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ラジオドラマ・シアワセの高取家
福岡市沢楽の二世帯住宅に暮らす高取家。
パパとママと娘と息子、そしてジージバーバの6人家族は、ごく普通に生きてきて、ごく普通に暮らしていました。
平凡な人々と平凡な毎日。
それでも高取家の人々は、とてもとても幸せなのでした。
アマヤドリノアトニその3(
あ、ただいま。
ぐっちゃぐちゃじゃないの。傘は持っていかんかったと?
うん、しゅんたが外を外を言うけんな。
雨の上がっとったけん、今なら大丈夫っち思うて、ちょっと散歩に出たら、急に降ってきたって。
アマヤドリして止むのを待って、帰ってきたらよかったっちゃない?
アヤマドリってな。鳥さん。
アヤマドリやのうて、アマヤドリやろ。
外に居るとき、雨の降ってきて、傘持っとらんかったら濡れるやろうが。
うん。
そしたら屋根のあるところに入るやろ。
ちょっとの間、雨上がらんかなって待つ言葉、アマヤドリっちゅうとたい。
はい、タオル。これで足拭いてあがって。
おう。
ねえねえ、じいじに見せたいと。
なんばね。
さっきね、姉ちゃんと二階でたくさん鶴、アヤマドリさせたと。
え?鶴、アマヤドリ?
窓のあそこ。
ほう。窓のカーテンレールにいっぱいオリンズルの下がっとるやんか。
ねえ、鶴がアヤマドリしとる?
糸でレールにくくりつけてぶら下げとるったいな。
すごかねえ。
たしかに、鶴のお空に飛び立つのば待って、アマヤドリしとることやな。
赤に青に緑にピンク、金やら銀の鶴もおるな。
きれいかな?
おれ、鶴おりやさんになると。
え?なんて?
鶴おりやさんになる。
ああ、そう?
お、なんやこれ?
ぐちゃっとしたゴミがまじっとる。
なんでつぶれたバッタみたいなクズが?
それ、おれがおった鶴!
やろう!すごかわい!
ひぼんのセンスのキラリと光るもん、これ。
こら、雨のすぐやむやろね。
じょうずかもん。
じゃあ、おれの鶴に雨やみますようにってお願いしよう。
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雨、やみますように。
やみますように。
雨、やめー。
ちょっと強くなってきた。
ああ、すぐやむやむ。
やってきたぼーい。
なんか、すんちゃんのすごか能力が発見したな。