00:04
ラジオドラマ・シアワセの高取家
福岡市沢楽の二世帯住宅に暮らす高取家。
パパとママと娘と息子、そしてジージバーバの6人家族は、
ごく普通に生きてきて、ごく普通に暮らしていました。
平凡な人々と平凡な毎日。
それでも高取家の人々は、とてもとても幸せなのでした。
赤ちゃんその2(
かしーん、赤ちゃんってこうやったよね。
いやー、ほんと、助かったばーい。
で、どういうことなん、光二郎。いきなり赤ちゃん連れてきてさ。
ああ、今後、けんちゃんの子でさ。
おー、よく遊びに来よったけんちゃん。
この近くに住んどってさ、赤ちゃんお披露目してくれる?
ちゅうけん遊びに行ったら、奥さん急にお腹痛いやら言い出して、
あぶら汗かき始めたけん、救急車呼ぶことになったんよ。
でも、今後、土原する?って話になって。
奥さん大ことになっとらんのか?ご両親は?
ご両親は、昔にはるか遠くに。
ああ、お亡くなりに。
いや、生きとります、生きとります。宮崎におるとです。
ややこしい言い方っすね。
どうせあんたのことやから。
近所に子育てしよる姉貴の家のあるし、看護師経験のあるお母さんまでおる。
なんかあったら、そっちも頼れるけん。
この男、神谷光二郎に任せんね。やら言うたやろ。
え、こわ。一言一句そのまんま。まさか、見とった?
あんたの言いそうなことやら、簡単にわかるわ。
もう、そげん簡単に赤ちゃんやらあずかるなっての。
だって、どうしようもなかやんか。緊急事態ばい?
赤ちゃんあずかる責任わかったらん。
おっしゃるとおり。
まあ、それでうちを頼ってくれたんやろ。いいんやない?
みちこさん、ほんとうに心強か。まじ女神。
こいつ。
あら、私のスマホが鳴りよるね。
もしもし?
ああ、どげんしたら。
はらでもへったんやね。
なら、あたしがよいしょ。
ミルクと哺乳瓶はこれね。
お、あねき、たのんだ。
マリン、赤ちゃんにミルクあげたい。
おれもミルクあげたい。
だめ。しゅんたはまだおこちゃまやもん。
おこちゃまちがう。
おこちゃまやろ。
ちがう。
ちがうっておこちゃまやん。
ちがう。
おこちゃまってよかったらんと。
03:02
こら、けんかせん。
ああ、もう。
ちょ、パパにかして。
赤ちゃんはたしかミルクのんだあとはごげんして、たてに抱いてトントンと。
ミルク吐きよった。
うわ、ミルクくせえ。
とりあえず、ふくもん。
いや、ちがう。先に赤ちゃんば。
いま、でんわわってもどったら、なに、このじごくえず。
たすけて。