2022-11-03 09:57

文科省の補正予算は経済的に即効性がなくまた選択と集中により日本の研究開発力を低下させるまさに文化破壊政策である

総合経済対策が決定し、具体的に補正予算が編成される。

 11月2日には、文科省の補正予算案が自民党に提示された。

 しかし、予想通り即効性はなく、経済成長に効果が出てくるには時間がかかる。

 そして、何よりも「選択と集中」をより一層進める内容となっているため、短期的には儲かる日本を作れるかもしれないが、

長期的には科学技術立国としては成り立たない国家となるだろう。 

そして、そのような「大学改革」を推進してきたのは、自民党文教族である。

日本で行われる政治主導がいかに低レベルか。とてもよくわかる事案である。

  

学部再編などで5基金創設 2次補正に1兆4400億円 文科省

 https://news.yahoo.co.jp/articles/c65...



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あんちゃんの何でも言いたい放題
皆さんこんにちは、あんちゃんことあんどうひろしです。
本日もあんちゃんの何でも言いたい放題ということでお話をしていきたいと思います。
先週、総合経済対策が決まりまして、一応30兆円にちょっと届かないけれども29兆円ちょっとの補正予算が組まれることになりました。
そして具体的にこれからその補正予算の内容が出てくるということになりましたけれども、早速ですね、
昨日11月2日に文部科学省がこの第2次補正予算、今年度の第2次補正予算に1兆4400億円を計上するという方針を固めて、
自民党の文部科学部会に示したというニュースがありました。
これを見て思うのはですね、やっぱりこの予算はすぐには使われないし、時間をかけてダラダラと使われるということになります。
したがって経済効果はかなり薄いもんだろうなということを前から言ってますけれども、
この予算を組んだからといって経済がV字回復することはないです。
それはもうこういうニュースを見ると断言できるわけですね。
どういうことかというとですね、まずこのニュースでは大学や高等専門学校の研究基盤強化に重点を置くと、
そして成長分野への学部再編、転換を支援したり、地域の中核となる大学を育てたりする基金を5種類創設することが柱だと。
この基金というのはとりあえずこの1兆円、1兆4400億円、これ全部じゃないと思いますけれども、基金というのはこんだけ積みますよ。
例えば2000億円基金積みました。この2000億円をこれから使っていきますよという、そういう予算付けなんですね。
だからこの予算を作ってすぐ使いますよということにはならないわけです。
この基金を積んだからこれから何年かかけて使っていきましょうという形になるので、全然経済的な効果は非常に薄いということが言えます。
それからですね、それはやらないよりいいんですよ。やらないよりいいけれども、この基金を積んで補正予算の金額の差を大きく見せかけておいてごまかすというのはですね、
最近すごくよく使われる手法なんですね。だからこの方法を取っていることで経済的な効果が非常に速報性が薄いということが一つ。
それから最近の文部科学省のいわゆる大学とかの改革の方針の誤りがここにも明確に出てるんですよ。
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さっきも言いましたけれども、研究基盤強化に重点を置き、成長分野への学部再編転換を支援したり、つまり成長分野への投資の拡大なんですよ。
成長分野ってどこですか?これは神様でないとわかりません。成長分野っていうのは。
確かに今伸びそうだっていうのはわかるかもしれない。だけれども10年後、20年後、30年後に伸びる分野っていうのはこれはわかりませんよ。
今まで全然日の目を見なかったところが急に脚を浴びてこんなに大事なことをやってたのかということがあり得るわけですよ。
だけれどもこの予算ぶりでは成長分野への転換ですから、そのようにすぐに日の目を見なそうなものは予算削るって言ってるんですよ。相変わらずなんですよ。
だからこういう予算づけをしていたら間違いなく日本が科学技術立国としてこれからやっていくことは間違いなく無理です。もうできません。
それからこの文部科学省は二次補水予算で学部再編、それから地域中核大学や特定分野に引い出た大学の振興、それから海外研究者との共同研究、そしてグリーントランスフォーメーション分野の研究、それから卒業生らへの起業、
こういうですねそれぞれを支援する5種類の基金を作るということですけれども、結局これから目の前で目先で利益が得そうな利益を出すことができそうなところには予算つけますよ。
あるいは地域の中核大学とか特定分野に引い出た大学の振興、だから今目立っているところには予算つけますよ。
地域中核大学に投資をするということは、地域中核大学にならなかったところはもう予算つけませんよということですからね。裏返せば。そういうことですよ。
だから地域中核大学に選ばれなかった大学はこれから恐らく倒されていくということになるんでしょう。
それから海外研究者との共同研究、これ別にやってもいいですけれども、でも日本の研究者も大事にしてくださいねということがずっと言われていますが、
日本ではずっとポス独問題、大学院を出たけれども定職に就くことができなくて、定賃金で来年の仕事があるかどうかわからない、
そういう環境に置かれている日本人の研究者はものすごく増えてますよね。この人たちはどうするんですかね。相変わらず放置なんでしょうね。
それからグリーントランスフォーメーション分野の研究、これは今のこのロシアウクライナ戦争の影響を見てもわかる通り、
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世界はもうグリーントランスフォーメーションなんて言ってられないという状況になっています。
なのでこの分野に行くというのは本当にこれ日本の極益に資するんだろうかということにはすごい疑問を感じますよね。
すでに集会遅れという気がいたします。それから学術卒業生らへの起業ですよね。
とにかく会社を起こして金儲けをする人が偉いと、そういうことになっているわけですよね。
でもそうじゃなくてやっぱり研究者に行く人、研究に専念する人、すぐにお金が得られないかもしれない、何の役にも立たないかもしれないけれども、
そういう研究をする人はやっぱり切り捨てるってことでしょ。だからこれじゃ全然未来に希望はないし、
本当に金子眼的な目先で金儲けができるところばかりにこれから若い人は集中するようになりますよ。
そうすると短期的には儲かるかもしれないけれども、国力としてはすごい弱い、そういう国になっていくと思います。
ずっと文部科学省はそういう改革をやれやれと自民党から言われて、それでこういう改革を進める方針に変わっちゃってるんですね。
文科省の役人の人たちと話をすると、本当はこんなことやりたくないんですと、そういう人いっぱいいるんですよ。
そうじゃなくてもっと幅広く、そしていつ目が出るかわからない、何の役に立つかどうかもわからない、
そういうところに予算をつけたいって、そう言ってる文部科学省の役人さんはいっぱいいるんです。
だけれども自民党のいわゆる文教族と言われる人たちが、改革が足りないとか言って、成長分野に投資だとか言って、大学再編だとか言って、
そういうものを全部切り捨てて、目先の短期的に利益が得るものだけに集中的に投資をしろという流れを作っちゃってるんですね。
こういう文部科学省の政策の転換を主導してきたのはまさに自民党ですし、これが政治主導の進めてきた結果なんですよ。
これをぜひ皆さんご理解いただきたいと思いますし、このような予算の傾斜配分、選択肢集中、これをやっていたら日本が科学技術立国として成り立つことはありませんし、
その他の文系もそうですよ。文系だって何の役にも立たないと一見思うけれども、やっぱり人間の知性とか感性とか、それから道徳的な感覚とか、
そういったものは本当に文献だけで研究ができるけれども、人間の思考をフル回転させて、そして施策を深めていくということが大事です。
そういったことにもちゃんと予算つけて、そういうことをやっていてもちゃんと食べていけるんだと、一生暮らしていけるんだと、そういう環境を用意するのが本当の先進国じゃないですか。
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そういう環境がどんどん日本では破壊されています。ぜひ皆さんにはこういうこともご理解をいただいて、本当に何の役にも立ちそうもない、
そういうことをやっている人にも安心して研究できる、そういう環境を取り戻すことが本当に大事だと思います。
はい、ということで本日もご覧くださいましてありがとうございました。ぜひ皆さんチャンネル登録と高評価をよろしくお願いいたします。
それではまんちゃんの何でも言いたい放題、また次回お会いいたしましょう。ありがとうございました。
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