雨のメカニズムの概要
水と氷が混ざった雲からどうやって雨が降るのか、人工衛星のデータを使うことで明らかになった、雨の降るメカニズムの新たな視点、こちら紹介していきたいと思います。
人工衛星があるからこそできる、そんな研究、僕は結構ワクワクするので、その視点でお話ししていこうと思います。ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
はい、ということで、今日でエピソードが1722話目迎えてますね。基本的には1話完結でお話ししているので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひぜひ聞いていただけたら嬉しいなと思っております。
はい、ということで、じゃあいただいている質問をご紹介させていただきましょう。リスナーネームはるさんからいただきました。
亮さんこんにちは。今週も楽しく聞いています。動物の行動と星空についてのお話、とても興味深かったです。
ソースの論文などで触れられているのかもしれませんが、人と異なる視覚を持つ動物では夜空の見え方も違うのでしょうか?
紫外線によって違う風景が見えたり?など想像が膨らむ1週間でした。ということで、はるさんコメントいただいてありがとうございます。
そうですね。確かに、動物によって見える光の種類は結構変わりそうなので、そこは考慮するべきだと思うんですけど、ソースの中にはなかったかな?
うん、そんな気がしますね。で、ただ、例えば、星単体から飛んでくる紫外線の話とかは、
そもそも、その大気を貫いてくる量っていうのがやっぱりかなり僅少なので、少ないので見えないかな。逆になんか、紫外線もやっぱり宇宙に飛ばしてやってるし、
電波ぐらいですね。地上で見えるとすると。 あとは人間の目で見ているような可視光とか、そういったところが、
メインになってくるんじゃないかなと思いますね。 なので、
そこで見えてる風景だから、意外と僕らが見えてる姿とそんなに変わらないかも、っていうのが実際のところな気がします。
もちろん細かくは違うかもしれませんが、やっぱ地球の大気っていうのが、宇宙に対するバリアーとしてめっちゃ機能しているからこそ、
意外とその紫外線だったりとか、赤外線だったりとか、そういった星からの光っていうのは結構微弱になってくる。
ので、見え方は、人間と同じように見えてる風景で話が進んでいるっていう考える方が可能性としては高いかもしれないですね。
はい、いやでもね、非常に鋭い放射線の波長によって違うんじゃないみたいな、そんなところの質問、最高ですね。
ハルさんありがとうございます。 ということで、じゃあ早速本題行きましょうか。
今回お話しするのは、氷と水が相まってできている雲からどのように雨が降るのか、そんなお話をしていきたいと思います。
地球の表面の約6割を覆う雲。 これこいつらっていうのは、地球の気候状態を決めているエネルギーとか、
水の循環において、もう非常に重要な役割をやっぱり担っているわけですよね。
雨が降っていくと、そこから水が運ばれて、人間の生活には欠かせない水を供給してくれるっていうのもあるし、
待機中に雲として浮かんでいる水の量とかによって、太陽から注がれてくる光のエネルギーだったりとか、
そういうのも実は変わってくる。っていうので、やっぱり地球全体を覆っている雲がどう循環していくのか、
どう雨に切り替わっていって、またどうやって雲になっていくのかっていうこの一連の流れですね。
これをちゃんと理解できていることが、やっぱり科学的、そして社会的にも非常に重要になってくるという課題がある中で、
水と氷が組み合わされ、いろんな比率で配合されているんですけど、雲っていうのは。
その蘇生、雲に含まれる水とか氷の蘇生だったり、雲の粒子の大きさによって雨の降り方、そして雨、降水の起こり方ですね。
これがちゃんと違うっていう傾向をつかみきれてなかったんですよ。
で、このこれをなるべく地球規模で理解しないと、結局はその雲の研究って、地球自体を覆っている雲の性能を評価するとか、
そういったところにつながるので、一部で確認できるんじゃなくて、地球規模で確認できることが重要であると。
で、そんな地球規模での把握に非常に適しているのが人工衛星ですね。
最近では、雲を観測できるような気象衛星とかたくさん出てますし、地球観測衛星とかでも、雲の中の雲だったり、あとは降水状況だったりっていうのを把握することができるようにもなっているというので、
なんか時代が追いついてきたことで、いろんな設備が出てきて、人工衛星組み合わせると雲の情報を見ることもできるし、
降水状況を見ることもできるっていうような、そんな場が整ってきた。
だからこそ、複数の人工衛星のデータを組み合わせることで、雲の粒子がどのように成長して、降水っていう雨が降るタイミングっていうのがどういうきっかけなのか、
っていうところを調べる研究っていうのがどんどんどんどん進んできたっていう感じですね。
これを実際に観測データからデータとしてまとめてきたっていう研究が今回リリースされてきました。
降水メカニズムの発見
そんな中で雲と降水の観測をする衛星組み合わせて、雨として降ってくる水滴がどのように成長してくるかっていうところで言うと、
雲に含まれる氷の割合が高いほど降水が起こりやすいっていうことを地球全体の規模で初めて示すことができたというようなところみたいですね。
これはだから水分がいっぱいある、その水っぽいものがめっちゃいいのか、氷がめちゃめちゃあるといいのかっていう、そのどっちがいいのかっていうところに対して地球全体で
氷の割合が多いほどいいっていう傾向を掴むことができたっていうことなんですよ。 これは非常に面白い傾向ですね。
この傾向、雲から降水が生じる仕組みについては従来考えられてきた理論研究だったり、地上での実験だったりで知られていた一般的な知見を
ひっくり返すっていうよりは、やっぱりそうなんだっていうのを改めて観測によって明らかにすることができたっていうところですね。
プラスで、これシミュレーションとかで云々やっていたけど、この場ではこうとかそういうのじゃなくて、地球全体の規模でそれを示すことができたっていうのが非常に今回の研究で面白いポイント。
人工衛星っていうのは、まあ気象衛星とかだったら国ごとが打ち上げて、その国の上空に静止して止まっていることも多いけど、
地球全体をぐるぐるぐるぐる回りながら観測をしている衛星っていうのはたくさんあるんですよね。 そうするとやっぱ
地球全体をまんべんなく見ることができて、今回みたいに氷が多い方が
雨が降りやすいっていうのを地球全体で示すことができるようになったっていうのが、人工衛星を使う非常に有意義なポイントだったっていうところですね。
例えば地上の観測データだったりとか、ドローン飛ばす飛行機飛ばしてその飛行機の計測機でっていうふうにやると、その場その場の高性能なデータを取れるんだけど、
人工衛星はもっとまんべんなく取れるし、あと複数の衛星を使うことで雨が降っている状況、そして雲の中の状況っていうのの高さの違う情報を得られるっていうのも面白いポイントになってくるわけなんですよね。
なんかこう宇宙を活用できるようになってきたからこそ変わってきた世界だなぁと思って個人的には非常に面白い内容だなと思いました。
で、今ですね、アースケア衛星、これ日本名で白龍って呼ばれるような人工衛星が2024年の5月に打ち上がっていたりだとか、
気象衛星、ひまわりとかね、そういったのがどんどんあるので、雲から降水が生じる仕組みっていうのをこれからより詳細に観測することもできるし、
やっぱりこれまでこう進められてきた理論研究、間違ってなかったっていうのが確かめられたので、
そっちの数値シミュレーションの方もどんどんどんどん展開されていくっていう、これは面白い流れを一個起点として作った研究なんじゃないかなと思って、
今回紹介させていただいた次第でした。はい、ということで今回は水と氷が混ざった雲からどのように雨が降るのかこちらについて紹介いたしました。
ぜひですね、関連研究探ってみてください。
じゃあ明日、明日は結構ガッツリ天文の話しようかな。僕がいたあの理科学研究所の、あの
理科学研究所の、出てこなかった、あの研究室から打ち上がった人工衛星、
忍者サットが、今回新しいまた研究論文がバーって出てきたので、こちらをご紹介していきたいと思います。
相当面白い研究ですね。はい、楽しみにしておいてください。
今回の、あ、アフタートークでいいです。ぐだぐだだな。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
