1. 拝啓、3000年の人類へ
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2023-10-07 35:15

#S2-5 骨格標本との対話、博物館の未来【ブルーピリオド】

人類とは切っても切れない関係である、骨。

漫画に影響されて、骨格標本を観に行ってしまった話です。

この番組は、西暦3000年の、未来を生きる人類に向けて、現代人が日々感じることや、ワクワクする未来への想いを発信し、今を生きる皆さんと一緒に、未来に音声を残そうとする番組です。


BGM素材:DOVA-SYNDOROME、効果音ラボ

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みな一のみなさん、こんにちは。あっちゃんです。
今回ですが、フィールドワーク会ということで、タイトル通り骨を見に行って話をしたいと思っています。
と言いつつ、実際に骨を見に行くのは、この前半の音声を録った後ですので、前半と後半でどのように見方が変わったか、というところも今回楽しんでいただければと思っております。
今回、骨を見に行くところなんですけども、2箇所ありまして、
一つはインターメディアテクという東京駅の隣の丸の内JPタワーというのがあるんですが、その建物の中にある博物館と、もう一つは骨の博物館というそのままの名前にはなるんですが、
神奈川にある日本大学生物資源科学部博物館というところになります。
そもそも、なぜこの博物館に行きたかったかというと、きっかけは僕がいつもパワーをもらっている漫画の一つに、ブルーピリオドという漫画があるんですけども、
こちら皆さんご存知でしょうか。
簡単に内容をご紹介すると、芸術とは無縁だった主人公が、日本の芸術の最高学府である東京芸術大学を目指すというような漫画になっておりまして、
今回見に行こうと思っているインターメディアテクというところなんですけども、この漫画の5巻に登場しています。
簡単にその話のあらすじをご紹介しますと、東京芸大の入試の一次試験が終わって、二次試験の合間の息抜きとして、
主人公たちが通っている美術予備校の先生に連れて行ってもらうというような会になっているんですが、
その骨格標本の展示がなされているようなところになっておりまして、
1週目の観覧は楽しむ側として、2週目の観覧は絵を描くものとして取材をしてきてくださいというような課題が出るというようなものになっています。
主人公たちはこの課題を元に帰ってから絵を描いていくというような話になっているんですけども、
主人公はこの際に対象物を描くという観点で見つめてみると、10人が10人面白い場所が違うというふうに気づくんですね。
しかし実際に皆さんの絵が出てきたときに、それとはまた違った印象を感じていくというようなお話になっています。
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このお話において彼らはアーティストという観点でこの骨格標本を見ていたわけなんですけども、
自分はそれを本当に同じように鑑賞者という立場であったり、その他にも自分が専門とするような分野で見つめたり、
またポッドキャスターという視点、そして番組のコンセプトである過去、現在、未来の時系列の視点、
そういった様々な視点に拡張して、同じように骨格標本を見てみたいなというのを元々思っておりました。
そして今回たまたまその骨格標本を見に行くという機会を得ることができましたので、今回はそのお話をしていけたらいいなというふうに思っています。
今回念願の骨の博物館を訪れるにあたって、改めて事前に骨に対する印象とか、
骨ってどういったものだっけっていうところを少し思い出してみたいんですが、
身近なものだと皆さんも食卓に並んでいるってこともあると思うんですけども、
お魚の骨であったり、もちろん僕ら自身の体の中にある骨っていうところもありますし、
人間とは切っても離せない存在になっているかなというふうに思っています。
ただ、骨そのものについて考えた時に、皆さんはどのくらい骨のことって知ってますか?
僕自身今思えたあるもので言うと、例えば23カルシウムとタンパク質で骨ができているっていうことであったり、
骨密度が低いと骨疎症症になるよねっていうところぐらいは知ってるんですけども、
それ以外のことってあんまり知られないなっていうところを今改めて思っています。
骨っていうところについて言うと、おそらくそんなことだけではなくて、
もっと様々な知識っていうところがあったりとか、知られていることっていうのは様々にあるはずだし、
骨の形であったり、成分っていうところももっといろんなもので構成されたりしているのかなというふうに思っています。
そんな普段見えないからこそ、身近なのに知らないからのパーツだなっていうところを今改めて思っているわけなんですけども、
人間、長い目で生きている時間を考えた時、もしくは生きた後のことを考えた時には、
おそらく骨の状態でいることの方が長いので、
事前に骨について学んでおいた方がいいんじゃないかなっていうところも今思っているところですね。
それに普段だと骨に対して連想するものっていうところは少しネガティブなものが多いというふうに思うんですよね。
どうしても暗くて沈んだものであったりとか、グロテスクなものっていうような潜入感みたいなものがあるんですけども、
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将来的に骨になるんだからちょっと考えておいた方がいいのかなっていうところも今改めて思ったりしてますね。
あとはデジタルという観点だと、皆さんもいろんな3DのCGのキャラクターなどを見ることも増えたかなと思うんですけども、
そういったCGのキャラクターの中にはボーンというパーツが入っていたりしますよね。
名前の通り骨のように3Dキャラクターの中に配置をして、キャラクターの腕とか体の可動域っていうものを決めたりする存在でして、
人間の骨の存在とほとんど同じような役割を担っています。
このような形で骨というものを少し考えてみると、
人間とは切っても切り離せないはずなのに、どうしてもちょっと敬遠しているっていうところもありますので、
今回、骨そのものに着目してこなかった自分に博物館を見に行くことで、何か新しい視点を与えてくれるのかなというふうに思っています。
ということで、この後実際に骨との対話に出かけていきたいなというふうに思っています。
果たしてこれらの少ない知識と転入感はどのようにアップデートされていくんでしょうか。
では行っていきたいと思います。
ということで、博物館の方に行ってまいりました。
まず一言言わせてもらうと、行ってきてよかったですね。
順番は神奈川県の方にある骨の博物館が最初で、続いて東京のインターメディアテクの方に行ってきました。
まず神奈川の骨の博物館の方からなんですけども、
こちらは大学のキャンパス内にあるということで、当時1日当たりの入場人数が制限されていたということもあって、
貸切状態で見学することができました。
入場の際に気づいたんですけども、骨の博物館という文字の看板の骨という文字なんですけども、
こちら骨の形になっていました。
ちょっとお茶目で可愛いですね。
予定通り1周目は鑑賞、そして2周目はいろんな視点で思いを巡らせてみることにしました。
建物に入ってまず出迎えてくれたのが、巨大なサイ、ラクダ、アフリカゾウ、キリンの骨格標本でした。
見た瞬間、思わずデカいって小声で言ってしまうほど、存在感のある姿に興奮してしまいました。
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展示ではたくさんの動物の骨格標本があったんですけども、
すべて網羅していくと時間かかってしまうので、印象に残ったものを今回はいくつかピックアップして紹介していきたいと思っています。
まず最初はシロサイですね。
こちらは展示の一番前にあったものになるんですけども、
これはですね、恐竜です。
恐竜の骨格ですって言われたら、信じるぐらい立派な角、そしてどっしりとした体が目の前に展示されておりました。
そしていきなり最初から先入観を破壊されたポイントになるんですけど、
めちゃくちゃ標本から性を感じるんですね。
魂がないのに、そこに魂が宿っているかのように、
生き生きとしているというか、今にも動き出しそうな展示だったんですね。
まず最初の段階で骨に対するポジティブな印象っていうところを感じることができました。
続いては隣に展示されていたラクダですね。
このラクダの展示で気になったところは、足がすごい遅いなっていうところです。
すごく貧弱な印象を受けたんですけども、よくこんなので人を乗せられるなっていうところを改めて思いましたね。
この貧弱な足と対照的に首周りであったり、背骨の方はむしろ骨が太かったりしてですね、これも意外な発見でした。
特に首周りの骨が特徴的な形をしていて、
ちょうど喉の管が通る部分、本当に喉ぼとけっていうんですかね、そういった連結している部分の骨なんですけど、
少しカギ爪のような形のくの字の骨になっていて、尖っていました。
おそらく喉を保護する役割だと思うんですけども、こんな骨がラクダにあるなんて知らなかったので、少し意外でした。
続いてはアフリカ像になるんですけども、これを見た瞬間頭デカっていう風になりましたね。
こんなデカい頭蓋骨が頭の中に入っているのかっていう風にまず驚かされました。
そしてその頭の頭蓋骨とは対照的に首周りの骨はそんなに体に対しては太くないので、
よくこの骨で頭蓋骨支えていたなっていう風に見えましたね。
そして全体的に骨がすごく太いです。びっくりするぐらい太いです。
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これは切られたらひとたまりもないなっていう風に感じるほどでしたね。
きっと組み立てるの大変だったんじゃないかなという風に思いました。
そして続いてハリネズミですね。
皆さんはハリネズミの骨格標本って見たことありますか?
多分あまり見たことないかなっていう風には思うんですけど、
生体の時っていうのはすごい背中トゲトゲしててポチャッと可愛い印象なんですけど、
骨格だけを見るとネズミでしたね。
この骨格から背中にあのようなトゲトゲのハリがあるっていう風に想像するのはきっと難しいんじゃないでしょうか。
すごく骨格標本と実物のギャップが激しい動物だなという風に感じました。
このように骨格標本から実物をイメージするのが難しいものですから、
きっと今恐竜の復元を頑張れている方もいるかなと思うんですけども、
生きていた時の姿って実はもっとカラフルだったり、
このハリネズミのようにトゲがあったりとかですね、
かなりいろんな姿を実はしていたんじゃないかなっていうところに思いを馳せることもできたりもしました。
このように骨格と実物のイメージが強い動物もいたので、
いやー動物って不思議だなっていうのを思いましたね。
続いては海のエリアになるんですけども、
クロミンククジラっていうクジラの展示がされていました。
こちらなんですけど、顔の骨格を正面から見ると、
すごく流線的で機械的な形をした骨格をしていて、
なんかどっかでこんな形のもの見たことあるなっていう風にしばらく考えていたんですけど、
何でしょうかね、一番近いもので言うとレーシングカーとかかなっていうのを当時感じていたように思います。
なんだか動物的な骨格というよりは機械的な流線形の骨格ということで、
少し動物とのギャップがあったようなパーツの一つでした。
そしてこのクジラのもう一つ特徴的な部分として、足の部分ですね。
おそらく生態の時には足のパーツって見えるようなところないような気もするんですけど、
背骨とかから少し独立して足回りの部分に骨が2個ちょんちょんと生えているという風に展示がされていました。
普通って骨同士って隣接して生えていたりとか繋がっていることが多いじゃないですか。
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こういった形で繋がってない骨があるということは、今回新しい発見の一つだったかなという風に思っています。
そして個別の動物としてもう一個最後に話しておきたいのはゴマフアザラシですね。
多分皆さんもご存知だと思うんですけども、ゴマフアザラシといえば、
つぶらな瞳でふわふわの可愛いイメージを思い出されるかなと思うんですけども、
あの動物一肌脱いだら骨はゴリッゴリでしたね。
いやこれはすごいギャップありました。
やっぱりトドとかオットセイに近いっていうのもあってか、骨は本当にすごいしっかりしてましたね。
これはやはり骨格標本を見たからこそ知ることのできた発見だったかなという風に思っています。
あともう一個だけ個別ではないんですけども、今回骨格展示の中で初めて知ったのが透明標本というものです。
これはですね、小さい動物の観察をするときに解剖とか大変じゃないですか。
例えば金魚とかそういったイメージしていただければいいんですけど、
小魚とかっていうのはなかなか軟骨とか小さな骨で構成されているので、
バラバラに分解して復元するのっておそらくすごい難しいんですよね。
そういった動物を骨で観測するために、まずは軟骨を染色をして、
その後少し太い骨であったり固めの骨っていうのを別の色で染めるということで、
生きてきた形の時と同じように立体的な形で骨格を観察することができるというような染色方法、
そして展示をする方法ということでした。
具体的に展示されていたものとしては、小魚、ハゼとかそういったサイズのものですね。
10センチぐらいの魚であったりとか、あとは赤ちゃんのラットとかですね、
そういったものの展示があったんですけども、
イメージとしては皆さん深海生物、イメージしていただければいいんですけど、
透明な体のパーツでそれぞれの管であったり、そういったものが染色されている形で、
暗闇で光っているような一つの芸術作品を見ているような形でした。
そういったわけで、1周目の鑑賞を振り返ってみますと、
骨というもののこれまでのイメージとギャップを改めて認識することができました。
やはり生きていた時とギャップがあるものとしては、色合いの違いであったり、表面のざらつきですよね。
これはやはり実際に骨を見ないとわからないものだったかなというふうに思っています。
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そしてもう一つ気づきとしては、ほとんどの動物であったり哺乳類というものは、
骨自体のパーツは同じなんですけども、それぞれの動物が環境であったり、
それぞれが動きやすいように骨のパーツを変形させているということを感じまして、
人間と同様に骨の構成パーツは同じなんだけど、形を変えただけっていうと、
なんだか少し他の動物との親近感というか、安心感みたいなものがありました。
あともう一つとしては、骨の標本を組み立てるのってめちゃくちゃすごいんだなっていうところを感じました。
この展示されている動物たちの骨格の姿勢っていうんですか、その展示の形態っていうのは、
その動物らしさが生えている生き生きとした姿勢になっているように感じましたので、
組み立てられた方ってすごいんだなっていうのを改めて感じました。
そんなことを感じながら、2週目の方に突入していきました。
2週目では、ITであったりポッドキャスト、そして現在過去未来みたいな、
少し引いた視点、もしくは他の角度から骨格標本っていうものを見つめてみることにしました。
まず、そういった別の視点で見る前に気づいたんですけど、意外と見逃しの展示多かったですね。
実は天井に展示がされていたりとか、角にあった天井をスルーしていたとか、
そういった形で気づかなかった標本がいくつかあったりしました。
普段の鑑賞もしかしたらそうだったのかもしれませんが、鑑賞するというふうに言って、
目の中に光として入ってくるんですけど、
無意識に通り過ぎて見ている展示作品っていうのは意外とあるんでしょうね。
そう考えると、これまでいろんな美術館とか博物館を見てきましたが、
もしかしたらもったいないことをしたのかなっていうのも感じました。
この2週目で改めて別の視点で感じたことがいくつかあってですね。
1つはここにある骨格っていうものは最終形態ではないんだよなっていうところです。
これ何が言いたいかというと、ここに展示されている骨格というのは、
あくまでも2023年からせいぜい100年200年前っていうような数百年のスケールで見た動物の姿であって、
これっていうのは、例えば恐竜の過去の時代とかになってくると、
その時の時代での環境に適した姿であったように、
この現代に生きている動物、もしくは展示されている動物っていうのは、
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この時代に適したっていうだけに過ぎないんですよね。
だからここにいる動物たちのいくつかは、この先も骨格を変えていくっていうところに改めて気づきました。
そういった意味では、やはり人間がこの今の動物たちを記録していくっていう行為が、
進化の先にどうなるのかっていうところを、
未来の皆さんに気づいていただけるきっかけになると思うので、
骨格ってちゃんと残していかないといけないんだなっていうところを感じました。
そして2つ目なんですけども、
剥製であったり標本っていうものに命を宿す行為って、
鑑賞するだけだとなかなか気づかないんですけども、
大事なんだなっていうところに気づくことができました。
これどういうことかというと、
今回骨格標本だけではなくてですね、普通の剥製とかも展示されていたわけなんですけども、
展示されている動物たちみんな生命を感じる、これ最初も言いましたけども、
生き生きとした雰囲気があるんですよね。
こういう形で見ると、
死体ではなくて剥製や標本であるっていうことはどういうことなのか、
それは死んでもなおそこに生命が宿っていて、
物ではなくて命であるっていうところが残っているっていうこともやっぱり大事なんだなっていうのを感じたわけなんですよね。
こういった命が宿っている剥製であったり標本っていうものを見るとどういうことがあるかというと、
この種族が今の生きているものって見えるわけですから、
そういった実際に生きているものを改めて見ると、
きっと愛おしさも増していくんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
特に展示されていた中で言うと、オラウタンとか、
元々の生きている姿と頭蓋骨の形がすごい一緒なんですよ。
こういったものを見ると、
次に実際にオラウンタン、生きているオラウタンですね。
それを実際に目にしたときに、
こいつらは骨まで同じ形なんだなとか思っていると、
一一倍愛おしさみたいなのを感じるんじゃないかなっていうのを思いました。
そして最後、AIの視点で思ったことなんですけども、
骨格とかそういったものの予測っていうのはできるかもしれないんですけど、
骨格っていうものを復元するっていうのは、
AIにはしばらくできないんだろうなっていうところですね。
これどういうことかというと、
骨格標本になっている状態まで持っていけば、
途中の欠損している骨の予測であったり、
その動物たちがどういった形で歩いていたり生活していたかっていうのはわかるかもしれないんですけど、
バラバラになっている骨を骨格標本に復元するっていう仕事っていうのは、
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すごく地道で繊細で大変な仕事だと思うんですよね。
これっていうのはおそらく人間の重要な仕事として、
今後も残っていくんじゃないかなというふうに僕は今回感じました。
やはり物理的な仕事の中では、
まだまだ人間がやっていく仕事っていうのはたくさんありそうですね。
そういったわけで、1時間弱ほど骨の博物館を堪能することができました。
その後、東京駅に移動をしまして、
2軒目のインターメディアテック本命の博物館に向かいました。
こちらの建物なんですけども、東京駅の丸の内口から歩いてすぐのところにある建物の2階と3階部分にあるんですけども、
入ってすぐのところは3階までの吹き抜けのエリアになっています。
その吹き抜けのところには階段がありまして、
その壁のところには巨大なワニらしき骨格標本が這うように展示がされています。
これもめちゃくちゃでかかったですね。
そしてこの博物館の中なんですけども、
暖色の照明が点灯されていまして、
高級な洋風の館を思わせるような館内になっています。
めちゃくちゃオシャレでしたね。
本当に映画とかドラマのセットで使われていてもおかしくないようなモダンな雰囲気の建物になっています。
そして展示はというと、てっきり骨格標本の展示だけされているのかなというふうに漫画から印象を抱いていたんですけども、
そういうわけでもなくてですね、
本当に白石、そして骨格標本のほかには昆虫の標本、そして石の方の鉱物、
あとは民族文化財、お面とかそういったものを含めなんですけども、
そういった文化財的なものであったり、
昔の医療器具とか、など蓄音器まで展示がされていて、
本当に古今東西の様々なものが収集されているようでした。
こういった形でいろんなものが展示されていたので、
一周目はかなり情報量が多くて、骨格標本だけのところからいろんなところに見移りをしていたというような形になります。
こちらの展示なんですけども、骨の博物館との違いとしては、
やはり標本であったり、白石の種類が少し多かったかなというふうな印象を受けています。
インターメディアテックだけにあったものとしては、
例えば馬の骨格標本とかコウモリの骨格標本というのがあったりとか、
悪魔のモチーフにもなっているであろうヤギとかガゼルといったものの角というものが展示されていたりもしました。
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あとはたまたまやってたんだと思うんですけど企画展がありまして、
2年前の魚の骨格の図を描かれた掛け軸みたいなものが展示されていたりしたんですけど、
それもすごかったですね。
本当に模写の精度がすごく高くて、
もう現代の方が描かれたのかなっていうぐらいの遜色ないレベルのものが展示されていました。
あとは骨格標本の中でも人間のレプリカの骨格標本もあったりしまして、
これ理科室とかでもあったやつやと思って見てたんですけども、
改めて見てみると、
オカのサルの骨格標本と比較をして、
そんなに大差ないなっていうところを改めて理解することができました。
こう考えると僕らもたまたま賢かっただけで、
動物やることには変わりないんだなっていうところを感じました。
そして一通り1週目、鑑賞を楽しんだ後、
2週目は骨格標本と白製にしもって展示を見返していくことにしました。
その中で2つほど感じたことがありまして、
1つはあまりにも白製や骨格標本の種類が多いな、
種類というのは鳥だけをとっても本当に100種類200種類ぐらいあった気がするんですけど、
本当にいろんなものが収集されているような印象がありまして、
ここに展示されている動物たちというのは、
白製にするために捕まえられていなければいいなというところは1つ感じましたね。
当時の動物の姿をそのままの形、もしくは白製として残すということは、
とても重要なことではあるんですが、
そのために捕まえてくるのと、
すでに育成をしていた動物が亡くなる過程で、
白製にしたのではやはり意味が違うかなというふうに思っています。
昔は娯楽として珍しい動物のハンティングだったり、
白製を並べることで権力を誇示してみたいなものがあったので、
ここにあるものが当時そういった形で展示されていて、
それを改めて収蔵したっていうのでなければいいなというのも1つ思いましたね。
そもそもなんですけど、
白製って今後も作る価値あるんですかね?
これは少し考えないといけないことだと僕は思っています。
というのも、最近だと動画での保存もできますし、
なんなら3Dのスキャンもできますよね。
データの観点でいうと、動物のDNAの解析、動物のDNA解析も進んでますので、
白製という形よりはそういった形の方が実は保存としてはいいんじゃないかなというのも個人的には思ったりしました。
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そして2つ目になりますけども、
この生物に関する博物館っていうのを今後巨大化させていくことっていうのは
いいことなんだろうかっていうところを疑問に思ったということですね。
博物館に収められる動物展示が増えて、
博物館が大きくなっていくっていうことは、
おそらく博物館の外の世界からその動物が徐々に減少したりとか、
消えていくっていうことをもしかしたら暗示してるんじゃないかなと思っていて、
今後人間の過ちによって絶滅動物が増えるということは、
博物館が巨大化することにつながっちゃうんじゃないかなというふうに思いました。
もちろん博物館自体については悪いものではないんですけども、
今後博物館を増やしていくというところになっていくと、
自然ではその動物を見られなくなっていくっていうことを意味してるんじゃないかなというふうに思っています。
だからこそ未来に動物たちをつなげていくという観点では、
きちんと動物を保護したりとか、
我々自身が環境を保全しながら生きていくっていうのもやはり大事っていうところを一つ思ったというところになります。
もしかしたら身近で今いろんな動物いるかなと思うんですけど、
例えば犬とか猫とかカラスとかスズメとか、
そういった皆さんが目の当たりにしている動物ですら、
博物館でしか見られなくなってしまうかもしれないので、
我々自身も博物館を強大化させずに、
今あるままで大切に展示がされていてほしいなというふうに思いました。
そういった気づきも含め、2件目のインターメディアテクの方も、
出かけてよかったなというふうに感じました。
このような形で2つの博物館を巡ってきたわけなんですけども、
改めて骨との対話を通じていろんなことを学んだりとか、
空想できたような気がしています。
骨格標本には命がないんですけど、
生き生きとした生命力みたいなものを感じることができたというのは、
やはり見たことによるギャップでしたし、
骨格というものを残していくことで、
その時代、その環境で動物たちがどのように世界を捉えていたか、
ということがわかるっていうのもあるでしょうし、
そういった生きた証を積み重ねて残すということは、
きっと未来を生きる人類であったり、
動物たちがどのように振る舞って生きていくのか、
というのを骨から予想することにつながるのかなというのも思ったりもしました。
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それらが生歴3000年までにゃくにゃくと続いていけば、
多様な骨の世界が未来でも広がっているんじゃないかなというふうに思っています。
きっとその頃には、僕ら現代人は骨になっていたり、
地球の一部になっているかもしれませんが、
今感じた思いであったり、この思いを乗せた音声も、
未来に残っていると、僕としては今回出かけてきた甲斐があるかなというふうに思っています。
ということで、未来の皆様、未来で会えることを祈っています。
生歴2023年9月の現代人がお送りしました。
ということで、エンディングです。
今回は骨の博物館巡りを通じて、骨との対話をしてきました。
どうでしょうか。お聞きいただいた皆さんも、骨への印象、変わりましたか。
今回ご紹介をした2つの博物館は、
どちらも無料なのに恐ろしく素晴らしい展示ばかりですので、
気になった方はぜひ見に行ってみてください。
概要欄の方にもリンクを載せておこうと思っております。
番組ではお便りや感想をお待ちしております。
Xのハッシュタグエコー3000、または概要欄記載のお便りフォームまでお待ちしております。
ということで、今回はここまでです。
現代人の皆さんも未来人の皆さんもまた次回お会いしましょう。
じゃあね。
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