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2023-06-09 09:10

EP02. 音声広告を活用して特定のポッドキャストの再生数をどこまで伸ばせるか?

「音声広告実験隊」は、音声広告に関わる様々な実験・検証を行い、音声広告の現在・未来について考えていく番組になります。聞き流しているだけでデジタル音声広告の現状や活用可能性をなんとなく把握できる、そんな番組を目指しています。毎週月曜更新。
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【参考記事・リンク】
・Audiostart News / ポッドキャストのランキングロジックはどうなっているのか?(Apple Podcasts編)
https://audiostart.info/2023/05/15/apple-podcasting-charts/

・Audiostart News / ポッドキャストのランキングロジックはどうなっているのか?(Spotify編)
https://audiostart.info/2023/05/16/spotify-podcasting-charts/

サマリー

音声広告を活用して特定のポッドキャストの再生数を検証し、ポッドキャストの音声広告が有効に機能する可能性があることを示しています。また、ランキング上位表示による間接流入も期待されますが、現時点では小規模な検証量のため明確な結果が得られていません。今後は新たな検証手段について検討しています。この検証により、ポッドキャストリスナーの特徴や相性の良い業界を把握し、コンテンツの質やターゲティングも重要であることがわかりました。

音声広告の有効性を検証
音声広告実験隊、今回もロボットスタートの中の人2名と、外の人1名でお送りします。
今回は初の検証会ということで、何を検証したのか教えてもらってもいいですか?
音声広告を活用して、特定のポッドキャストの再生数をどこまで伸ばせるかを検証しました。
背景としては、ブランデットポッドキャストを運営する企業の方とか、
ポッドキャストを運営する個人の方から、せっかくポッドキャストを作ったのに聞いてもらう手段が欲しいと。
なので、どうにかならないですか?というようなご相談を受けたことから始まりました。
確かにウェブメディアのように、SEO対策ですとか、お金を払ったら上位表示される手段もなかなか聞かないので、確立すれば需要がありそうですね。
ポッドキャストを聞く人は、現在日本人の15%程度なんですね。
そのうち、ポッドキャストを聞いている中の人のうち77%が複数の番組を聞いているということなんですね。
ということは、現在ポッドキャストを聞いている人というのは、他のポッドキャスト番組に興味を持つ可能性が高いと思うんですよね。
ですから、ポッドキャストの音声広告が有効に機能する可能性が高いんじゃないかということで、この研修をすることにしたという話なんですね。
ポッドキャストのプラットフォームによって異なると思うんですが、直近登録者の増加がランキングに強い影響を与える可能性が高いという仮説があります。
そのため、認知の拡大により登録者が増えて、ランキングが上がれば間接的な流入にも期待が持てますね。
何かアプリのブースト広告のようなイメージですね。
ちなみに、今回行った検証の詳細を教えてもらってもいいですか。
はい。まず、今回は初回ということで、小規模な実験を行いました。
1日の再生数が10回程度のポッドキャストをPRするために、音声合成によるクリエイティブを1種類作りました。
2500回再生の音声広告を出稿したという内容になります。
出稿期間は7日間で、1日の広告の上限は500回まで。
ターゲティングは、その番組の内容に合わせてビジネス系と教育系のポッドキャストに出稿を限定しました。
なるほど。概要はイメージできましたけど、発足ですけど、結果はどうなりましたか?
実験の詳細と結果
はい。まずは1日あたりの平均再生数、こちらは10回から50回までに増加をしました。
企業のカテゴリーランキングにおいて、ランプ外から瞬間的に45位まで上昇しました。
音声広告による直接流入と、ランキングの上位表示による間接流入の合算の結果でもあると考えてますね。
直接と間接と。これ、ランキング上位になったということは、登録者数も増えたと。
そうですね。基本的に音声広告でできることは、認知のきっかけを作ることまでというふうに思ってますが、
登録者数が増加するというのは、ポッドキャスターさんのコンテンツと、
それを聴いているリージョナーさんの愛称次第というふうになるんですね。
登録者数が増えたことというのは、全て音声広告の効果とまでは言い切れないというふうに思ってます。
とはいえ、今回のポッドキャスターさんのコンテンツの質が高かったことと、
ターゲティングもある程度機能したというところで、このような良い結果につながったんじゃないかなというふうに思ってます。
これおそらく検証前にいろんな仮説を持たれたと思うんですけども、
何かこの検証前と検証後で異なった点ってありましたか?
はい。今回は小規模な検証だったので、正直ランキングの上位表示による間接流入というのはあまり期待していなかったんですね。
音声広告による直接流入がどの程度期待できるかというところを計測するつもりでスタートいたしました。
今回お付き合いいただけたポッドキャスターさんには喜んでいただいたんですけども、
実際はデータとして直接流入と間接流入の住み分けが難しいので、
音声広告による直接流入がどの程度あったのかというところは不明瞭な結果となりました。
これに関しては何か新しい検証手段がないかというところを社内の技術陣と今議論を行っている最中です。
これね、再生数も伸びてランキングも上がってということですけども、
この全体の検証結果についてはどのように捉えてますか?
全体についてはですね、ポッドキャストリスナーというのは既にポッドキャストを聞いてるっていうのは当たり前ですけど、
それに加えて新しいことに興味がある人だとか行動力のある人、またはですね、
経営においても意思決定を行う層が多いってことは把握していたので、
それが今回の検証で実感としても掴めたのかなっていう、そういう印象です。
またですね、この結果を踏まえて相性の良い業界とか領域っていうのはあると思うんですけど、
それがどういうところなのかというのは今後さらに取り下げていければなというふうに思っています。
最近グランデッドポッドキャストを始める企業さん増えているんですけども、
相当のコストをかけて番組制作をされているケースにおいては有効な手段になるんじゃないのかなと考えております。
先ほどもお伝えしたかと思うんですけど、まだ検証量が十分ではない状況ではあるんですが、
一つ一つピースを埋めていきたいと考えております。
検証結果の考察と今後の展望
逆に今回検証を行ってなんか反省点ですとか、一度行ったが故に見えたポイント、
こういうものってございますか?
やってみてですね、今回小規模な検証とはいえ、カテゴリーランキング上位に入ることがですね、
間接的な輸入につながるってことが把握できたのは良い話なのかなと。
一方、さらにこれがですね、もっと上位に目立っている状態になった場合、
例えばもうポッドキャストを開いたら常に画面上に出ているような状態、
そこまでランキングが上になった場合、どんな輸入効果になってくるのかっていうのを、
もっとですね、検証してデータを収めて獲得していかないと、正確にはお客さんに語れないのかなというふうに思っています。
今回詳細に関してはちょっと避けますけども、
広告の出稿時間によって効果が大きく異なるといったようなデータが上がってきました。
これがたまたまなのかどうなのか、今後の検証をしていきたいと思うんですけども、
別の視点ではランキングが上がりやすい時間帯があることも見えてきました。
この辺りも今後継続して検証していきたいと考えております。
ちなみにこの番組ではその検証って行わないんですか?
え、この実験体のですか?
それに関しては、行うかもしれませんし、行わないかもしれないし、実はこっそり行っているかもしれないです。
これ多分行ってますね。
一応秘密ということで。
ということで、今回一定の手応えは得たんですけども、
さらに掘り下げるべきテーマも見つかったということで、
今後も我々の方で検証を継続して、皆様にその結果が出たら、
そちらで共有していきたいと考えております。
ありがとうございます。それでは今日はそろそろ締めましょうか。
音声広告に興味のある方、音声広告についてもっと知りたい方、
こんな検証をお願いしたいぞという方がいれば、概要欄にあるリンクよりお気軽にご連絡ください。
それではまた。
09:10

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