合掌。ここは金沢の片隅にある、和菓子と知的なお喋りを楽しむ喫茶店『みたらし煩悩茶屋』です。茶屋のマスターで、パーソナリティのみたらし法師が、日常のあれこれを「仏教」という甘味と合わせてお出しします。
金沢に移住してから、どうも「隠遁生活」みたいな感覚があるんです。喧騒から離れていいなと思う一方で、新しい人との出会いがめっきり減ってしまった。ちょっと反省しているところです(ちなみに今週は久々に東京に出て、リスナーさんとお会いできる予定。ワクワクしています)。
そんな自分と対極にいるのが、毎日のように誰かと会って予定を作っている人。すごいなあ、と純粋に思います。でも同時に、少しだけ引っかかることもあって。「充実させることに、必死になりすぎてないかな」と。手帳やカレンダーが予定で埋まっていないと不安になる。スマホの通知バッジをゼロにしたい心と、どこか似ている気がするんです。
「熱狂」はいい言葉です。いい仕事には熱狂が要る、ともよく言う。でも、よく見ると「狂」の字が入っている。──毎日充実していた家族の一人が、コロナ禍で予定をまるごと奪われたとき、今まで見たことのない寂しさに押しつぶされてしまったことがありました。熱狂して強く見えていた人が、埋めるものを取り上げられた瞬間、こんなに脆い。だとしたら、熱狂は強さではなく、言葉にできないむなしさに蓋をしているだけなのかもしれない。そんな話を、仏教の視点も交えながら、静かに味わっていきます。
【本日のお品書き】
🏔️ 金沢で隠遁生活。予定がスカスカで焦っている話(今週は久々に東京!)
📵 通知バッジをゼロにしたい心と、手帳の空白が怖い心は、たぶん同じ
🎢 「熱狂」はいい言葉。でも、よく見ると「狂」が入っている
🌧️ 毎日充実していた家族が、コロナで予定を奪われて崩れたとき
🍵 「世人薄俗にして共に不急の事を諍う」──不要不急って、なんだったんだろう
【本日の仏教メモ】
『大無量寿経』に「世人薄俗にして共に不急の事を諍う」という一節があります。世の人は、急がなくてもいいことを奪い合うように求めて生きている、という言葉です。私たちはたいてい、次の予定・次の刺激で心の穴を埋め続けている。だからこそ、手帳に空白ができたときは焦らなくていい。それは、本当に求めているものを静かに見つめられる、数少ない時間かもしれません。
【番組へのお便り・リクエスト】
あなたは「予定を入れすぎちゃう」タイプですか、それとも「スカスカで焦る」タイプですか。よかったら聞かせてください。感想・リクエストはこちらのフォームから、誰にも言えないモヤモヤは匿名のマシュマロへ、感想はハッシュタグ #みたらし煩悩ラジオ でお待ちしています!
【各種リンク】
note(文字で読みたい方はこちら)→ https://note.com/mitarashi_bonno
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