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アルティメットミニマム羅生門
ある日のことや、ザ。
もう昼っちゅってもええくらい日暮れたんかどうもようわからん時やの
一人めちゃんこちっこい芸人が、おもちゃみたいな羅生門の爪先ほどしかない
真下で雨が止むん、アホ面下げて、なんも考えんとおったんやザ。
表紙抜けするほどちっちゃいもんの下には、この極小芸人のほか誰もいんげ。
誰もいん。
誰もえん。
うん、このほかに誰もえん。
ただ、ところどころちょこんと剥げた、荷塗りの割り箸より細い柱に、
双眼鏡で見ても見つからんほどクソちっちゃいキリギリスが、
一匹ついとる。
ついとる。
よ、ついとるげ。
羅生門が小川くらいの幅しかない、
スザク王子にあるんや境に、
このスーパーマイクロ芸人のほかにも、
雨宿りする女子とかそこらへんののくて、
とことこ歩いてる男とか、
0.023人くらいウロウロしてもええはずやろ?
それが原子みたいな大きさしかいない芸人のほかには、
虫眼鏡3つ重ねても見えんほど、
低くらい誰もえんの。
なんでかって言ったらここに3週間、
京都にはプランク帳ぐらいの地震とか、
電子1個分の辻風とか、
誕生日のロウソクよりちっせえおかじとか、
おやつ抜いた程度のちょっとのゆらつくキキンとかが、
なんも言えんくらい、なんも言えん程度続いたんや。
せやさかいに町の中の、
さびれ方っちゅうたら他人の嫁の愚痴くらい、
心底どうでもええようなもんやったんや。
古い記録によると、
子供が遊びで掘った仏さんとかを壊して、
その色が花粉ほどついたり、
金銀の箔が砂ぼこりみたいに残った木を、
道端に爪楊枝みたいに積んで、
薪にして売ろうとかっちゃけど、
だれっちゃ、
だれっちゃ見つけられんかったっちゅうことや。
まじありえんほど治安のええ町が、
その始末や境に爪楊枝で作った、
羅生門、爪楊枝で作った模型みたいな羅生門の修理なんて、
ちっちぇえ話や。
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最初から誰もガチで相手にするもんはえんな。
そしたら道端がゴミでちょこっと汚れたことに、
糸くずみたいな狐や狸が、
おぼろげすぎておるんかどうかわからんくらい住みつく、
住みつくの泥棒もほんの一人おる。
しまいには、
引き取り手がないこともない意外ときれいな死人を、
怠け者が歩くくらいの遅さで持ってきて、
そのうすのろくあくびが二千回出るほどゆっくり、
埃を置くみたいにふんわり捨てていく、
習慣まで、習慣さえできた、習慣までできてまった。
せやさかいに部屋の明かり全部消して、
新聞読めるくらい明るい時間に日が沈むと、
老人のおばあさんがスラスラ読める暗さやけど、
世界がひっくり返るほど怖くて、
文明が止まったんか思うほどおぞましいようになって、
誰一人この門を視界に一ミリも入れようとしんくなった。
この門の近所は天使が通ったんか、
真鷹文字が目に見えるほど音がないのが確認できるくらい、
マジアルティメット、マジクソアルティメット近寄らない、
マジクソアルティメット近寄らない、近寄らないこと、
マジクソ近寄らんとこってなってまったんやザ。