福井県と恐竜の関係
建コンのあれこれの建コンのアレです。こんばんは。
この番組は、建設コンサルタントという、わかりにくく、つかみにくい業界についてあれこれお話ししていく番組です。
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皆さんのなじみやすいとか扱いやすいツールを使って聞いていただければと思います。
私の一人子供がおりまして、このPodcastとかTwitterでは一応オンラインのニックネームとして牛若丸と呼んでるんですけど、牛若丸はですね、恐竜が大好きでものすごく詳しいんですよ。
詳しくて、私の知らない恐竜とか知ってんですけど、まだ2歳なんですけどね、もうすぐ3歳です。
本当に小学館の恐竜の図鑑を買って読ますようになったのがいつだったっけ、2歳になった頃にはもうあの図鑑あったかな。
もちろん今でもカタカナを彼は読めないんですけど、でもこれは何これは何って言って私が読んであげるとですね、それをもう覚えちゃって。
だから文字が読めないのにペラッてページめくってこれがマジュンガサウルスとかこれがメガロサウルスとかね、覚えてんですよ、ユーストレプトスポンディルスとか。
これ前も話したかもしれないですけど、ちょっとかぶってたらすいませんね、スコミムスを書いてくれって言われましてね。
よくお絵かきあれを書いてこれを書いてってあるんですけど、スコミムスを書いてくれって言われて、スコミムスわかんないなと思って、ワニに似てるやつだなっていう記憶があって。
こうやって一生懸命書いたんです。一生懸命書いたら、これサルコスクスじゃんって言われて、サルコスクスもスコミムスも知らんがなっていうぐらいに、確かにね図鑑で確認をしたら私が書いたのは思いっきりサルコスクスでした。
サルコスクスは本当にワニの形したやつなんですけど、厳密には恐竜じゃないんですけど、とにかく言うぐらい詳しいんですよね。
って言ってたら、恐竜と言えば日本で恐竜がたくさん発掘されている場所というと福井県なんですね。
その福井県の福井県立大学というところに恐竜学部っていうのが新たに新設されるということが最近ちょっとニュースになっていまして、
その恐竜学部っていうものが面白いなと、牛若丸の恐竜に対する興味がいつまで続くかはわからないけど、恐竜学部ってか恐竜学ってなんだよみたいな話からちょっと印象的というかね話題性がある話だなと思ってたんですけど、
よくよく見てみると建設コンサルタントに結構関係があるっぽいぞっていうことがわかってきて、それが非常に興味深かったんで、ちょっとその福井県立大学の恐竜学部と建設コンサルタントの関わりについて話してみたいと思います。
福井県っていうのは恐竜がたくさん発掘される場所だそうでして、される場所とか今のところされている場所だそうでして、日本の中で発掘されて学名がついている恐竜が11体いるらしいんですけど、そのうちの6体っていうのは福井県で発見された恐竜なんです。
例えば昔福井流ってね、我々が子供の頃教科書に載ってた福井流って載ってた気がしますけど、今では福井サウルスって言われたり、福井ベナートルとか福井ラプトルとかなんかいろいろいるそうです。
恐竜学部の設立背景
福井県でなんで恐竜がそんなに発掘されるかっていうのは、私なんか昔聞いた話では、日本の地層って難しいんですよね、私あんま詳しくないんですけど、
深海とか太平洋の方から地面の塊がゴツンゴツンぶつかって、北陸の方が古い地層があって、関東とか中部とか太平洋側は新しい地層があるみたいな、ざっくりとそんな話なんですかね。
福井の北陸の方っていうのは恐竜の時代の地層があるんだみたいなことを聞いたことがあった気がするんですけども、福井県とか福井県立恐竜博物館のホームページとかによると、恐竜がよく出る地層が露出をしていますということと、
それが川沿いに露出をしていて発掘作業がしやすかったということと、そして福井県としてその発掘作業というのを30年ぐらいにわたってやってきた成果として福井県でたくさん恐竜が発掘するんですっていうことを言っていて、
土地柄のラッキーみたいなことはあんまり言ってるわけでもなかったというか、確かに地層で言うと岐阜県とかでもそういう地層は出てるらしくて、単純に私が最初言ったような北陸地方とか日本海側では出るっていう単純な話だけじゃなくて、福井県としての取り組みも恐竜の発掘が多いということには関わっているようなんですけれども、
そういう福井県恐竜がよく発掘されるということで福井県立恐竜博物館というものがあって、それがまた2023年にリニューアルオープンして去年ですね。
北陸新幹線が通っても鶴ヶ駅とか福井駅から恐竜博物館って結構遠いんですけど、でもそういう都市都圏からのアクセスも良くなったということもあって恐竜のブームみたいな、ブームっていうか恐竜盛り上がってるんですよ。
北陸新幹線の鶴ヶ駅開通とかで行ってて、関東の方にも恐竜博物館の展示がこっちに来たりとかもしてるんですけど、その恐竜博物館、福井県立恐竜博物館と同じ敷地の隣接するような形で勝山キャンパスっていうのを福井県立大学の勝山キャンパスっていうのを作って、そこで恐竜学部っていうのを開学する。
開学、開設するということらしいんですけれども、そもそも恐竜学部の恐竜学ってなんだっていう話で、日本でもいろんな恐竜の研究って行われてるみたいなんですけど、普通理学部とか地質学とか地球科学部とか地球惑星科学部とかそういうところなのかな。
他の大学で言ってそういう恐竜に関わる研究っていうとそういうところがやってることが多いらしいんですけど、福井県立大学っていうのは恐竜学部っていう名前、ネーミングで打ち出してるっていうのが一つ面白いところですよね。
恐竜学部って一体何なんだろうなっていう話で、ここは建設コンサルタントらしく元の文章を読みに行こうということで福井県立大学さんが福井県立大学恐竜学部設置の趣旨等についてという書類をホームページに公開していらっしゃいます。
設置の趣旨等についてってなんかすごい行政的っていうかね、なんか皆さんコンサルで報告書とか打ち合わせ資料とか使ったことある言葉じゃないかと思いますけど面白いなと思ったんですよ。設置の趣旨等についてっていうタイトルの書類なんですね。
見ていきますと福井県立大学の今までの歩みとか社会的背景の話が書いてありまして、私がさっき言ったみたいに福井県っていうのは土地柄、恐竜の発掘が今までも多いですという話と、県立恐竜博物館っていう博物館もあるっていうのと、恐竜研究所っていうのは福井県立大学の中にあったようです。
学部とかはないけど恐竜研究所っていうのがあって、大学としては恐竜の研究というのをずっとやってきたと。
ただ地質学とか考古学に関係する学部は今までなくて、経済学部と生物資源学部、海洋生物資源学部、看護福祉学部っていう4つの学部があるのが福井県立大学っていうものだったみたいですね。
研究所はあるけど学部としてそういう地質とか考古学みたいなものはなかったということみたいなんですけども、福井県立大学の考えている課題感として、この趣旨等についてによりますと、
人口減少とか福井県とか県域の大都市圏への若年層の転出、流出、これが大きな課題ですということがかなり冒頭の方に書いてあります。
ということで、人材がどんどん福井県から離れていってしまうっていう時代の流れに対して地域を今後もサステイナブルであるためにとか活性化するっていうために福井県らしい特色を生かした人材育成をしていきたいという、
その目指す姿の一つとして恐竜学っていうところにポイントを当てて、世界的な学術拠点となる古生物学関連進学部の開設をこれまで構想してきましたと。
それでここのたび恐竜学部っていうのを作ります、そういうことが書いてありますね。だから背景には人口減少とかね、それは日本としての人口減少を押さえることながら、福井県のエリアの人口の減少、流出っていうのが背景にあるよっていうことがあるそうです。
恐竜学部の教育内容
でね、その意義の中でちょっと面白いなと思ったのは恐竜の住んでいた白亜紀の時代は温暖化がピークに達した時代であり、その時の環境や生態系は地球の未来に起こる姿を明らかにしてくれる題材でもありますということでね。
この気候変動の話も関わってるってことですね。だからこの後にも古生物学っていう古生物っていうのは古い生物ですね。古生物学っていうのと古環境学、古い環境学っていうものを学問の対象にしていきますみたいなことが書いてあるんですね。
そう、だから気候っていうことも過去の出来事を解き明かしていくとこれからの地球に起こることを明らかにするヒントになるってそういう視点があるんだなっていうのはちょっとこれを読んでみて改めて私としては知ったところですね。
なので、名前としては恐竜学部っていうネーミングではあるんですけども、その内容としてはですね、県立恐竜博物館の実績とか、もともとあった福井県立大学の恐竜研究所の研究実績とかノウハウとか、教員の先生とかね、研究者の人とかをベースにして、
地質学や古環境学、古気候学、古い気候学ですね、なども加えた上で地球の気候変動や自然災害に関する基礎や応用の研究を行って幅広い産業への人材の輩出や恐竜資源を活用した地域活性化、ブランド力向上に資するとともに全国で他にない個性のある大学を目指しますと書いてあるんですね。
なのでね、結構面白いのは恐竜学ってね、恐竜のことを学んで結局何の仕事に役に立つんですか?みたいなことをパッと大人のおじさんはいらぬおせっかいで思ったりするんですけども、この設立の趣旨等についての冒頭の部分で、本当にその実務に役立つ人材育成を意識してますよということが書いてあったりします。
でですね、詳しく見ていくと恐竜研究の継続と発展の確保みたいな項目の中で、ただの研究恐竜がどんなふうに周辺の学問と関わっていくかというと、そもそも恐竜学って何なのかというと、
古い気候学とか古い環境学というものも、それから地質学というものもセットにして恐竜というものも一つのキーワードにしつつ、いろんなことを学びますってことが書いてあるんですよ。
で、そのうちの一つとしては、もともと植物とか生物資源学部っていうのがあるんですね。今まであって、それを活かして植物学のような原生生物の解剖学とか最新の知見を加えることで、古い生態系とか古い環境について解き明かしていくようなこともやっていくと。
そういう新しいアプローチを取り入れることで、これまでにない新しい恐竜学へと発展させることも目的としているって書いてあります。新しい恐竜学って恐竜学がすでに新しい感じしますけど、さらに新しい恐竜学をやっていくぞと。恐竜研究の中でも新しいアプローチを試みるっていうことを言ってるんでしょうね。
で、それから面白いのは、地盤災害や防災等を学ぶ学部の必要性っていう項目がありまして、日本の気候とか災害の多さなんかに触れつつ、さらに福井県内の大学に地球科学の学部ってのがなくて、地質や災害に関して学ぶ場所がほとんどないっていうのが現状なんだ。
そこに対してこの恐竜学部では恐竜をはじめとする古生物学に不完結な地質学を学ぶような学部にします。
で、地震、豪雨災害、地滑りなど生活に大きな影響を与える地盤災害に対しても減災、防災に関する知識を身につけ、現代社会の自然科学の諸問題に対応できる人材を育成することができるようになります。
これ健康じゃんと思いません?
地震、豪雨災害、地滑りなど生活に大きな影響を与える地盤災害に対して減災、防災に関する知識を身につけ、健康じゃんって言ってね、これ実際健康なんですよ。
これね本当に健康なんです。
本当に健康なんです、何かというと。
具体的にどんな就職先をイメージしているかみたいなのもこの趣旨等についてという書類に書いてありまして、
研究者とかね、学芸員とかこれわかるじゃないですか、博物館の人とかね、あと教員、公務員ってわかるじゃないですか。
ここに地質土木建設系のコンサルタントって書いてあるんですよ。
あの、古生物や地質学をはじめとする地球科学を広く学んだことを生かして、どんな就職先を想定しているかって中にね、もう公務員の次にいきなり書いてあるんです、この地質土木建設系のコンサルタント。
ということで、今ね、第1期生、この恐竜学部の1期生の応募が始まってて、2024年ね。
2024年に試験を受けるから2025年度入学の学生さんが今応募してるらしいですけど、かなり倍率高いらしいです。
で、その人たちが卒業しての4年後ですね、そうすると2029年とか2030年ぐらいには、今聞いてる皆さんの会社にもこの恐竜学部出身の建設コンサルタントっていうのがいらっしゃるかもしれないっていうことですね。
いやいや、いらっしゃることでしょう。
もう書いてありますからね、ビジット。
ここにこう書いてあるってことはね、もう教員にもコンサル出身の先生とかもなんか考えてるんじゃないかなと私は勝手に思いますけどね。
あと面白いのは、デジタル技術も取り入れてきますってことで、デジタル科学の活用と産業への応用っていうのがこの大学の趣旨の一つの項目として書いてあって、
実際に恐竜の研究って骨、化石発掘するわけですけど、1個の化石って1個しかないし、サンプルが少ないわけなんですよね。
発掘されたのが福井だとしても結構全然海外で研究したりとかしてるんですよね。
デジタル技術の応用
逆に海外で発掘されたサンプルを日本の大学で研究したりとかしてるんですけど、そういうのにデジタルスキャンとか3Dモデリングとかそういう技術も大分応用されているらしくて、
実際に取られた大量のデジタルデータをAIで処理し、人間生活の課題に適応できるように社会実装し、さまざまな効率化、省エネルギー化を目指すことが挙げられる。
恐竜などの古生物や地質学の分野ではX線CT装置や3Dスキャナーなどを活用した解析が研究の主流となっており、
多様な形や大きさの化石、地層の写真や周辺の地形をデジタル化して、それらを現場の記録やデータ解析に利用しています。
こういうことが恐竜研究ではやられていることなので、大学としても学生さんに対してデジタルの技術も学んでいただいて、
恐竜学として恐竜の発掘とか研究分析にも使ってもらうとともに、その学んだことを活かして社会人になった後もデジタル社会に適応できる人材として卒業していってくれということを書いてあるわけですね。
なんかね、GISとかね、いろいろ書いてありましてね、健康じゃん、これ健康じゃんってこう思ったわけですね。
ぜひね、健康もシムとか言って、土木構造物ね、私がやってる機械設備もそうですけど、3Dモデル化して、
3Dモデル化するだけじゃなくて、ゆくゆくは3Dで設計するっていう、もう二次元になって使わないっていう時代にもなると思ってるんですけど、
そういう時にね、恐竜学部ですって言って卒業してくるけど、詳しく聞いてみると、うわ、全然なんかいろいろ使えんじゃんみたいな、
ツールも使えるし、地質のことよく知ってるしみたいな、すごい頼りになる健康技術者が恐竜学部出身として来ていただけるってことなんじゃないかなと思ってね、期待してるわけであります。
地域振興や新産業創出のための産学間協力関係の構築という項目の中には、
応用地質学の講義に関連企業・団体を非常勤講師として招き、実例を通して地質学が社会でどのように応用されているかを学んだり、
地質コンサルティング関連企業と共同研究やインターシップを行ったりすることを通して、国土強靱化を広く社会実装や応用できる技術を修学すること、そういう機会を提供します。
健康じゃん!何回言うねん。健康なんですよ。恐竜学部は健康の卵を育成する場所なんですね。
地域振興の取り組み
驚きましたね。恐竜学部と健康、こんなに近いと思いませんでした。
ちなみに海外実習として3年生以上を対象として、タイに発掘実習に行くというのもカリキュラムの中にあるみたいです。
これ聞いている方の中に高校生がどれだけいるか分かりませんけど、福井県立恐竜大学恐竜学部。
これ全員が行けるわけじゃないかもしれませんけどね。海外発掘用者実習、タイに行って発掘調査できるそうです。
またキャンパスも福井県立大学恐竜博物館のすぐ隣にキャンパスがあって恐竜の標本とかと一緒に学んだりできるということで。
勝山というところに博物館があるのもそこが発掘調査の中心地だということですからね。
別にタイに行くまでもなく勝山の露頭というか発掘調査場所で調査、発掘実習みたいなのもするそうですので、
ぜひ興味を持った高校生の方がいたら応募してみていただきたいということと、これを聞いている健康学者の皆さんもリクルート先として福井県立大学考えてみていただきたいと思います。
恐竜学部って言ってますけどよく中身を読むと古生物とか古環境学っていう言葉を使っていて、学術的にはそういうことなんですね。
恐竜っていうのは古く生きていて絶滅してしまった生物の一種であって、別に恐竜に分類されない古い生物っていうのはたくさんいるわけですね。
シソチョウみたいな、フクイプテリクスとかもいるって言ったっけな、恐竜と分離されるかされないか微妙なやつもあるとかね。
あとダンクローステウスとかね、そういう古い海の生物とかもね、いたりとかしますし、サンヨウチュウとかアンモナイトとかもあるじゃないですか。
ああいうもっと恐竜より古い生物もこの学部では対象にすると思います。
もしかしたら古い植物とかね、そういうのも化石って言ったらね、恐竜に関わらずいろんな古い生物、生き物の化石っていうのが出るらしいんですよ。
恐竜っていうのは有名でね、特に日本橋であるからなんですかね、すごくかっこよくて、うちの子供も大好きなんですけど、恐竜が特に大好きなんですけど、
その恐竜をブランドとして名前に使って恐竜学部っていうふうに呼ぶそうですけれども、よりフェアに学術的に捉えると、
ただ恐竜ということにとどまらずに、古い時代、古い地球の環境、古い生き物、そういうものに関心を向けて解き明かしていこうということと、
そこに対して学ぶということで、これからの地球の変化に目を向けていこうとかヒントを得ていこうっていう、そういう学問だということだなということを、
この設立の趣旨等についてってのを詳しく読んでいくとですね、ひしひしと感じました。
パッとね、恐竜学部とかって聞くと、わあなんか、チャラい学部作ってんのかみたいなこと、ちょっと最初大変失礼ながら思ったんですけど、
もう読んでいけばいくほど非常に真面目に感じているということだというふうに感じました。
大変残念ながら、私の所属している会社はですね、福井県内に技術の部署は持ってないんですね。
この恐竜学部の設立の一丁一万字の冒頭に書かれているのは、福井県、あるいは北陸圏ということかもしれませんけども、
県外への若い人の流出っていうのをなんとか食い止めたいっていう思いがあるそうなんで、
私もね、是非福井県立大学恐竜学部出身の方と一緒に仕事したいなと思いはあるんですけれども、
一層多分ね、福井県の中にもいっぱいコンサルタントがありますんで、
そういう地元のコンサルさんにこそ根付いて地域を担っていってほしいということが福井県立大学の趣旨であると思うんですけれども、
それにしてもね、健康という業界に恐竜を学んだ人がどんどん入ってきてくれたら嬉しいなということを思っております。
はい、ちょっとまたいつもの通り、後半がダラダラっとしましたけれども、
こんな感じで最後まで聞いていただきありがとうございました。