1. サラリーマンの旅と旅行
  2. #1 旅と旅行の違い
2024-06-29 12:07

#1 旅と旅行の違い

  • 旅と旅行て違うの?
  • 一言でいうと...

  今の生活に帰ってくることを前提とするのが旅行

  今の生活が失われる可能性を秘めるのが旅

  • 旅行なのか旅なのか、長さは問題ではない
  • 初めて東南アジアに行ったときの旅の感覚

  家も引き払い、何もなかった

  結局はそれまでの日常に復帰したが、旅という感覚があった

  • それから、サラリーマンとして旅をするときには、この感覚を大切にしている

  インドとフィリピンに行った話

  帰って来るんだが、もしかしたら帰ってこれないんじゃないかという、ラインに踏み込むような旅にする

  • 近場での旅行の話

  旅行はリフレッシュや楽しむことを重視している

  • ポール・ボウルズの話

 1910年ニューヨーク生まれ、音楽家、小説家のジェインと結婚、1947年にモロッコのタンジールに移住

 1949年にサハラ砂漠を舞台にしたシェルタリングスカイを発表して作家としてデビュー

 ボウルズは約半世紀をモロッコで過ごした

 モロッコやアフリカを舞台に、旅をテーマにした作品を多く残した

  • シェルタリング・スカイの旅人と観光客の違いの話

 シェルタリングスカイはボウルズのデビュー作で1990年にベルトリッチ監督の元で映画化

 シェルタリングスカイはニューヨークから資産家階級の3人が北アフリカの港町にやってきて、

 サハラ砂漠を旅する物語

  • 3人の旅の描かれた方の違いが面白い

 旅へのコミットの度合いの違いがある

 作品内で旅行者と観光客の違いを説明しているシーンがある

 旅人と旅行者として読み替えて解釈している

・そんな旅と旅行についての番組にする

サマリー

このエピソードでは、旅と旅行の違いを深く探求しています。サラリーマンのryotaが自身の経験に基づいて、帰宅を前提とした旅行と、生活が変わる可能性のある旅の感覚を説明しています。また、ポール・ボールズの小説「シェルタリング・スカイ」を引用しながら、両者の違いについて考えています。

旅と旅行の違い
ポッドキャストサラリーマンの旅と旅行。この番組は、旅を愛し旅行が好きなサラリーマンが働きながら、いかに旅と旅行を楽しむかを語る番組です。
働くあなたの次の旅や旅行の参考になると幸いです。こんにちは、ryotaです。今日のテーマは、旅と旅行の違い。
今回、ポッドキャストの番組タイトルにも使っている旅と旅行について話してみたいなと思います。
旅と旅行って、皆さんは違いがあると思いますか?
なんとなく少し長めの旅行に出る時は旅って言ったりもするし、短い1泊2日や2泊3日のお出かけであれば旅行って言ったり、そんな風に使い分けたりすることもあるのかなと思っています。
ただ、僕はですね、旅と旅行の両方がとても好きで、この2つの違いがあるのかなということは今まで何度か考えたことがあります。
それでですね、今現在の僕が思う旅と旅行の違いについて話してみたいと思います。
一言で言うと、旅と旅行の違いは、今の生活に帰ってくることを前提とするのが旅行。
今の生活が失われる可能性を秘めているのが旅ではないかなと思っています。
旅行なのか旅なのかっていうのは、あんまり期間の長さは問題ではないのかなと思います。
今の自分の生活に帰ってくることを、戻ってくることを前提として出かければ旅行であるし、
今の生活が変わってしまう、失われてしまう可能性を持って出かけていくのが旅ではないかなと思っています。
なので、必然的にですね、時間が長くなってくると、元の生活を維持したまま長い期間出かけるっていうのは難しいので、
長い期間出かけていると、旅って言いやすいのかなとは思っています。
僕がこんな風にこういうような考えを持つようになったのは、初めて東南アジアをですね旅した時の感覚があるかなと思っています。
20歳の時に3ヶ月ほど東南アジアを旅したことがあるんですが、その時も日本には家もないし仕事もないしっていうような状態で3ヶ月ほど旅したことがありました。
その時は帰ったら何をするのかとかそういうイメージもなくですね、若いからできたんですが、そういうような3ヶ月ほどの旅をしたことがあります。
結局はそのまでの日常に復帰していったんですが、ただ出かけている間は旅をしているなという感覚がとてもありました。
ただそれから10年以上が経ってですね、今はサラリーマンをしながら時々旅をしています。
もちろん今は家を引き払ったり仕事を辞めて旅に出るというようなことはしていません。
それでも旅好きとしては、もしかしたら今の生活が変わってしまうのではないかというような旅の感覚を大切にしています。
実際は1週間とか2週間という決まった旅で帰ってくればもちろん仕事に復帰するんですが、
それでも旅の中に何か特別な要素というのは混ぜられるんじゃないかなというようなプランニングをしてから旅に行っています。
この辺の感覚の言語化がなかなか難しいんですけど、サラリーマンをしながら旅をするときには
帰ってくるんだけれどもしかしたら帰ってこれないんじゃないかなというようなラインに踏み込むような旅というのを意識しています。
そうすると1週間とか2週間とかの限定的な旅であっても、旅中はとても旅をしているなという感覚を持つことができます。
そして年に1回や2回そういう時間を持つことを、僕はとても今大切にしています。
それと同じぐらいですね、旅行というのもとても好きです。
旅行はですね1泊や2泊でですね、近場であったり国内旅行とかですね、お楽しんでいます。
ただその時の旅行はリフレッシュや楽しむことを重視しています。
1泊2日の中で観光地を回ったり、ある程度ガイドブックで情報を得られるようなところに出かけたり、
その土地の美味しいものであったり、見ておくべきものを抑えるようなそんな旅行をしています。
1年間ずっと仕事をしているとリフレッシュしたくなったり、気分転換をしたくなったりする時っていうのがあるので、
そういう時に旅行を楽しんでいます。 だから僕は旅と旅行両方好きなんですが、
この2つの感覚がそれぞれ別に持ちながら 日々の生活を送っています。
ただやはりですね、サラリーマンとして働きながらだとなかなか旅を続けていくのが決して簡単ではないかなと思っています。
それでもこの何年か自分の中でいいバランスを持ちながら仕事をしたり生活をしたりしながら旅に出れているなという感覚があるので、
この番組ではですね、これからそういう働きながら旅をしていくためのコツであったり、
ちょっとした旅行を楽しむためのコツなどを発信していけたらなと思っています。
ポール・ボールズの影響
もう少し旅と旅行の違いということについてお話ししていきたいと思っています。
僕がこの旅と旅行って違うんだなっていう感覚がより深く思うようになったのは、
ポール・ボールズというですね、小説家の本を読んだことがきっかけです。
5年ほど前にモロッコを旅行したときにですね、モロッコに縁のある作家としてポール・ボールズという小説家を知りました。
そのポール・ボールズのシェルタリング・スカイという小説の中で語られている旅と旅行の違いというのがとても面白くて、少しここで話してみます。
まずですね、ポール・ボールズというのがどういう作家かというと、1910年にアメリカのニューヨークで生まれています。
音楽家ですね。元は小説家になる前は音楽家をやっていて、
現代音楽家としてジョン・ケイジとかとも交流を持っていて、活躍をされていたそうです。
その後、小説家のジェインさんという女性と結婚して、1947年にモロッコのタンジールに移住しています。
その2年後ですね、サハラ砂漠を舞台にしたシェルタリング・スカイという小説で作家としてデビューしています。
結構ポール・ボールズの小説はバーローズであったり、キンズバーグといったですね、その後のビートニクスの文学に繋がっていくような影響を与えていると言われています。
そのポール・ボールズはですね、1947年にモロッコに移住してから約半年間モロッコで暮らしています。
そしてモロッコで亡くなっています。
モロッコとかアフリカを舞台に旅をテーマにした作品を多く残している作家です。
そんなポール・ボールズなんですが、デビュー作のシェルタリング・スカイはですね、1990年にベルト・リッチ監督の下で映画化もされていて、坂本隆一さんが音楽を担当しているので、映画版でご存知の方も多いのかなと思っています。
その中で旅と旅行についてのお話があるんですが、簡単にシェルタリング・スカイという小説について説明します。
シェルタリング・スカイはニューヨークから資産家階級の3人が北アフリカの港町にやってきて、マサハラ砂漠を旅する物語なんですが、3人の旅の描かれ方の違いがとても面白い小説です。
旅へのコミットの度合いみたいなのがあるんですね。
今回は物語には深くは触れないんですが、その中で語られている旅行者と観光客の違いを説明しているシーンというのがあります。
僕はこれを旅人と旅行者として生み替えて解釈しているんですが、該当部分ですね、引用してみるとこんな感じです。
自分は観光客ではなく旅行者に属すると彼は思い込んでいたが、彼の説明によるとこの両者には一つには時間の点で相違している。
観光客というものは、おおむね数週間ないし数ヶ月の後には家に戻るのに対して、旅行者はいずれの土地にも属さず、何年もかけて地球上のある場所から他の場所へとゆっくり移動する。
というような文章があります。
まずですね、観光客、短い旅行者であっても数週間ないし数ヶ月の後には家に戻ると言っているので、今の僕らの時代の会社員とはだいぶ感覚が違うかなというのがあります。
数ヶ月でも十分長いなと思うんですけど、当時は数ヶ月で家に戻るぐらいの旅行、資産家階級の方であればそれほど長いという感覚ではなかったのかもしれないですね。
1950年代頃なので、世界を回るとしたら船旅でもあったりするので、旅行に使うための時間というのがまず違うというのがあります。
一方で旅行者、私はこれを旅人と書いているんですが、旅行者はいずれの土地にも属さず何年もかけて地球上のある場所から他の場所へとゆっくり移動すると言っています。
ということで、家に帰ることを前提としているかしていないかということで、ポール・ボールズもシェルタリング・スカイの中の登場人物も旅行者と旅人というのの違いを考えているなということを読み取っています。
僕はこの2つの感覚がとても大事だなと思っています。
生活を投げて旅だけをしながら生きていくことはなかなか難しいし、かといって旅をしないで生活だけを続けていくのもやはり旅が好きな人にとっては難しいなと思っています。
その時にこの旅と旅行というのを使い分けながら生活することができたら、僕はそれはとても幸せな人生なんじゃないかなと思っていてですね。
まだうまく話せないんですが、旅と旅行をそれぞれテーマにしながら喋っていけたらなと思っています。
今日は第1回目ということもあったので、旅と旅行についてその違いをどう考えているのかということについて話してみました。
なのでこれからもそんな旅と旅行について話していきたいなと思っています。
ご視聴ありがとうございます。
この番組ではこれからも旅や旅行に行きたくなるエピソードや旅や旅行が楽しくなるちょっとしたコツを紹介していきます。
ぜひチャンネルのフォローと高評価をいただけると嬉しいです。
それでは良い旅を。
12:07

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