日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日本経済新聞の宮田佳幸です。
今回のテーマは「信用スコア」です。2024年11月28日から、日本の信用情報機関シー・アイ・シー(CIC、東京・新宿)が「クレジット・ガイダンス」というサービスを始めました。同社がクレジットカード会社や貸金業者から集めている信用情報を、個人ごとに統計処理して200〜800の指数(スコア)で示すというものです。その中身はどういうもので、私たちが注意すべき点は何でしょうか。
私たちがクレジットカードや住宅ローンなどを申し込むと、カード会社や金融機関は申込者の支払い能力を必ず「審査」します。その際に、申込者が申告した勤務先や勤続年数、年収などの属性だけでなく、信用情報機関に申込者の信用情報を照会します。信用情報とは、例えばクレジットカードの枚数や利用限度額、実際の利用額、滞納がないかといった情報です。その信用情報が全体としてどう評価されるのか、わかりやすく数字で示すのがこの信用スコアというわけです。比較的簡単な手続きで調べられますので、自分のスコアを一度確認してみるのもいいでしょう。
なお信用情報は他の信用情報機関とある程度共用されており、例えば分割払いで買ったスマホ代金の「滞納」の情報が、住宅ローンなどの審査に影響する場合もありますので注意が必要です。
後半の「My favorite〜私の推し活」のコーナーでは、宮田が愛してやまない落語家・古今亭志ん朝による「居残り佐平次(いのこりさへいじ)」の1978年のライブ録音CDを紹介しました。志ん朝は2001年に亡くなっていて、宮田は生で志ん朝の落語を聞いたことがないのですが、品川の遊郭を舞台にした「居残り佐平次」の録音を聞いて古典落語のおもしろさに目覚めました。REINAさんは「なかなかきっかけがなかった」ため落語は聞いたことがないそうですが、宮田の話を聞いて興味を持ったようです。さらに宮田は「居残り佐平次」を基にした1957年の映画「幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)」についても触れて、理屈抜きに楽しめる喜劇でありながら「それだけにとどまらない、深い映画」だという魅力を力説していました。
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