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【2-11】なぜ美術館の裸は「芸術」なのか【RADIO Kitsch ルネサンス女性美編】
2026-07-11 14:35

【2-11】なぜ美術館の裸は「芸術」なのか【RADIO Kitsch ルネサンス女性美編】

キリスト教の規制をかいくぐる「美術界の三店方式」とも言えるかもしれません。



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【参考文献】

池上俊一『ヨーロッパ史入門 原型から近代への胎動』岩波ジュニア新書、2021年

袁歆「近代日本における「男性美」の実相 : 1910年代を中心に」『日本語・日本文化研究』第30巻、2020年、156-166頁

岡田温司『ルネサンスの美人論』人文書院、1997年

小宮友根「表象はなぜフェミニズムの問題になるのか」『WEB世界』〈https://websekai.iwanami.co.jp/posts/2828 〉(2024年9月21日閲覧)

中井義明ほか『教養のための西洋史入門』ミネルヴァ書房、2007年

森田義之「イタリア・ルネサンス美術におけるジェンダーとセクシュアリティ」『美術とジェンダー―非対称の視線』ブリュッケ、1997年

アレッサンドロ・ピッコロ―ミニ『ルネサンスの女性論1 女性の良き作法について』ありな書房、2000年

ジャック・ル=ゴフ『中世の身体』藤原書店、2006年

フィレンツオーラ『ルネサンスの女性論2 女性の美しさについて』ありな書房、2000年

「世界の歴史」編集員会編『新もういちど読む山川世界史』山川出版社、2017年

Web Gallery of Art「Fresco cycle in the Palazzo Venturi, Siena (1519-23)」〈https://www.wga.hu/html_m/b/beccafum/1/index.html 〉(2024年9月21日閲覧)



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サマリー

ルネサンス期、特に16世紀に入ると、キリスト教美術から世俗的な裸体画へと関心が移り変わりました。エリート層は「古代文化の復興」という大義名分を盾に、官能的な女性の裸体画をプライベート空間で楽しんでいました。これは現代のアウトドアショップが防災を謳ってビジネスを行う構造に似ています。しかし、「イモーディ」のように露骨な性描写はポルノとみなされ、発禁処分となりました。次回は、これらの裸体画のモデルについて掘り下げていきます。

現代のビジネスモデルとの類似性
最近、僕の地元にめちゃめちゃ大きいアウトドアショップが新しくできたんですよ。
そこ、地方自治体と防災協定みたいなものを結んでて、災害時にも使えるし、日常にも使えるし、アウトドアにも使えるみたいな、防災に楽しく備えるみたいな、
そういった啓発活動、啓蒙活動をしていきますよみたいなことをやってるアウトドア用品店ができたんですよ、新しく。
これって一見、すごく社会貢献が高くて、いい取り組みに思えるじゃないですか。
皆さん、冷静に考えてみてほしいんですよ。ビジネスとして考えてみてほしいです。
キラキラしたオシャレなキャンプを楽しみたいそうと、ガチの防災の備えをしたいそうって、あまりにも客層の信用性が低すぎるでしょ。
だから、普通に考えて、あのでかい店絶対に潰れると思うんですよ、数年以内に。
ターゲット層が全然違うような気がするんですよね。
でもね、でも普通なら成り立たないビジネスなのに、防災っていう誰も反対できない最強の大義名分があるからこそ、
実際にバックアップを得てやれてる感じがするんです。
そういう感じがプンプンするんですよね。
ルネサンス期における「大義名分」の利用
でね、実はこれと全く同じ構造が500年前のレネサンスにあるんですよ。
前回までの話と繋がってくるんですが、当時のレネサンス期のエリートの男たちっていうのは、
感濃的な裸の女性の絵を眺めたいっていうそういう本音があったわけですね。
で、普通ならキリスト教に処罰されて絶対に潰される欲望なんですけど、
当時国家レベルのトレンドだった古代ギリシャローマの文化の復興っていう、
誰も文句が言えない最強の大義名分を掲げて、これをクリアしていたんですよ。
そういう古代文化の復興ですよっていう大義名分を掲げれば、
いくら感濃的な絵でも作ったり飾ったりするのが許されていたわけですね。
ということで、ラジオキッチューレネサンス女性美編前回からの続きです。
世俗的裸体画の増加と社会的背景
おはようございます。ラジオキッチューの光浦です。
前回に続いてレネサンス期の美術史の話をしていきたいと思います。
今回はですね、レネサンス後期の話ですね。
前回まではレネサンスの概要であったり、あるいはレネサンスとジェンダー論、この共通分野の話をしてきたんですけど、
今回はからちょっと後期に入ってきます。
それまでのヨーロッパの美術史を含め、レネサンス期の最初の頃っていうのは、キリスト教の話題を描いた絵画っていうのが多かったわけですね。
レネサンスの後期に入ってくると、数字で言うと16世紀に入ってくると、
キリスト教以外の、それこそビーナスであったり、古代ギリシャローマの話題を扱う、いわゆる世俗的な話題を扱った作品が、
このレネサンス後期になって4倍ぐらいに増えてくるんですよ。
で、これらのほとんどが社会的エリートのために作られた詩的作品なわけなんですね。
つまりプライベートなものなんですよ。
簡単に言ってしまえば、古代神話を題材にしただけで、描いているのはただのエロティックな女性画、特に打体画だけです。
エロティシズムにあふれる女神たちの魅力的な表彰をただ絵にしただけっていう、これだけなんですよ。
ただここには一つ特徴があって、街の至るところにこういうエロティックな絵画が置かれていたっていうわけではないんですね。
特に多いのがビーナスの絵画なんですけど、ビーナスとは言うものですよ。
ただ女性の打体を描いただけっていうね。
ベッドに寝っ転がっている女の人の裸の背中、あるいは正面を描いただけっていう、そういう絵なんですけど、それがビーナスって言われるんですよね。
なぜかレネサンスでは。
こういうビーナス画っていうのが街の至るところにあったっていうわけではなくて、限られた場所にしかなかったんです。
いわゆるビーナスに代表される古代的、つまり異教的裸体画、こういう作品たちっていうのは都市一般の中に復活していたっていうわけではなく、少数の社会的エリートの特権空間の中において復活したんですよ。
特権空間って何かっていうと公的な空間ではなくて私的空間ですね。
つまり社会的エリート、エリート層の特に男たちですね。
エリートの男たちの自分の部屋であったり、あるいはエリートだけが来るような小さい客間、こういったところにだけ飾られるっていうそういう特徴があったわけです。
「古代趣味」という免罪符
これは前回とか前々回とか話しましたけど、現代でもあまりにも露出が高い写真とかアニメの絵を使っているポスターはいたるところに貼られないでしょって話したと思うんですよね。
それと似たような感じでエリート層の男たちのプライベート空間にだけ飾られるっていうそういう状況だったわけです。
エリートたちもただ単に個人的な欲望を満たすためにこういった作品を飾っていたわけではないんですよね。
彼らは古代趣味っていう免罪符を口実に感動的で魅惑的な女性の裸体像っていうのを楽しんでいたわけです。
つまり古代趣味って言えば何でも免罪符になったんですよ。
ビーナスであったりダナエであったりそういった古代ギリシャローマの神話を題材にしたレネサンス系の作品って本当にひどい言い方しますけどマジグラビア写真と変わらないんですよ。
やってることが。
ビーナスとかダナエっていう名前がついてなかったらただの春画ですよ。
本当にぜひ皆さんオーデマンドのスマホとかパソコンとかで調べながら見てほしいんですけどこれが芸術なんですねみたいな皆さん思われると思うんですけど別に芸術じゃないですよそれ。
普通に感動的な絵が欲しかったから作られてるだけで別に芸術でも何でもないです交渉でも何でもないですかそれ。
ただ一つ交渉の点があるとすればエリートたちが古代の文化古代の神話を再現したものなんだよみたいなことを言えばそれを作ってもよかったっていうね。
エリートだから言えるんですよこれ。
エリートじゃないです言えないですから。
エリートだからこういう古代趣味がわかりますよみたいなことを言って一般市民からすればエリートが言ってるんだからそう思うしかないみたいな。
へーそうなんだ。
それ以外の反論ができないわけですね。
冒頭に言ったキャンプ用品店と同じですよ。
防災って言えば何でもできると思うんじゃねえぞっていう。
防災とキャンプ用品を売るっていうその信用性わかりますけど防災って言えば何でもできるわけじゃないですよって本当に思いますよ。
多分ね恐らく変なコンサルに助言されたんでしょうね。
よくわかんないコンサルに言われたんだと思うんですよ。
みたいな感じでルネサンス期においてもエリートたちが古代文化の復興ですよみたいなことを言う知的免罪婦っていうのを口実にこういった魅惑的な女性の裸体が女性像っていうのを楽しんでいたんだということですね。
裸体画のモデルと想像力の問題
ここで一つ問題があるわけですね。
ここで問題が一つ上がるんですけど古代に書かれたたくさんの裸体があるんですけどこの裸体があってモデルいたと思いますか?デッサンだったと思いますかねこれ。
もしモデルがいないんだとすれば当時の画家たちの古代文化に対する想像力の結果なんですかね。
もし古代の神話に対する想像力だとすればなんでビーナスは現代風の寝室のベッドの上で裸で寝てるんですかね。
そういう神話が本当にあったんですか。ないんですよそんな神話は。
ビーナスは別にベッドの上で裸で寝ないんですよ。
つまりこれ確実にモデルがいる話なんです。
絶対に寝室で寝てる女の人ただデッサンしてるだけだと思うんですよ。
じゃあそのモデルは誰なのって話は次回話していきたいと思います。
「ビーナス」が描かれる理由と異教的な愛
ちなみにですけど僕がずっとビーナスビーナスって言ってるのはビーナスの絵が本当に多いからなんですけどじゃあなんでビーナスが多いかってご存知だったりします?
なんでビーナスが多いかこれにはちゃんと理由があるんですよね。
古代ギリシャローマをテーマにしたレネサンス期の作品ってそのテーマの多くは愛がテーマなんですね。
特にこれ異教的な愛なんです。
どういうことかというとこれ肉体的な愛とか快楽とかそういうものを愛として扱ってたんですよ。
こういうのが異教的な神話画のテーマに多く採用されていたんですね。
ヨーロッパ史の中で規制されてきたものキリスト教によって制限されてきた愛これが多くテーマに採用されて
でそれ故にローマ神話の観音的な愛の女神やったビーナスが主役を演じたってわけなんですね。
「イモーディ」:スキャンダルなポルノグラフィ
でまたまた別にこの同時代にはちょっと面白いものがありまして
イモーディっていうのがあるんですよ。
イモーディはこれもですねなかなか面白いんですけど
簡単に言うとネットで即版される伝説の違法アップロードみたいなやつです。
最近だってマイファンズの違法アップロードが続々摘発されたりしてますけど
イモーディ日本語で言うと性行為対依図って言って
性行為の対依を冊子で解説するそういう冊子って言うんですかねっていうのがあって
別名16個の楽しみ確か20個弱ぐらいの対依が載ってるやつだったと思いますね。
これルネサンス期で最もスキャンダルなポルノグラフティなんですよ。
これただのポルノなんですねこれに関しては。
さっきまでビーナスとかいろいろ言いましたけどそういう後ろ盾がないんでこれただのポルノです。
あるんですよちゃんとあるんですけどよくよく見たらちゃんと神話の登場人物が書かれてるんですよ。
けど神話の登場人物がそこでただ性行為してるっていういろんな対依で性行為してるだけっていうね。
だからこれはポルノグラフティですって言われて摘発されましたね。
確か初めに制作されたものに関しては教皇クレミウス7世に怒られて発禁処分かつ焼却処分になったので原本が存在しないんですよ。
そこの時に全部消失してしまったんですけどその後の時代で海賊版が非合法に出回りまして
現在その断片のみが大英博物館に残っているので一応そこで見ることができます。
かつこれwikipediaにも載ってるんで皆さんもですねスマホでイモーディ見ることができますね。
20個弱の性行為の対依がいろいろ見ることができます。
試しに見てみますかね。
イモーディありますねwikipediaあります。
日本語ページもあります。
ビッキだと19個対依が載ってますね。
冊子絵、版画ですけどこれはコピーなのかな?
18世紀後半にオリジナル作品を再現したもの。
なのでコピーですけど一応画像付きでイモーディ見れますね。
男性側女性側でどの神かみたいなものがいろいろ載ってますけど。
マルスなのかウェネスだとか。
これすごいですね。ローマ神話のビーナスとマルスが性行為してますね。
これはひどいですね。さすがにこれは摘発されますよね。
これはただの古代趣味ですっていう対義の例文があるかもしれないですけど。
さすがにこれただの性行為なんですごいですね。
これは発禁処分も妥当なとこなんじゃないですかね。
ルネサンス後期の芸術表現の変化
ちなみにいろんな性行為の対依載ってるんで一個一個読み上げてみますか。
これ苦手な人は飛ばしてくださいね。
上から読み上げますね。
ひどいですね。
これだからいわゆるこういう後輩 正常位大名立位大名みたいなこういう
性行為の帯が挿絵付きであるんです けどこの挿絵の中に出てくる男女
ですかね男女は全員神様ですよって 扱いになってるんですよねただの
性行為のように見えるんですけど ねまあこういうイモーディっていう
のがあったんですけどこれは発見 職になりましたよっていうただの
ポルノだと思われましたっていう 話ですねということでこんな感じ
ですねルネサンスの後期今回は 16世紀16世紀以降扱ってきました
けどこういったルネサンスの後期 になってくるとなんていうか可能性
みたいなものを表現するとこに そこのフォーカスに移っていって
しまうんですねルネサンスの初期 は教訓的具位性を強調した作品
が多かったんですけど特に最盛期 の1540年頃に関しては可能性とか
いわゆる愛の表現行為っていう のを強調するっていうのが増えて
きましたこれあの例えるならば ストーリー重視から水着ガチャ
連発になるソシャゲみたいなもん ですねあの水着ガチャなんか儲かる
らしいですよ僕はあんま詳しく ないですけど水着ガチャめっちゃ
儲かるらしいんでルネサンス期の 話に戻りますけどエリートたち
ってお金持ってるんでそういう お金持ってるエリートたちがこういう
ラタイガー描いてくださいみたい なの言ってくれたらたくさんお金
もらえるでしょうしラタイガー 描いて大金もらえるんだったら
まあ描く気持ちもわからなくもない といった感じということで今回
のエピソードでは古代趣味っていう 大義名分があれば官能的なラタイガー
まとめと次回予告
も描けたんだよという話をして いきました特にエリート層がですね
古代趣味っていうのを免罪符にして いろんなラタイガーっていうの
を発注していったとそういうの をエリートの人たちだけが使う
ことができるプライベートの空間 に置くっていうことをやっていた
わけですねでこういうこれは古代 の神話の誰誰っていう神様でとか
これはビーナスでこれはダナイ でみたいなことを言えばどんな
エロティックな絵画も描けたんだ とただその古代の神様を使って
聖皇位の大義を描いたイモーディ に関しては発禁処分になりましたよ
それはただのポルノだと思われ ましたっていうそういうのもあります
よという話でしたねということで 次回はエピソードの中間のところ
でも告知をしたこうした官能的な 女神のモデルは一体誰なんだっていう
話を次回していきたいと思います 次回の話もなかなか骨太になって
くるかなと思うのでこれまでの エピソードを聞き直したりとか
して聞いてくれるといいかなと思います このラジオの感想であったり要望
であったり意見は概要欄のダイレフォーム からお待ちしておりますということで
今回のエピソードはこれぐらい で終わろうかなと思います以上
スタジオキッズの三木裕之でした
14:35

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