診察室」、塩田武志さんの「存在のすべてを」、宮島美奈さんの「ナルセは天下をとりに行く」、
千年三木戸さんの「放課後ミステリークラブ① 金魚の泳ぐプール事件」、
渚優さんの「星をあむ」、青山道子さんの「リカバリーカバヒコ」、田崎玲さんの「霊園で国物語」となります。
06:02
私がこの10作品の中で一押ししているのは、宮島美奈さんの「ナルセ」ですね。
2023年3月に新庁舎から出ていまして、現時点で売上10万部数突破していたり、
Amazonのレビューの数も1195件ととてつもない数が掲載されていて、
今年の1月には第2弾、「ナルセは信じた道を行く」、こちらも新庁舎から出ています。
第1弾のあらすじを紹介すると、
2020年、中学校2年生の夏休みの始まりに、幼馴染のナルセがまた変なことを言い出したと。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に移るというのだが。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の神で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進むナルセ明かりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が送る傑作青春小説、そうなっています。
実際に私読んだのですが、マジでナルセ、他人の目線を全く気にしていなかったり、
いい意味で他人に対して期待もしていなくて、読んでいて爽快だなぁと感じましたね。
一般的に中学校2年生の時期といえば、一番周りの目を気にする時期じゃないですか。
しかも私が中学校2年生の時は、LINEもSNSもなかった一方で、
今はそれらがあって、ちょっとでも悪い方向にずれてしまうと、どうしてもはぶられてしまうと感じるのかなと思います。
しかしナルセは人からの目線や笑われることを全く気にしていなくて、むしろ自分でやりたいことを決めて、
学校が終わった後に背番号1の栗山のユニフォームを着て、西部百貨店の中継に移り込み続けたり、
友達の島崎をM1に誘ったりしていきます。
そのM1予選も大阪に行くまで進むようになっているので、
はい、若干ネタバレしちゃったんですけどね。
本人はいたって真剣だからこそ、最初は何じゃそりゃと思っていても、見ているうちに彼女を応援したり、
一緒に参加したりしちゃうんだなと読んでいて、そう感じましたね。
これを聞いているあなたは、今回の10個の作品の中で一番推しているのは何ですか?
09:04
コメントでもXへの投稿でもいいので、教えてくれると嬉しいです。
はい、後半なのですが、
さっきの話の文脈を少しつなげつつ、どちらかといえば個人的な話になるのですが、
約2週間前に、14歳のしおりという映画を大阪で観てきました。
奇遇ですが、この作品に出ている生徒も全員中学校2年生なんですよね。
なるせと同じ中学校2年生です。
作品の内容について触れる前に、少し余談をお話しさせてください。
私が観に行ったのは、3月21日水曜日、旬分の日だったのですが、
前日の夜に仙台から大阪に向かいました。
20時、仙台空港から関西国際空港へ出発予定だったのですが、
いろいろと遅延していまして、出発したのは21時、関西国際空港に着いたのが23時前でした。
そこから大阪の梅田までバスで向かい、梅田からは歩いて何とかホテルに着いた感じです。
この時点で普通に24時過ぎていましたね。
それだったら東京とか仙台で見ればよかったのでは?と思った方いるかもしれないのですが、
劇場情報を見た時に、その時点ではまず宮城県での上映が一切予定されていなかったり、
てっきりその日しか上映しないと思ったんですよね。
なのでチケットも東方シネマズのオンラインサイトで買える日になった瞬間、
それこそ0時を過ぎた時にすぐにサイトに行ってチケットを買いましたからね。
次の日に朝起きて空席状況を見てみたら、8割9割埋まっていて、
やっぱりみんな気になってチケットを買ってみようかなってそうなるよなと思いましたね。
結果、見れてよかったなとマジで思ってますし、何より久しぶりに大阪に行けてよかったなと。
高校卒業後の2年間は大阪に住んでいて、梅田は結構行ってたんですよね。
本屋さんがたくさんあって、いろんな本を立ち読みしたり散策したりしていて、
それこそ今の習慣と約10年前の習慣が同じだなと思いましたね。
12:02
大阪にいた時はそこまで行ってはいなかったものの、
少なくとも月に1回くらいの頻度では書店に足を運んでましたね。
お気に入りの書店は蔦谷書店で、梅田の蔦谷書店はマジでオシャレです。
気になった方、画像検索してほしいなと思います。
脱線しすぎたので話を戻しますと、
映画の内容は埼玉県の中学校2年生、2年6組の35人全員に密着。
一人一人何を考えているのか、何を大事にしているかなど明らかにしていくもので、
伏線回収やどんでん返しはありませんでした。
35人のストーリーを見ている中で印象に残った人が3人いまして、
一人目は一番最初に密着された子です。
その子はクラス9のムードメーカーでいろいろな人とコミュニケーションをとっていました。
どうしてそのようなコミュニケーションをとるのとインタビューされた時に、
小学校3年生の頃までは人生がつまらないと感じていたけど、
そうなっているのは自分が原因だと気づいて、
そこから自分から面白くしようと思い、いろいろな人とコミュニケーションをとるようになったと。
そのようなことを言っていて、
え、小学校3年生の時点でそのことに気づき、
中2でその域に達しているのと思いまして、
初っ端からびっくりした覚えがあります。
私は未だに相手と何を話すかある程度イメージ立ててから話をしたり、
相手の様子を伺ったりするので、見ていてすげえなと思いましたね。
2人目はバスケをしている子で、
インタビューの中で自分の感情を抑えられなくて、
部活でちょっとでも手を抜いているプレーを見たら強く注意してしまうと言っていました。
それは中学生の脳の構造上難しいところもあるから仕方ないよなと真面目に思ったのと同時に、
それくらいバスケに対して真剣だから素敵なことやんと感じましたね。
もし自分だったらそんな注意ができないタイプで、
プレーが雑なのを見ていても内側に溜め込んでいたと思います。
それこそ今となっては団体競技いいなと思う側面が多くなったのですが、
中学生の頃はチームに迷惑をかけたくない、そういう思いが強すぎて団体競技ではなく、
陸上の長距離という個人競技を選択していたのかなと、その映像を見て気づけましたね。
15:09
もう一つは、私と同じ苗字の子が不登校気味の子に対して手紙を送ったんですよね。
どうして手紙を送ったのかはここでは言わないのですが、本人なりに考えて最適な選択肢だと思って行動に移したのは素晴らしいなと見ていて思いました。
実際に14歳のしおりのサイトを見ていると、リアルさがいい意味で眩しい、言葉にするのに時間がかかるなど掲載されていて、
映像を見た自分も時間が経ってから言葉にすることができました。
どうして見たほうがいいかお伝えすると、まず上映している時期が不定期で、
オンデマンドサービスによる配信、パッケージ化も予定されていないんですよね。
それは映画に出ている中学校2年生35人を守るためでもあると思うのですが、
この作品はパッケージ化せずに、見れる時期に見たほうがいいなと感じました。
映画館のような没頭せざるを得ない環境で見ることで、過去の中学校時代を回想するきっかけを得られます。
また、多くの人は中学校を卒業した後に、中学生と関わったり、中学校に行ったりする機会はないのかなと思います。
35人のストーリーを通じて、当時の中学校生活を回想し、心が動かされますと。
私は2023年度、複数の中学校を訪問していたので、今の中学生はこんな感じかとある程度予想できていた一方で、
もしそのような機会がなければ、上映中ずっと目をうるわしていたと思います。
関わっていた自分でさえ、最初と最後は結構うるるしていたので、ああやべえと思いましたね。
映像を見終えてから、自分も中学校2年生の頃を回想した時に、もっと気楽に陸上に取り組んでもよかったのかなと感じました。
練習では3年生に割り込んで勝ち続け、駅伝メンバー6人に選ばれたのに、本番では力が発揮できず、それこそチームに迷惑をかけて悔しい思いをしていました。
人一倍緊張しいで、当時はどうやってその緊張をコントロールすればいいか、マジでわからなかったんですよね。
ただ、今思うと力を発揮できた時も意外とありまして、その時は何度走っている時に周りの風景や自分の気持ちを実況しながら走っていたり、笑顔になっていたりしたことが多かったんですよね。
18:09
旗から見ると、なんであの人走っているのにヘラヘラしてるのって見られるかもしれないのですが、そっちの方がパフォーマンス発揮できるのであれば、そういう風にすればよかったなと思いましたし、それこそそういうのは無意識でやっていたので、もっと早く気づきたかったですね。
身の回りの環境でスポーツ系のメンタルトレーナーがいれば、もっと力を発揮できたのかなと、そう思いました。
映画を見ている時も見た後も、自分の中学校生活で容易に浸れるので、おすすめです。
もしかすると、私自身の中学校生活が比較的良い思い出が多かったから、進められるのかもしれません。
これが高校生だったら、ちょっと話は別だったかもしれません。
北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄、すべての地区で上映されているので、今住んでいる県で見れなかったとしても、隣の県や近くの県では見れるかもしれません。
普段あまり映画館に行かない私が映画館に行って見に行きましたし、しかも14歳のしおりを見るためだけに仙台から大阪まで移動したくらいです。
それくらいおすすめしたいので、これを聞いたあなたもぜひ見に行ってくださいね。
オーディオジャパン、あなたと一緒に日本を学ぶエンディングの時間となりました。
今年の1月にポッドキャストをスタートしまして、はや3ヶ月経ちました。
現時点で今回の放送を含めますと、日本語版19本、英語版9本という内訳で、英語版は1ヶ月半ほど止まっています。
理由としては、英語版は再生時間がかなり短くて、これは何かしら手を打たないとと思っていたものの、
もう一度コンセプトから決め直すとなると、ちょっと時間を要した方がいいなと思いまして、なかなかそこに着手することができませんでした。
新年度に入るまでに考えた結果、英語版はもともと外国人向けに配信をしていたのですが、
それを日本人向け、中でも英語学習の入り口にしようかなとそう決めました。
当初はその予定全くなかったのですが、英語学習は日本人にとって需要がありますし、
英語版で知ってもらってから、詳しく知りたい人は過去の日本語版の放送を聞いてもらうことで、
21:06
語学の勉強だけではなく、その周辺知識もインプットできると思ったからです。
それに英語版を工夫すれば、一つのテーマに対して海外と日本で比較できるなと、
私の価値観とマッチしていたり、それを聞く人もそういったことを求めているのではないかと。
はい。
4月8日の週より再開していきます。
もう一つ報告がありまして、YouTubeチャンネルも再開することにしました。
すでに2本動画をアップしておりまして、
ポッドキャストの学校で代表のコンさんが、
ポッドキャストを頑張るにはポッドキャスト以外を頑張らないといけないと言っていまして、
年明けからツイッターで発信したり、他の人の作品を聞いた感想を投稿したりしてきたのですが、
やっぱりそれだけだと、結局お前は誰だよと自分自身がそうなってしまっているんですよね。
ポッドキャストを聞いている人が、民度が良いのはわかってはいるものの、
YouTubeやTikTokなど他のメディアと比較した時に、
そもそものパイが現状少ないので、自分の番組を聞いてくれる人も限られてしまうなと。
そうなると、耳だけではなく人間の8割を占めている目からの情報、
やっぱり動画に手を出した方がいいなと思って再開することに決めました。
使えるものはとことん使ってやるぞという思いでございます。
YouTubeでは、まずは英語や小論文を中心に発信していきます。
そこから派生してGAS、通称Google Apps Scriptであったり、
場合によってはゲーム配信も英語でやろうかなと。
うん、そこも考えています。
20代最後の年はDown is better than perfect
まずはアウトプットして完成させる、そんな精神でやり続けていきたいなと思ってます。
概要欄に掲載していますので、ぜひチャンネルの登録よろしくお願いします。
オーディオジャパン、あなたと一緒に日本を学ぶ。
番組への感想は、ハッシュタグオーディオジャパン。
すべてカタカナでXに投稿いただけると嬉しいです。
また番組へのお問い合わせは、概要欄にあるGoogleフォームにてご連絡ください。
私、あらゆる体系の質問や感想なども大歓迎です。
今回の放送で気に入った方は、ぜひチャンネルの登録やフォローボタンを押してください。
24:03
最後まで聞いていただきありがとうございました。
お相手はパーソナリティの教育デザイナー、新井大輝でした。
24:12

コメント

スクロール