ポッドキャスト市場における個人生存戦略の考察
こんにちは。
こんにちは。
えーと、今回の深掘りのテーマなんですが、数百万の予算を持つような巨大なラジオ局にですね、マイク一本となんか、人員への情熱だけで立ち向かって生き残るって、ま、可能だと思いますか?
いやー、普通に考えたらかなり厳しい戦いですよね。
ですよね。でも今回のミッションはまさにそこで。送ってくださった方の資料をもとに、ポッドキャストランキングを生き抜く個人の生存戦略っていうものを読み解いていきたいなと。
はい、非常に興味深いテーマです。あの、いただいた株式会社オトナルが公開しているランキングのデータですね。これを見ると、アップとかスポティファイのランキングで、プロのラジオ局の番組と個人が自宅で録音したような番組が完全に同じ土俵に並んでるんですよね。
そうなんですよ。なんか巨大なショッピングモールに個人の手作り屋台が紛れ込んでるみたいな、ちょっと異様な光景というか。
ええ、まさに。で、資料にあるぴょん吉の公正日誌という番組なんですが、これ特撮とか福島県のお話、あとジーンとか本当に多様なテーマを扱っている実態としては個人ジャーナルなんですよね。
ああ、なるほど。個人ジャーナルですか。
はい。ただ個人ジャーナルって超激戦区なので、そのまま勝負すると完全に埋もれちゃうんです。だから、あえてアニメ漫画というカテゴリーに登録して100位前後をキープするという戦略を取っているそうです。
えっと、でも待ってください。それって大都会の激戦区を避けて、地方都市の特産品市場でトップを狙うみたいな賢い戦略には見えますけど、単なるシステムハックというか。
ああ、そういう見方もできますよね。
ですよね。だって、アニメの話を期待して聞き始めたのに、急に地方の政治とかジーンの話が始まったら、私ならえってなってすぐ離脱しちゃうと思うんですよ。長期的な生存戦略として本当に成立するのかなって。
尊いご指摘ですね。確かにリスナーの期待値とのミスマッチは当然起きます。でも、完全に埋もれてしまうよりはマシということで、巨大なITカンファレンス会場の隅っこでこっそりインディーズのコーヒースタンドを出展するような感覚なんですよ。
ああ、なるほど。スタバと正面衝突しないで、ちょっと違いものを求めている層を取り込むってことですね。
ええ。そうやって100位前後という順位を配信者自身の自己肯定感というかモチベーションを維持する装置として使っているわけです。
ランキング低下の原因と配信者の気づき
アルゴリズムの隙間をついたメンタル維持なんですね。でも最近その100位を割るようになってしまったんですよね。
そうなんです。理由ははっきりしていて、まずポッドキャスト市場全体で新規参入が激増したこと、それに加えて配信者自身がアニメの話題を減らして福島県とか企画系の話題に偏りすぎたからですね。
つまり看板と中身のズレが限界を超えてしまってアルゴリズムにも見放され始めたと。
はい。そこで順位が下がって焦った配信者の方は、ふと自分は他のアニメ系番組を全く聞いていなかったということに気づいたそうなんです。
ええ?それでどうしたんですか?
なんと2日間かけて70番組ものリストを作って実際に全部聞き漁ったらしいですよ。
ええ?70番組もですか?でも私なら最近流行っているAIに今面白いアニメのポッドキャスト教えてって聞いちゃいますけどね。
実際資料にもAIに聞いてみたって書いてありましたよね。
そうですよね。でもそこが最も重要な気づきにつながるんです。
AIっていうのはネット上のテキストの量とかSEOのキーワード、つまりただの多数決のデータに頼っているだけなんです。
ああなるほど。テキストデータだけってことですね。
ええ。でもポッドキャストの本当の面白さってテキストには現れない空気感とか愛の取り方、パーソナリティ同士の化学反応みたいなところにあるじゃないですか。
確かに文字だけじゃ声のトーンとか笑い声の波長までは絶対に聞き取れないですもんね。
「勝手に開催!アニメ・マンガPodcast大賞」の意義
はい。だからこそ本当の面白さは人間の耳でしか判断できないと悟ったそうです。
そして審査員は自分一人、エントリーも賞金もなしの勝手なポッドキャストアワードを開幕させたんですよ。
わあ面白いですね。審査員一人のアワード。
ランキング下落っていうピンチをですね、ライバルから学んで良い番組を発掘するというポジティブな行動に変換した点が本当に素晴らしいですよね。
いや数字に怯えるんじゃなくて、自らが史上のキュレーターになってしまうっていう見事が逆転劇でした。
送ってくださった方ももし何か行き詰まったら、あえてライバルを徹底的に研究する勝手なアワードを自分の中で開催してみてはいかがでしょうか。
そうですね。そして今回のケースは私たちにも大きな問いを投げかけています。
もし今のアルゴリズムの硬直したカテゴリーに当てはまらないというだけで、一体どれほど多くの素晴らしいクリエイターが埋もれてしまっているのかと。
いやーそれは本当に考えさせられますし、まだまだ未知の面白い番組が眠っているという希望でもありますよね。
次回の配信もお楽しみに。さよなら。