00:00
ハリーです。ヤーマンです。 ヤーマンさんはデザイナーじゃないですか。僕デザイナー。なんかデザイナーの人ってコンペとか
そういうのがあるらしいじゃないですか。ありますね。で、そういう時、プレゼンとかこうやったらうまくいくみたいなのあると思うんですけど、
それをねちょっと僕も勉強しようかと思って今日持ってきた本がルネサンスの夜渡り術 という本。力入ったね。
つぼやメリさんって読むのかな。どこの出版社? 芸術新聞社です。2018年5月発売ですね。
なんか漫画っぽいジャケットですね。なんかねあのウェブで連載してたクーリエかどっかで 連載してたやつの書籍版なんですよ。
ルネサンスって14世紀から16世紀ぐらいの芸術の文化。そうですよね。
その時の画家の人とか彫刻家とかいろいろ 芸術家の人たちがどうやって無職から仕事を得ていったかっていう。
なるほどね。その画家っていう仕事もなかった時代もしかして。 いや全然あります。あるんですけど基本こうオーダーがあってそれに答える感じで作っていくんですよ。
なのでその自分の好きなもん書いていくらやっていう感じでは全然なくて。 なるほどね。いかに注文をいろんな人に根拠的に発注してたりするんで。
それをいかに勝ち抜いていくかっていうそのテレン手札が詰まった本。
そうなんや。結構なんかこの時代の画家って自分が表現したいものを書いてるイメージ持ってたんですけどそうじゃないんですね。
なんかその時の流行りとかはあるんですけど 音楽とかもそうなんですけど発注受けてそれを作るっていう。
面白いですね。じゃあ全然今のそういうこの時代の画家たちって今のクリエイターとかデザイナーと同じようなことをしてたんですね。
コンペとかしたり。 多分一緒ですね。一番面白いのがレオナルド・ダ・ヴィンチの履歴書。
出た。レオナルド・ダ・ヴィンチ。 あの天才巨匠ダ・ヴィンチも就活してたんですよ。
マジで? マジで。
で、ダ・ヴィンチさんね、最初フィレンツェで修行してたんですよ。
まあ独立すんべって言って独立するんですけど、まあなんか仕事が続かんのですわ。
あのダ・ヴィンチですら? そう、不遇の時代が20代ありまして
ホモ疑惑みたいなのかけられて。 当時あのフィレンツェでは同性愛禁止なんですよ。
はいはい。 で、もうちょっとここ折れんわっつって。
ダ・ヴィンチってホモなの? 違います違います。疑いをかけられて。
なんか悲しいことがあったんでしょうね。 イケメンだったらしいですよ。超イケメンっていう。
そう、wikipediaに載ってました。で、30でミラノに行くんですよ。
当時そのフィレンツェとミラノ、同じイタリアなんですけど、当時都市国家っていう感じなんで、都市ごとにも国なんで外国なんですよ。
03:07
だから日本であかんかったから韓国あたり行くべみたいな。
海外でやるぞっていう結構大英団を。 この時代の国境をまたぐって結構勇気いりますよね多分ね。
そうそう全然文化とか違いますよね。で、その時にじゃあミラノへ行くぞと。で、ミラノが君主制なんでそこの偉い人に履歴書を送ります。
ダ・ヴィンチさん。その履歴書がまあ今みたいなエントリーシートじゃなくて、お手紙なんですよ。
お手紙なんですけど、そこに私はこんなことできますぜというのを作られたのがそうなんですよ。
残っておりますって。 えーそうなんや。面白い。ざっとどんなこと書いてたかというと、移動式の大砲の作り方を私は知っている。
音を立てずに地下トンネルを掘る方法を知っている。 激しい攻撃に耐える船の作り方を知っているみたいな。
軍事がそのバーッと並んでるんですよ。 最後10個ぐらいそのできることリストあったんですけど、最後の1個だけ
平和の時には彫刻も作りますし、絵画も何でもできますよっていう。
だから10個できることリストがあって、9個全部軍事。 なるほど。それの方が食いつくって思ったから。
なるほど。ちゃんとターゲティングできてたんですね。 そうなんですよ。というのも当時はその
君主制なんで、軍事力で権力基盤を作っていたと。王様っていうかな。 なので新しい軍事技術はめっちゃ欲しいわというニーズがあるだろうと
読んで大砲の作り方とかを書いたんですけど、実際できるのかとダビンチさん。できません。
嘘ついちゃった。なんかねスケッチに航海、その海を渡る時の道具とか
あの水を汲む機械みたいなのは残ってたんですけど、そんだけ作ったことないんですよ。 作ったことないものを自己PRのために履歴書に書いちゃった。
すげーな。今もでもやってるんじゃないですかね。コンペ。 やってるかも。俺らも。
先にこの話のオチを言っとくと、それで一応呼ばれるんですよ。ミラのちょっとじゃあおいでやって。
呼ばれて行った時にいろいろ作ったものとかを持って行くんですけど、何か楽器を1個たまたま持って行ったん
ダビンチさんが。したらちょうどお祭りの時期でやってて、ちょうどいいとこに来たから君も弾いてみーって言われて、ダビンチさんめちゃくちゃ上手いんですよ。
06:05
演奏。多彩なんですね。めっちゃ多彩。 生物解剖学とか機械工学とかいろいろやってるんで
演奏めちゃくちゃ上手いというので、すげー奴来たわ。じゃあどうぞどうぞ家で雇いますよっていう風に言われて、無事仕事にやりつけましたと。
なるほど。どこでどうなるかわかんないですね。そう考えると。 ヤーマンさん、コンペとかって結構します?
昔やってたんですけど、最近コンペ全くやらないですね。 全くですか。全くやらないですね。
今ねありがたいことにコンペやらなくても仕事があるんでね。
だからこれを聞いてるねちょっと若いクリエイターの人とかにね、どういうふうに、今最初仕事ないじゃないですか。
どうやって仕事を取っていくのかっていうような情報を伝えれたらなと。
どうやって仕事を取っているのかな。このレオナルド・ダ・ヴィンチで言ったら、相手の食いつくネタをまずぶち込んで、興味そそってから、あとはもうなるべき任せみたいな感じですよね。
全然わかんないけど。 ダ・ヴィンチ、すげーなー。
じゃあ例えば、ポスターとかそういうやつなんですか? そういうのもありますね。 どういうのが多いんですか?
やっぱり会社規模でやるコンペででかいのは、やっぱり大学の採用ブランディングみたいな仕事。
ありますね。 あれ毎年コンペやってますね。大学ごとに。
入学希望者ですね。 そうそうそう。大学のブランディングみたいな。
どれだけ新入生を集めることができるか。 そうですよね。
じゃあ例えば東大でそういうコンペありますよって。 応募しようと思ったら、どんなことしたら?
何するか。でもまずはとにかく情報を集めますよね。 情報。
もちろんその東大のことも調べるし、過去にどういうブランディングしてきたかっていうのも調べて、
で次に競合も調べますよね。 で東大はでもやりやすいんか。一番の大学ですもんね。
一番の大学ですよね。 でも情報を集めてターゲット絞って、あとは表現したいものを何かを掘り起こす。
どんな情報を集めるんですか? 結構いろいろ調べますよ。僕の場合は。僕の場合は大学関係のそういうブランディングやってる人に聞くとか。
すでに経験ある人に。 経験ある人に聞くとか。で過去にやってる他の大学の面白いブランディング調べるとか。
近代とか最近とかですね。ああいうのって大体その出してくるがコンセプトみたいなのがあって、骨の部分があって、それをまあどう表現するかっていうので
09:09
で、異業種のブランディング見たりとか。 あんまりね僕ね最近コンペやってないんでね。コンペめちゃくちゃ体力使うんですよね。
そうらしいですね。 で、あかんかったらその労力無駄になりますしね。 なんかそういう時に
盛ったりとかするんですか? 盛るというかそのできるかどうかわからんけど、これをやった時に次のステップでこういう可能性はあるよねっていうのは言う。
できるかどうかは分かれへんけど。 可能性。 可能性は言いますね。
例えばですよ。 例えばまあ東大っていう大学をブランディングして新入生いっぱい集めたいと。
ほんなら今の各学部のトップの生徒を5人集めて。 トップの生徒。 日本天才クラブっていうユニットを作りました。
彼らに各分野のあのすげー歌を歌わせるとヒップホップで。 でそれが話題になって東大ってなんか頭でっかちじゃなくてこういう
砕けたこともするんだっていう新卒生を集めるとする。 この企画が通ったとしてじゃあその次のステップに
いやもしかしたらその新卒ユニットでどっかのレーベルから cd 発売とかする可能性もあるし
youtube とか今動画配信とかでまた違うプロモーションのにじりを的にできるかもしれ へんみたいなことは思わせたりしますね。
どんだけ夢持ってもらえるかみたいなんで結構重要なんじゃないですかね。
多分このレオナルド・ダ・ビンチもなんかなく自分の妄想を混じってできるかむしろ多分でき へんけどこういう可能性はあるっていうことをPRしたんでしょ多分
そこにワクワクしてついたってことですよね そうですねあえてワクワクさせるの結構重要かも
なんかでもよくその営業の人とかもサイバーエージェント 藤田さんかななんかその営業でこういうことできるのって言われたときに
とりあえずできますって言うと。じゃあ頼むわって言われたらそっから考えようっていうのがあったりとか
確かにこれできませんって言った時点で道閉ざされますもんね そうなんすよね
どうするんですかこれきついなぁと思ったときに仕事振られたら 最近は断るんですか
昔は言ってましたよなんかとりあえず ああいけますねー
でも僕もそうですね独立してまあ最初の2,3年とかも全部はいはい そうですよね
最近それが非常に危険だっていうことに気づいたんですね まあ若いうちはね
全部はいはい言ってたら偉いことなんですよ はいというか植えるかでしたもんね
12:05
それ系で好きな話があのジブリの鈴木敏夫さんって知ってます? 知ってます知ってます
プロデューサーのこの人がジブリ最初ナウシカ作りてぇと
で当時その鈴木敏夫さんアニメージュの編集長やってて まあそこで宮崎駿がナウシカの漫画をね
描いてたんですよでこれ映画化したいなと思って白報道に持って行くんですよ へーすごい裏話ですねそれ
そうそうでその白報道の人にこの漫画どんぐらい売れたんですかと言われた時に 50万部ですかねみたいな
言ったんですよ実際は7万部吸ったうち売れたの5万部ぐらいみたいな だったんですけど50万みたいなの言ったらそんな売れてんの?
ほんならやるわ
嘘ついたんやな
ダビンチメソッドでなるほどね鈴木敏夫さんもそれでまあ無事ね なんか俺それに似た話で知ってる話が僕昔商社で働いてたんですよ
商社で建材を卸してたんですけど財務家に仕事に行くんですね あのある販売店の社長の話で業績がすごく低迷したと
もうこのまま行ったら潰れるかもっていう状況に追い込まれた時期があってその時に何を したかって言ったら社員を外に1回出させて
お客さん来てる時に外から会社の電話鳴らしまくるっていうことをやったらしいんですよ 外から会社の電話を鳴らしまくる
当時こんなにインターネットもないんでねそこに来てるメーカーさんがこの店すごい 忙しいなとすごい繁盛してるなと実際めちゃくちゃ
やばいんですよ日の車状態やったのをお客さん来た時にわざわざ社員を外に出して 社員が自分ところの事務所の電話を鳴らしまくるんですよ
昔の電話ってうるさいじゃないですか固定電話って少ないスタッフが電話出ても出ても 鳴りまくるからここのお店の営業マンの販売力はすごいっていうことで
仕事取れた これもある意味ダビンチメソッドでしょ
でもこうやって誇張に表現するっていうことじゃないでしょ それを別に推奨してるわけではないけど
嘘をつくっていうことでもないですね使い方難しいですねでもねそうですね まあでも相手を期待させるっていうことなんかな
そうですね 嘘つくとかそういうのじゃなくて相手をどんだけワクワクさせるかみたいな
そういうことであったら多少誇張表現でもビジネス上は使うと得することが多い 言われた通りにやるだけではやっぱりほかの
差が出んからちょっと何か光るものを入れるっていうのが でも昔のそのこのルレーサンス時代の画家っていうのはこういうそういう戦術を使って
15:07
みんな飯食うてたんですね そうなんですよもうそれは猫の
夜渡り術本を読んで勉強してくださいなるほど 読んでみようかなぜひぜひ貸しますよ
マジですかはいやったー じゃあまあねこれを聞いてくれたの皆さんぜひぜひ
ね誇張表現ではなく相手をワクワクさせるといううんことをね ネットにおいていいですね
コンペに挑んでくださいやっちゃおうぜ ぜっ
ってことでさよならーっての