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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。 今回は、
X-1000観測衛星【XRISM】の初期成果
2024年3月4日にJAXAから正式に公開された X-1000観測衛星【XRISM】の初期成果、こちらについてお話ししていきたいと思います。
XRISMが支えるX-1000天文学、この分野で白紙号を取った僕だからこそ見れる目線で、どこよりも詳しくお話ししてますので、ぜひ最後までお付き合いください。どうぞ。
佐々木亮の宇宙話
2024年3月6日、始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で白紙号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 本日でエピソードが1244話目を迎えるというところになってまして、
基本的には1話完結でお話ししております。 ぜひですね、気になるエピソードとかをチャンネルフォローして聞いていただけたら嬉しいです。
前回はリスナーのゆうじさんからのコメントをいただきながら、 X-1000天文学を支える4つの柱、こちらをお話ししました。
でですね、今回はまあそれの続きというか、 まあ全然違う話といえば違う話。
JAXAが今一番力を入れている天文衛星、 X-1000分光撮像衛星、クリズムですね。
これの初期価格観測データが公開された。 っていうのが3月の4日、2024年の3月の4日に公開されたので、
今回はこちらについてお話ししていこうという、 そういう回になっております。
ニュースを見ても何のこっちゃっていうような内容だった人もいるんじゃないかなと思いますので、 ぜひですね、こちら最後まで楽しんで聞いていただけたらと思います。
今日はちょっと天髪ですね。
ということで、 今回紹介するのはまあ話題のクリズムです。
XRISMと書いてクリズムなんですけど、 このクリズムという衛星は、宇宙から飛んでくるX線を観測する、
そういう人工衛星になります。 日本のX線天文学をまた世界一にグッと引き上げていくぞっていうような、
まあそういう目標が大きく掲げられているもので、 で実際あれなんですよね、
みんながそれこそいろんなニュースで見かけたであろう月面着陸機スリムありましたね。
スリムと同じロケットで打ち上げられた。 そしてなんならクリズムとスリムは2つとも大きな主役ですよみたいな感じで打ち上げられた。
そんな人工衛星です。 しかもなんならクリズムの方が注目されるべき内容だなぁとは思っていて、
これは僕がこの分野で白紙ゴマで取ったっていうところで悲喜で見ているわけではなくて、
単純にミッションの立て付け上、戦略としてもこのクリズム、相当重要な位置にいます。
クリズムはですね、これ中型ミッションみたいな形になってて、 一方でスリムっていうのは技術実証機なんですね。
つまり、技術が確立された上で大きなミッションを達成しようとしているのがクリズムで、
スリムっていうのはチャレンジングな月面着陸っていうところに対して、 新たな技術、手法っていうのを
検証しようというような、そういう立て付けのミッションなので、 大きな成果を残すという意味では、これクリズムへの期待の方が高い状態であると。
ただその一方で、クリズム、注目度があまりない。 なぜなら取得されるデータがちょっと難しいんですね。
で実際今回プレスリリースで出てきた内容っていうのも、 もしかしたら一般受けしないのかなと思いつつ、
宇宙話を聞いているみんなだったら楽しんでもらえるかなと思って、 今回こちらを紹介していくと。
クリズムの最も重要なポイントは、 これ、
NAN X1000分光装置、リゾルブと呼ばれるものです。 こちらはマイクロカロリーメーターと呼ばれる
検出器が搭載されていて、これ世界でまだ誰もちゃんと運用に成功していない。 そしてこれによって過去に見えていた
星の光を10倍以上細かく見えるみたいな、 そういったイメージの観測装置になるんですね。
昨日のエピソードでX1000天文学には4つの柱があるという話をしました。 分光、速光、
殺像、そして変光。 この4つのうち
クリズムはこのリゾルブっていう観測装置を使って、 分光というX1000天文学の大きな柱の一つを一気に進化させていこうというふうに考えてます。
クリズムっていうのは実は2016年、7年に打ち上げが成功して運用に入ろうとしていた
アストロエイチ、瞳っていうのの光景器になっていて、 実はその瞳にもこのクリズムとこのマイクロカロリーメーター乗ってたんですね。
で、ペルセウスザ銀河団って呼ばれるものを観測して、 ものすごい結果を残してすぐに人工衛星自体がダメになってしまったという残念な運命を辿ったわけなんですけど、
その時のデータがすごすぎて、 クリズムが再度開発されるっていうところに
発展していったっていう、そういう結果をもたらす最強の観測装置なんですよ。 そんな中で今回クリズムはまた同じペルセウスザ銀河団の
分光観測っていうのを行うことに成功しました。 そうすると、これ前回の
クリズムのカロリーメーターと観測装置
瞳の時に見えていた X 線の光を分けるスペクトルの画像っていうのがものすごく綺麗に撮れていて、
このマイクロカロリーメーター、リゾルブを運用していく上で、 しっかりと動かせる状態になっているなぁということが明確にわかる結果が一つ出てきたっていう感じですね。
ペルセウスザ銀河団は地球から2億4千万光年の距離にあって遠いですよね。 さすがにこれは遠いです。天文学者感覚で見てもね。
で、X 線で最も明るく輝く銀河団のうちの一つだというふうに言われています。 ペルセウスザ。ペルセウスザってピンときませんか?
夜空を見上げたときにWの形で見えるのがカシオペアザ。
で、そのカシオペアザのすぐ隣にあるっていうイメージですね。 カシオペアザは
北極星を探すときとかに使える星なので、プラネタリウムとか行ったら結構な確率で紹介されるんじゃないかなと思いますね。
そんなペルセウスザはカシオペアザの近くにあると。 で、今回これちょっとマニアックな話をすると、瞳がとった時と今回クリズムがとったデータっていうのを
比較して見てみると 僕は一個思ったのは
ちょっと瞳の頃よりもノイズ大きいんじゃないかなと思いましたね。 これは感覚なのかもしれないけど
いろんな、例えばシリコンの光が見えたりとか カルシウムの光が見えたりとかアルゴンの光が見えたりすると。
で、鉄の光とか見えたりするんですね。 そういうのの光の幅と、あとその
何の光が出てるかわかんないエリアを観測したようなデータっていうところと見比べると
なんかシグナルの綺麗に見える度合いみたいなのは もしかしたら瞳の時の方が大きかったのかな
つまり今回のクリズムの観測の方がちょっとだけその瞳の頃よりも ノイズと呼ばれる無駄な情報っていうのがまだ若干残ってるんじゃないかな
っていうような見え方がしてますね。 これどうなんだろう
そのデータの処理の仕方というか見せ方によってはもっと綺麗に見えるのかもしれないので あれなんですけどなんか過去のやつとパッと見比べた感じ
なんかそんなになってんじゃないかなぁみたいな雰囲気は感じますね。 こんなのは誰も感じないかもしれないし
岡田ちがいの意見かもしれないんで、そういう話がどっかで聞いたら 料理あるじゃんと思ってもらえればいいかなと思いますね
で今回これやっぱりクリズムっていうのは このカロリーメーターで観測していくっていうことが非常に重要になっていて
でこの後もう1個注目のポイントがあります これ何かっていうと実は実はもっと深い情報まで見れる
そんな 能力を持っているのがこのクリズムのカロリーメーターなんですね
具体的には1.8kv 以下っていう 今までカロリーメーターとかそういうそういう能力の高いやつで見れなかったような
エネルギー帯域 x 線の中では弱いんだけど紫外線に近いようなところなんだけど 見るとかなり面白い情報が詰まっている領域があると
でそこの観測をするためには カロリーメーターの表面に今なんか打ち上げからいろいろ守るための保護膜っていうのがついてるん
ですね 繊細な検出器を守るためのその保護膜を開放するっていう儀式みたいなのが実は控えている
らしくてこの保護膜を剥がせたら マジで世界中誰も見たことないような宇宙の解像度っていうのが生まれてくる
そういうところにつながってくるのでまぁこの クリズムのカロリーメーターは今100%の力を発揮しているわけではないと
クリズムの能力と今後の展望
ナルトとかで言うとロックリーのめちゃめちゃ重い重りをまだつけている状態 なんかいろんな漫画のリミットブレイクみたいなのをする前っていう感じなので
これはねまだまだ最高の結果が出てくると思いますのでぜひ皆さん チェックしてみていただけたら嬉しいなと思っております
ということで今回は2024年3月4日に公開された JAXA がめちゃめちゃがっつり取り組んでいるX線分光衛星クリズムに関する初期成果の
情報をお話しさせていただきました まだ喋りたいことたくさんあったのでもしかしたら明日も続きお話しするかもしれません
よろしくお願い致します はいということで以上ですね
やばい10分過ぎちゃった いろいろ話したいいろんなことがあるぞ
来週なんか120人ぐらいの前で喋んなきゃいけないっていう ちょっとどでかイベントがいきなりぶち込まれたというか
自分で入りに行ったというかそんな感じがあるんで そのあたりのお話もちょっと近寄しさせていただきますし
今週の金曜日TBSラジオ出てまいります こちらの情報も明日お話しますのでぜひチェックしてみてください
今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォロー フォローボタンの近くにある星マーク
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