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朗読『日常に少しの魔法を』1850年頃のこと、イギリスの小さな村にオリビアという女性が住んでいました。
彼女の家には、代々伝わる黄金のツタのカップと呼ばれる美しいアンティークがあり、願いを叶える魔法が宿ると伝えられていました。
ある日、オリビアがそのカップで紅茶を飲み始めると、黄金の光が舞い上がり、まるで生きているようにツタの模様が動き出しました。
その光の中から、小さな妖精が現れ、優しく微笑みながら言いました。
このカップに願いを込めることで、あなたが望む未来を叶えるお手伝いをしましょう。
ただし、真実の心で望むことを忘れないでください。
オリビアは自分の心の中にある願いを思い描きました。
大好きな絵本、読み聞かせしているとき目をキラキラ輝かせながら聞く子どもたちの笑顔、
それがきっかけで村の子どもたちに読み聞かせを始めるようになり、
オリビアが行くところ子どもたちが集まり、笑い声が絶えない場所となっていきました。
ある夜、カップを磨いていたオリビアの元に再び妖精が現れ、彼女に告げました。
真実の願いは分かち合うときに身を結ぶのです。
彼女は自分は何をしたらいいのか妖精に聞きました。
このカップは願いを叶えるだけでなく、その力を次の人につなげる使命を持っています。
だからこそ、願いを叶えたら次の持ち主に渡すのです。
と言って、妖精は姿を消してしまいました。
オリビアはこの言葉を胸に村の誰かが悩みを抱えていると感じたとき、
カップの縁をつないでいくことにしました。
カップを受け取った人々は皆、自分の願いに気づき、新たな一歩を踏み出すことができるようになったのです。
オリビアのカップは村の宝物として受け継がれ、今もどこかで新たな持ち主に希望をもたらしていると言われています。
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そのカップはもしかするとあなたの手元にあるのかもしれません。
おしまい