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ラジオドラマ・シアワセの高取家
福岡市沢楽の二世帯住宅に暮らす高取家。
パパとママと娘と息子、そしてじいじばあばの6人家族は、
ごく普通に生きてきて、ごく普通に暮らしていました。
平凡な人々と平凡な毎日。
それでも高取家の人々は、とてもとても幸せなのでした。
友だちの想い出その3(
マリン、シュンタ、500円ずつ渡しとくぞ。
ここの駄菓子屋で好きなもんかい?
前来た時もそうやったけど、やっぱ駄菓子屋さんってテンション上がる。
500円握って見渡すだけでも、昔の感覚がよみがえってワクワクが止まらんし。
あ、これ買おう。
俺このくじする。
バッテン、500円は持っとかんといかんのか。
俺んときゃ10円握って何買うか選びよったけどな。
10円やらなんも買えんわ。
でもダイちゃんが急に駄菓子屋さん行きたいとか言い出したけど、なんでなん?
ん?うーん、ちょっとな。
なん?訳あり?
あの、昨日の夜に聞いた、シュンタと親父が偶然サトルって名前の子と遊んどった話なんやけど、どんな子やった?
どんなって、普通の子やったけど。
普通か。
あのな、俺も小学校に上がる前、神社でサトル君ってこと知り合って、友達になったなーっと。
え?
そんで、よくそのサトル君と駄菓子屋に行ったなーっと。で、駄菓子屋行くともっと思い出すかもって。
それって、ホラー?
別に怖い話しとる訳やねんよ。
いやいやいや、怖い怖い怖い怖い。
でもさ、ここに来てみたらさ、本当に怖いことを思い出してしもうたわ。
な、なんを?
サトル君にな、100円貸し取ったこと。
え?100円貸し取った?
別に怖くないや。
はっ、マリン。
昔、100円貸し取ったの思い出して、それのどこが怖いとよ。
まあ、いろいろ思い出せないな。懐かしかもん。
そうやな。
昔さ、こういうとこによくおったよね。
お金も持たんのにお店の中うろうろして、知った友達が来たら、おごっておごってーとか、お金貸してーを自分のようにれんこする子。
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ああ、そういうのやつおったな。
じいじの幼馴染のげんじいちゃんが、よく駄菓子屋で鉄道に金すびられたって言いよったよ。
ああ、そういうのやつは俺やったな。
お父さんが怖いです。
とにかく、サトル君には100円貸してもらいたいな。
今?
友達同士の約束やったもん。
パパも怖い。