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2023-02-04 19:06

【詩吟ch】3つのコツシリーズ④「川中島」をもっと上手に吟じるには<望湖楼酔書>

望湖楼酔書 / 蘇軾
黒雲墨を翻して 未だ山を遮らず
白雨珠を跳らして 乱れて船に入る
地を捲き風来って 忽ち吹き散ず
望湖楼下 水天の如し

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詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル
おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、分かりやすくザックバランにお話ししていくチャンネルです。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
今日はですね、まあだいぶ天気が良かったんですけど、なかなか朝が起きれなくてですね、ちょっと暖かくなったのかなというところです。
まあ、そう今、いつも娘、今5ヶ月の娘と格闘してるんですけれど、2人でですね、奥さんと2人でお風呂に入れてるんですけれども、
その時にですね、ちょうど娘の鼻くそが取りやすいんですよ。すみません、汚い話で。
綿棒、細い綿棒をゼクリゼクリって、その時のが取りやすいんでですね、奥さんが湯船に浸かりながら娘をぷかぷか浮かせて、そこでその隣でですね、僕が半裸状態で綿棒を手に持って待機してると。
奥さんが、メスみたいな感じで言われると、僕が1本ずつ出して、そうやっていくと。
ただですね、それだけじゃちょっと仕事が終わらなくて、娘が僕の方に見て、しかも表情がですね、あまり動かない程度に気を引く必要があるんですよ。
だから、もうなんか、いろんな表情、顔芸をしたり、手を使ったりしてですね、娘がはしゃぎすぎない程度にこっちを見て、しかも口をパカーンと開けるぐらいにすると。
上向き加減にすると。やるといい感じに鼻くそが取れるということですね。
お風呂に入れるのも大変だなという、どうでもいいお話です。
さて、今日の本題ですけれども、そこそこ好評なんじゃないかなという、3つのコツシリーズ、こちらをやっていきたいと思います。
で、この3つのコツシリーズ、今日お話しする銀はですね、川中島ですね。
雷三葉作、川中島。
もしくは別名、不思議案奇山を打つの図に大巣という題もありますけれども、弁政粛々で始まる、詩銀といえばこれという、本当に一番有名な漢詩なんじゃないかなと思います。
ですのでね、こちら。
気をつけるべきところ、いっぱい言ったらそれはいくらでもあるんですけれども、3つに絞って、ここを押さえておけば、この銀がですね、より良く、いい銀をするなというふうに思われるかと思いますので、その3つをお話ししていきたいと思います。
ではまず最初にですね、この川中島を、所読、詩文を読んでいきたいと思います。
川中島、雷三葉。
弁政粛々、夜川を渡る。
暁に見る戦兵の大河を擁するを。
03:00
以今なり十年一犬を磨き。
流星皇帝長蛇を逸す。
馬の当てる鞭の音も密やかに。弁政ですね、密やかに。
上杉勢は夜陰に乗じて、密かに川を渡った。
夜明け方、川切りの晴れ間から上杉の大軍が大正旗を押し立てて、武田勢の前に陣取っているのが見える。
上杉謙信にとって返す返すも残念なことは、この長い年月の鍛錬で磨いた腕前の甲斐もなく、流星のきらめく一瞬の差で強敵、武田信玄を逃してしまったことだ。
知ってる人は知ってるかと思うんですけど、上杉謙信が武田信玄に奇襲をかけたんですね。
もうこれ何回も何回も戦っているんですけれども、奇襲をかけてようやくですね、直接対象同士が剣を交えるぐらいまでに攻め入ったんですけれども、それでもなんということが、めぐり合わせ撃ち取ることができなかった。
そしてその後はですね、もうもうその拍子とかですね、そういう形でお互いが剣を交えて倒すということはなくなってしまった。本当にあの以降残念なことだという内容になっております。
えー、ですね、ということで、まあこちらの詩なんですけれども、どうしようかな、最初に軽く吟じたいと思います。
えーと、それから三つの小詞ですね。
遠平の大河を擁するを
憎んだり
十年一剣を
三ノ木流星
皇帝朝一戦
06:22
大体こんな感じなんですけれども、最初に吟じるとちょっと疲れちゃいますね。
えー、では、まあ三つのポイントを順番にいっていきたいと思います。
まず一つ目はですね、この聞く、弁性、粛々、こちらなんですけれども、いかに重々しくかつうるさくなく吟じれるかどうかですね、ここが本当に大事になっていきます。
ここの意味はですね、弁性、無知の音、ひそやかに粛々ですね、というところなんで、本当に奇襲をかけるために夜陰に乗じて、ひっそりとですね、ひっそりと馬のお尻に鞭をペシペシと押し当てて、川を渡っていく。
もうあの中にはですね、体の中には奇襲をかけてやるぞ、今回こそ打ち取ってやるぞという熱い闘志が中にはあるけれども、それをバレちゃいけないんでですね、それを中に抑えつつもひそひそと渡っていく様なんですね。
ここでこの詩の雰囲気が全部が完成されてくると言っても過言ではないところなので、ここでですね、前回でただ力強く弁性、粛々と。
こんな風に銀ズタラも台無しになるわけですね。ここは、あとは軽く言っちゃってもダメですね。弁性、粛々と。こんな風にやってもダメなんです。
大事なのは、本当に一音一音重々しく、重々しくかつうるさくなくですね。だから、丹田に力は込めつつも、力を全て出すんではなくて、それの7割ぐらいの力ですね。
弁性、粛々と。
これ伝わりますかね。この一音一音を丁寧に重々しくかつうるさくなく言じるということ。これが本当に一つ目であり、むしろこれを抑えればいいんじゃないかというぐらいのコツになります。
そして2つ目。2つ目はですね、転句。一気に転句の方に行きます。
こちらはですね、音が下がらないようになんとかですね、こらえるということが大事ですね。
アクセントは、「いこんなり」、「いこんなり」。「い」が高くて、「こんなり」はですね、同じ、「いこんなり」なんです。
ということで、「こんなり」はキープなんですね。ただここ本当にキーが高いっていうのもあってですね、このこんなりっていうところが音が下がってしまいがちなんですよ。
09:10
「じゅうねん」も一緒ですね。
でまぁその後に、と下がるんですけれども、この、「じゅうねん」ですね、「うねん」。
こんなりと、「うねん」。ここが音が下がらないようにキープしないといけないですね。
なぜならこれはもう、「いこん」本当にもう悔しいんだっていうこの気持ちがですね、この拳を握るかのような気持ち、この力強さが、「いこんなり」のこの音が下がらないところになんというか表現されているわけですよ。
ここで、「いこんなり」というふうにひょろひょろひょろひょろと落ちていったらですね、もうここの力強さが台無しになってくると。
この悔しさは一体どうなっちゃったの?みたいな。そんなに悔しくなかったの?みたいな感じになってしまいますので、この、「こんなり」、「じゅうねん」ここを下がらないようにキープするということですね。
「いこんなり」、「じゅうねん」というところになります。
で、最後ですね。最後のところどうしようかなと思ったんですけれども、最後はですね、結句の一番最後、「いっす」、「いっす」ですね。長打を、「いっす」。ここの逃してしまったんだと。
こういう武田信玄を逃してしまった、このしまったのところが、「いっす」というところに来るような、そんな雰囲気になります。
ここで、悔しさを改めてですね、力強くこの弦を終わるためにですね、この小さい「つ」をしっかりと聞かせようというところが3つ目のコツになります。
この小さい「つ」をですね、雑にやると、長打を、「いっす」、「いっす」というふうにやると、あれ、そんなにやっぱり悔しくなかったのかなみたいな、そんな風になってしまうわけです。
「いっす」、「いっす」、この「す」っていうのを、やりすぎは良くないんですけれども、「いっす」、「いっす」、この小さいたった3文字ですね、「いっす」のたった3文字なんですけれども、ここをしっかりと聞かせてあげられるかどうか。
これで終わり良ければ全て良しじゃないですけど、この詩の最後の独語感みたいなものが、しっかりとしまって良くなるんじゃないかなと思います。
ということで、3つのコツを言わせていただきました。
1つ目はこの弁性粛々。ここをですね、重々しく、一音一音丁寧に、かつうるさくなくやるということ。
2つ目はこの転句の意困なり重念。ここは下がらないようにキープする。
そして3つ目はですね、「いっす」の小さいつを聞かせるということになります。
ということで、改めてですね、もう一度こちらを吟じていきたいと思います。
12:04
その雰囲気でですね、今言った内容で改めて聞いてもらえれば分かりやすいかなと思います。
川中島 雷三葉
弁性粛々
夜川を渡る
あかつきにみる
せんぺいの
たいがを
ようするを
意困なり重念
いっけんをみがき
りゅうせい
こうてい
ちょいっす
こんな感じですね。だいぶ力がこもってしまったんで、いい意味でお腹使ったんですね。
僕もちょっと汗かいたなというところなんですけど、その無念さ、後悔、ここをですね、いかにこの力強さを抜けずにですね、最後まで表現しきれるかというところです。
この3つのポイント、参考になりましたならば幸いです。
よし、では後半ですね、後半1つさらさらと吟じていきたいと思います。
後半吟じるのはですね、曽職作、暴殺水晶ですね。
これは結構好きなやつなんですよ。
では詩文を読んでいきます。
黒雲、炭をひるがえして、いまだ山を遮らず、
薄雨、玉を踊らして、乱れて船にいる。
血をまき、風来たって、たちまち吹き散ず、
ぼうこ、楼下、水、天の音ごとし。
15:01
黒雲が炭をまいたかのように広がり、その雲が山をまだ覆いつくさぬうちに、
雨は真珠を踊らせるかのように、跳ねるかのように、ばらばらと船に降り注いできた。
すると今度は風がすさまじい勢いで吹きつけ、たちまちすべてを吹き払ってしまった。
そしてぼうこ楼の下には湖水、湖の水がまるで青空のように静かに澄み渡っている。
言っちゃうんですけど、あれですね、にわか雨が降った、湖の話です。
ただ本当にここの、このにわか雨をですね、こんなにも美しく表現できるかと、
黒雲炭をひるまいして、薄雨、玉を踊らして、血をまき、風来たって、
本当にですね、もう五感がもう気持ちよくて気持ちよくて、
僕もこれ結構試吟の大会に向けてですね、しっかりと練習してやったやつなんですけれど、
いやー本当にですね、これいいんですよ、楽しいんですよ。
ということで、結構楽しんでこちらを吟じさせていただきたいと思います。
ぼうこ楼水晶、咀嚼。
黒雲炭をひるまいして、
未だ山を遮らず吐く、
玉を踊らして、
乱れて船にいる。
血をまき、風来たって、
たちまち吹きさんず、
ぼうころか水天の落とし。
18:06
いかがでしたでしょうか。
これ僕結構満足感の高い感じで吟じたかなというところです。
だいぶノリノリで、ノリノリと言いながらですね、顔は結構動かさずに集中できたとは思うんですけれど、
いやー楽しかった。
こういう自分にこれだっていうのは見つかるとですね、本当に吟じていて楽しいんですよ。
心が沸き上がってくる。
体が動くわけじゃないんですけれども、吟じていてですね、声がちゃんと踊ってるのがですね、
なんか楽しいんですよね、という感じです。
よし、ではこんなところですかね。
明日が、明日がようやくYouTubeの方で200回目の記念になりますので、
ちょっとですね、そこはまだいろいろ報告というか、頭の中というか、
そういった内容もご報告というところに連絡、紹介、
そんな感じでいろいろと僕の頭の中を喋りたいかなと思っております。
ではでは今日は以上となります。
シギンのミルクを発信するシギンチャンネルどうもありがとうございました。
バイバイ!
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