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おはようございます。花火鑑賞師、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日も最後までお付き合いください。
すっごいお宝が見つかったんです。
昨日の配信を聞いていただくとわかるんですが、
うちに新しく本棚、スチールラックなんですけど、届いたんですね。
すでにこの部屋には、60cmと90cmのスチールラックがすでにありましたが、
あと90cm余裕があったので、もう一つ90cmを買おうということで、
昨日届きました。
スチールラックは、自分の好みに合わせて一段一段を設定できるので、
今まであった二つのスチールラックと、新しく昨日届いたスチールラックと、
三つ並べて、じゃあここはこういう高さにしようとか、
あっちはこういう高さにしようとか、いろいろ考えていて、いろいろ作業をしていたんですが、
まだ全部整っていません。
でもいろんなものを整理していたら、カセットテープやら、MDやら、VHSテープやら、
いろんなものが出てきたんですね。
そしてお宝っていうのは、VHSテープでして、掛け出しの頃の司会記録なんです。
千葉県朝日市と記載があります。
VHSテープを再生する術が現在私はないので、今すぐに中身を確かめることはできないんですけれど、
この撮影をした日のことをよく覚えています。
私の師匠が私の記録を取って、この記録の後、いわゆる営業の仕事に使える人材かどうかっていうのをテストするという意味合いだったと記憶しています。
事務所として新しい会場と契約できるかという時に送り込んでいい人材かどうか、
それからブライダルフェアとかで司会を任せられるかというような、そんな意味合いがあったと思います。
私は大学時代にプロ司会者としてデビューしたんですけど、所属していたサッカー部の練習は月曜がお休みだったので、月曜日ごとに師匠のところに通って修行しました。
修行の主な内容は言葉を生み出すことでした。
例えば婚礼であれば、新郎新婦が登場してお席に着くまでの間、曲で言うと1,2曲分、7,8分のナレーション原稿を考えていきます。
そんな具合で、景気入筒だったり、お色直しとどんどん進んでいって、お開きまで作り上げていくという内容でした。
作っていった原稿を実際にマイクを使ってお話をするんですね、師匠の前で。
婚礼にはたくさんの禁句がありまして、例えばケーキは切ってはいけないですし、カットしてもいけないんですね。
入筒するっていう言い方をします。
それから時を刻んではいけないんですね、刻むから。
切れるっていうことに繋がりますよね。
あと重ねてもいけないんです。
重痕を意味するからということなんですね。
そうやって師匠には言葉を一つ一つチェックしてもらったんです。
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実際の現場ではそんなにナレーションって喋ることはないんですけれども、そうやって言葉に敏感になっていきましたし、自分の中にたくさん財産ってできていきました。
司会者って喋る仕事だって思いますよね。
それ間違いではないんですけれども、正解でもないって私は思っていて、実際に声は使うんですけれども、
喋り倒すことでもないですし、原稿を読むことでもないですし、声で演技をすることでもないんです。
つまり落語家でもないし、アナウンサーでもないし、声優でもないんです。
もちろんそれぞれのエッセンスを器用に使いこなせるのであれば、芸に幅があるということなのでもちろんいいことなんですけど、
司会の仕事ということを切り取ると場の空気を作ることなんですね。
空気はどうやって作るのかっていうと、リズムとタイミングと間の取り方です。
このリズムとタイミングと間の取り方っていうのは、本ではなかなか見ることはできないですし、獲得することって結構難しいですよね。
そういった本の中には、こういうセリフでお話をしますとは書かれていますが、どんなリズムなのか、どんな間の取り方なのかとは書かれていないですし、もっと言うと結構キンクが使われています。
このリズムとタイミングと間の取り方で、その場の空気が拡張が高くなったり、あるいはカジュアルになったりします。
それはほんの0.5秒ぐらいの差だったりするので、本当に苦労しました。
今のが良かったよって褒められたとしても、今どうやってやったんだっけって自分でよくわからなかったりして、もう一回やってみると全然違ったりして、いっぱいやり直しをされました。
それでもやがてそのリズムとタイミングと間の取り方を習得していくわけなんですが、その基本から外れているような現場を見たりすると、ちょっと強い言葉なんですが居心地が悪いんですよね。
これは基本だと思うんですけど、誰も教えてくれませんからね。
で、それが基本となっていろんな現場を踏む中で、まあいろんなハプニングが起こって、その都度学んで鍛えられていくっていうことになります。
言葉を丁寧に扱うことと、空気をいかに作るかということ、これが私の修行時代に最初に学んだこと、そして今でも一番大事にしていることです。
かなり厳しい修行時代だったので、もう戻りたくはないですし、駆け出しの頃の映像は今は見たくないですね。
でもそもそもVHS内の映像も劣化していって見られないかもしれないんですけどね。
でももし可能であればデジタル変換した方がいいかもしれませんね。
いつか見たいと思う日が来るのかどうか、いや来ないような気もしますけど、可能なのであれば可能なうちに変換した方がいいかもしれませんね。
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あと今回見つかったのはカセットテープMDですけど、こちらは実は再生できる機器があります。
こちらも劣化していなければ再生できると思うので、再生できるんであればデジタル変換もうちではできると思うので、それはやっていったらいいのかもしれません。
こうやってたくさんお宝が見つかったんですが、まだまだもしかしたら見つかるかもしれません。
わーわー言いながら本棚の整理、今日も続きます。
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それではまた明日。