日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーとお金のイロハを学んでいきます。解説は「マネーのまなび」チームリーダーの小栗太です。
第28回のテーマは「家計管理の基本」です。お金を増やすというと株や外貨による資産運用が頭に浮かびますが、賢い消費による家計管理も同じくらい重要なスキルです。例えば1万円を株式投資で10%増やして1万1000円にしてから1万円の買い物をすれば、手元に1000円残ります。一方、買い物を10%減らして9000円に抑えても(運用をしなくても)、やはり1000円残ります。お金を増やす知識と、使うお金を上手に減らす知識の両方が必要になるわけです。
まずは最近話題の「身近な食品の値上げ」に負けない買い物術を見てみましょう。新聞やテレビを見ると、食パンやコーヒー、スナック菓子などふだん買っている食品がこぞって値上げになる印象がありますが、実はそうではなく、値上げされる商品には共通点があります。それは値上げしても売れ行きが落ちにくい「定番商品」が対象になっているということ。裏を返せば、スーパーが特売の目玉商品にすると集客効果の大きい商品なので、それを狙って買い物をすることが効果的な節約術になります。このほか、作ってから少し時間がたった商品に付ける「値引きシール」の盲点や攻略法も紹介します。
家計管理でもう一つ大切なのは、家計簿を付けることです。資産運用では取引先の金融機関が現在価格や運用残高を教えてくれます。でも、家計管理では全て自分で収支を確認する必要があるからです。番組では「家計簿を付け始めて25年」という小栗リーダーが自らの経験を生かし、家計簿の付け方のポイントと、付けることで得られる大きな効果(老後不安も軽減できる)をお伝えします。
番組後半の人気コーナー「American Money Life」では、日米の通販・宅配事情を取り上げました。アメリカは日本と違って手渡しが基本ではなく、連絡なしで玄関先に置かれることが多い一方、返品や交換にはかなり柔軟に対応してくれるとのこと。何度か着て洗濯までした服を返品する消費者もすごいですが、ビジネス戦略でそれを可としているアメリカ企業もすごいですね。日米どちらにも一長一短があるようです。