2021-12-22 22:27

「なぜか株価がそう動く」アノマリーの謎 相場格言で寅年は?

日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーとお金のイロハを学んでいきます。解説は日経マネー編集長の佐藤珠希です。

第22回のテーマは「アノマリーと相場格言」です。アノマリーとは相場用語で「理論では説明しきれないが、経験則的に見られる相場の規則性」のこと。「なぜかは分からないが、しばしば株価がそう動く」現象です。例えば年末にかけては株価が上がりやすいという「掉尾の一振」、1月には新規資金が入って相場が堅調に推移しやすいという「1月効果」などが代表例です。アメリカにも新政権誕生時の「ハネムーン期間」、有名な「Sell in May.」、「ハロウィン効果」などがあります。他にも様々なアノマリーがあり、必ずそうなるわけではないものの、これらを知っているのと知らないのとでは運用成績にも差が出そうです。

また日本には相場格言も多くあります。来年の干支に関したものでは「丑つまづき、寅千里を走る」というのがありますから、2021年には急落が多かった株価も、22年には虎のように快進撃してくれるかもしれません。1950年以降の株価を見ると負けが多いので微妙ですが、実際にはどうなるでしょうか。この他「頭と尻尾はくれてやれ」「もうはまだなり まだはもうなり」などは、自分の思い込みを疑ってみることの重要さを説いた「人生に通じる教え」とも言えます。さらに、佐藤編集長が好きだという「人の行く 裏に道あり 花の山」は、ここで終わりではなくまだ続きがあるのです……。

人気の「American Money Life」のテーマは、「日米ギャンブル事情の違い」です。日本でもカジノを含む統合型リゾート(IR)が相場のテーマになっていますが、実際にはカジノ経験のある人は少ないでしょう。一方アメリカではカジノはどこの都市にもあり、REINAさんも「友人とカジュアルな格好で遊びに行き、100ドルなど上限を決めてはワイワイ楽しんでました」というように、気軽なエンタメの場であるようです。また、宝くじは日米ともに人気のようですが、アメリカでは職場などでお金を出しあって共同購入するのも一般的なのだとか。ガソリンスタンドやコンビニにはスクラッチくじが20種類以上あり1ドルから買えるので、「給油の合間などちょっとした時に『今日は5ドルので運試ししてみようかな』と、しょっちゅうやってました(笑)」(REINAさん)とのことでした。

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