円谷英二監督の朝ドラ化構想
- こんにちは。今回ですね、送ってくださった方から共有いただいた資料なんですけれども、特撮ファンとしてはかなり見逃せない内容でしたよね。
- 私もじっくり拝見しました。非常に興味深いテーマでしたね。
- あのテーマがですね、ゴジラやウルトラマンの生みの親であるエンタニー・エイジ監督をNHKの朝ドラにしようという。
- そうなんですよね。福島県の須賀川市で起きている熱い誘致活動のお話で。
- これ、送ってくださった方も注目されていると思うんですが。
- ええ。単なるエンタメの話題という枠には全然収まりませんからね。
- そうですね。地方紙の福島民有新聞なんかも熱心に報じていて。
- ええ。地方創生と文化発信が交差するすごく面白い形成スタディだと言えます。
- 現在の状況を整理しますと、須賀川商工会議所の副会頭で、エンタニー研究の第一人者でもある鈴木さんという方がいらっしゃって。
- 鈴木さんですね。
- その方が公演などで地元での機運を高めているという段階のようです。
- つまりNHK側で具体的に決定したというわけではないんですよね。
- まだなんです。例えるなら、ゴジラが海から顔を出すないのを、海面がちょっと不気味に揺れ始めたぞみたいな。
- 面白い例えですね。でもそれが決して夢物語ではない理由が資料からしっかり読み取れます。
誘致を後押しする実績と評価
- というと?
- 福島県には強力な成功体験があるんですよ。
- あ、過去の。
- はい。商工会議所青年部が中心になって、作曲家の小関悠二をモデルにした朝ドラ、エールの誘致を成功させています。
- なるほど。その実績は大きいですね。
- さらにエンタニー監督は昨年、アメリカのヴジュアルエフェクトソサイティから
- ええ。
- そうです。この世界的な評価は企画を通す上でかなりの武器になるはずです。
- 誘致の実績と世界的な知名度、両輪が揃っているわけですね。
- おっしゃる通りです。
朝ドラ化における課題:主人公設定と資料不足
- ただ、資料を読み解いていて一番気になったというか、面白い部分がありまして。
- はい。
- いざドラマ化となると、令和の朝ドラならではのたかり壁が立ちはだかるんじゃないかと。
- 朝ドラは基本的に女性主人公が多いという点ですね。
- そうなんです。となると、エンタニー監督の妻であるマサノさんが主役になる後産が大きいですよね。
- 順当に考えればそうなるでしょう。
- でも資料にあるような、老僻家の夫を支えて、深夜までお茶漬けを用意して待っていたみたいなエピソード。
- いわゆる自己犠牲的な内緒の後ですね。
- ええ。それだけだと今の時代ちょっと厳しいんじゃないかなと。
- 確かに。令和の視聴者は女性主人公自身の主体性や自己実現を求める傾向が強いですから。
- はい。ひたすら夫を待って耐えるという物語だけで半年間持たせるのは無理がある気がします。
- そこが最大のネックになってきます。物語を現代向けに再構築したくても、今度は根本的な資料不足という問題に直面するんです。
- 資料不足ですか?
- ええ。政野さん自身の日記や手紙といった一時資料や証言が極端に少ないそうなんです。
- なるほど。それはドラマを作る上でかなり難しいですね。
- 研究自体もまだ十分に進んでいない状況ですし、加えて円谷監督が途中でカトリックへ改修しているという宗教的な背景もあります。
- NHK側にとってもどうバランスをとって描くか構成のハードルが高い在台ですね。
ファンとしての不安とドラマ化の意義
- そうなんです。そしてファンならではのリアルな不安も資料から見えてきましたね。
- ええ、ありましたね。朝ドラって物語の起伏を作るために、史実や舞台設定が大体に改変されることがよくあるじゃないですか。
- ドラマチックにするための脚色ですね。
- はい。だからドラマの展開上で、実は出身が長野県でしたなんて設定に変えられてしまったら。
- それは菅川の皆さんが困りますね。
- せっかく準備した菅川市の観光ポスターが泣いてしまいますよ。
- 確かに。でもフィクションとしての脚色は避けられない宿命だと思います。
ただそれでも実現する意義は大きいと私は考えています。
- 意義というのは?
- 徹夜で作られるミニチュア特撮の現場や、至近ぐりの生々しい苦労。
- ええ。
- そして誰も見たことのない怪獣が誕生する瞬間が映像化されるわけです。
- それは純粋に見たいです。
- それを朝ドラで見た子供たちが、
特撮って何?と新しい興味を抱く未来には、
計り知れない文化的価値がありますよ。
- おっしゃる通りですね。
地方創生の目的とドラマ化の成功
送ってくださった方、今回のお話はいかがだったでしょうか。
- ええ。
- 地方の小さな熱意が、どうやって全国的なムーブメントへと育っていくのか。
- はい。
- プロセス自体がすごくドラマティックで目が離せませんね。
- そうですね。
最後に、今回の資料の枠を越えて一つ考えてみたい問いがあるんですけれども。
- はい、なんでしょうか。
- もしドラマ化の際、現代の視聴者に受けるように、
史実や舞台が大きく改変されたとします。
- ええ。
- その場合、それは菅川の全国ブランド化という本来の目的を果たしたと言えるのでしょうか。
- なるほど、深い問いですね。
- それとも、形はどうあれ、知名度が上がりさえすれば成功と言えるのか。
送ってくださった方も、ぜひ一度ご自身で考えてみてください。
- 次回の配信もお楽しみに。さようなら。