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サクラギ
このDVDちょっとまだ見てないんですけど、結構この10曲がバランスよく入ってる感じで。「50を過ぎたらバンドはアイドル」も入ってるんでちょっと(※註:聞き取れず。多分豪華とか言いたかったんだと思うんです)。(🐸:ごめん。たぶん編集の時にちょい消えちゃった🙏)
西野キズナ
いいなぁと思いながら、私はリアル盤を買ってないので配信版で購入したのでね、あれいいなぁと思って。
サクラギ
いやいやいや、ぜひ見てほしい。私自分がまだ見てないんであれなんですけど。
西野キズナ
配信でも買えるようにしてほしい。課金はするんでっていう。
サクラギ
なんかやってくれればいいねって思いますね。
西野キズナ
じゃんじゃんお布施しますよっていう。全然払いますよ。
サクラギ
はい、配信お待ちしてますみたいな。
西野キズナ
販売形態もぜひ後からでもね、増やしてほしい。
サクラギ
というわけで、めでたい新曲発売ということで聴いたんですけど。
オーケンさんがすごいのが、やっぱり今風なんですよ。「医者にオカルトを止められた男」って。
たぶんここのラジオのページのところに、きっと西さんがMVを貼ってくださると思うんですけどね。
MVのリリックビデオが公開されてると思うので、かなりアクセスがしやすいので、ぜひ見ていただきたいんです。
リリックビデオかわいいよね。
西野キズナ
ね。アニメーションっぽいやつはあったとは思うけど、あそこまで今風の、今よりのはなかったよなと思って。
サクラギ
そうそうそうそう。
個人的にはリリックビデオっていう文化にあまり馴染みがなくて。
どの辺りからだったかな。オーケンさんが積極的に歌詞をMVに入れ込むっていうタイプの(MV)、「楽しいことしかない」からだったっけ?されてるんですよ。
今回はもっと前回より動きがあって、より具体的な感じに歌詞自体がストーリー的なものがあるので、そういう風に作られたのかなあって。
西野キズナ
漫画チックでしたよね。ドバンドバン出てくるみたいな。
サクラギ
すごいかわいくて好き。私は好きです。
西野キズナ
そうなんだけど、やってるのはいつもの結局、筋少節で。
サクラギ
そう。
西野キズナ
映像超かわいいとか思ってたら歌詞はいつも通りだったみたいな。
サクラギ
そうね。MV見る前にフラゲして聴いたんですけどね。
基本的に筋少さんを初めて聴くときは歌詞カードを絶対見ない。曲から(※歌に)入るっていうのを決めていて、最初は見ない。一回聴き終わってからブックレットを見るっていうのをやってるんですけど。
今回本当にストーリー仕立てだったから、聴いたときにすごいニヤニヤしちゃって。
西野キズナ
私はあれですね、サクラギさんが出たよって送ってくれたまさにあのYouTubeのビデオを一番最初に見たんで、「あ、こういう曲できたか」みたいなね。
サクラギ
そうそうそう。
西野キズナ
タイトルで「医者にオカルトを止められた男」って言いながら、主人公はアイドルちゃんじゃないかみたいな。
サクラギ
そうそうそうそう。
MVになんか第一話って書いてあったじゃん、確か。第一話だっけ?
西野キズナ
一番最初に。第一章かな?
サクラギ
一章かな。
「医者にオカルトを止められた男」の話の中のサイキックアイドル握手会だから。
西野キズナ
そういうことなのか。
サクラギ
成り立ってはいると思います。
西野キズナ
じゃああれかな、おいおいアルバムが出るのかな、「医者にオカルトを止められた男」。
サクラギ
インタビューとかリリースに合わせていろいろ出てまして、ネット上に。
西野キズナ
そうなんだ。楽しみ。超楽しみ。
サクラギ
アルバムリリース時には長文のインタビューが出るので、またURL送りますけど、
その中でオーケンさんがこれのアルバム作りたい、みたいなことをおっしゃっているんですね。
西野キズナ
うんうんうん。
サクラギ
だからもしかしたら本当にあるのかもしれないですけど、まあわかんないです。
西野キズナ
じゃああれが1章だとしたらまだまだ続きがあるということでしょうね。楽しみですね。
サクラギ
なんでしょうね。
曲の内容を言いますか、曲の内容は…
なんでしょう、本当にアイドルちゃんは可愛いんですけど、なんか…
アイドルちゃんが強くていいなって思って。
西野キズナ
なんだろう、こう、めっちゃ素直でいい子やなって感じが。
今までにない素直さ。
サクラギ
そうそうそうそう。
西野キズナ
けなげーって思いながら聴いてる。
サクラギ
なんだろう、なんか噛みつくのもすごい…
すごい頑張ってるんだろうと思うんだけど、すごいそれ(※噛みつくのが)が可愛くて。
彼女はマットボマー(※正:マッドボンバー)に対して何とかしようって思って、そういう行動に出て、
それが結果的に強制卒業にさせられるわけで。
だけれど、そこでさらに取り逃してしまったがゆえに、
いろんな町がひどいことになっちゃうわけじゃないですか。
それでもなお握手会を続けるっていうふうに宣言するアイドルちゃんが大好きって思って。
西野キズナ
その辺の話を始めると解釈の話に入っていくんですよ、私は。
アイドルちゃんのやってることとオカルトの話を私は対比させたくて、
主人公の描き方の違いみたいなやつをね。
なので私は今日は黙っておくわ。
サクラギ
今日は黙っておく。
西野キズナ
今日語り始めると「オカルト」も入ってくるしみたいになっちゃう。
サクラギ
わかりました。
じゃあ一旦それは後の楽しみにおいておこうとしますね。
西野キズナ
とりあえずビデオのアイドルちゃんツインテで可愛い、っていう。黒髪みたいに見えるしオッケーっていうね。
サクラギ
オッケーオッケー。
西野キズナ
バッチグーでした。(※昭和的表現)
サクラギ
今回本当にいい意味でとっつきやすいMVかなって思っているので、
いろいろな人に見ていただきたいなと個人的には思っています。
西野キズナ
全く知らない層が見ても、結構入りやすいビデオだったのかなとは思いますね。
サクラギ
そうそうそうそう。
そんなところかな。他に何か言うことあります?
西野キズナ
言うと解釈に入るので、私は大丈夫です。
サクラギ
はいオッケーです。
これはライブでインタビューの話ですけど、
おいちゃんがみんなで楽しみたい声出してっていう曲を作りたいみたいにおっしゃってたので、
ライブですごい楽しそうだなという曲だと思います。
おいちゃん曲は本当にライブでどうやって楽しむかっていうのを計算されて作られていると私は思っているので、
すごい今回も楽しいと思います。
西野キズナ
あれかな?台詞のところとかかな?みんなで。
サクラギ
サビのところとかに手拍子が絶対入る。
西野キズナ
あー、なるほどなるほど。
サクラギ
私個人的な意見なんですけど、クイーンのWe Will Rock Youってあるじゃないですか。
🐸知らない~ 🌸ああいう雰囲気がちょっとして。
(※西さん)聴いたら絶対知ってると思う。
うん、絶対聴いたらわかると思うけど、
”ドンドンパッ”ってみたいなのがあるんですけど、
それっぽいなって思って。
それはすごい、別にクイーンを(※生で)聴いたことがあるわけじゃないんだけど、
みんなでクラップとか足踏みとかしたりしてやるタイプのものなので。
西野キズナ
あーなるほどね。
サクラギ
そういう雰囲気があるので、ライブで(※実際に見るのが)楽しみです。
西野キズナ
それはまたサクラギさんが感想でレポートしてくれることでしょう。
サクラギ
そうですね。早く聴きたいな。
じゃあ曲の解釈とかはとりあえず後の楽しみに置いておくということで、
まず新曲でした。
サクラギ
でした。「医者にオカルトを止められた男」
はい、で次がレティクル2つですね。
「さらば桃子」と「ノゾミ・カナエ・タマエ」、どちらも2024Ver.となっています。
筋少さんは比較的セルフカバーをされることが多いので、
今回もそれの例に漏れずなんですけど、
「「桃子」と「ノゾミ・カナエ・タマエ」っていうセレクトがすごいなって思って、
発売前からもすごく楽しみにしてたんですね。
実際聴きまして、まー、まーすごかったですねっていう話なんですけど、
まずは「さらば桃子」かな。
西野キズナ
うーん。
どっちも印象的な曲ですよね。
筋少といえばっていうところで挙がってくるような。
サクラギ
そうですね。
西野キズナ
桃子の方は?
サクラギ
桃子はタイトルが違うけど、ストリートファイター2のCMソング。
なんか1,000,000人、100万人で合ってたかしら、…の少女。
あれは?
西野キズナ
あー。
サクラギ
歌詞違いで。
あるので、そっちで聴いたことがあるっていう人も多いかもしれません。
西野キズナ
あ、そうだったっけこれ。
サクラギ
そうよ。そうらしい。
私リアルタイムで聴いてたわけじゃないんで。
西野キズナ
シングルがうちにどっかにある?
シングルだよね。発掘したらあるけど。
桃子の方はだいぶストレートに新録してるなという感じだけど、
曲がクリアになったというかなんだろうな。
すごい、澄んだ感じ。澄んだ、なんて言ったらいいんだろう。
サクラギ
はいはいはいはい。
でもなんとなくわかる気がする。
西野キズナ
シンプルというかなんだろうな。
より精度、精度…ってなんて言ったらいいんだろう。
よりクリアでより澄んだ感じになった気がする。
サクラギ
桃子自体はやっぱり整理されて綺麗にって。
西野キズナ
そうそうそう。より整って無駄がそがれてみたいな。
サクラギ
エディがやっぱりいるかいないかっていうところが大きな違いなんですよ。
西野キズナ
ピアノめっちゃ映えるもんね、入ると。
サクラギ
そうそうそうそう。
桃子に関しては後でいう「ノゾミ・カナエ・タマエ」と比較すると、
ピアノはひかえめかなって感じたんですけど、
それでもやっぱり美しさがよりグレードアップしたっていう印象がありますね。
あとはあれかな、原曲、レティクルのやつと今のやつ。
この曲は途中でオーケンさんの語りがあるじゃないですか。
西野キズナ
はいはい、「気をつけろ~」のとこね。
サクラギ
そうそうそうそう。
レティクルの方はやっぱりレティクル時代のオーケンさんが喋ってるみたいな感じを私は持ってて、
今回はもちろん今のオーケンさんが喋ってるみたいな感じになるんですけど、
この語りの違いなんだろう、
昔のオーケンさんと今のオーケンさんが喋る感じがちょっと違うから、
若干なんか受ける印象が違ってくるなって思って、
それがちょっと面白かった。
西野キズナ
なんか「ノゾミ・カナエ・タマエ」でも思ったけど、
歌い方が違うから曲の印象がガラッと変わる。
で、私はまたそれが解釈の話になっちゃうからさ、
今日どこまで喋れるかわかんないよね。
サクラギ
なるほど。
西野キズナ
そうそうそうそう。
でも単純な感想で言うと、やっぱり曲が澄んだ感じがするから、
すごいより桃子の儚さみたいなのが歌い上げられてるなぁとは感じた。
サクラギ
音が重厚感が、いや原曲も重厚感が重いんですけど、
今回は。
それに、どっちだろう、どっちも好きなので。
なんだけど、エレキがメキメキ言ってるのがこの曲大好きなの。
あのメキメキ言うっていうのをどういう風に表現すればいいんでしょうね。
専門用語が多分あると思うんですよ。
難しい、難しい。
西野キズナ
なんか、昔、というか前のバージョンはやっぱ低音がドンドン感じるような、
何でしょうね、叩きつけるような感じの印象がすごくあるんですけどね、
全体的にこの曲だけじゃなくて。
西野キズナ
やっぱり今の方はみんな演奏の仕方が違う印象。
そこが今回のバージョンはすごい良いなぁって感じですね。
30年間で練り上げられた感じ。
サクラギ
完成度が高い。完成度が高いって感じ。
なんか本当に好き、2024年バージョン。
筋少さんのセルフカバーってすごいカバー曲。
セルフカバーに限らずレピッシュの「サイクリング」っていう曲があって(※「SIRIUS」でカバーをしている)、
それも一応カバーの範疇に入ると思うんだけど、
このスーパーなバンドの筋少さんがカバーをするっていうのが、
ものすごい、アレンジがすごいようになるっていうのが好きなんですよ。
好きなんですよ。
西野キズナ
で、そうそうそう。
桃子はド・ストレートに新録でやってるっていうのがね、
より違いが分かっていいというか、
明らかに変えてるんじゃないけど、
練度が増した感じがすごい良い。
サクラギ
そうっすね。
めちゃくちゃ曲変わったらどうしようとか言って、
ちょっとだけ思ったんだけど、
そうではなかったので、
正統派アレンジっていう感じが、
しかもクオリティっていうか、
めちゃくちゃ緻密なのが非常に良いなと思いました。
全体的に…
西野キズナ
ごめん、どうぞ。先にどうぞ。
サクラギ
曲を聴く時にちらって映像的なものが浮かんだりすることがあるんですけど、
今桃子と昔桃子で見てる映像がちょっと解像度が上がったなみたいな。
解像度っていうか、
昔のフィルムと今のフィルムみたいな。
昔の時代劇と今の時代劇って撮影のあれが違うじゃん。
ピカピカの映像みたいなのが
映像が頭に浮かぶ感じがして面白いと思った。
西野キズナ
それで言うと桃子が本当にド・ストレートに
歌い上げてるのに、その次の「ノゾミ・カナエ・タマエ」に入っちゃいますけど、
そっちがまた歌い方逆にというか変えてあるじゃないですか、サビの部分。
サクラギ
はいはいはいはい。
西野キズナ
だから余計なんか、お互い印象的に聴こえて
良かったな。「あ、こういう歌い方をするのね」って。
サクラギ
桃子は忠実なんだけど
ちょっとキーが変わってるんですよね。
原曲とは違うキーになってて、そういう意味では
「ノゾミ・カナエ・タマエ」よりは桃子の方がちょっと冒険されたなって。冒険っていうか何だろう、偉そうな言い方だなこれ
って思った
りはしました。
でもあの
西野キズナ
ほー
サクラギ
なんでしょうね
でも、別にキーの違いは
すぐに慣れたので
全然素晴らしいです。
西野キズナ
全然キーの違いわかんなかった。
元からこうだと思ってた。
聴き直そうと思って聴いてないや、前のやつ。
サクラギ
並べて聴いてみると違いがわかるかもわからんです。
西野キズナ
全然わかんない、そんなの。
サクラギ
まじで、そうか。ぜひ聞いてみてください。
西野キズナ
もっと前の方が低かったのかな?
サクラギ
どっちだろう?
キーの高い低いの(※言葉の意味が)よくわかってない←※註:間違えたことを言わないようにしている
後でちょっと聴き直してみるしか。
西野キズナ
後で聴き直そう、私も。
サクラギ
というわけで桃子から
「ノゾミ・カナエ・タマエ」行きましょうか。
あのね、この今週のアルバムが出る前にギターのお二人が、ギターズが。
西野キズナ
ギターズさんのライブね。
サクラギ
3月からそうですね、いろいろな各地を回られてて、6本ですか、行ったんですけど私は。
西野キズナ
よく行くね😂
サクラギ
7本中6本っていうね。
西野キズナ
すごいよね、全部感想あげてたもんね。
サクラギ
感想ね、フォロワーさん限定(※ほぼ非公開)で「撮って出し」っていうのをやってまして。
そのうちまた公開したいかなと考えてはいるんですが、やります(そのうち)(気恥ずかしい)
それはそれとして、もちろん発売前なのでライブ中に「医者にオカルトを止められた男」の話が出るわけですよ、毎回ね。
会場それぞれでいろいろなエピソードとかをお話ししてくださってたんですけど、いつだったかなー。
香川だったかどこかで、橘高さんがセルフカバーの話をするときに、
”君たちの思い入れがすごすぎるから”みたいな話、”セルフカバーは原曲を超えられないっていうのはわかってるよ”みたいな話をされたんですよ。(※追記:正確には「セルフカバーは原曲を超えられない、君たちの思い入れがすごすぎるから、という順番でしたと記憶しております。逆だとニュアンス変わるように思うので追記です)
その時、橘高さんちょっとご謙遜なさりすぎじゃないですか。私とっても楽しみですよみたいなっていうふうに心の中で思ってたんですけどね。
でもそんな超えられないとかおっしゃられるなんて、そんなそんなって思いながら発売迎えて、
桃子いいじゃないですか、素晴らしいじゃないですかって思いながら「ノゾミ・カナエ・タマエ」を聴いて、
橘高さんは謙遜なさりすぎではないでしょうかって思いました(※凄すぎて)。原曲どっちも好きなんだけど、今回の「ノゾミ・カナエ・タマエ」の完成度が神すぎて、やばいね。
サクラギ
そんなもう超えるとか超えないとかそんなに考えなくていいぐらい素晴らしいと思うんですよ私。
西野キズナ
私はそれを語り始めると解釈の話になるので語りません。
解釈の話になっちゃうんですよ私は。
サクラギ
そうなの?聞きたい。聞きたいな。
西野キズナ
私喋ることなくなっちゃうじゃん。
サクラギ
それはそうだけど。
西野キズナ
じゃあこっちだけ語りましょうか。
端的に言うと、昔のバージョンは私にはすごい怨念がこもっている歌に聞こえてて、ものすごいじゃないですかこの怨念。
歌詞からも伝わる呪い、ほぼ呪いですよねこれ。
私の頭の中では「ノゾミ・カナエ・タマエ」は呪いの歌で、寂しく死んでいった女の子が同級生の女の子たちを呪っている歌っていう印象だったけど、今回のバージョンは呪いじゃなくて、どっちかっていうともう祈りの方に行ってる感じがして。
完全に頭の中の映像がもう変わった感じですね。
おどろおどろしさが完全に消えました今回のバージョンは。
サクラギ
なるほど。面白い。
西野キズナ
解釈の話になっちゃうでしょ。
サクラギ
いやいやいや素晴らしいですね。そういうの大好物なんで。
西さんは言葉の人でしょ。だから解釈を聞くのすごい楽しみにしてたんですよ私は。
西野キズナ
だから歌い方ですよね、「ノゾミ・カナエ・タマエ」の。あそこが低く入るのはすごく怨念がこもってるけど、上のキーでやっぱり歌ってるとすごい切実さみたいな。
神様に聞いてとか、自分の本当に心の叫びみたいな感じで聞こえたから、周りの少女たちを呪ってるっていうよりかは私の声を天に聞かせてるみたいな歌い方だなって今回すごい思った。
サクラギ
それはあるかもしれない。
エディのピアノが強いんで、それがさらに神々しさをプラスしてると思う。
私の解釈の話をすると、神々しさっていうより哀しさがアップしてるなっていうふうに思ったんですよね。
西野キズナ
私の悲しみを~みたいなすごい感じがする。
サクラギ
そうそう、そうなの。哀しさと寂しさが。
西野キズナ
呪うために全部灰になれっていうよりかは、悲しいから全部私と同じになってみたいな感じ?
サクラギ
なんか凛としてる気がする。哀しさが澄んでる気がする。
西野キズナ
だからどっちもアリだなっていう気がする。
サクラギ
どっちもいい。
西野キズナ
どっちもいい、これはそう。
絶対サビの部分の歌い方を変えるって何も考えてないはずがないから、オーケンもいろいろ多分込めたものがあるんだろうなと思いつつね、聞いてました。
サクラギ
そうなんだね。
なんかこういう解釈の話本当に美味しいな。美味しいな。
西野キズナ
だから解釈になっちゃうの。
サクラギ
いやいやいや。
西野キズナ
どう喋っても解釈なっちゃう。
サクラギ
そうだね。
あのほら、「ノゾミ・カナエ・タマエ」って3部作あるじゃないですか。
3部作っていうか、別バージョン。
今回の「ノゾミ・カナエ・タマエ」がカバーされて、聞いて、すごい最高って思いながら、そういえば2部作の歌詞をもう一回生み直してみようかしらって思って見直したんですよ。
次のやつと完結編。
西野キズナ
のぞみがかなうとしてもだっけ?あれ?どこ行った?
サクラギ
「望みあるとしても」が一番最後で。
「望み叶え給え」って漢字表記のやつが2番。
で、漢字表記の方は少女を愛した男の子?
西野キズナ
ああ、はいはいはい。
サクラギ
で、3曲目が神様視点っていうやつ。
西野キズナ
うんうんうん。
サクラギ
で、「ノゾミ・カナエ・タマエ」単品だけで取ると絶対少女が世界憎んだり呪ったり、悲しんだりとかまあいろんな解釈をしてるんだけど、
残り2つ読むと、結局もう少女って「ただ単純に死んだだけ」っていう解釈も可能なんだよなっていう風に思ってるんですけどね。
西さん的にはどうですか?
西野キズナ
ちょっと待ってね、今歌詞を出そうと思ってて。
サクラギ
順番に聞いていくと、最初のノゾミ・カナエ・タマエ原曲だけを聞くと、少女が全てを憎むっていう風に読めるんだけど、
その後の望み叶え給えの男の人の視点を取ると、男の人が世界を呪ったので、女の子が歌いだしたみたいな。
西野キズナ
そうだね、確かに。
サクラギ
なんだけど、さらに「望みあるとしても」を読むと、一応男は呪ってるんだけど、結局(※全体的には)神様の気まぐれでやっただけっていうふうにも取れると思うんすよ。
(※事実)笑う天使は来て、死体も歌ったけど、そこに憎しみとかがもう存在してなくて(※=桃子でも歌われているように、死んだら闇に還るだけだから)、そもそもレティクルの神様が全部気まぐれでやったことっていうふうな解釈をしてしまって、
改めて「レティクル座妄想」発売30年目ぐらいですかね、時を経て、ちょっとこの3部作やべえなって思った、
今回の新譜発売をきっかけに(※あらためて)思ったっていうのがあります。
西野キズナ
ほんとだね。
サクラギ
そうだね。 🐸(3曲の歌詞を並べてみている)
どういう楽しみ方をしてもいいんだろうと思うんですけど、3つまとめて読んでもいいし、1曲で楽しんでもいいし、どっちのストーリーもすごい好き。
西野キズナ
(歌詞を並べて見終わった) あれだね、神様の歌の方はほんとに淡々とただ歌ってるというか、淡々と出来事が語られるだけだよね。
サクラギ
そうそうそう。
西野キズナ
ほんとだ。
サクラギ
桃子の方で、来世なんかなくて、ただ死んだら闇に帰るよみたいな話をしてるじゃん。
本当に何もなくなってしまった(※死んだから憎しみも何もなくなった)って思ったら、もっと不条理というか、絶望的な感じになるなって、それがちょっといい(※むなしすぎて)なと思う。
西野キズナ
それを考えると本当に、3部作の後ろの2つを考えずに今回のバージョンを聞くと、女の子はただ本当に死んでしまっただけでみたいな悲しいなっていう気持ちが歌っているだけのような感じがするな。
サクラギ
どっちの取り方でもいいと思うんですよ。
西野キズナ
うんうん。
サクラギ
しょうがない。誰も彼女を理解はできないから、けど彼女にははっきりした意志があったと思うんですよ、私。
西野キズナ
しょうがない桃子だから。
サクラギ
しょうがない桃子。
「ノゾミ・カナエ・タマエ」の仮名ノゾミちゃんでいいのかな?
たぶん望んだ形で死んでないので、彼女は。それプラス、
その死後に明らかにされるものすごい負の感情。
それが(自分の)意志とかじゃなくて、桃子とは違う迫力というか、
マイナスな方ではあるんだけど、ものすごいパワーというかがあるなぁと思うわけです、ノゾミちゃんの方は。
それに対してのサイキックアイドルちゃんですね。
30年前からリニューアルした2人の少女と、今のサイキックアイドルちゃんの3人の対比というか。
サイキックアイドルちゃんはすごい生きようとしてる。
生きようとしてるし、悪い人を自分の力でどうにかしたいというか、防ぎたいみたいなのがあって。
ノゾミちゃんと桃子とはちょっと違う方面ではあるんだけど、それはそれでやっぱり強さがあるみたいな。
西野キズナ
素直。
至って共感できる考え方をしているのかなと、アイドルちゃんは。どちらかというと共感しやすい。
サクラギ
そうね。それはそうだね。
オーケンさんの持たれている「少女像」みたいなのの、一番新しい子。
西野キズナ
でも解釈の話をしてよかったら語りたいことは一応この少女にはあるんだけど、アイドルちゃんには。
サクラギ
アイドルちゃんにも。オカルト(※次回)の方に持ってた方がいいです? そっちでもいいですよ。
西野キズナ
いや、その部分とは一応…どうしようかな。
サクラギ
さわりだけでも~。
西野キズナ
さわりだけ?じゃあ、私はこの歌詞を読んでて感じたのは、
手を握るだけで心が見えるサイキックを持っているっていうのはアイドルちゃんの妄想じゃないかしら、って私は思ってて、実は(サイキックなんて)持ってないんじゃないっていうのも取れる。
サクラギ
あー、はいはいはいはい!
西野キズナ
取れるよねっていう。
サクラギ
その発想なかった。取れるよね。確かに。
西野キズナ
だから一般的な人間の視点から言うと、「どうかしちまったやべー女」っていうのはまさにそういうことで、
心が読めるから私はそういうことをやりましたって、もしアイドルちゃんがテレビとかで弁明したとしても、「(心が読めるなんてのは、アイドルちゃんの)思い込みでしょっ」て言われるっていう、そういう一面を受け取れるのかなって思いながら。
だけどアイドルちゃんはその天性の素直さというか前向きさを持って、本当に能力があるかどうかはともかくとして私は握手会をやるぞ、っていうこの前向きさはこのアイドルちゃんらしさだなって思いながら聴いてた。
サクラギ
確かに。
西野キズナ
しかもね、ボンバーがやったことも自分のせいだって言って受け止めてるあたりが素直だなぁと思いながら。
サクラギ
でもあれっていうか、最初の方でストーカーが来た時に、「この方は」って言ってたのが、すっごい個人的にじわじわ来てて。
西野キズナ
丁寧だよね。そうわかるわかる。
サクラギ
丁寧なんだよねー。
西野キズナ
「この方は」の後が「やべえ」、「ストーカー」だから。しかも「狙いつけられてた」。「マジか」って言うと言葉がぐちゃぐちゃだと思いながら。
多分だからファンの方をすごい大切にしてる心理が「この方」っていうのに現れてるけど、ストーカー嫌だなぁとか、であたりが「ヤベエ」とか、「マジか」に。
すごいだから人間味あふれる感じだよね、アイドルちゃん。
サクラギ
かわいい。
西野キズナ
かわいいそう。めっちゃかわいい。
サクラギ
本当にかわいい。
なんかもうニッコリ手を握るからね。
西野キズナ
偉いよね、アイドルの鑑だよね。
サクラギ
そうそう、偉いよね。
オーケンさんの少女が好きな人っていうのが、3バージョンの少女が見れるので、いいんじゃないかなっていう。
西野キズナ
歴史重ねた少女像がね、詰まってますね。今回のアルバムにはね。
サクラギ
そう思います。
比較的やっぱり少女が主人公になるっていう曲が多いんですけどね、「枕投げ営業」(※曲名)とかね。
西野キズナ
今回のアイドルちゃんの曲、一応オーケンがいるじゃないですか、マネージャーとして。
サクラギ
そうそう。
西野キズナ
多分オーケンはアイドルちゃんのこの胸の内の葛藤を知らないで、ただマネージャーやってんだろうなとか思いながら。
サクラギ
その辺はアレですよ、オーケンさんのエッセイとリンクしてるんですよ、これ。
西野キズナ
あ、そうなんだ。
サクラギ
そうなの。だからそれちょっとぜひ読んでみてほしい。これもリンクを送るね~西さん。
西野キズナ
あれですか?リアルとあれが、タイトル忘れちゃった。
サクラギ
「(オーケンの)今のことしか書かないで」かな、確か。
西野キズナ
そうそう、あれに入ってるんだ。
サクラギ
そうそう、あれの最新のあたりがそのエピソードなの。
西野キズナ
あ、そうなんだ。読んでなかった。
あ、じゃあそれも読みます。
サクラギ
はい、ぜひ読んでください。
そうなの。
第25回、「医者にオカルトを止められた男」ってまんまのタイトルなんだけど。
それは…。
西野キズナ
そうなんだ。
サクラギ
そうなの、それは結構…。
あ、読んで、読んで、読んで。
はい、ぜひ。
オーケンさんの文章が好きで。
本当にこの「今のことしか書かないで」シリーズがすごいもう、毎回読むたびに「オーケンさんの文章大好き!!!!!!」って思うんだけど。
本当にいいので。
西野キズナ
前、最初の頃のは読んでたんですけど。
サクラギ
今のことしか書かない、今のことしか書かないでって入れたら出てくるかな(※検索に)
西野キズナ
(検索をして見つけた) 本当だ。しかも4月24日更新だった。
サクラギ
そうなの。先にそれ読んでて、私は。
聞いたら、え、こないだのじゃんって思ったわけですよ、私。
で、そのオーケンさんの、オーケンさんもとい「医者にオカルトを止められた男」が、
えっと、アイドルの能力を知っているか否かっていうのは、
それ読んだらちょっとわかるんじゃないかな。
そうなんですよ。こういうリンクの仕方もすごい面白いって思ったわけです。
西野キズナ
あー、本当だ。本当だって言いながら今読んでるんですけど、へー。
サクラギ
そうなの。
あれだね、「医者にオカルトを止められた男」も「さらば桃子」も、
えっと、「ノゾミ・カナエ・タマエ」も、それぞれオーケンさんが語り手として見えやすい曲だと思うんですね。
「さらば桃子」はその、気をつけろって言ってる語りのところで、
オーケンさんの姿が絶対見えると思うし。
西野キズナ
うんうんうんうん。
サクラギ
で、「ノゾミ・カナエ・タマエ」は全部オーケンさんが語ってるっていう風に見えるし。
だからこれもまた少女3人と一緒に3パターンのオーケンさんが登場しているのではないかっていう解釈も可能でして。
西野キズナ
あー。意外と長かった。これは後でちゃんと読もう。
サクラギ
ぜひぜひ、そう。読みがいがあるんですよ。
西野キズナ
へー。
めちゃめちゃ背景(の設定が)あるじゃない、アイドルちゃん。
サクラギ
そうなのよ、そう。たぶん厳密に一緒っていうわけじゃないと思うよね。
だから握手したところだけ(※少なくとも共通)
西野キズナ
はいはいはい。
サクラギ
イラストから(※エッセイのヘッダーのイラストに描かれてる)…MVの、町子ちゃんとアイドルちゃんは違うから。
だから、完璧に一緒ではないとは思うけど。
完璧に一緒じゃなかったら何なんだろう。ちょっとよくわかりません。
西野キズナ
いいんじゃないですか?
サクラギ
そうなんです。
毎回おいちゃんのギターがすごいっていう話で、前回の「君だけが憶えている映画」、アルバムの方。
で、「OUTSIDERS」っていう曲があったんですけど、それとかでも本当にギターがヤバいんだけど、曲ごとに毎回そう「ギターがヤバい」「ギターがヤバい」って言いながら、
新しい曲でも「ギターがヤバい」って言わせてもらえるので、嬉しいなって思って。
西野キズナ
なんだろうね。
インストの楽しみ方とか全然わかんなかったけど、そう言われるとなるほどっていう。
サクラギ
オーケンさんのボーカルが入っていないことがいいっていうわけじゃない、っていうことを前置きして言いたいんですけど、筋少のインストはいいです。
楽器の音がものすごい聞こえるので。
西野キズナ
昨日歌いまくった後に疲れ果てたから曲だけ流してた時にさ、インスト聞いてたらさ、
あ、歌詞がないとこんな風に聞こえるんだっていうのは確かに思って、
めちゃめちゃ特に、新録で録ってたやつの2つの曲が澄んでるなって思ったのはインスト聞いた時ですね。
サクラギ
そうそうそうそう。
どうしても歌の方に意識が向いてしまうじゃないですか。音が入ってる…歌が入ってると。
西野キズナ
かもね。物語性がすごい強いからね。どうしても頭が、意識がそっちに向いちゃうけどね。
サクラギ
もちろんそれが完成形なので、そのために作られてるんですけど、音とかをしっかり楽しみたいっていう場合にインストは非常に良い。
筋少さんってアルバムにはインスト入らない。シングルでこういうタイプのシングルで入るとか、アルバムの特典で入るぐらいしかない。インストを聴く機会が。
DVDとかBlu-rayのメニュー画面でインストが流れるっていうことがあって、そこぐらいでしか聞けないんだけど(※毎回すごい楽しみ)
西野キズナ
言われてみると確かにね。
昔はシングルとか買ったらインスト無理矢理というかセットで梱包されてるもんね。だから聞いてたけど、
最近配信とかで買っちゃうともう歌の方だけしか単品で買うみたいな買い方ができちゃうから、インスト全然聞かなかったから久々に聞いたもんね。
サクラギ
ぜひぜひ聞いてみてほしい。大変いいです。
私筋少さん聞くといつも”音が美味しい”って思います。
西野キズナ
美味しい。いくら咀嚼しても味が出てくるみたいなね。
サクラギ
どうかなー。自分のこの感じ方がどうなのだろうかって思うんだけど、美味しいんですよ。
西野キズナ
人生の栄養素ですからね。確かです。
サクラギ
それはそうかもしれませんけど。
私はインストだけじゃなくて楽曲全体的にそうかな。
インストはなんか音の炊き込みご飯って感じで。
西野キズナ
なるほど。サクラギさんらしいですね。いいですね。味がもう染み渡ってる感じですね。
素材の一つ一つのダシが効いてるみたいな。
サクラギ
めっちゃ豪勢なやつね。ゴロゴロ入ってるみたいな。
西野キズナ
こんなものが、こんなものまで入ってるって。
サクラギ
はい、そうなんです。
西野キズナ
いや、そうだ。インスト的な話で言うと、
あれ、今回コーラスがさ、どれだっけ?
アイドルちゃんのやつだっけ?
コーラスすごいみんなコーラス入ってたなと思って。
サクラギ
はいはい。
西野キズナ
アイドルだったかな?
でもアイドルちゃんだったかな?
サクラギ
デッドゾーンとかいうところは?
西野キズナ
ものすごい高いキーでコーラス入れてるなーとか思ったの。どれだったかな?
サクラギ
映画の話してるところじゃないですか?
西野キズナ
かな?
サクラギ
途中で映画っぽく、Vのところで映画っぽくなるところではないかしら?