待ってちょっとお聞きしていきたいんですけど、お二人が出会った時はもう普通にラブラブだったんですかね。出会いのきっかけとかから教えていただいてもいいですか。
はい。もう出会った時は普通、普通、普通。仲が良くて、私は勝手に仲良いと思ってたんですけど。
その後、遠距離を、遠距離恋愛を2年ぐらい経て、結婚に至ったといった感じです。
なるほど。恋愛、恋愛結婚で出会って、2年間遠距離で、その後結婚されたって。
はい。
じゃあ、出会ってから結婚するまで普通に仲良かったわけですよね。
はい。思ってます。
夫さんはどう思ってたんですかね。
多分、仲良いと思っててくれてると思います。
なるほど。結婚されてからはどういったこの生活になっていったんですか。
いや、でもその本当に結婚した瞬間から、ずっと遠距離だったので、同棲期間もなかったんですね。
なるほど。
で、あれ、生活が噛み合わないみたいな感じはすごい覚えました。
あー、それはね、なんか2人のこの価値観が違うとか、なんか家の中の家事とかでも考え方が違うとか、そういうことですか。
あ、そうですね。遠距離をしてたので、私は地元を離れて、彼の職場の方で結婚生活を送るっていう形をとったんですけども。
うんうんうん。
で、当然的に仕事を辞めて、一旦専業主婦になったんですが。
あー、そっか。
なんかやっぱり、家事ってこんなにしないんだとか。
あ、それは相手がってことですか。
そうです。相手が。あと忙しい、彼も忙しかったので、こんなに忙しいんだとか、どこまで要求していいんだろうとか。
あー、言えないってことですか。
あ、そうですね。あとはなんか専業主婦に対して異様な追い目も感じてしまって、勝手になんですけど。
そういう時代もあったと思うんですね。その頃は、私、結婚したの2027年。あ、2017年か。ごめんなさい。
2017ですね。
2017、違います。2007年です。ごめんなさい。
2007年。
もうすごい前なんですよ。リーマンショックの年だったんですね。
あー、はいはいはい。
結構衝撃的な年で、それでも仕事がある夫。
うんうん。
はい。で、そこに専業主婦でいられるっていうのは、まあ、
世間一般で言うと恵まれているみたいなニュアンスがあって。
なるほど。自分がそう感じていたっていうことですね。
あ、そうです。勝手にそういう社会の空気を感じ取って、自分でそういう風に思ってて。だから、専業主婦である自分に不満を持っちゃいけないんじゃないかとか。
あー、なるほど。
はい。あと専業主婦がこうあるべきみたいな像が、勝手にこう自分の中に出来上がっちゃってて。
うん。じゃあ例えばどういった、どういった専業主婦像があったんですか。
やっぱり家事はするとか、まあ彼のお弁当を毎日作るとか、ご飯は作らなきゃいけないみたいなことは勝手にちょっと思い込んじゃってましたね。
それはフリーさんのお母さんもそうだったからとかなんですか。
いや、まあこれも変な話で、うちの両親は、すごい二人で家事をする夫婦だったんですよ。
そうなんですね。
はい。父がハウスキーパーをやってましたし、
うんうん。
お母さんがもらい物をして、食器を片付けたり、買い出しは、まあ、今日はこっちのスーパー安いから、俺こっち買い物行ってくるから、お母さんはこっちのスーパー行ってくれるみたいな、そういう。
へー、それ分担したんですね。
そうなんですよね。分担が当たり前の家庭で育ったにも関わらず、
うん。
思い込みが勝手にあって、で、なので逆にそういう当たり前だった分、夫がそれを何も言わずに分担してくることが分からなかったというか。
うーん。
なんかこう、コミットが無いんだなって、こっちに。
あ、その、自分はこう、受け取るだけで、こう、妻に対しての貢献とか、そういうのが無い、無いんだなってことですね。
はい。感謝が無いんだとか、何も言ってこないんだと思って、あら、なんか、うちの父と違うぞ、みたいな。
うーん。
買ったことはありましたけども、そんなもんなのかなっていう気持ちも若干あったりとか、混乱ですね。
そうですね。
あ、古井さんのその、
はい。
考え方はどこからやってきたんですかね。ご両親の影響じゃないとしたら、何だろう、周りの人たちとか、先輩とか。
はい。
メディアの影響とか、何でしょうね。
あ、あったと思います。すごく多角的に、複合的というんですかね、すごくいろんなところから多分そういうのを、自分で、像を作ってたと思います。
うーん。なるほど。
じゃあ、こうあらねば、専業主婦、専業主婦ならば、夫が、
うん。
弁当は作らなければとか、
はい。
家の掃除はしなきゃとか、
はい。
会社はしなきゃとか、っていうので、こう、自分で自分をこう、追い込み始めていったのが、結婚してしばらくだった、という感じですかね。
そうですね。新婚時代ですね。
新婚時代。
はい。
そこからどういった変化があったんですか。
やっぱり、無理が出てくるんですよね。
うーん。
なんでこんなふうになっちゃ、な、なっちゃったというか、なんで私は我慢してるんだろうかとか。
うんうん。
で、できるだけ、夫には話してました。
あ、そうなんですね。例えば。
あ、うちの実家はこんなふうだったから、こういうふうにやってほしいとか。
おー。
家事の中で、これは何かできそうなものはあるかって聞いたりとか。
うんうんうん。
はい。そういう話し合いは常にしてました。
うーん。なるほど。それで、二人でどういった、じゃあこうしていこうかみたいな、結論とかも出ていったんですか。
それが出なくて、
出ないんだ。
そうなんです。なんか、夫が、その瞬間は謝ってくれるんですね。私が指摘したことは。
あ、ごめんねって言うけど、行動が変わらないんですよ、ずっと。
うーん。
もしかして、この人口だけなんだっていうのが、なんか徐々に分かってきて。
うんうん。
あ、人を変えさせるって言い方は変ですけど、人の行動を変えるってこんなに難しいんだって、結構、なんか愕然としたことを感じましたね。なんかすごく覚えてますね。
うん。言われたとき謝るって、僕も心当たりあるんで、ドキッてしたんですけど。
と、あ、なんか悪いことしたんだ、謝んなきゃと思って、ごめんなさいって。
はい。
そう。で、何が一体そもそもダメだったのかなとか、根本的にどうか分かんないっていうのは、結構、僕もありましたね。
はい。
うん。夫さんは、そのことに関して、今は何か言ってたりします?当時はこうだったんだよな、みたいな。
結構、夫は平和主義だったみたいで。
うんうん。
謝ってことが済むなら謝っとこう、みたいな考えがあったみたいで。
なるほど。もめたくないっていう、喧嘩したくないっていう。
そうですね。彼なりの優しさの一つだったらしくて。
うん。
でも、行動を変えなきゃいけないっていうのは、なんか頭の中になかったみたいですね。
うん。
愚痴を聞いてあげなくちゃみたいな、そういうなんか、マインドだったみたいです。
うん。実際に何かやるとかじゃなかったんですね。ただ話を聞くっていう。
そうですね。ほとんどしなかったですね。
うん。
それが、それが結構長い間続いたんですか?
あっ、そうですね。1年以上続いて。
うんうん。
で、また夫の転勤が決まって、引っ越してついていくっていう形になりました。
で、その頃は私もずっと専業主婦やっててもなと思って、パートもしてたんですね。
うんうん。
で、パートタイムだったので、正社員とは少し働き方は違いますけど。
うんうん。
まあ、漫画でもあるんですけど。
うんうん。
夫が私のそのパートのことを全く考えずに、転勤を決めて帰ってきたっていう感じで。
あ、帰ってあった。
はい。
相談しなかったんですよね。
そうです。
相談せずに、分かりました。行きま、転勤しますみたいなことを会社に報告したってことですか?
はい。そうですね。それで、まあ例えば、転勤って私も大変じゃないですか。引っ越ししたりとか。
そうですよね。そうですよね。
で、またパート探さなくちゃいけないなみたいな状態の時に、彼はこうやって、
うんうん。
自分の仕事のことしか考えてなかったんですね。
うんうん。
ああ、これで嫌な上司と離れられるみたいな。
うんうん。
そういう。
そうです。
彼は転勤を、まあ自分のことなのでポジティブに捉えてて。
うんうん。
で、私に、なんだろう、私のことはまあ多分考えてなくて。
うんうん。
よくアツさんのラジオでも出てくるんですけど。
はい。
本当に私は彼の人生の背景なんだなという。
うんうん。
登場人物じゃないんだなみたいな。
うんうん。
透明人間なんだみたいなこう愕然。
うんうん。
怒り絶望みたいな。
ああ、怒りの感情も絶望の感情も両方あったんですね、そこに。
そうですね。
うんうん。なんで夫様はそうだったんですかね。
まあ。
もうなんかついてくるもんだろうみたいな、お前は俺についてくるんだろうみたいな、当たり前だろうみたいな感じだったんですかね。
多分そうだと思います。
うん。
多分彼の会社では転勤が当たり前ですし、ついてくるのも当たり前。
ああ、なるほど。
な環境で。
はい。
違う選択肢っていうのはなかったと思います。
そっか、みんなそうなんですね。
そうですね。
他の人たちもみんなじゃあ家族一緒にくっついてくる当たり前みたいな。
はい。
それが常識みたいな、この会社の常識、世界の常識みたいな感じだったんですね。
はい、そうです。まあ同じ、えーと、社宅に住んでた、住んでるんですけども。
ああ、そうなんですね。
社宅のそのお母さん方も同じような感じですね、ついてくるのが当たり前みたいな。
うんうん。そっか。なんか本当になんか同じような。
考え方の人たちにこうまとまった小さな世界のような感じだったんですね。
そうですね。
そこは。
はい。
でも、なんか皆さん、離婚もちゃんと選択肢に入ってて。
うんうんうん。
で、えーと、なんていうんですかね。すごく強くて、自由に見えて。
おー。
で、先輩たちに相談をしたんですね。私もこういう風な扱いを受けてていいんですけども。
うんうんうん。
彼のこういうとこは許せなくて、やっぱり離婚も考えた方がいいのかな、みたいな。
うんうんうん。
白黒しかなかったんで、そっちは。
うん、なるほど。
継続するか、離婚するか、みたいな。
なるほど。うんうんうん。
で、その時に先輩たちが、まあ、子供がいたら、ちょっと、いろいろと、やり方は変わってくるけど。
うんうんうん。
まだ、フルリちゃん、子供いないんだし。
うんうんうん。
思い切って、別居したら、って。
うんうんうん。
働いてるし、なんとかなるじゃん、みたいな感じで。
うんうんうん。そっか、お金もなんとかなるし。
あ、はい。そうですね。経済的にも、まあ、そこまで困らないし。
うんうんうん。
巻き込んだ形、何か、行うわけでもないから。
うんうんうん。確かに。
はい。で、なんか、別居をすると、まあ、距離が離れるので、見えてくることもあるし。
うんうんうん。
向こうと、たぶん、冷静で話し合いができるんじゃない、みたいな。
うんうんうん。
そういうアドバイスをもらった時に。
うんうんうん。
いいなあ、と思って。
なるほど。
はい。
じゃあ、ネガティブな、ネガティブな方向での別居は、その先に離婚っていう感じじゃなかったんですね。
あ、そう。
ポジティブな。
うんうんうん。
なんか、やっぱり、その先輩たちは、やっぱり、離婚する理由が結構明確で。
うんうんうん。
えっと、旦那さんに借金があった、とか。
おー。
不倫された、とか。
うんうんうん。
なんか、こう、自分の中で決定的なものがあったそうなんですよ。
うんうんうん。
でも、なんか、フルちゃんの話を聞いてると、何かがまだあるわけじゃなさそうだし、みたいな。
うんうんうん。
で、その、きっかけが、たぶん、ない時に別れちゃうと、後悔があるかもしれないから。
うんうんうん。
うんうんうん。
別居。間を取った別居をしてみる。っていう。
なるほど。
はい。
そっか。じゃあ、2人の間で、そこまで大きな断絶というか、もう、もう終わりやー、みたいな。っていうのではなくて、こう、なんか、結婚してない普通のカップルが、ちょっと私たち距離置いてみようか、みたいな。そういうスタンスに近かったんですかね。
あ、そうですね。
うん。
はい。
だから、結婚してないと、別居を大事にしてくれてるとは思えないのよね。ちょっと、ちょっと合わないでおこうか、みたいな。
あ。
みたいなニュアンスに近かったのかなと思って。
あ、そうだと思います。
はい。
うん。
結婚しちゃったから、別居しかなかったって感じなんですけど。
うん。
はい。そんな感じです。
なるほど。そう、夫さんはそれを、あ、でもそれをこう、夫さんに言うのって、結構、勇気が入りました。それとも、古井さんの中では、あ、そっかそっか、別居すればいいのか。じゃあ、別居しようみたいな、こう、素直にそう。
うん。
ほんとに、そう、ポンってこう、出した感じでした。
いや、なんか、あの時、私も、なんか、はいになっちゃって、デスカシー。
別居はい。
別居はい。
そうです、そうです。結構、ポジティブな、まあ、側面で伝えてしまったっていうか、さあ、これで彼も冷静になれるし、考えてくれるだろうとか、さすがに、パートナーがいなくなったら、なんか、もうちょっと変わるかな、みたいな、結構、ポジティブだったんですけど。
うん。
彼は、え、なんで?みたいな。
うん。
水過ぎた、みたいな。
うん。思ってもみなかったんですね。
はい。
うーん。
そう、じゃあ、彼の中では、別居っていうイメージが、その古井さんがいらした、ポジティブな、彼の関係性を、こう、良くするための手段の一つじゃなくて、なんか、破滅への始まりみたいな、離婚への片道切符みたいな、イメージだったんですかね。
はい。多分、そうだと思います。
うん。
あとから聞いたら、そんな感じでした。
そっか。古井さんが、いやいや、そうじゃなくて、これはポジティブなことで、自分たちの関係性を立て直すための手段なんだよ、っていうことを伝えても、なんか、ちょっと気持ちが戻らない、みたいな。
あ、なんか、そうですね。本人に聞いたときには、そっ、彼は切り替えられなかったみたいですね、ポジティブな方には。
ショックが強すぎたってことですからね。
はい。
なんでこうなっちゃったんだろうっていう、自問自答しかできなかったって言ってて。
なんで、なんで妻は出ていくんだろうって。
あ、そうですね。
なんで妻は距離を置こうとするんだろうって。
はい。
一体僕の何が悪かったんだろうって。
はい。
分からない。
はい。
分からないっていう状態ですね。
はい。
そっか。それ、何がダメだったのかっていうのは話したんですか、古井さんから。
あ、もちろん。
うんうんうん。
でも、私もなんていうか、
うん。
まだ若かったので、
うん。
20代後半、30代前半ぐらいなので、
うんうん。
自分のことも、まあこんなに冷静に言語化できなかったですし。
あ、確かにそうですよね。うんうん。
なんか、その時私がよく言語化してたのは、
うん。
なんか、私を、まあ背景にしないでくれと。
うん。
できれば、そういう風に、なんか私をバカにしてるの?みたいなニュアンスっていうのが捉えてしまって。
うんうんうんうん。
なんか、もう少し多分。
うん。