ガンマ線バーストの概要
観測史上最も明るい爆発、ガンマ線バーストと呼ばれる現象を、より詳細に観測することで、これまで見えてこなかった、その爆発の細かい構造が見えてきた、そんなお話をしていきたいと思います。
今回紹介するのは、宇宙で一番大きな爆発現象として知られているガンマ線バースト。
僕が研究をやっているタイミングでもちょくちょく出会っていた、なかなか僕にとっては身近な爆発現象なので、ここでいろいろお話ししていきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合い下さい。それでは行きましょう。
3、2、1、ジャパン!
朝崎亮の宇宙話
改めまして始まりました朝崎亮の宇宙話。このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で白紙語を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
はい、ということで、今日でエピソードが1770話目ということで、あと1ヶ月経つと1800ですね。
やばすぎますね。早すぎますね。怖すぎますね。いやーちょっとねー。 こんなに早く日々進んでいくかというところを改めて実感させられる。
まあ毎日更新してるからね、そりゃ進むよねっていう。 でもこのなんか一個一個進んでいるっていう感覚が、僕例えば
ポッドキャスト以外の別の仕事をしている時とかにも、こうなんかつまずく時とかってあるじゃないですか。 わーみたいな。
全然うまくいかないな。全然進まないな。みたいな。研究やってる時もそうでしたね。 その時になんか
もちろんただやってるだけなんですよ。ただやってるだけなんだけど、ポッドキャストの数字が ちょっとずつこう1話2話3話と更新されていく感覚っていうのは
なんでしょう。こう結構ね 自分の救いになったりするんですよ。
それに加えてこう 宇宙話聞いてるよっていう仲間がどんどん増えていくみたいな。そういうのも数字で見えるんでね。
でそこも一緒に加えてなんかこう見れた時に ああまあ頑張るか。みたいな。そんな気持ちになれるのでポッドキャストのエピソード数が
伸びていくっていうのは僕的には結構嬉しい 現象だったりします。
まあ聞いてるあなたがどうかわかりませんがね。そんな感じでやっていきましょう。 ちなみに本日の月ですが、えっと2025年8月の19日は
新月の4日前となっているのでかなり細くなった月が見えるんじゃないでしょうか。 宇宙話のハッシュタグつけてつぶやいていただいている非常に綺麗な月の写真も
たくさんありますのでXの方でもチェックしてみてください。よろしくお願いします。 それじゃあ本題いきましょう。
観測の方法と衛星
今回お話しするのは宇宙で発生する最も大きな爆発 ガンマレイ、ガンマ線バーストという現象ですが、このガンマ線バーストの中でも
過去に 観測した中では最も大きいもの
これを細かーく見た観測結果こちらについて紹介していきたいとおもいます。 ガンマ線バースト
僕ねさっきガンマレイって言っちゃったんですけどガンマレイバーストと思います。 線の部分がレイになっている。X線がXレイみたいなことですね。
になっていてこれは太陽が一生のうちに放出するエネルギー まあもう膨大そうじゃないですか。そもそもあんなにメラメラ
メラメラというかグツグツというかどちらも別に燃えてるわけじゃないので何と表現すれば いいか擬音だとわかんないですけど
あれが一生例えば50億年とかそういう感じで もっとかもっとですね今が50億近くになっていてさらに50億ぐらい
いくからだいたいじゃあざっくり100億年いけるとしましょう そうした時にその一生のうちに放出するエネルギー量っていうのをわずか数秒で
放出するぐらいのエネルギーを持っているのがこのガンマ線バーストと呼ばれる 現象ですね
意味がわからないですよね50億って言うと100億って言うとですね えっと0が10個かな
ね1000で3個100万で6個でえっと 10億で
9個なので0が10個ですねっていうぐらい大きい わけですよ太陽が数秒で出すエネルギーに対して
100億倍みたいなことですねを一瞬で出すというようなぐらいの爆発現象 でこの本当にこうエネルギーが思いっきり出る現象って何なんだろうみたいな
ところが結構まあ簡単に言うと宇宙の限界値じゃないけど一番極端な状態を見るのに 最適な高観測対象として見られているのがこのガンマ線バーストですね
ただこのガンマ線バーストなかなか高観測を 効率的にというかあの狙ってできるものではないので爆発っていういわゆる
トランジェントと呼ばれるような 感覚
仕切れないだからなんかこうある程度確率的に観測しないと見つけられないっていうところで まあそんなのを観測するための衛星っていうのがいくつか用意されているん
ですね でそれのうちの一つが僕が運用に参加していた
国際宇宙ステーションに搭載されているマキシだったりとか あとはガンマ線を直で検出するためのあの装置として
スイフトと呼ばれる人工衛星ナサノだったり ガンマ線の天文衛星であるフェルミだったりっていうのがあります
でまぁこのあたりの人工衛星は僕も研究の時に結構連携とかしていた 特にあのスイフトチームっていうのは宇宙全体で起こるそういう突発的な爆発現象に対しては
何だろうこう 常にコミュニケーションを取り続けて僕たちが見つけたものはスイフトにすぐ連絡するしスイフト側から
スイフト側も見つけたものをマキシのデータから探るみたいな そういったところもやっているような結構双方的な関係性だったりもしました
実際にあの今回使われたそのスイフトって呼ばれる人工衛星のデータ分析とかもしてましたね そんな中でこのフェルミガンマ線天文衛星フェルミと
ガンマ線バースト観測衛星スイフト この2つで検出した2022年10月9日に発生した
grb 221009a というそんなあのガンマ線バーストがあったんですが このガンマ線バーストは観測史上最も大きな爆発だったとして
あのかなり話題になってたんですね千年に一度レベル 数千年に一度レベルというようなぐらいのものになっていたと
でそんな感じでこういろんな望遠鏡で話題になったからこそ観測がバーってされた中で あの
南半球と北半球両方で行っている国際実験プロジェクト チェレンコフ望遠鏡アレイと呼ばれるものがあるんですよ
ねでこの望遠鏡は本格稼働するのが2029年 ですね2029年に本格稼働するっていうところを見越しながら今調整をどんどん行っている
人工衛星というかっていう形になっている えっとねえっとそのうちの一つがいくつかアレイなのでいくつかの人工衛星あの
天文台を作ってそれらを連携させて一つのでかい仕事をするみたいなことをする中で 大型後継望遠鏡1号機がカナリア諸島のラパルマ島に建設されていると
でえっとこれは一足先に他のあの装置に比べて完成して完成というか使える状態を どんどん事件を行っているのでこの観測史上最大のガンマ線バーストっていうのを検出する
っていうところのために20日間の観測を行ったというようなところですね ちなみにこのチェレンコフ望遠鏡アレイはこれ説明したら時間めっちゃいくな
明日しゃべるか チェレンコフ望遠鏡アレめっちゃめっちゃおもろいですねこれ
観測結果と構造
でこれ観測した結果何がわかったかっていうと あのですね
まあガンマ線バーストこのガンマ線バーストがこうブラックホールだったりとか ブラックホールになり得なかった中性子性と呼ばれるなんて言うでしょう
ブラックホールになれなかったやつ 太陽ぐらいの大きさのものが
ぎゅーっと縮まってめちゃめちゃ密度高くなって 山手線の中にギュンと収まるぐらいの大きさだったりする
まあこれらの連成で発生したそれら2つがぐるぐるぐるぐる回ってるもう 極端も極端重力
もうめちゃめちゃ強いみたいなそんなところで発生した でそこで加速するジェットっていうのがジェットビームみたいながブワーって
吹き出されて僕たちの方に届いてきたというようなところが明らかになりました で今回の観測さらに面白かったポイントはその飛んできているビームっていうのが
エネルギーの強いものだけがビャーって出ているっていうような 単一指向性のビームみたいな感じっていうよりはそのビームの周りに
もやもやーっとなんかビームをより太く見せるような そしてビームの中のメインストリームに比べるとちょっと動きが緩やかな
物質たちがその周りを囲んでいるような多層構造というか 立体的なあのガンマ線バーストの特徴というかあの病像っていうのが今回の観測で
見えてきたというようなところですねこれはチェレンコフ望遠鏡あれをあの 検出するため
望遠鏡によって追加で観測されたことによって細かくそしていろんな構造が見えてきた っていうところが重要なポイントになっているのでこれからまあ本格稼働していく
チェレンコフ望遠鏡 ここはねかなり楽しみになる研究結果でした
とにかくガンマ線バーストっていうめちゃめちゃエネルギーの強い天文現象があるんだ っていうところだけ頭の片隅に入れておいてください
ということでじゃあ今日は以上にしていきましょう 今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のポッドキャストアプリでフォロー
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