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ほんのれんvol.21の問いは、「なぜわかり合えないのか? それぞれの物語を超えて」です。
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異なる物語に橋をかける
なぜ人はこうもわかりあえないのか? 選挙や戦争といった国家の問題から、職場や家庭のいざこざまで。近しく感じる人々の あいだでも、人はみな違った「物語」の中で生きている。
千野帽子『人はなぜ物語を求めるのか? 』(旬感本2/P.10)によると、物語とは時間の流れの中で世界を把握するための、認知のフォーマットだ。我々は「あの経験のおかげで(せいで)、今の自分がある」とか「人は死んだら、星になる」というように、何かしらの因果を結びつけて物語を紡ぐ。
物語はときに不合理な世界を生きぬくよすがになる一方で、思い込みや決めつけを産む足かせにもなりかねない。
私たちは、世界を、そして自分の人生を自分なりに解釈しながら、それぞれの物語を生きている。「私の物語」を越えて互いの「わかりあえなさ」の淵に橋をかけるには、どうすればいいのだろう?
5 冊の本をヒントに、物語の力を知り、異なる物語を受け止める方法を探索してみたい。
ほんのれん編集長 仁禮洋子
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収録日:2024/11/11
出演:ニレヨーコ、おじー、ウメコ、はるにゃ
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▼「なぜわかり合えないのか? 物語を超えて」を考える
「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!
(1)『ストーリーが世界を滅ぼす─物語があなたの脳を操作する』ジョナサン・ゴットシャル(著) 月谷真紀(訳)
東洋経済新報社 2022
(2)『人はなぜ物語を求めるのか』千野帽子(著) 筑摩書房 2017
(3)『神話の力』ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ(著)飛田茂雄(訳) 早川書房 2010
(4)『他者と働く─「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一(著)NewsPicksパブリッシング 2019
(5)『断片的なものの社会学』岸政彦(著) 朝日出版社 2015
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