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狂人日記⑤/魯迅
2026-07-31 04:57

狂人日記⑤/魯迅

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作品名:狂人日記
作者:魯迅
翻訳:井上 紅梅

図書カード:https://www.aozora.gr.jp/cards/001124/card42936.html

青空文庫:https://www.aozora.gr.jp/index.html

BGMタイトル: そりのこし
作者: もっぴーさうんど
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7・15・23・31日更新予定

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サマリー

狂人の語り手は、朝食に出された魚の異様な姿に、人々が自分を食おうとしているのではないかと疑い始める。医者と兄が現れ、語り手は彼らが自分を食料にするために来たのだと確信する。語り手は恐怖を乗り越え、彼らを嘲笑うが、それがかえって彼らの食欲を刺激してしまう。最終的に、語り手は兄こそが人々を食わせる黒幕であると悟り、自身も人食いの仲間であると認識する。

異様な朝食と疑念
4 朝、正座していると、珍老後が飯を運んできた。
野菜がひと皿、虫魚がひと皿。 この魚の目玉は白くて硬く、口をパクリと開けて、
それがちょうど人を食いたいと思っている人たちのようだ。 箸をつけてみると、
つるつる、ぬらぬらして、 魚か知らん、人か知らん。
そこで腹綿ぐるみそっくり吐き出した。 老後、兄貴にそう言ってくれ。
俺は気がクサクサしてたまらんから、 庭内を歩こうと思う。老後は返事もせずに出て行ったが、
医者と兄の訪問
すぐに帰ってきて、門を開けた。 私は身動きもせずに、彼らの手配を研究した。
彼らは話すはずはない。 果たして、兄貴は一人の親父を引っ張ってきて、
ぶらぶら歩いてきた。 彼の目には、気味悪い光が満ち、
私の見破りを恐れるように、 ひたすら頭を下げて地に向かい。
眼鏡の横べりから、ちらりと私を眺めた。 兄貴は言った。
お前、今日はだいぶいいようだね。 はい。
今日は花先生に来ていただいたから、見てもらいな。 ああ、そうですか。
実際私は、この親父が首斬り役であるのを知らずにいるものか、
脈を見るのをつけたりにして肉付きを図り、 その手柄で一部の肉の分配に預かろうというのだ。
俺はもう恐れはしない。 肉こそ食わぬが、肝玉はお前たちよりよっぽど太いぞ。
二つの原稿を差し出して、彼がどんなふうに仕事をするか見てやろう。 親父は座っていながら目を閉じて、
しばらくはさすってみたり、またぽかんと眺めてみたり。 そうして鬼の目玉をむき出し、
あんまりいろんなことを考えちゃいけません。 静かにしていると時期に良くなります。
あんまりいろんなことを考えちゃいけません。 静かにしていると太りますわ。
彼らは余計に食べるんだからいいようなものの、俺には何のいいことがある。 時期に良くなりますもないもんだ。
嘲笑と確信
この大勢の人たちは人を食おうと思って、影になり日向になり、 育てになるべき方法を考えて、なかなか手っ取り早く片付けてしまわない。
本当にお笑い草だ。 俺は我慢しきれなくなって大声上げて笑い出し、すこぶる愉快になった。
自分はよく知っている。 この笑い声の中には義勇と正気がある。
親父と兄貴は顔色を失った。 俺の勇気と正気のために鎮圧されたんだ。
だが、この勇気があるために彼らはますます俺を食いたく思う。 つまり勇気にあやかりたいのだ。
人食いの兄弟
親父は門を跨いで出ると遠くも行かぬうちに、 早く食べてしまいましょうと小声で言った。
兄貴は我転した。 さてはお前が元なんだ。
この一大発見は意外のようだが決して意外ではない。 仲間を集めて俺を食おうとするのはとりも直さず俺の兄貴だ。
人を食うのは俺の兄貴だ。 俺は人食いの兄弟だ。
俺自身は人に食われるのだが、それでもやっぱり人食いの兄弟だ。
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