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2024年7月17日始まりました、佐々木亮の宇宙話。 本日はいろんなニュースに出てたと思います。
月の地下に基地が作れそうな巨大な空間が広がっていた。 こんなニュースをお届けしていきたいと思います。
これね、ネイチャーアストロノミーっていう、本当世界に対してもかなりインパクトの強い論文雑誌に掲載されていて、
国内のいろんな主要メディアでも取り上げられているぐらい注目を集めている研究になるので、ぜひね、こちらはみんなにも知っておいていただきたいなと思ったので今日は紹介していこうと思っております。
ということで改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1376話目を迎えております。 基本的には1話完結でお話ししてますので、気になるトピックからぜひぜひ聞いてみてください。
もうどっから聞いていただいても大丈夫です。 自信を持ってお届けしているつもりですけどね。
なるべく新しいとこから聞いてほしいかな。どうせ繋がってないしってね。 はいじゃあそんな感じで、
本編入る前にいつも今日の月の姿、どんななのか紹介してますが、7月の17日本日はですね、次の満月に向けてかなり月ふっくらしてきております。
でこれ今見えてるこの月の姿、もしね、 もしこれ今日ちゃんと月見えるよっていう人いたら、
今日のエピソード思い出しながら見たら超ヤバいです。 最高。
なんたってみんながこう見上げてる月、あの月の地下に、 基地作れるのかな。
なんか20年ぐらいしたら人住んでんのかなみたいな、なんかそんな妄想が目の前の物体でできるってめっちゃ面白い経験だと思うので、
もしね月見えたと思ったら今日のエピソードもう1回聞いてみてください。 そんな感じで今日はもう本編話したくてしょうがないので早速本題いきましょうか。
今日は月の地下にものすごく大きい空間が発見された、そんなお話です。
今回お話しするのは月の地下に巨大な空間が広がっていることを明らかにした観測でという、そういうお話です。
もうこれいろんなニュースで取り上げられてるんで、もしかしたらこのエピソード聞いた瞬間に あ、あれかってなったかと思います。
これ謝んなきゃいけないのが昨日の予告でね、明日ブラックホールの話するよって言ったんだけど、
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もうこんなでっかいニュースいろんなところで取り上げられてるの見たら、紹介しないわけにはいかないと。
ということで今回はもういきなり差し込みでね、月の地下洞窟のお話をしていきたいと思います。
今人類の宇宙の向かっている先っていうのはやっぱ月なんですよ月。 もうみんなで月目指している。
でこの月を目指している流れっていうのは、人類が月面にたどり着いたっていうのでみんな頭に浮かべるのってアポロ計画じゃないですか。
でこのアポロ計画っていうのはまあ60年ぐらい前に行われたもので、そこからなかなか月とは縁同位、縁同かったわけですよ人類はね。
もちろんなんか人工衛星とか飛ばしていろいろ観測とかはしてたけど、着陸するとか人が行くっていうところはなかなか実現してなかったんですよ。
そんな中で今はアルテミス計画っていうアポロ計画のまあ後継プロジェクトみたいなのが動いてて、もう
あと5年10年っていう間で人が月面にもう1回たどり着くよっていう。 しかもその月面に着陸するメンバーの中には日本人も含まれるよとかで、もう
日本人としてもワクワクするポイントだし、あとは記憶に新しいとこで言うと月面着陸機スリムとかね。
っていうので月面着陸。夜中のあれ12時とかだったのに生中継25万人とか30万人弱ぐらい人が集まってみんな月大好きなわけですよ。
そんな月に人が行って最終的には月面都市とかができるんじゃなかろうかと言われてるわけなんですね。
そんな中でじゃあどこに月の基地作るの?そんな課題があったと。
もう月の表面なんて超大変なんですよ。 まずは放射線。もうね、地球にいる僕たちはあんまり放射線って気にしないけど、放射線って実際めっちゃ怖くて、
それこそいつだ?おととい?昨日? おとといか。2回前のエピソードで宇宙行くと放射線の影響で生死、
あの弾性機能に関わるあの生死の役割っていうのがもうなんか死んじゃうよみたいな、そんな話もさせていただいたと思いますし。
ただ地球上にいると大気とかそういうのが守ってくれるから全然大丈夫。 だけど月行ったらそれがないからマジで怖いよねって話とか、
あとは気温ですね。 昼と夜。昼間が太陽の光バンバン当たると
これ120度とかになるんですよ。 で一方で夜っていうのは逆にマイナス100度下回るとかっていうので、昼と夜の気温差がマイナス、
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あ、違う、気温差が200度から300度いかないぐらいまであるって言われていて、こんな過酷な環境にどこに基地作るのっていう話だったんですよ。
そんな中で候補として挙げられてたけどまだ大きく発見されてなかったのは地下空洞、地下の洞窟ですね。
どういうふうに出来上がる洞窟を期待されていたかっていうと、これ、
まあ月っていうのも月の表面でもいわゆるこう、マグマっていうんですかね。 溶岩が流れていただろうっていうそういう形跡はこれまでもすでに
研究で明らかになっていて、でこの溶岩が表面は冷えるけど、まだこう地下深くのところは流れて残ってるよみたいなところ。
結局そのなんか溶岩の流れとかそういったので、月の表面には縦に穴とかができてて、
でその穴より下のとこでさらになんか表面の地盤は固まってるんだけど、溶岩が流れてその地盤の下に空間がバーッて広がってるんじゃないかというふうに予想されてたわけですよ。
そんな中で今回、NASAが打ち上げて月面をずっと観測し続けている
ルナーリコネッサンスオービターっていうLROっていう人工衛星があるんですね。 この人工衛星が観測したデータを分析してあげた結果ですね。
なんと大体大きさがもうほんと幅45メートルとかで長さが
30メートルから80メートルぐらいみたいな、っていうような大きさの地下空間が月の地下にあるっていうのが今回
Nature Astronomyっていう論文に載ってたわけなんですよね。 だからこれが発表されてもう世界中衝撃みたいな。大きさ今のやつあんまピンとこないですよね。
大きさで言うとサッカーコート半分とか、あと朝日新聞の
記事とかに書いてあったのはテニスコート5面がすっぽり入るとかね。 まあそのぐらいの大きさ。結構でかいですよね。この大きさの空間が月の地下に広がっている。
まあそんなのが今回発見されて、しかもこれが理論的に存在してるだろうっていう話じゃなくて、もう観測で明らかになって少なくとも今言ったぐらいの大きさの空間が広がってる。
まあそういうことが明らかになったんですよね。 しかもこれ面白いのがこの地下の洞窟、あった場所ね。
あった場所。 そもそもこの地下の洞窟の入り口だと思っているその穴とかっていうのは実は日本の人工衛星、
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日本が月の周りをぐるぐる回してた人工衛星で観測して発見されたもの。 2009年だったかな。
発見された穴を使って地下空洞を今回発見されたっていうので、場所が月の土地の名前、全然ピンとこないんですけど、
静かの海って言われているもの。 これラテン語とかだとマーレ・トランクエリテイティスって言うんですね。
もう全然覚えなくてもいいぐらいの名前なんですよ。 で、この静かな海、どこにあるかっていうと、月って
黒い部分と白い部分あるじゃないですか。で、あの黒い部分の形、 黒い部分を海って言っていて、で、あの海の部分に名前がたくさんついてるんですよ。
で、その中で、いわば静かな海って言われてるのは、あのうさぎが餅つきしてるように見えるって言われてる、
あの月の正面バーって見た時の、なんか右側あたりの黒い影みたいなところ。 あそこの月の顔の部分に相当するのがこの静かな海なんですよ。
つまり、今回世界中に衝撃を与えている 月の地下洞窟があるのは、僕らが今月を見た時に、月のうさぎの模様と言われているあの顔の部分。
あそこにサッカーコートぐらいの大きさの地下空洞が潜んでいると。 こういうこういう話をすると、ポッドキャストの冒頭でいつも紹介している
月齢?だから月が今日どう見えるかっていう話で、月見上げた時の面白さ倍増しません? 月見上げて、「あ、あそこに月あるなぁ。」だけじゃなくて、
え、今日見たニュースのあの地下空洞があるのって、あの右側の影っぽいところなんだみたいな。 ってなってくると、その未来のことまで考えていくと、将来はあそこの下に月の基地とかができて、
で、人間が住んで、なんならそこでなんかね、人類の子孫がこうまた残っていくみたいなところがあったりとか、
そこを中心により深い宇宙の探索っていうのが行われていくんだとか。 っていうのをなんか月見ただけで妄想できるんですよ。
なんかこの間、中国が月の裏側に人工衛星着陸させて、で、それでサンプルリターンしてきたっていう話したと思うんですけど、
やっぱなんか、その信じる信じないとか嘘だろうとかそういう陰謀論みたいな話がしたいわけじゃなくて、
裏に行って帰ってきたってなるとなんか見えないから、あの実感しづらいじゃないですか。 ただ今回の研究はものすごくインパクトがある。
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で、テレビとかいろんなニュースとか新聞とかでもめっちゃ紹介されているものが、ちょうどしかも今満月に近づいてどんどん月の姿綺麗に見えていくんですよ。
それでね、見上げて月の姿見て、あ、ここに基地あるんだって実感できたら面白いなぁと思って今回お話しさせていただきました。
というので、まあ月の研究ここからどんどんどんどん進化していきます。 それこそこれから人が月面に降り立って探査していくと、今まで表面からは見えなかった月の地下の空間っていうのがどんどん明らかになっていくと思いますね。
これそれこそ宇宙兄弟だ。宇宙兄弟で地下の洞窟発見したみたいなね、ストーリーの部分とかあったりするんですけど、
まさにその世界が待ってると思うとかなりワクワクする未来あるんじゃないかなっていう期待しちゃいますよね。
まあそんな感じで実際の研究をもとにですね、宇宙話聞いてくれているみんなにはそのあたり具体的にイメージしてもらえたら嬉しいなと思っています。
ということで今回は世界中にかなりインパクトを与えた最新のネイチャーアストロノミーの研究ですね。
月の地下洞窟が発見された、そんなお話しさせていただきました。 じゃあ明日、明日なんですけど、ブラックホールの話戻ってこうかなと思ったら
ネイチャーアストロノミー、これの今回のお話の直前、じゃないや直後だ。
7月の16日に中国が月から持って帰ってきた月のサンプル、このサンプルからまた面白い研究結果出てきたよって。
水とアンモニウム分子が豊富に含まれる鉱物っていうのが、まあ持って帰ってこれたよっていう話がネイチャーアストロノミーに出てたので、
明日は中国の月のサンプルリターン、こちらのお話ししていきたいと思っております。
実際の論文ベースなので信憑性は高いので保証します。 はい、ということで本編は以上です。
いやー、喋りすぎちゃった。今日もまたなんかいろんなねコメント紹介したかったし、
TwitterXか、Xのハッシュタグつけたコメントとかで、「明日はブラックホールなんだマジ楽しみ!」ってコメントもらってたから、
いや申し訳ないなぁと思ったんですけど、みんな見たっすよね多分この月のニュース。
だからきっと需要あるんだろうなぁと思って紹介させていただいております。 ブラックホールの話ね、ちゃんとしていくので、これもネイチャーの論文かな。
ぜひぜひ楽しみにしておいてください。 ということで今回は以上にしていきたいと思います。
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