VTuber事務所の興亡とメロダメロさんの登場
こんにちは。今回の資料を送ってくださった方、本当にありがとうございます。 はい、今回もすごく興味深いテーマですよね。
そうなんです。いきなりなんですけど、ちょっと想像してみてほしいんですよね。 多額の資金を集めた企業プロジェクトが失敗して、すっかり熱が冷めてしまった場所にですね。
ええ、よくある話ではありますよね。 そうなんです。でもそこになぜか1人だけ、5回目の17歳の誕生日を祝っている
バーチャルアバターが生き残っているという光景を。 それはなんというか非常にシュールな光景ですよね。
でもそれが今回深掘りしていく福島県郡山市のローカルVtuber メロダメロさんのリアルなんですよね。
はい、郡山ってかつて銀行融資を受けたVtuber事務所があったりして。 あー独自のランキングを作ったりして、バブル的に盛り上がった時期がありましたね。
そうそう、でも結局花火みたいにパッと消えてしまったっていう、ある意味地方あるあるの歴史があるじゃないですか。
そうですね、企業の撤退というのはよくあることです。 なのに企業すら立ち行かなくなった跡地で企画から営業まで全部一人でこなす個人Vtuberがもう5年も活動を
継続できているって私にはちょっと信じられないんですよね。 えっとそこがすごく面白いポイントでして、企業の失敗要因って高い運営コストとか
あとはネット上の移りきなアルゴリズムなんかに依存しすぎたってにあるんですよ。 なるほど、広域な人気を狙いすぎたということですね。
地元に根差す戦略と「永遠の17歳」のコンセプト
はい、一方でメロダメロさんが生き残れた理由というのは、インターネットの海ではなくて地元の土に深く根を張るという戦略を取ったからなんです。
あーはいはい、なんというか大型ショッピングモールが撤退した後に地元の人と顔なじみになった個人経営の定食屋さんだけがしぶとく生き残っているような。
まさにそのメカニズムですね。 しぶとくそして愛されて生き残っているわけです。
そして彼女のその戦略の根底にはあるすごく優しいコンセプトが隠されているんですよ。 優しいコンセプトですか?
ええ、彼女年齢を17歳と36ヶ月って名乗っているんですけど。 ちょっと待ってください36ヶ月って
お酒を飲むために月数を足してるんですよね。 そうなんです。いや設定の癖が強すぎませんかね。
4月1日の誕生日でえーと5回目の17歳を迎えるってもう計算を完全に放棄させに来てますよね。
確かにそうですよね。でも重要なのはなぜ5回目の17歳を迎えるほどそんなに長く活動しようと決めたのかななんですよ。
あ、そこに理由があるんですか。 はい、実は友人顔をしていたアイドルの卒業を悲しんでいたから
だったら絶対に卒業しないアイドルを作ろうってそれが彼女の根本的なコンセプトなんです。 へーなるほど友人のためだったんですね。
つまりファンを悲しませない永遠の存在になるためにいつどうなるかわからないネットのバズには頼らないと。
え、おっしゃる通りです。 確実な現実世界の地元経済圏に物理的な居場所を作る必要があったっていうことですかね。
まさにそこが最大のポイントですね。 永遠にそこに居続けるために彼女はすごく泥臭いまでに現実世界への浸透を図ったんですよ。
現実世界への浸透と地域との連携
具体的にはどんなことをしたんですか。 例えば地元のラジオ局のココラジで昼のパーソナリティを務めたりとか。
ラジオのパーソナリティですか。 はいあとはバンダイネツジ観光物産館でグッズを展開したり
地元の酒面とコラボして桜のみはるっていう地酒のあの萌え酒を出したりですね。 なるほどがっつり地元企業と組んでるんですね。
でもそこで私一番疑問なんですけど。 なんでしょうか。 バーチャルな存在が現実の酒面を歩き回るってどうやってるんですか。
資料にある着ぐるみつまり美女女マスクによる2.5次元化って。 ああそこですよね。
正直ちょっとシュールというか現実の風景にアニメの顔の人がいるのってかなり異質な光景ですよね。
確かに見慣れない人には少し驚きの光景かもしれませんね。 ただ福島には白川市の小峰城とか
見晴町の愛姫といった御当地萌えから文化の土壌がすでにあったんですよ。 ああなるほどそういう下地があったから受け入れられやすかったんですね。
そうなんです。そこにアニメの顔を持った彼女が実際に足を運んで地元の人の目を見て対話するわけです。
へえちゃんと物理的に接触してるんですね。
ええこの物理的な接触が単なるネットのキャラクターを超えた深い絆を生んでいるというわけなんです。
新しい時代のローカル創生と今後の展望
いや面白いですね。現在は金曜18時からのYouTubeと毎日のTikTok配信でフォロワー1万人を目指しているそうですが。
はい精力的に活動されていますね。 このアプローチってすごく大きな示唆を与えてくれますよね。
今回資料を送ってくださった方この事例から見つ引き出されるのは私たちのアイデンティティはデジタルと物理的な地元のどちらに帰属していくのかという新しい問いかもしれないですね。
本当にそうですね。大規模な資本とか企業主導ではなくてですね、アバターを被りながら誰よりも地元に根差して経済を回すっていうこれからの時代の新しいご近所付き合いとか
地方創生ってこうした個人の熱量から生まれるハイブリッドな形になっていくのかもしれないですね。
確かに彼女の決め返しでオチはないよっていうのがあるんですけど。はいはいありますね。その言葉の通りこの実験的な挑戦にはまだ決まった結末はないんですよね。
私たちの地元にもまだ見落としているそんな面白い存在がいるかもしれません。
探してみると意外と近くにいるかもしれませんよ。そうですよね。次回の配信も楽しみに。さようなら。