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臨時日曜パーソナリティーのビリーさん、お疲れ様でした。
そして、アフターセブンをお聴きの皆様、1週間の始まりの月曜日をいかがお過ごしいでしょうか。
寒暖差がね、だいぶきついね。
みんな風邪とかひいてない?大丈夫?
本日は、あなただけのゲートも豆腐テイウルフがお届けするアフターセブン、まもなくスタートでございます。
2024年10月21日、月曜日、時刻は19時でございます。
割と、アフセブでゲームを紹介するときは、これまでメジャーなタイトルを紹介してきたつもりなんです。
というのも、言葉だけでマイナーなゲームを説明するっていうのはさ、結構難しいというかね、イメージがしづらくないですか?
FFとかさ、マリオとかさ、こういうのはやったことなくても大抵冒険をするゲームなんだなとかさ、
ストリートファイターなら武道で戦うゲームなんだなとかさ、
やったことなくてもなんとなーくわかるじゃないですか。
で、デッドバイデイライトとかはね、まぁいなぁかなぁと思うんですけど、
ゲームしてなくても動画見てる人とかもね、結構いらっしゃるから、まだ取り扱いやすい分類のものなんですよ、僕の中で。
なんですけど、これまでそういうのばっかり取り扱ってたんですけど、今日はね、ちょっと挑戦してみたいと思います。
というわけで、本日のテーマはこちら。
どんなに抗っても運命は変えられない、ラストデイオブジューン徹底解説。
アフターセブン!
アフターセブン!
アフターセブン!
というわけでね、ラストデイオブジューンというゲームのお話をしたいと思います。
直訳すると、6月最後の日というタイトルのゲームでございますね。
このゲームはイタリアのゲーム開発スタジオ、オボソニコというものかしら、が開発し、505ゲームスより発売されたゲームソフトでございます。
このゲームは、なんちゃらアワード2017、AGGIEと書いてますね。
スペル、AGGIEでございます。
アワーズ2017ベストストーリー受賞、第14回イギリスアカデミー賞ゲーム部門にもノミネートされた、非常に海外で高く評価されたゲームでございます。
物語の中心となるのは、主人公のカールと彼の最愛の妻でございます。
彼らはある日、不幸な事故に巻き込まれ、奥さんのみが亡くなり、カールは車椅子生活を余儀なくされています。
衝撃的な出来事、事故を忘れられないカールというのは、妻が描いた絵画に触れることで、事故の日に戻るという不思議な力を得ることができます。
この不思議な力を得たカールは、どうにかして妻が亡くなる未来を変えられないかと奮闘していくというゲームでございます。
パズルゲームでございます。脱出ゲームみたいなものでございます。
このゲームの特に興味深いところというのは、セリフとか文字というのがほとんど排除されていて、感情が音だけでビジュアルが表現されているというところなんですね。
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まるで絵本とかアニメーション映画を見ているような体験が楽しめるかと思います。
プレイヤーはカールを操作し、事故当日、事故の要因となる複数の人物を介して悲劇を回避する方法というのを探っていきます。
例えば一つ目の奥さんの事故の原因となったのは、ボールを追いかけて車道に飛び出してきた子供との接触事故を回避するためにQハンドルを切った結果、奥さんだけが事故死という結果なんですよ。
なのでこの場合は単純ですよね。子供がボールを追いかけてこなければ、あの事故は起こらなかった。
プレイヤーである皆さんはカールと一緒に不思議な絵の力を使って、あの手この手で子供がボール遊びをしない世界線というのを生み出します。
パラレルワールドみたいなものですよね。
それで第一幕クリアみたいな感じですね。
事故を回避したから目を覚ました時にきっと奥さんが生きてるはずや、そばにいてくれるはずやと思って目を覚ますんですけど、
目覚めた自分のそばにはやっぱり事故を物語る車椅子がそばにあってそこに奥さんの姿はなくて、
子供の飛び出しを回避するだけでは悲しい未来を変えることはできなかったという事実をカールは思い知るんです。
同じように次々と事故の原因を妻の絵画の不思議な力を使って過去に戻って潰していくというようなゲームでございません。
なんで助けたはずやのに、子供はボールを追いかけて外に飛び出していけへんかったはずやのに、
なんで同じ悲劇が繰り返されているのかというところなんですけれども、
それはまた別の要因が実はございまして、
子供がボールから気をそらすためにタコ揚げをするように導くんですけれど、
そのタコ揚げをするために子供がツミニを縛る用のロープを使うんですよ。
結果高く積み上げた車のツミニが崩壊してそれを避けるために結局事故を起こしてしまう。
紐がなかったがために結局事故を引き起こしてしまうというような結果に結びついていくんですね。
どうにかこうにかしてカールはこの二つの事故を回避する方法を手繰り寄せていくんですけれど、
最終的にこのカールという主人公は奥さんを助けることができるのか、
この悲しい未来を回避することができるのでしょうかというところでございます。
まだ番組始まって5分ちょっと6分ぐらいなんですけど、
このゲームのネタバレを盛大に今から行いますね。
最終的にカールと奥さんの未来はどうなるのかという話なんですけれども、
皆さんネタバレのご準備よろしいでしょうか。
言いますよ。
最終的にはカールは奥さんを助けることには成功します。
ただカールは死んでしまうというのがエンディングなんですね。
このお話の結末なんですよ。
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事故を回避する未来っていうのはもう絶対に変えられないんです。
どんなに抗ってもどんなに嫌でも運命の強制力に抗うことはできないんですよ。
でも変えられない運命というのは奥さんが死ぬという運命ではなくて、
その日その時間に事故が起こるという運命だけなんですよ。
勘のいい方はもうお気づきですよね。
カールがこれまで変えようとした未来というのは、
カールはもちろん奥さんも自分も生きているっていうみんなが幸せになるルートなんですよ。
でもね、どうしてもその事故を避けることはできないんです。
じゃあ奥さんが事故に遭う現場にそもそも出向かなければいいじゃないと。
事故の現場っていうのは2人の学生時代の思い出の場所を訪れた帰り道に起きるんですけれども、
そもそもそこに行かなければいいというふうにカールは気づくんですね。
そしてカールは奥さんがその場所に行きたいって言わないように、
いろんな人の行動を一斉に変えることで、
奥さんがあそこに行こうよって思いつかないようにすることには成功するんです。
成功するんですけど、奥さんが思いつかなかった場合というのは、
結局自分がカール自身があの思い出の場所にこれから一緒に行こうよって誘ってしまう未来に繋がるんでしょう。
どんなに抗ってもその未来というのは避けられない未来なんです。
それが分かった時のカールというのは絶望ですよね。
どんなに抗ってもどんなに抵抗しても変えられへん。
しかも最終的に奥さんが提案しなかった場合は、
自分が事故の原因となる場所へと誘導してしまう。
最愛の人を事故に巻き込むような決断をするのは、
諸悪の根源は自分にあるっていうふうに気づいてしまうんです。
これつらいですよね。
結果カールは自暴自棄になって、その奥さんの不思議な力を持つ絵を全部破壊するんです。
キャンバスごとぶっ壊すんです。
その後お家の2階へと上がるんですけど、
一室だけすごい明るい子供部屋があるんですよ。
この時カールは奥さんが見こもってたことは知らないので、
その子供部屋に入っていくんですけど、
その中には奥さんが書いたと思われるノートがあるんですね。
そこのノートにはこれまでカールがやってきたいろんなパターン、
子供がボール遊びをしなかった場合の未来とか、
そういったイラスト、プレイヤーが今まで回避してきた運命を
イラストで全部ノートに書かれてるんです。
そのノートの内容にはいずれも最後にバッテン、
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上手くいかないっていうふうに書かれてるんですよ。
それを一通りバーってめくった一番最後のページには、
なんとスーパーヒーローみたいなスーツを着てるカールのイラストが描かれてるんですよ。
奥さんにとってカールっていう旦那さんの存在は…
あ、ちょっとごめんなさい!泣く!
ちょっと泣いちゃう!
ごめんなさい。取り乱しました。
奥さんにとってカールっていう旦那さんの存在は、
スーパーヒーローみたいに映ってたんですよね。
カールはその絵に触れると、また思い出の場所に飛ばされるんですよ。
勘のいい人はお気づきかもしれないですよね。
事故にあったときというのは、
カールが運転席、奥さんが助手席に座って家路に着こうとするんですけど、
カールは助手席に座った奥さんに運転を変わるように伝えるんです。
そこで助手席に自分は座って、奥さんは運転席に座ってもらって、
そして何かしらをカールはお話しするんです。奥さんに。
何を言ってるかはわかんないんですよ。
わかんないんですけど、おそらくカールは奥さんへの自分の気持ち、愛情を伝えて、
最後に頬にキスをするんです。
あーもう無理。
ちょっと何回、なんか放送事故なんですけど。
でね、結局はカールが帰らぬ人となるっていうのがこのゲームの結末で、
カールは奥さんではなく、自分が死んでいたということを理解するんです。
全てを受け入れたときに、現世でもあの世でもない狭間みたいな真っ白い空間に、
奥さんと自分だけがいるっていうシーンに切り替わるんですよ。
でその、ここでね、二人は泣きながら抱き合って、
最後に奥さんがカールの涙を拭ってね、眼鏡を戻してあげるんです。
そしたら、その眼鏡っていうのは母席にちょうど奥さんが眼鏡をかけてあげてるシーンに繋がるっていう。
わかります?だからあの世とこの世で繋がってるんですよ。
母席にお墓参りしに来た奥さんが母席に眼鏡をかけたことで、
あの世とこの世の狭間にいるカールの眼鏡をかけてあげるっていうところに繋がってるんですよ。
直接会えてるわけじゃないけれども間接的に二人は再会してるんですよ。
もうマジ無理。ちょっと収録止めます。
失礼しました。ごめんなさい。
あの本当にあらすじを簡単に話すつもりが盛大にネタバレした上に感情極まって取り乱すっていうね。
ごめんなさい。
えっと、今さ、アフセブを聞いてくださっている方の中に、
生涯を通して連れ添っていきたい大切な人がいるよっていう人はどのくらいいますでしょうか?
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両親や恋人、兄弟や友達、そういった大切な人があなたより先にこの世を去ってしまうとしたら、
そしてもしその死という運命、相手の死という運命を書き換える方法があるとするならば、
あなたはどうしますか?
難しいよね。
唐突なんですけど、熊野プーさんっておなじみのあの黄色い熊野プーさん。
プーさんの名言で生き死にに関わるものがあるんですけれども、皆さんご存知でしょうか。
ちょっとここで紹介したいと思います。
もし君が100歳まで生きるなら、僕は99歳と364日生きたいな。
そうすればずっと君といられる。
っていうね、プーさんの名言があるんですよ。
うーん、これね、僕の中で、この名言に対してね、僕の中で賛否両論あるんですよ、この言葉って。
というのも、僕自身がどうしたいかっていうのが、これずーっと僕は考えてるんだけど、答えが出ない言葉なんですね。
プーさんの言うように、君が死ぬギリギリまで一緒におって、一日だけ早く先に自分が先立ちたいか、
はたまた反対に、君よりも一日でも長く生きたいと思うか、っていうところの答えが僕はいまだにずっと見つからないんですよね。
でも、このゲームは、そういう姿勢感っていうのかな、を問題提起してくるゲームやなっていう風に僕は考えてるんです。
で、なんで僕はその答えが出ないかというと、まず自分の死によってもたらされる悲しみを自分の周りの大切な人に与えたくないっていうのがあるんです。
自分がこの世を去った時、悲しんでくれる人間っていうのはできるだけ少なくていいと僕は考えてるんですね。
だから、基本的に僕は昔から、じいさんになったら変靴なジジになって、孤独に死にたい、のたれ死にたいって思ってるんです。
やったあの怒れジジ死によったわ、ざまぁ!って他人に言われてのたれ死にたいって子供の頃から考えてるんですよ。
だって僕への思いが強ければ強いほど、残された側の人っていうのは辛いと思うんですよ。
で、人ってたぶん一人じゃ生きていかれへんから、絶対何かしらの関係性って気付いてると思うんです。
その中で、嫌われること好かれること絶対両方あるけど、僕のことを好きだと思ってくれてる人はさ、やっぱり悲しいって思ってくれると思うんですね。
だから、僕を好きだと思ってくれる人よりは、一日でも長生きしていたいと思うんですよね。
1分1秒でいいから、長生きしていたいと思うんですよ。
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だがしかしですよ、その一方で相反する気持ちもあるわけなんですよ。
このカールと奥さんのように、自分が犠牲になることで相手を死の運命から逃れさせられることがあるのであれば、相手に生きていてほしいと思うんです。
家族や恋人の死の運命を自分の命と投下交換で助けられるのであれば、割と真面目に差し出したいと思うんですよね。
実際そんな場面になったらやっぱり躊躇はすると思うよ。悩むとは思うよ。
でもやっぱり自分が生きることの執着よりも、大切に思う相手の未来を皆さん願いたいと思うのではないでしょうか。
もしそれで生きながらえたとしても、僕は自分を責め続けてしまうと思うんですよね。
あの時僕はあの人を助けることができたのに、相手を生きながらえさせることができたはずなのに、自分はその選択肢を選ばなかったということで、一生自分を許すことができないだろうなと思うんです。
もしかしたら僕はあんまり自分の生とか死に執着がないタイプなのかなと思う時より思うんですね。
本人から許可を取っていないので、あんまり具体的なことはポッドキャストではお話しできないんですけれども、
割と僕の身の回りの身近な大切な人間がですね、がんになったりだとか、いまだに不治の病とされている病気に悩まされているんですね。
当時その事実を知った時、ほんまに神頼みをしましたもん。
あの人をあの世に連れてくんやったら先に僕を連れて行けという風に願ってました。
自分より先に連れて行ったら、絶対神様だろうが仏様だろうが何が何でも絶対許さへんからって、
どんな非科学的な力だろうが運命だろうがそれをマジで許さへんからって毎日念じてました。
結局ね、がんだった人も不治の病の人も手術も全部うまくいってみんな元気に僕の周りで暮らしてくれてるんですけれど、
でも当時は本気でそう思ってました。
だからね、結局ね、人が生きること死ぬことっていうのはあっさり一言で言うと運命でしかなくって、
その決められた運命を変えるっていうのはタブーなんやと思うの。
犯してはならぬタブーなんですよ。
過去を変えれば歴史を変えれば、長尻合わせかのようにどこかでその歪みを矯正するための不思議な力が働くし、
その歪みがもしかしたらバタフライエフェクト的に取り返しのつかないものになるのかもしれませんよね。
結局ね、こういう運命とか人の生き死に言って、嫌が往なく受け入れざるを得ないものなんだと思うんです。
誰もがその生や死にの前では無力なんやと僕は思うんですね。
それはとても残酷で儚いものなんですよ。
だからね、カールが辿った運命、奥さんを助けるために自分が犠牲となる未来を受け入れるというのは、
僕には正しかったのか、はたまた正しくなかったのかというのがやっぱり分からないんですよ。
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奥さんはカールを失った悲しみをこの先ずっと背負っていかねばならんわけじゃないですか。
それってとっても辛いことよ。
皆さんやったらどうしますか?カールの立場やったらどうなさいますか?
どう思いますか?カールの行動。
本日もそろそろエンディングのお時間となりました。
本日のアフターセブンはお楽しみいただけましたでしょうか。
このゲームのタイトルのラストデイオブジューンは、6月の最後の日だと思うじゃないですか。
実際には奥さんの名前がジューンという名前で、ジューンの最後の日という意味のタイトルなんですね。
これも実はミスリードの一つなんですね。
セリフとか決定的な伏線回収というのが全然ないゲームなので、
皆さんの解釈それぞれが正解となってしまうゲームなんですけれど、
僕はそもそもカールは最初から死んでいた説というのを提唱しているんですね。
プレイヤーが操作して見ていた世界というのは、すべてこの奥さんであるジューンの精神世界のこと。
もし死んだのがカールではなくて、自分、ジューンだったらという妄想世界の話なんじゃないかなというふうに捉えています。
きっとジューンにとってのスーパーヒーローのような存在であるカールは、
どんなに抗っても自己の運命から奥さんを助けられないと気づいたら、
最終的に自分、カールを犠牲にしてジューンを救う世界を選ぶやろうという結論に行き着いた。
それはある意味奥さんがカールの愛情に最後にもう一度触れたという瞬間なんじゃないかなというふうに思うんです。
あ、無理を捉えちゃう。
さて、アフターセブンではお便りを募集しております。
番組全体へのメールは概要欄をご覧ください。
明日のこの時間はドッペルゲンガーの出現を疑っている平田さんのアフターセブンです。
僕個人的にはですね、平田さんが夢遊病とかで記憶がないまま動いてるんじゃないかなというふうに密かに心配をしております。
大丈夫かな。そんな平田さんの配信も楽しみですよね。
ではでは、今夜のお相手は東風天ウルフでした。
さいちゃーん。
