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コンプレッションの書き方を変えてみました。
実際にはコンプレッションの書き方というよりは、
コンプレッサーとして処理をしていたのを、
リミターに変えたというところですね。
なぜこんなことをしているのかというと、
だいたい20dBぐらい持ち上げるという形で、
頭を潰しておいて、低いところはそのまま、
逆にゲインを下げるというふうな、
ちょっと変わったカーブをソックスで処理をしていました。
ところがコンプレッサーというものは、
アタックタイムとかリリースタイムというのがあって、
スレッシュオールドを超えた音に対して、
実際に決められた列証で頭を潰しにいくんですけども、
それまでに若干ディレイが発生するということですね。
そのディレイが発生するとどういうことが起こるかというと、
急に大きな音が入ったときに、
当然最初は20dB持ち上げています。
それに対して大きくなったところは、
頭を潰しにいくんですけれども、
アタックタイムで頭を潰しにいくまでの間は、
20dB持ち上げたものがそのまま出てくるんですね。
そうすると、それはトータルとして0dBを超えてしまうので、
そこは歪むという形になってしまうんですね。
これをやろうとしたら、
アタックタイムを極端まで早くしないといけない。
ということになると、これってひょっとしたらリミッターでいいじゃん。
しかもコンプレッサーの場合は、
レシオがあって、
1対1というのは潰さないというところで、
1対10とか、
最近使っているようなカードウェイのコンプレッサーでしたら、
1対25というところまでは出せるんですけれども、
完全には0dBを超えたところを抑え切るということはできないということなので、
それだったらリミッターにしてしまおうということをやっております。
処理としては何をやっているかというと、
これを音声で説明するのはなかなか面白いですけれども、
まずソフトウェアで、
オーディオファイル全体のゲインの一番高いところが
マイナス1dBになるようにノーマライズをかけます。
これは要するに全体のレベルを基本的に上げる方ですけれども、
増幅していくことによって、
一番音のデカいところがマイナス1dBになるようにするということにします。
すなわちこの段階では、
0dBを超えるところは一切出てこないわけですから、
歪むことはないということですね。
それは録音まで歪んでいる場合は別ですけれども、
この処理で歪むことはないということです。
今まではそこにコンプレッションの処理をかけていたんですけれども、
そこをリミッターの処理をするということをやります。
そうすると、これをどうするかというと、
ここからさらに12dBを持ち上げます。
12dBを持ち上げた結果、
最大音量はプラスの11dBになるわけですけれども、
この0dBを超えたところは、
全部0dBで抑え込んでしまうということをやるわけですね。
ダイオードなんかのハードウェアクリートを使うと、
これディストーションになるんですけれども、
あくまでゲインの制御でやるということになっているので、
歪まずに頭が0dBに抑えられるということで、
トータルで歪まない音になるということですね。
つまり、もともとの音源で一番大きな音から、
マイナス12dBまでの音というのは、
ほぼ同じ音量で聞こえるというふうになります。
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もちろん、音楽なんかでこういう処理をしてしまうと、
非常にペッタンペッタンの音になると、
コンプレッサーを履けすぎの音ということになるんですけれども、
Podcastでしゃべるだけ、
ジングルのところはその処理をしていませんから、
音声だけそういうふうに聞くと、音量差が少なくなる。
あるいは、今マイクをスタンドで固定して、
50cmくらいマイクから離れたところでしゃべっていますけれども、
椅子に持たれたり、前の目になったり、
あるいは資料を見たり、何かするので、向きを変えたりするとすると、
当然、コンビニは同じ音量でしゃべっているつもりでも、
マイクの距離であるとか、口の向きというので、
音量差が出てきますけれども、
それはこの12dB持ち上げておいて、
頭をふそっと押さえるということによって、
ほぼ音量差がないようになるかなということになります。
残念ながら、Podcastで配信しているほうは、
全部その頭を押さえちゃった部分しか配信していませんので、
実際にどれくらい音量差があるかというのは、
聞こえないんですけれども、
ほぼ音量差がなくていけているかなというふうになります。
そんな形でコンプレッサーをやめて、リミターに変えちゃったような、
これは単純にオーダーシティの設定の掛け替えだけですけれども、
コンプレッサーで設定するのにパラメーターが多くて、
めんどくさいんですよね。
昔、例えばMXRのダイナコンプなんていうと、
どれくらいコンプレッサーがかかるかという、
サスティンというのと、コンプレッサーをかけた後に、
音量差がどれくらい、エフェクトのオンとオフで、
どれくらい音量差を変えるかという、
ボリュームとレベルと、その2つしかなかったんですね。
最近好きで使っているオレンジスクイーザーなんかも、
設定1つしかなくて、
出力のボリュームも半固定並行で、
1回セットしたら触らなくていい、
あとはオンかオフかだけという、
そういうのに慣れていると、
スレッシュホールドがあって、アタックがあって、
ディレイがあって、サスティンがあってとか、
あるいはレシオがあってみたいなね、
いっぱいセットするパラメーターがあったりとか、
あるいは増幅曲線の折れるところが、
複数設定できたりというので、
パラメーターが多彩にあって、
ちょっと触ってはグラフを動かして確認し、
みたいなことをしないといけないので、
それから考えると、リミッターにしてしまうと、
何デシベル持ち上げて頭を抑えるという、
持ち上げる原因だけ考えればいいので、
そこはですね、
プラス6デシベルからプラス18デシベルあたりまで、
これを3デシベルぐらいで刻みながらやってみて、
だいたい普通にしゃべっている会話であれば、
12デシベル持ち上げて頭を抑えてしまうので、
いいかなというのでやってみたら、
うまくできましたので、
しばらくそれでリミッターかけてみようかなと思います。
ということで、今日はコンプレッサーやめて、
リミッターやったという、
しかも何でやったかというと、
1つはコンプレッサーでは対応できない、
歪みが出てしまうというのを防ぐため、
パラメーターがたくさんあって、
もう設定めんどくさいよねということで、
簡単にしようということで、